更新日:2023年2月21日

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令和4年度第5回箕面市障害者市民施策推進協議会結果報告書

日時、場所、参加者など

日時:令和5年(2023年)1月18日(水曜日)午前10時から正午

場所:箕面市立障害者福祉センターささゆり園 プレイルーム

出席者:構成員など18名、国民健康保険室1名、事務局4名

傍聴者:なし

内容

内容は下記のとおりです。

1.冒頭

  • 座長挨拶。
  • 配布資料及び案件と時間配分を確認。

2.各案件

案件1 国民健康保険料の減免制度の廃止について

事務局から資料1に基づき説明。

  • 前回の説明の際に、現状の減免額が不明のため廃止による影響額が分かる資料がほしいというご意見と、代替案は時限的でなく継続的なものとしてほしいというご要望をいただいた。
  • 代替案について内部で協議を行ったが、申し訳ないが継続的な代替制度を続けることは難しいと考えている。継続的な給付等をするとなると、国保とそれ以外のかたとの公平性の観点から難しい。他市はすでに減免廃止し代替制度もないところがほとんど。時限的ではあっても代替制度は行っていきたいと考えており、今は1年間の予定。令和5年度末で減免を廃止し、6年度に何らかの給付制度を行う方向で考えている。

以下のとおり質問、意見があった。

  • 今の減免は令和6年度から完全になくなるのか。

    (国民健康保険室)
    減免制度としてはなくなる。それに代わる制度を検討しているところだが、他市においては代替制度含めて完全になくなる予定。
  • 今減免を行っているのは国か府か。

    (国民健康保険室)
    市が行っている。広域化によって、運営主体となる府の方針として令和5年度をもって廃止するとなったもの。広域化は大阪だけでなく国全体で組織改編としてやっている。
  • 年度によって保険料が決まっているのか。年々上がっているのか。令和6年度には個人負担が大きく増えることになるので、ぜひ代替案を考えて少しでも負担のないようにしてほしい。

    (国民健康保険室)
    保険料は年度ごとに決めている。被保険者数や所得を基に、府から示される料率に基づいて決めている。被保険者数が減り、高齢化により医療費も上がっている。保険料を払う人が減って、かかるお金が増えると保険料が高くなる構図になっている。
  • どの減免率の世帯が多いのか。

    (国民健康保険室)
    細かい資料になるので提示できていないが、低所得のかたの被保険者数が多いと認識している。例えば身体障害1、2級で一人世帯のかただと、半分くらいが総所得43万未満の階層のかたになる。200万くらいまでだと8割くらいになる。基本的には低所得の階層のかたが多い。
  • 広域化なので箕面だけが今までどおりとはいかないと思うが、激変緩和だけでなく、持続可能な代替制度を作ってもらいたい。コロナの状況で事業所の収益も厳しい中、個人の負担も増えることは回避したい。
  • 所得は収入から控除額を引いた金額か。25万以下の人はいないのか。

    (国民健康保険室)
    控除額等を引いたもの。資料上は載せていないが25万以下のかたもいる。
  • 生活保護の人は別なのか。所得があれば、非課税世帯であっても保険料はかかるのか。

    (国民健康保険室)
    所得があれば、非課税世帯であっても保険料はかかる。
  • 経過措置の話はいつ決まるのか。もう決定なのかこれから決まるのか。スケジュールを教えてほしい。

    (国民健康保険室)
    広域化に伴う障害者減免の廃止は決定事項だが、市独自の激変緩和措置(代替案)については、最終の決定事項ではなく現段階での提案と理解いただきたい。現在の障害者減免が5年度末をもって廃止になるので、それまでに決め、条例改正などの手続きを行わないといけない。
  • 物価も上がっている中、所得の少ないかたにとってはかなりの打撃になる。収入が90万で4人世帯なら約2万減免されているのが、1年でなくなるのはかなり厳しい。国保はそういう形になるとしても、国からコロナの給付がされたりしているので、別の支援でカバーしてもらえるなら大丈夫かもしれない。そのあたりどう考えているのか。

    (国民健康保険室)
    国保の被保険者だけでなく福祉施策全体の話になる。大きな枠組みの中での構築になるので、私の立場での回答は難しい。
  • 市議会や国会でも議論すべき内容。議会で審議する予定はあるのか。

    (国民健康保険室)
    制度廃止については議会にも説明させていただいており、給付制度を検討していると説明している。

 

案件2 グループホーム補助金について

事務局から資料2に基づき説明。

  • 令和5年度中は現行制度を継続予定。令和6年度からの経過措置開始に向けて見直し内容を検討中。
  • 施設借上費補助と施設整備費補助の見直しを同時に行い、重度化高齢化に対応できるグループホームの整備を進めていく。また現利用者は補助金前提の家賃で生活を行っていることから、中長期的な経過措置を実施していきたい。
  • 経過措置の案は2つ考えている。A案は、対象者全員同じ金額で段階的に引き下げ、家賃額によって経過措置期間が変わるというもの。B案は、対象者全員同じ経過措置期間とし、家賃額によって引き下げ額が変わるというもの。
  • 12月に手をつなぐ親の会、肢体不自由児者父母の会と意見交換をさせていただいた。永続的に実施することは財政的にも難しいが、できるだけ経過措置期間は長くできるよう考えていきたい。前回の定例会、11月7日の計画部会での意見をふまえ、設問と選択肢の案を見直した。スケジュールに変更があり、発送は1月となる見込み。

以下のとおり質問、意見があった。

  • そもそもグループホームは中軽度のかたの制度だったが、重度のかたにも利用してもらって地域で生活してもらおうというのが一番始めにあり、そのために市営北芝住宅や借上げ公共住宅を建設段階からグループホームとして作ってきたという経過がある。当時の補助目的が解消したわけではなく、公営住宅では設備上消防法の関係で重度のかたの受け入れを続けていけなくなったのが実態。
  • グループホームの家賃負担が厳しくなるのは、グループホームの特性によるところが大きい。個室があって、広さや共有部分の決まりもある、だからこそ広い家が必要で、重度のかたなら夜間支援体制の整備も必要。家賃などで利用者が選べるものではない。
  • 案によれば12年目には5万円の負担をしないといけないが、その頃には家族の負担もできなくなっていると思う。生活保護の住宅扶助費よりはるかに高い金額で、払えないなら出て行ってくれというような制度に見える。
  • 重度のかたのグループホームをこうやって支えていくという方針がこの資料から見えてこない。スプリンクラーの整備は事業所側の話で入居者個人の負担軽減をするものではない。高齢化して収入が減ったときに何も補填がないとなると暮らしていけなくなる。かといって事業所が家賃の低いところに移ることも難しい。

    (事務局)
    「重度障害者は収入が低いから」というご意見に対しての見解であり、健常者との比較ではない。グループホームだから家賃が高くなるというのは理解するが、だからこそ国から補足給付がされている。市独自でさらに上乗せをするのかが課題。施設整備費補助で重度のかたが住み続けられるグループホームを整備していきたいと考えている。個々の利用者の給付については、今の入居者をどうするかとこれからの入居者をどうするかに分かれる。家賃が高くなったらどうするか、親御さんがいなくなったら暮らしていけるのか、重度のかたの地域生活をどう支えていくのかは持ち帰って検討していきたい。
  • 重度でなくてもそこまで年収は高くない。年金、パート代だけでは生活していけず、生活保護になる。生活保護だと今の補助がなくなっても生活していけるのか。

    (事務局)
    生活保護のかたの家賃の基準額があり、影響がどのくらいあるのかは課題として持ち帰る。
  • 国保料も上がり補助金もなくなると、重度障害者の生活はとても厳しくなっていく。国が一律1万円給付しているとのことだが、家賃が高いところには上乗せをお願いしたい。箕面だけでなく我々の上部団体も通じて要望していかないとと思う。みんなが生活保護になるとそちらの負担も大きくなる。国への要望など、一緒に考えていかないといけないと思う。

    (事務局)
    サービスの報酬は全国一律でなく、地域の物価などに応じて決められているが、この補足給付は全国一律となっている。家賃平均も地域差がある中で一律というのはどうなのかという問題もあるので、国府への要望も行っていきたい。

 

案件3 第4次箕面市障害者市民の長期計画(みのお‘N’プラン)策定にかかるアンケート調査について

事務局から資料3に基づき説明。
この間ご意見をいただいてきたアンケート調査票の内容がほぼ決まったのでご報告する。今後第4次Nプラン及び第7期障害福祉計画の策定に向けて計画部会などでご意見を頂戴したい。

 

案件4(情報提供)令和5年度新規事業の検討状況について

事務局から資料3に基づき説明。

1. 重度障害者等就労支援特別事業

通常のサービスでは、通勤・職場での支援は経済活動にあたるため対象外となるが、その制度の狭間に対する支援。対象者は重度訪問介護、同行援護、行動援護の支給決定を受けており民間企業に努めているか自営業のかた。民間企業の人についてはJEEDが支援する部分以外を市が支援する。自営業のかたは市がすべて支援する。一人ひとり必要な支援が異なるため、支援計画を出していただき、JEEDとの調整をふまえて決定していく流れになる。

2. 移動支援(施設ガイド)の拡充

施設入所者がガイドヘルパーを移動できるのは帰省時、帰省中の支援のみだが、施設発着の外出支援も対象とする。施設から目的地を経由したり、自宅から目的地を経由する場合も対象となる。

いずれも検討段階であり、正式な決定は3月議会での議決が前提となる。詳細が決まれば改めて周知を行う。

以下のとおり質問、意見があった。

<1. 重度障害者等就労支援特別事業>

  • 民間企業に就労継続支援A型や社会的雇用事業所は含まれるのか。ここに書かれている以外の業務介助は制度の対象になるのか。

    (事務局)
    A型については確認する。雇用保険を納めている団体であれば個人事業主でも対象となる旨JEEDに確認済み。よって社会的雇用事業所についても対象になると考えている。
    業務介助の例はあくまで一例。JEEDと本人、市とでそれが業務にあたるかを確認しながら進めていくこととなる。JEEDが業務として認められないと判断したものは全て市が支援するので、外れる部分は出てこないはず。
  • 重度のかたのちらし折り作業では、1枚1枚折れるように渡したりとサポートしている。JEEDの利用は難しいと思ってそれ以上確認していないが、細かいところはまた相談させてもらいたい。
  • 対象となるのは市内で何名くらいなのか。どのくらいの利用予定者を見込んでいるのか。また大阪市や堺市、近隣だと池田市で先行して実施していると聞いている。まだ始まったばかりだと思うが、きめ細かい周知や広報をお願いしたい。

    (事務局)
    重度訪問介護などの利用者で民間企業に勤めているかたは一定把握しているが、現時点で利用意向を聞いているのは2名。近隣では豊中市が今年度の9月から開始しており、池田市は予算化しているが実例はないと聞いている。他市に聞くと、実績としては自営業のかたがほとんどで、民間企業のかたでJEEDとの調整をしている実例はまだあまりないようである。周知方法についても効果的なものを検討していきたい。
  • 派遣されるヘルパーは重度訪問介護や行動援護の資格者に限られるのか。それが毎日となると圧倒的にヘルパーの数が足りないと思う。

    (事務局)
    仰るとおりサービス提供事業者は重度訪問介護、同行援護、行動援護の事業者となる。
  • 仕事はできるが通勤が難しくてこれまで就労を断念してきたかたもいる。これまでサービスは使っていなかったが、この制度を利用するために同行援護や行動援護の申請をするとなっていくと思うが、支援者が足りないという課題も併せて考えないといけない。
  • 予算はどのくらい見込んでいるのか。想定が2名とのことだが、3名4名と増えていったときは補正予算などで対応するのか。

    (事務局)
    重度訪問介護1名分、1日8時間×月23日×12か月勤務すると想定して、481万6千円を見込んでいる。予算額の範囲内と限定しているものではないので、状況に応じて補正予算などで対応していく。
  • これまで通勤の支援にサービスは使えないと言われてきたので、利用を検討する人も出てくると思う。

    (事務局)
    通勤支援については各年度3ヶ月分をJEEDで支援し、残りを市が負担するというものになっている。手続きとしては煩雑になるかもしれないが、課題であった通勤支援の部分が少し賄えると考えている。
  • 市や府などの自治体も対象になるのか。

    (事務局)
    民間企業か自営業のかたが対象で、自治体職員は対象外。
  • 重度訪問介護の制度をそのままあてはめるのか、それとも市が独自で報酬単価の設定など制度の中身を決めていくのか。重度訪問介護は長時間介護を前提としているため、低い単価設定がされている。医療的ケアが必要になって、職場で痰吸引が必要になった場合、30分の吸引介助をしても低い単価で受けることになってしまい、現実的に派遣できる事業所がないことが想定される。制度があっても実際に使えない状況が生まれかねない。また、JEEDに問い合わせた際、年間180万が上限とのことだったが、この数字はどういうことか。

    (事務局)
    報酬単価は市町村での判断になる。詳細は詰め切れていないので、ご意見をふまえて報酬についても検討していく。JEEDが180万上限というのはこちらでは把握しておらず、詳細が分からない。1日の労働時間があるので、24時間ずっとこれを使うことはあり得ないので、8時間など一定の上限時間は出てくると思う。
  • この制度は全国でまだ10数名しか使っていないと聞いている。重度訪問介護を利用して一般就労している人がまだまだ手を上げられていないと思う。市として制度化をしてもらうのは非常に意義があることだと思う。個別に顔が見えているところで、特定の1名2名のかたに対応できる制度をどう作っていくかの大事なところ。スポット的な医療的ケアに対応するにはどうするか、そういう事業所を増やしていくことも含めて検討をお願いしたい。

<2. 移動支援(施設ガイド)の拡充>

  • 施設ガイドは長年の要望だったのでありがたい。コロナでここ数年施設からあまり出られていない。家族も高齢化が進んでいて、手続きがなかなか難しいと思うので、できるだけ簡略に、できれば事業所を通じてできるようにお願いしたい。全員が計画相談を利用している訳でもないので、配慮いただきたい。

    (事務局)
    申請については今も郵送対応を行っている。入所されている施設もさまざまなので施設にどこまで協力依頼できるか分からないが、手続きが面倒で敬遠されることがないようにしたい。
  • ショートステイ中は使えないのか。

    (事務局)
    従前どおり、短期入所中は利用できない。

 

案件5 その他

・ 定員10人超のグループホームについて

アンケートやこの会議の場でご意見をいただき、小規模グループホームを望まれる声が多かったので、庁内で検討した結果、府基準どおり行政指導を行っていくこととなった。今回の事業所についても、府基準に基づく運用をお願いした。今後も同様の事例があれば府の通知に基づき行政指導を行っていく。

・ 物価高騰による介護・障害・医療・幼児教育保育施設への支援金について

事務局より資料5に基づき説明。今般の物価高騰を受けて、利用料などへの転嫁が難しい介護や障害サービス事業所等に対して支援するもの。府でも同様の支援を行うため、あわせて8か月分の支援を行うことになる。今後各事業所へ周知しもれなく申請いただけるよう進めていきたい。

・ 会議開催日の変更について

開催曜日の変更を検討するためアンケートを実施するのでご協力いただきたい。もし変更するとなれば令和5年5月からになる。

・ 専門部会の報告について
・ 各種会議への出席報告について

いずれも報告なし。

 

資料

 

 

 

 

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