令和6年度「ぴあ・カレッジ」第6回セミナーの様子

令和6年度ぴあ・カレッジ第6回セミナーを実施しました。今回のセミナーは、「模擬対応に挑戦しよう」をテーマに、

• 模擬対応に関して、有効な手立てや自身の課題について学ぶこと

をめあてにして、実施しました。

　今回のセミナーは、令和5年度の受講生も参加し、1.授業中に起こりえる児童生徒への指導場面、2.授業外で起こりえる児童生徒への指導場面、の2つの場面において具体的な設定を受講生たちで想定し、どのような指導目標を立てるかについて考えていきました。また、考えたことをグループで交流する中で、模擬対応を行う上で大切にしたいポイントなどを考えることができました。

　その後、それぞれが想定した中での指導場面を1人3分で実演しました。受講生は子どもの目線に合わせて座りながら話す姿や突然起こった（と想定した）場面の中で、しっかりと子どもの話を聞こうとしたり、身振り手振りをつけたりと工夫して取り組んでいました。

　実演の後には、各担当アドバイザー（教育専門監、指導主事）から良かった点やアドバイスなどの講評をいただきました。指導場面を想像し、子どもたちへどのような指導や声かけをするのか、悩みながらも自分の考え得る対応を緊張しながらも一生懸命実演を行う姿が印象的でした。

　最後に、昨年度の「ぴあ・カレッジ」塾長であった主原先生から面接について講義がありました。今後の面接に向けて必要なことを考える資料もたくさん用意していただきました。今一度、自分自身の見つめ直していくことの大切さを改めて感じる時間となりました。

【ぴあ・カレッジノート（受講生のふりかえり）より】

＜学んだこと・今後に生かしていきたいこと＞

• 問題が起こった原因だけでなく、前にもこんなことがあったのかな、次に同じことがあったらどうするのかなど、児童生徒に問いかけて考えさせることが必要だと学びました。
• 模擬対応では、子どもにこうなってほしいと自立していく姿まで想定できていなかったので、もっとゴールをみて対応していきたいなと思いました。
• 模擬対応では、子どもを想像することが大切で、「どう行動するのか」「これから」を子どもに考えさせることも必要なのだと分かりました。また、チームで解決するという視点を持っていなかったので、協力できるところや報告すべきところは、きちんと言えるようにしたいと思いました。
• 場面指導で叱るのではなく、「自分はあなたのことを心配しているんだ」という言葉選びができるようになりたいと思いました。

＜ふりかえり＞

• ほかの方々の場面指導をしている姿をみて、とても刺激になりました。場面の細かい設定をどうするのかであったり、どのような声かけで解決に導くのかが、それぞれ違い、多くの学びがありました。本番までに、自分も児童の様子を想像して対応できるように頑張りたいです。
• 模擬対応を初めて経験して、限られた時間の中で対応の仕方を考えるとなると、自分の中に軸がないといけないなと感じました。問題となる行動だけでなく、その子どもの成長や、それ以外の子どもへの対応も大切だということを教えていただいて、とても参考になりました。
• 模擬対応では、今の自分がどこまでできるのかが分かるいい機会になりました。考えていく中で、どんどんこうしようと話が膨らんでいくのも、もっとこうすれば、こう伝えたかったなと自分の中で思いがでてくるのも、すごく楽しんで取り組むことができました。また、助言していただく中で、確かにと思う部分がたくさんあり、より明確に模擬対応のゴール「こうなってほしい」が見えました。
• 生徒指導の際、声かけではなく、指導の結果どうなってほしいのかを考えることが必要なことを改めて気づかされました。伝えたいことはたくさんあったけど、不安から自分が一方的に話すだけになっていて、確認があまりできていなかったので、もっと余裕をもてるように意識していきたいです。
• 同じ教員採用選考を受ける者同士で、模擬対応に取り組めたのは、本当に良かったです。