令和7年度第4回箕面市障害者市民施策推進協議会結果報告書
日時、場所、参加者など
日時:令和7年(2025年)11月18日(火曜日)午前10時から正午
場所:箕面市立障害者福祉センターささゆり園 プレイルーム
出席者:構成員など17名、地域活性化室4名、建築室3名、市民安全政策室2名、事務局3名
傍聴者:1名
内容
1.冒頭
2.各案件
(仮称)新みのおサンプラザ1号館公共施設(1階から3階)について
地域活性化室より資料1に基づき説明。以下のとおり質問・意見があった。
- 11ページの4の意思疎通支援事業について。要約筆記派遣事業の実績が計画より大幅に増加しているのはなぜか。また、令和7年度以降の計画値を見直すべきではないか。
- マンションが上に建つということだが、図面南側にマンションの入り口などができるのか。
(地域活性化室)
そのとおり。建物の南側空白部分はマンションの共用部分。
- 1階のエレベーターから建物の中に入るところに、扇形のスイングドアがあるようだが、有効幅はどれくらいか。トイレなどほかの出入り口は1200ミリとなっているが、車椅子が通れる幅かが気になる。
(地域活性化室)
提案段階で詳細はまだこれからだが、十分配慮して設計していく。
- トイレなども十分な幅がとれるよう検討していただきたい。
- それぞれの幅や大きさがわかれば教えていただきたい。十分とるとのことだが、私たちの感覚とずれがあるかもしれない。出入り口の3カ所、特にトイレの図面も見せてほしい。エレベーターも2基あるが、大きさや形、中がどのようになっているか知りたい。3階の大会議室や多目的室の収容人数も知りたい。
(地域活性化室)
施設の出入り口の有効幅について、1階の北西側は1400ミリ以上で考えている。南西側も同じく1400ミリ以上、北東側は1200ミリ以上を確保する予定。2階の出入り口は1200ミリ以上の予定。トイレの詳細はこれから設計検討段階のため、現時点では図面がない。次回以降、基本設計確定後に説明する。エレベーターの仕様は、かご内は幅1400ミリ、奥行き1350ミリ、エレベーターの扉は幅800ミリ。うち1つはトランク付き(幅1200ミリ、奥行き650ミリ)を備える形で想定している。11人乗り。バリアフリー設備としては、両側手すり、車椅子用副操作版、正面に鏡を設置予定。
- 大会議室は収容人数200名以上、多目的室は各部屋だいたい90平方メートル程度を予定。収容人数はこれからの検討になるが、70名以上が入れる多目的室を2つ設ける予定である。詳細設計をして指定管理予定者と今後の運用について定めていく。
- 誰でもトイレの入り口が狭い。1200ミリではストレッチャーが入らない。また、車椅子が入って回転ができない。また入り口が一つしか無い。検討をお願いしたい。
(地域活性化室)
今後の設計にて検討する。
- 1階に自主提案1、2とあるが、コンセプトを知りたいのと、物販と書いてあるが、障害者団体による物販は可能なのか。
(地域活性化室)
駅前の賑わい創出の核となる施設を整備するため、商業施設の誘致も含めて提案いただきたいという意向のもと公募した。それをもとに、賑わいに資するということで、事業者から物販の配置を提案していただいている。市と事業者で、1階で集客を担いたいというコンセプトで考えている。
- 物販については、今のところ提案者の提案では、箕面地産の物販と考えているが、詳細を詰める際にどんな運営ができるか検討していく。
- 聴覚障害者の情報バリアフリーの視点での意見。最後の資料に「エレベーターで電光掲示板での案内」とあるが、今まで言ってきた双方向性のテレビモニターの検討は可能か。無理なら、緊急時に閉じ込められた聴覚障害者が外部と意思疎通ができるような対応を考えないといけない。緊急時の点滅機能やフラッシュライトがあるが、それだけでなくて、緊急時の館内アナウンスをどうやって聴覚障害者に届けるか。一番よいのは電光掲示板を設置し文字で情報を流したり、ヒアリングループを設置すること。温水プールでも予算の関係でヒアリングループをつけるのが難しいという回答があったが、「オーラキャスト」というのがある。ヒアリングループとよく似ているが、それぞれのスマホに音が届くというもの。ちょっと聞こえにくい人も含めて、全ての人のための次世代のBluetooth。予算的にはヒアリングループを取り入れるよりコストが安くなる。発信器を設置する必要があるが、オーラキャストについて私から詳しく説明できるので、提案させていただきたい。
(地域活性化室)
エレベーター内の音声と電光掲示板での案内については、大阪府の福祉のまちづくり条例のガイドラインに準じて対応していく。市でも情報収集し、設計の中で検討していく。
- 現在のサンプラザのイメージを払拭するような、開放的で気軽に入れる建物をイメージしていたが、1階の出入り口の幅がそれぞれ1400ミリ、各フロアの通路は1800ミリ確保されているようだが、想像していたよりも普通の施設と変わらない。もっと間口を広げて入りやすいようにするとかはできないか。ベビーカーも多いので「通れる」ではなくて「ゆったり通れる」ような、双方向の行き違いが可能な幅があった方がいい。特に1階、2階はもっとゆったりした通路があった方がいいかと思う。
(建築室)
壁がないので全体的にはオープンな空間になると思う。ゆったり通れるということに留意して、壁やベンチの配置を検討していきたい。
(地域活性化室)
現時点の図面はドアだけで見ると2メートル以上あるので、1400ミリと説明したがゆったり通れるよう検討していく。
- 駐車場はできるのか。物販はどこから搬出入されるのか。地下はあるのか。
(地域活性化室)
地下はある。公共施設含む建物全体の設備機器を置く。建替事業者がマンションの駐車場として地下駐車場(立体駐車場)を整備し、足りない部分は箕面第一駐車場を使う。図面南側がマンション駐車場等の出入り口となる。
- 1階の西側出入り口の大きさと使いかたは。また、先ほど説明のあったエレベーターのうちの1基について再度説明を。
(地域活性化室)
1階の西側出入り口は、常設の出入り口というよりは、自主管理公園でのイベントと連携して開放するイメージである。エレベーターの仕様については、2つのうち1つがトランク付きで、トランクは幅1200ミリ、奥行き650ミリ。
- トランク付きのエレベーターについて、通常は引っ越し時など必要時に鍵を開けて使うもので、うちの施設で利用している車椅子では、奥行き1350ミリだと入れない。奥行き1350ミリに対して650ミリが足されるのか。それは常時使えるのか。
(地域活性化室)
奥行き1350ミリにさらに650ミリが足され、足される分の幅が1200ミリ。トランク部分は必要なときに開ける。
- 普段1350ミリでは、通所施設の利用者が利用している大きな車椅子は入らないと思う。
- 大きな車椅子や、ストレッチャーのかたもいるので、1350ミリは小さいと思う。また、3カ所ある出入口は自動ドアか。自動ドアでなければ車椅子のかた一人の場合は難しい。
(地域活性化室)
3つの出入り口は自動ドア。1階西側出入り口は自動ではない。
案件2 第7期箕面市障害福祉計画・第3期箕面市障害児福祉計画の実績について
事務局より資料2に基づき説明。以下のとおり質問、意見があった。
- 1ページ目の「退所者数3人」のうち、グループホームに入所されたかたはいるのか。
(事務局)
グループホームは地域移行に該当するが、表にあるとおり地域移行者は0人。3人退所者の内訳は、死亡や療養型の病院への入院によるもの。
- 「入所者数の目標値が51人以下」に対して実績が57人と上回っているが、市としての認識は。
(事務局)
入所者には、待機していた施設に空きが出て親御さんも将来を見据えて入所されたかたや、介護者がおらずやむを得ず入所者となったかたが一定数いる。また、8人の新規入所者のうち、3人は入所の期限が決まっている自立訓練入所者であり、一定年数が経過すれば地域移行する予定。本来であれば、親亡き後も施設ありきではなく、グループホームなどの受け皿があればよいが、現状それが十分でない状況。グループホームの整備などが必要であると認識している。
案件3 その他
・箕面市民温水プールの整備について(報告)
事務局より報告。以下のとおり質問・意見があった。
・温水プールはこれが結論で、来年にできる予定に変わりないのか。
(事務局)
担当課に確認したところ、これが結論。現場ではスケジュール通り工事が進んでいるとのこと。
・完成した時点で、障害者の団体が見学に行ったりできるのか。
(事務局)
今回の施設で内覧会があるか等は不明。
・ヒアリングループの設置は予算の都合で見送られたということだが、緊急時のアナウンスはどのように伝達するのか教えていただきたい。ぜひ先ほど話した「オーラキャスト」の導入を検討していただきたい。
(事務局)
担当課に伝える。
・統一キャンペーン「多様な手段で、心をつなぐコミュニケーション~知ろう、学ぼう!手話・要約筆記・点字・音訳、少しの工夫でできること~」について(12月1日から1月31日まで)
・専門部会の報告について
・専門部会の報告について
意見交換 箕面市の防災について
市民安全政策室、障害福祉室より資料に基づき説明。以下のとおり意見交換がなされた。
- 13ページに「バリアフリー化している」とあるが、情報バリアフリーについて対応しているところがあれば教えていただきたい。
(事務局)
バリアフリー化については、備蓄品や障害者対応トイレなどに取り組んでいる。施設については学校施設なので関係課と調整して取り組んでいく。情報バリアフリーについては、「コミュニケーション支援ボード」を避難所に整備している。大阪府でもしゃべれば文字化するという防災アプリがある。市で公式に推奨しているわけではないが今後そういったものも広報していきたい。
- 聴覚障害者は補聴器や人工内耳などの電池をよく使う。バッテリーを使うものがあるので蓄電池が必要だが、そういったものはあるか。コミュニケーション支援ボードは全避難所でどれくらい設置しているのか教えてほしい。手話言語条例・障害者情報コミュニケーション促進条例部会(以下「条例部会」)では、支援者がどこにいるか一目でわかるものを用意するという話があったと思う。
(事務局)
電池は乾電池を備蓄している。電源は各避難所でLPガス対応で設置している。発電機なども備蓄している。
(事務局)
条例部会で「避難所で支援者のかたにビブスをつけてもらったらいいのではないか」という提案をいただいた件については、障害福祉室で検討中であり、市民安全政策室との話はできていない。
- 電池は乾電池ということだが、補聴器に使用するボタン電池は備蓄品にないか。
(事務局)
個別具体のものはご自身で備蓄して備えていただくという方針になっている。
- 当事者として備えているが、突発的なことがあったときのために、わずかでも備蓄を検討してもらえたらありがたい。
(事務局)
検討について承知した。
- 13ページにある避難所ごとに配慮が必要なかたの専用の部屋について。強度行動障害のかたなどが避難した場合、対応できる支援者がいればいいがいない場合もある。専門知識のある人がどれくらいいるのか。また、以前テレビで、全盲のかたが避難するときに白杖を持ってこれなかったというのを見た。
(事務局)
各地区ごとに1階で移動しやすい場所に1部屋以上用意するということは決めている。それ以上のことは各地区防災委員会で考えている。災害時は緊急時なので、避難所にいるかたで対応するというのが前提。必ず対応するとは約束できない。白杖は備蓄はしていない。
- 配慮の必要なかたの部屋を利用する場合、支援が必要な人は支援者と一緒に行くという前提か。個別避難計画においては、人工呼吸器などのかたも一次避難所に行くという計画になっているが、その場合、配慮の必要なかたの部屋まで検討されているのか。
(事務局)
まず前提としては、ご家族やいつも介助されているかたが一緒に避難していただければと思う。いつも介助されているかたが被災されることも考えられるので、同意者名簿などで地域のかたと平時から関係をつくってもらいながら、仮に被災されたとしても地域として支えあえる関係をつくってもらいたい。
(事務局)
個別避難計画は一次避難所に行くところまで。一次避難所のどこで過ごすかまでは記載されていない。
- 国の考えかたとして、福祉避難所も含めて考える必要があるのではないか。その場所で過ごせるかどうかを考えることも今後の課題。重度のかたで優先度の高いかたには個別に支援が必要ではないか。
- 障害当事者が避難するときにはさまざまな問題があって、十分対応されていないと感じる。避難所には多様なかたがいて、窓口のかたがどこまで対応できるのか不安。地元の地区防災委員会で障害者と災害について懇談もしたが、なかなか理解してもらえない。各避難所での障害者対応マニュアルをつくったらどうかということで、2年ほど前に素案ができたと聞いたが、その後どうなったのか。
- 避難所に個別の部屋があるとのことだが、ベッドや空調設備はあるのか。避難所に行っても困難な状況が想定されるから、行くのをためらう人が多いのではないか。細かいことは地区防災委員会ごとに差がある。共通のルールを作ってもらって、要支援者、とりわけ障害者へ対応できるようなマニュアルをつくる必要があると思う。一次避難所に行ってから福祉避難所に行くのではなく、その人の状況を聞いて最初から福祉避難所にいくことがあってもいいのではないか。移動にもエネルギーがいるので、その点も是非検討してもらいたい。
(事務局)
マニュアルについて、当時と今で状況がかなり変わってきている。市の災害対策本部全体もいろいろ変わってきているので、障害者対応マニュアルもそうだが、避難所運営マニュアルも見直しの必要があると思っている。前提となる地域防災計画を見直し、それをマニュアルにおろしていきたい。計画見直しは来年度の予定で、併せて障害者の対応マニュアルも作っていきたいので、その際に改めてご意見をいただきたい。
- 以前からしている話なのでできるだけ早く着手していただきたい。
(事務局)
先延ばししているわけではないが、全体としてまとめていきたいと思っている。できるだけ早くお見せしたいと思う。
資料