令和3年度第4回箕面市障害者市民施策推進協議会結果報告書
日時、場所、参加者など
日時:令和3年(2021年)11月17日(水曜日)午前10時から正午
場所:箕面市立障害者福祉センターささゆり園 プレイルーム
出席者:構成員など21名、事務局4名、公園緑地室2名、文化国際室2名
傍聴者:1名
内容
内容は下記のとおりです。
1.冒頭
- 座長挨拶。
- 事務局より、配布資料及び案件と時間配分を確認。
2.各案件
案件1 公園のトイレ改修について
公園緑地室から資料1に基づき説明。
- 利用者の少ない小さな公園については1の最小パッケージで行う。利用者の多い大きな公園については2の3パターンから利用者の多さを反映して決めていく。
- 前回唐池公園を見ていただいたときの意見を踏まえて仕様を決めた。バリアフリー対応とし、フックは2つ以上設置する予定。唐池公園は2のコンパクトタイプで設置予定。
以下のとおり質問、意見があった。
- 介護式のベッドはつかないのか。公共施設には介護式ベッドをつけてほしいと要望してきた。重度で立位も座位も取れない人はベッドがないとおむつ交換ができない。
→(公園緑地室)
高価になることと、ユニット式の既製品になっているので今のところ設置する予定はない。
- 10年ほど前から公共の建物には全てつくという約束があるはず。
(公園緑地室)
公共施設ではあるが、建物とは少し違い公園のトイレなので今のところは難しい。
- 大阪府福祉のまちづくり条例では大人の介護ベッドは基本になっている。これがなくてもずっと要望の声があるのだから、加味したものにすべき。
(公園緑地室)
介護用ベッドは構造上できるかはわからないが業者に確認をしていく。限られた予算でできるだけ多くの公園の改修をしていきたい。
- 多目的トイレについて、誰でも使えるというイメージのため本来使いたい人が使えないという事象が全国的に起こり、バリアフリートイレいう名称になっている。普通のトイレとバリアフリートイレは分けるべき。スペースがあるのであれば、コンパクトタイプでなく、分かれている左上のパターンがよい。
- 府条例では小便器をつけるときは壁掛け式と床式を1つずつ以上つけるということになっていたと思うが、裏面の図面は壁かけ式を2つとなっているのでおかしい。
- 1.5メートルとってあることはいいが、府条例では2,000平米以上の施設では1.8メートルまで取る必要がある。公園が対象になるかはわからないが、利用者が多い大きい公園なので、再度検討していただきたい。
- 鏡の位置を車椅子でも使える位置にしてほしい。
- トイレの大規模改修は久しぶりのはず。今回改修したら次はいつになるかわからない。予算があるのもわかるが、きちんと検討してほしい。
- 介護用ベッドがあればベビーも使えるのではないか。
- 今からでも変更の可能性はあるのか。形の変更はできないのか。
(公園緑地室)
構造は決まっているので、介護用ベッドがスペースの中に入れば対応可能。確認する。公園のスペースの中に広げるのは可能だが、建屋を変更すると莫大なお金がかかる。
- 水洗装置と緊急呼び出しボタンの形がまったく一緒にならないようにしてほしい。
- 緊急非常ボタンについて、ドアなどのそばにあると関係ない人があたってベルが鳴るのを見たことがあるので、位置は配慮してもらうといいと思う。
- 各個室に非常ボタンが設置される予定か。
(公園緑地室)
非常ボタンは真ん中の多目的トイレに1つだけつく。閉じ込めの可能性がある場合につけることになっているので、ご理解いただきたい。位置については業者に確認させていただく。
- 多目的トイレについて、パッケージとのことだが、広さを広げることはできるのか。中のパーツは外せるのか。
(公園緑地室)
外枠が既製品になるので大きさは変えられない。中のパーツもセットでついているので、位置の変更も難しい。便器の位置を変えるなどで工夫していくしかない。
- このスペースで介護用ベッドを置くのは現実的に無理なのが明白。車椅子も入るし、さらに電動車椅子だとこのスペースでは動くことも難しい。ベッドがなくても使えない人がたくさんいるので、本当にバリアフリーになるのか。
- 大阪の福祉のまちづくり条例は全国でもトップレベルで、トイレにおいても細かく提案している。出た意見もガイドラインに載っている話ばかり。ほかの公園にも関係することなのでよろしくお願いしたい。
- トイレの問題が解決しないと外出もできない。
- 予算の問題なのであれば、改修するトイレを減らしてでも十分なものを作ることはできないのか。
(公園緑地室)
利用者の多い公園から改修することになっており、できるだけ多くの公園で改修したいと考えている。
- いくら改修しても使えないのであれば、お金が無駄になる。利用者の立場になってもう一度考え直していただきたい。
案件2 文化施設等のトイレ改修について
文化国際室から資料2に基づき説明。
以下のとおり質問、意見があった。
- ほとんどの場合が和式から洋式になるということだが、壁に点字をつけると読みにくいので角度をつけてほしい。
(文化国際室)
建築担当に伝える。
- らいとぴあはドライ化はされないということか。
(文化国際室)
補助金を活用するにあたって、上限が決められている。らいとぴあは和式から洋式に変える個数が大きく、ドライ化までは含むことができなかった。
- 和式を残すというのは、利用ニーズがあるから残すということか。
(文化国際室)
着物を着た利用者さんもいらっしゃるので、和式がいいというニーズもある。ニーズを聞いた上での改修プランとなっている。
- 和式が0になっている施設があるが、ほかの施設とのバランスを考えると1箇所ぐらいは残してもいいのでは。今まで和式を使っていた人が困ったりしないのか。
(文化国際室)
全ての利用者の声が聞けているわけはないが、洋式のほうが利便性がいいという声を聞いて決定している。ウォシュレットも温水に変更する。
便座のふたについて、水を流す際に飛まつが飛ばないようにつけたいと思うが、ふたを上げにくいかたもいらっしゃると聞いた。多目的トイレだけふたをつけないということもできると思う。衛生面ではつけたほうがよいと思うが、意見を聞きたい。
- 基本的にはふたがついているほうが衛生的にはいいと思う。もちあげにくいという事実もあるのでそこには配慮してほしい。
- コロナもあり、最近ではふたを閉めてから流してくださいという表示もある。できたら色んなものを触りたくないという観点からないほうがいいのではという意見もある。両面の意見があると思うので、工事や感染対策などもふくめた専門的な観点からもう少し検討をしてほしい。市で理屈をつけてもらったらよい。
- 便器の高さはどれくらいなのか。
(文化国際室)
今は持ち合わせておらず答えられない。
- 40から45くらいと決まっている。バリアフリーの変化も見ながらそのあたり検討してほしい。
- バリアフリートイレに背もたれはあるのか。ふたよりも背もたれがあるほうが使いやすい。
(文化国際室)
今回は抗菌を目的に便器を換えるので、新しくつけるということはない。
- 介護をする立場から考えると、背もたれが必要になるかたは多い。介助者が背中に入って支えることもある。ふたがあると介助者が入れず使いづらい。
- 自動洗浄するトイレは検討できないのか。また、コロナで飛び跳ねがあるので、ウォシュレットを使わないようにという指導があるが、そこは大丈夫なのか。
(文化国際室)
センサー式については、要望として聞き置いて検討する。今回の工事で難しければ今後の検討になるかもしれない。ウォシュレットについては機種選定の段階で衛生面も考慮したものを選定していきたい。利用制限をかけることまでは考えていない。
- ふたが自動で開くトイレだと触れないし、自力であげる必要もないのでいいと思う。
(文化国際室)
自動のものは高いというのが現状。国補助金の範囲にはなるが、できるだけ意見を参考にしていいものを入れていきたい。
案件3 第5期箕面市障害福祉計画・第1期箕面市障害児福祉計画の実施状況について
事務局から資料3-1、3-2に基づき説明。
以下のとおり質問、意見があった。
- 全体で見れば非常に頑張っていると評価はできる。ただ、工賃目標が達成していないことについて、考えられる理由と対策があればお示しいただきたい。
(事務局)
令和2年度単体でみると、コロナにより販売活動などができなかったことが影響していると思われる。一般の商売と同様にお客さんが減ったことも考えられる。
- 精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築について、協議の場では具体的にどのようなことをしているのか。一人ひとりのケースについて協議されているのか。
(事務局)
自立支援協議会の中に地域移行部会という部会があり、そこで保健所や医療関係者、福祉関係者での協議を実施している。基幹相談支援センターが担当であり、詳細は把握していないが、具体的に一人ひとりのケースについて話しているものではなく、地域移行に向けたケース検討や研修、情報交換をしていると聞いている。
- 資料3-2の8ページ。個別支援計画の対象者はどのくらいいて、どのように更新作業を行っているのか。
(事務局)
要継続支援者名簿に記載のあるかたの個別支援計画については、市で要件を設定しており、障害で該当するかたは70人程度。
- 施設入所者数が見込みより大きく増えている要因は。
(事務局)
要因の1つに自立訓練施設への入所の増加がある。1年の有期限となっている施設で、機能訓練やリハビリをされるために入退所をしているかたがほとんど。
- 施設入所について、地域に移行したりしてキャパがあいたところに新規者が入っていると理解している。目標が削減数1となっているが、現実的ではないのではないか。
(事務局)
目標値は箕面市が設定しているものではなく、国府から示されている。第5期については入所者数の2パーセントを削減するという目標設定とされていたため1人となっている。第6期については、おおむね1.6パーセントの減少を目標とするとなっているので、同様に削減目標を1人としている。
- 虐待把握件数が80件でうち障害が9件とあるが、それ以外は高齢者虐待案件ということか。
(事務局)
主に高齢と障害の件数なので、9件以外は高齢の件数。
- 資料3-2の9ページの4について。△がついており、さらなる充実と周知が必要とあるが、ラインやツイッターなどのSNSで情報が取得しやすくなったと思う。具体的に考えているのであればその手法をのせたほうがいいといったがどうか。
- 周知が必要とあるが、災害が起こったときに連絡ができる聴覚障害者はどの程度おさえているのか。どの程度のかたが連絡がつかないのか。手法や手段はどうしているのか。充実についてどのように考えているのか。
(事務局)
SNSの活用はできており、今後もできることを考えていく必要がある。ただ、災害時など緊急時の情報伝達については十分ではないという認識で△の評価としている。防災部署としてもいろいろ考えてはいるが、聴覚障害者への連絡などは課題。手話通訳などの申し込みをしている人たちは把握しているが、まだ十分には至っていない。具体策については報告できる状態ではないが、引き続き検討をしていきたい。
- 大阪北部地震のときに連絡がつかなかった事例があったと思うので、是非検討していただきたい。具体的に調査などをしたほうがいいと思う。
(事務局)
北部地震の際は、障害福祉室で手話通訳派遣に登録いただいているかたに連絡をした際に不通のかたがいたと把握している。連絡先アップデート手法などを含めて検討していく。
- 今年7月から電話リレーサービスというサービスが開始された。24時間いつでも受けられる。使い勝手がいいものだが、まだまだ周知されていないと思うので、今後もっと広報活動を行っていただきたい。
(事務局)
制度開始当初に庁内周知をしたところであるが、利用者への周知もあわせて考えていく。
案件4 その他
・箕面駅前広場における身障者乗降場案内板の色について(ご報告)
看板について緑色の案を提示しご意見を伺ったが、ご意見をふまえて青色としたと道路管理室より報告があった。
・各種会議への出席報告について
各構成員より報告。
・障害者グループホーム補助金について
事務局より以下のとおり説明。
7月に意見交換をさせていただき、その後庁内検討を進めているところ。コロナによって7月以降には対面で意見交換ができていないこともあり、丁寧な意見交換をしながら進めてほしいという意見も踏まえて庁内検討中。方向性が決まり次第また意見交換をさせていただきたい。
・障害者総合支援法の対象となる疾病の見直しについて
対象疾病が追加され366疾病となった旨、事務局より情報提供。
・その他
・手話言語条例部会の開催について
・12月9日の障害者福祉啓発講座の開催について
・船場駅周辺の新施設のバリアフリー検証について
資料