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更新日:2023年11月2日

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令和5年度「ぴあ・カレッジ」第7回セミナーの様子

 令和5年(2023年)9月16日土曜日に、「『ともに学び、ともに育つ』箕面市の支援教育について理解を深めること」「障がいのある子どもの保護者の話を聴き、当事者の思いについて理解を深めること」をめあてとして、「ぴあ・カレッジ」第7回セミナーを開催しました。

 今回のセミナーは、第1部として「箕面市の支援教育について~教職員として子どもたちに向き合うときの支援教育の視点~」と題して、市教育委員会人権施策室 田口指導主事から、第2部として「ともに学び、ともに育つ箕面の支援教育~保護者の視点から~」と題して、社会福祉法人 川西市社会福祉協議会事務局次長兼ボランティア活動センター所長 髙田浩行様から、講義を受けました。

 第1部では、箕面市が大切にしている「ともに学び、ともに育つ」支援教育の理念について知り、子どもたちの学びの場の一つである通級指導教室や支援学級について、また教職員のあり方や人権意識、障害理解についてを、講義やグループワークを通して学ぶことができました。

田口指導主事

ワーク

 第2部では、本市の小中学校の保護者でもあった髙田様に、支援学級に在籍していたお子様の保護者としてどのように向き合われてきたのか、同じ学年やクラスの友だち、先生との関わりでお子様がどのように成長してきたのかなどを、当時のことをふり返りながらお話しいただきました。友だちや先生との「出会い」を通して、大きく成長する子どもたちの姿を具体的に知ることができました。受講生は、「保護者の生の声」から、教員やクラスの関わりがいかに子どもの成長に影響するかについて考え、教師としてのやりがいと責任の重さを感じている様子でした。

髙田氏

【ぴあ・カレッジノート(受講生のふりかえり)より】

<学んだこと・今後に生かしていきたいこと>

・子どもたちの望ましい行動をめざすには「確認→具体的に示す→整える→ポジティブな振り返り」の流れが大切であると分かった。なぜそのような行動をしたのか、どの部分が問題だったのか、どう行動すべきだったのかを子どもとともに考え、すぐに実行できる環境を整えるような手立てを打ちたいと思った。また、子どもの悪いところだけ見るのではなく、視野を広く持ち、できたことをたくさん褒めることを意識することで子ども自身の成長につながることを学んだ。

・障害を持つご両親にとって自分の子どもを預ける学校や先生は、信頼できて、安心できる存在でなくてはならないと分かった。そのためにまずは教員が子どものことを思い込みや先入観なしで理解する必要がある。保護者の方と密にコミュニケーションを取り、できること、できないことを知り、子どもができることまで支援してしまい、挑戦する機会を奪ってしまわないように配慮する必要があることを知った。

・私は、「自立」について、自分のことは自分自身で判断し、行動することが自立であると考えていた。しかし、自立とは依存先を増やしていくことであると学んだ。自分のできないことはさまざまな人に頼りながら生きる。色々な人に頼ることができる豊かな人間関係を形成できるようにサポートを行いたい。

<感想>

・今回の講義を受けて支援の種類、仕方、支援を受けている子どもの保護者の思いを学ぶことができました。その中でも、髙田浩行氏の講義を聴講して、教員側からは知ることの難しい保護者の思いや視点を知ることができたので、しっかりその思いを汲み取り、教壇に立ったときに生かしていけるようにしていきたい。そして、今回学んだことから子どもたちと保護者、他の教員などと助けあえる関係性を構築していきたい。

・人権や支援教育について念頭に置くべきは児童も教員もそれぞれが自分事として考えることなのではないかと思う。当事者に対して支援することはもちろんのこととして、その上で同じクラスや学年で過ごす周りの人々が本人の持ち味を知り、できることは尊重し、できないことは苦手を(他の子どもたちもそうであるように)補いあおうとするのが理想的な姿だと思う。教員として正しい知識を「知る」機会を設けたい。

・高田様が言っておられた言葉で、神様が何かの意味があって息子を私たちのもとに送ってくださったという言葉が印象的だった。障害として捉えずに、意味のあるものとして捉え息子さんの成長を心から喜んでいることが伝わってきた。息子さんの成長を喜んでくれる保護者や先生、同級生の存在があって、挑戦する気持ちや諦めない気持ちも生まれるのだと思う。教員として関わる時には、他の子どもと比べるのではなく、できたことに対して価値付けしたり、過去と比較して成長を褒めたり、他の子どもたちと一緒になって経験できることの楽しさに気づいてもらえるような関わり方をめざしていきたい。

よくあるご質問

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