令和6年度「ぴあ・カレッジ」第4回セミナーの様子
令和6年(2024年)7月6日土曜日に、令和6年度ぴあ・カレッジ第4回セミナーを実施しました。今回のセミナーは、
をめあてにして実施しました。
今回のセミナーでは、箕面市教育委員会人権施策室 大坪指導主事より、箕面市の人権教育についての講義を受け、改めて「人権」がすべての人が生まれながらに持っている権利であり、一人ひとりがかけがえのない存在であることを学びました。
ワークや講義を通じて、教室にはいろいろな子どもたちがいることが前提であることを学びました。誰もが安心して過ごすことのできる教室が必要で、その「誰も」から「あの子」を省かないようにすることの大切さに気づかされました。そして、誰もが安心して過ごせる学級とは、どんな場所なのか、私たちは考えながら学級づくりを進めていくことが大切なのだと改めて感じました。
人権課題は誰かの問題ではなく、すべての人に関わる問題であり、人権教育に取り組んでいく基盤としての学級づくりや、多様性が認められる社会をめざし、子どもたちとともに取り組みを積み重ねていく重要性を知ることができました。
【ぴあ・カレッジノート(受講生のふりかえり)より】
<学んだこと・今後に生かしていきたいこと>
- 人権教育は教育現場だけでなく、さまざまなところでも重要視されていると思います。今になって、もう一度人権問題について考えることで、新しいことに気づくことができました。
- 安心できる空間や雰囲気づくりの大切さを学んだとともに、難しさにも気づきました。自分の当たり前は、無意識に子どもたちを傷つけてしまうかもしれないと思うと、自己開示の際にもしっかり人権について意識しなければならないのだと学びました。
- クラスの中には多様な個性をもつ子どもたちがいることを前提として認識し、「誰も」から「あの子」が省かれないような伝え方を意識し、子どもたちが安心して自分が出せる雰囲気、環境づくりをしていく工夫が必要だと感じました。
- 人権教育は、人権尊重の精神をゆっくり養い育てるもので、大人が隠れたカリキュラムを意識することが大切であると学びました。
<ふりかえり>
- 「人権とは何ですか」と聞かれて、考えてみるとうまく説明できないなと思いました。講義を受けて、自由や安心が子どもたちの中で大切になってくるのではないかと思いました。
- 今回の講義を通して、人権問題は”その人の問題”ではなく、クラス・学校全体が捉え、ともに学んでいくことが大切だと気づきました。全員に人権があり、学校の中でその人権が活かされる場面があってもいいのではないかと思います。人権課題について、できることをまず自分自身が改めて考えていくことが大切だと感じました。
- 人権を、子どもたちがそれぞれもっていて、その存在に気づかせるということが重要なのだと改めて実感することができました。安心した学級づくりがとても大切で、先生がそれはどんな場所であるか考え続けることが必要だと感じました。
- 人権教育と聞くと、なんとなく苦手意識のようなものが子どものころにあって、今日の話からその理由を考えると人権教育が先生の言いたいことを探ったり、空気を読む時間になってしまっていたのではないかと思いました。人権学習が自分事になるためには他者理解をする必要があり、そのためには自己開示ができるような、つながりを意識しておくことが大切だと感じました。