令和6年度「ぴあ・カレッジ」第2回セミナーの様子
令和6年(2024年)5月25日(土曜日)に、令和6年度ぴあ・カレッジ第2回セミナーを実施しました。
今回のセミナーは、
- 教員をめざすことについて、改めて自分と対話すること
- 箕面市の生徒指導体制について知ることです。
をめあてにして実施しました。
セミナーの前半は、「なぜ教員をめざすのか」をテーマに、1人2~3分間のスピーチを行いました。このスピーチは、改めて自分自身と対話を行い、教員を志望する動機やどんな教員になりたいのかを明確にすることが目的で、受講生のみなさんは緊張しながらも、各自の思いをしっかりと発表していました。
スピーチを聴いているほかの受講生も、うなずきながらスピーチを聴き、スピーチが終わると拍手がおこりました。とても温かい雰囲気の中で実施することができました。

スピーチが終わったあとは、「良かったところ」「質問したいこと」などについて、グループ交流を行いました。交流では積極的に質問が出ることで、自分との共通点や相違点に気づき、新たな一面を知ることができました。どのグループも休憩時間を惜しんで、活発に交流が続いていました。
セミナーの後半は、箕面市青少年指導センター 野口館長による講義でした。
「生徒指導」は、何か事案が起こったときだけに行うものではなく、登校時のあいさつやチャイム着席など、日々の生活の中で行っていくもので、子どもたち一人ひとりの個性の発見や可能性の伸長につながるものであるという話でした。
そのために、野口館長から相手のことを大切にしているということを言葉で伝えることの必要性が伝えられました。

生徒指導提要などの国や市などの生徒指導に関わる動向を知り、事例を用いて自分たちが気になることやどう対応するべきなのかを考え、自身が教壇に立ったときに一人ひとりの子どもを大切にするために、家庭と連携することなど考えていきました。自分ひとりで判断せず、報告・連絡・相談をし、チームで対応していくことの重要さを学びました。

【ぴあ・カレッジノート(受講生のふりかえり)より】
<学んだこと・今後に生かしていきたいこと>
- ほかの受講生のかたのスピーチを聞いて、改めて教員という仕事の素晴らしさややりがいについて再確認することができました。気持ちを新たに、さらに「教員について」学んでいこうと思えました。
- ほかの受講生のかたの自己紹介を聞き、みなさんの教員になりたい思いに触れました。それぞれ、どのようにして教員への道をめざしたのかを聞くことができたのは大変刺激を受けました。また、自分の強みやなりたい教師像を明確にもち、自信を持って前に立って話す姿を見て、とても尊敬できました。
- 今回のスピーチを考える上で教師になりたい理由をたくさん書き出したのですが、みなさんのお話に似たようなことが出てきて、同じ気持ちの人がこうやって集まっていることをうれしく思いました。
- 「生徒指導」とだけ聞くと、校則を破ると怒る人のような一部への関わりのイメージが大きかったですが、一人ひとりの先生が子どもを思う中で行っていくべきことだと改めて考えることができました。この点で、問題を未然に防ぐためには、子どもを見る目が必要であると思い、現場でどのような観点に気をつけて見て判断されているのか知っていきたいと思いました。
- いじめは未然防止教育を徹底し、いじめが起こらないように最大限の努力をすることが必要ということを学びました。もしいじめが起きてしまった際には、チーム学校で対応することが大切だと思いました。解決後も、見守りではなく具体的なアフターケアや声かけ、保護者への連絡を怠らないように心がけることが必要だと感じました。
<ふりかえり>
- さまざまな受講生のかたの「教員をめざす理由」を聞くことができて、自分の思いもより強くなりました。発表も人それぞれ、たくさんの工夫がされていて、今後いろいろな発表をする機会に生かしていきたいと思いました。
- 「生徒指導について」の講義での中で、「安心できる居場所づくり」という言葉が何度も出てきて、私はそれができるところに魅力を感じて教員になりたいと思っているので、改めてこの職業の素晴らしさを感じました。事例を検討することで自分の引き出しが増えた気がしました。
- 生徒指導については、一人ひとりを大切にして認めることで、問題行動の減少につながるという話が印象に残りました。不登校児童への対応も「学校に無理矢理学校に来させる」という先生の自己満足のような形にならないようにしたいと思いました。
- 大学で生徒指導の授業を受けているのですが、いじめの事例への対応を考えるとき、いつもすごく悩んでしまいます。もっと知識を深めていきたいと思いました。