箕面市 > 健康・医療・福祉 > 福祉 > 障害者福祉 > 箕面市障害者市民施策推進協議会 > 箕面市障害者市民施策推進協議会会議の概要 > 令和元年度(臨時)箕面市障害者市民施策推進協議会結果報告書(令和元年12月9日開催)

更新日:2019年12月23日

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令和元年度(臨時)箕面市障害者市民施策推進協議会結果報告書

日時、場所、参加者など

日時:令和元年(2019年)12月9日(月曜日)午前10時から正午

場所:箕面市立総合保健福祉センター大会議室

出席者:構成員など15名、事務局3名、健康福祉部1名、広域福祉課2名、人権施策室1名

傍聴者:1名

内容

内容は下記のとおりです。

1.冒頭

  • 座長挨拶。
  • 事務局より配布資料の確認。座長から案件と時間配分を確認。

2.各案件

案件1 小野原東の障害者グループホームについて

事務局から資料1、2に基づき下記のとおり説明。

(経過について)

  • 小野原東地区において事業者が戸建て住宅2戸をグループホームとして開設しようとしているが、住民からの反対が起こっている。

(住民への聞き取り(11月24日(日曜日))

  • 周辺住民16名が出席。資料1を用いて市の考え方を説明した。
  • 住民からは下記のような意見があった。
    ・事業者が物件を購入した後で説明に来たのは順番が違うのではないか。
    ・事業者にグループホームについて質問したところ十分答えられず不信感を抱いた。
    ・事業者が高圧的で対応がいい加減。
    ・犯罪者の10%は障害者というデータもある。
    ・子どもが小さく通学路もあるので不安。
    ・親族に知的障害者がいて、近隣に迷惑をかけ辛い思いをした。
    ・説得に来たのならば話には応じない。
  • 住民の1人が反対者の挙手を求めると全員挙手をした。

(事業者への聞き取り(12月3日(火曜日))

  • 代表1名が出席。
  • 訪問看護を実施しているが、障害者のグループホームの運営は初めて。
  • いろいろと勉強し既設のグループホームへの見学なども行っている。
  • 住民への説明は代表が一人でやってきた。

 (市の捉えかたと基本姿勢について)

  •  市としては、パオみのおの施設コンフリクトの際の提言(資料2)を基本姿勢として取り組んでいく。

 (今後について)

  • 住民、事業者、行政の3者でオープンな場で話し合いの場を持ちたいと考えている。

 

 構成員から以下の質疑、意見などがあった。

  • 地域住民にきちんと説明していれば理解ある人も増えてくるのではないか。障害特性によっては少しのことで大声やパニックになる人もいる。そこを懸念されていると思う。
  • 事業者は住民説明会を2回したとのことだが、事前説明がなかったことへの不信感はぬぐえたのか。住民の事業者への不信がぬぐえなければ事業展開は難しいかと思う。
    (健康福祉部)
    ぬぐいきれてないないと思う。2回事業者による説明会があったあとに市のホームページを通じて住民から相談があった。これだけ反対している地域で開設してうまくいくと思うのか、アンケートをとって、開設してもよいという地域に建てたらよいと言われたが、市はそのようなことはしないと言った。市としては事業者にもしっかり説明するよう求めており、市も事業者もともに考えることが必要だと思う。
  •  障害者は何をするかわからないという前提がある。マスコミがあおりすぎているが実際そうではないと、粘り強く伝え続けていくことが必要。
    (健康福祉部)
    障害者だから犯罪を犯すわけではない、地域で当たり前に暮らしていることを住民に伝えたが、見解の相違だと言われた。マスコミでセンセーショナルに報道されることが全てのように受け止められるが、違うことは違う、障害者への漠然とした不安は不要だとしっかり伝えることが市の責務だと考えている。
  • 障害者差別解消法(以下「差別解消法」)では市民間の摩擦は基本的に対象外であるため、施設コンフリクトについては空白になっているのでないか。市を中心にした協議会や事業者でも相談に応じてもらえる窓口の整備といった体制づくりと、ノウハウの蓄積が大事。
  • いったん火がつくと正攻法で行かざるを得なくなるし、そうすると住民も頑なになる。事が大きくなる前に相談できる仕組みが大事。
    (健康福祉部)
    市から事業者への説明が十分できていたのか、開設にあたっては、住民説明の際のアドバイスなどができていたのか、事業者からの相談時に、差別解消相談窓口としてしっかり対応できていたかなど、反省すべきところはした上で、次にどうするかの整理が必要。
  • 過去には開設を断念した例もあると聞くので、そういった事例があるということもきちんと事業者に伝えるべき。
  • もし開設したとしても、そこに住む障害者はしんどい思いをする。いったんここは保留して先にほかの地域で開設し、ノウハウを蓄積することもありかと思う。
  • 反対されたから断念するというのは非常に残念。ほかだったらいい、自分の地域でなければいいというのはおかしい。作るなというのと同じ。
  • 住民説明の順番が違うということだが、そもそもグループホームを開設する前に住民の意見を聞かなければならないことはない。またグループホームは地域にあって始めてグループホームなのであり、公共用地に作れというのはおかしいし意味がない。そういう前提を押さえて、絡み合ったものを少しずつでもほぐしていってほしい。
  • 一生住むかもしれないグループホームは施設ではなく、あくまで暮らしである。コンフリクトではなく、住民間摩擦。事業者として運営はするが、施設のように一緒にいるわけではない。グループホームを運営してきた我々も説明の際には、どういう人が住むかではなく、どう支えていくかを説明するようにしている。
  • 今後住む人にとっても安心できる話し合いの場が一番大事ではないか。事業者、施設、という視点で話をしがちだが、自分がそこに住むという視点で進めることが大事。
  • 市内にグループホームが62箇所あり、毎年あちこちで開設している中、今回の件は非常に驚いた。パオみのおの問題から15年もたっていて、暮らしやすい、人権が守られる制度ができてきている中でこのようなことが起きるのは悲しいと同時に、これもひとつの現実だと感じる。差別解消法の認知度もまだまだ低く、理解・啓発は進んでいないと感じる。
  • 行政がもっとはじめからきちんと対応すべきだったのではないか。また、事業者から相談があったときに、開設にあたっての留意点や摩擦があること、そのほかのアドバイスなど、もっと深く関わっていくべきではないか。
    (健康福祉部)
    行政が関わるタイミングが遅かったのではという意見もあると思うが、市と事業者が最初から説明会に入ることはありえない。そこは事業者の責務としてきちんとやってほしい部分。ここに至るまでにどうアドバイスしていくかが大事だと思うのでしっかり検証していきたい。
  • 今後においては、粘り強く何回でも話を続け、ぜひここで実現できる形でお願いしたい。
  • 反対されて撤退することも、強行して開設し、障害者がしんどい思いをするのも悪しき前例になってしまう。
  • オープンな場での議論もいいが、住民が自分たちの暮らしを守ろうと頑なになってもいけない。場合によっては第三者、コンフリクトの専門家に入ってもらうことも一つである。一度に2棟開設するとのことだが、まず1棟からにするとか、体験入居の入居者の選びかたを地域の人にもわかりやすくできないか、とか。正論が先走るのではなく、ほぐしていける場を、お互いが心を開けるような場を持ってほしい。
  • 不信、不安は知らないことから起こる。実際はこんな生活をしているという生の声を発信していくべき。事業者としての前例がない状況であれば、ほかの事業者に支援してもらい、具体的な支援内容や問題が起きた際の解決方法などを伝えていく。地域で生きることの大切さという空論だけでなく、実情を伝えていくことが大事ではないか。
  • グループホーム事業者の連絡協議会に聞けばいろいろな事業所の話が聞ける。既にグループホームを運営している法人としてグループホーム開設の相談を受けることがあるが、どこまで踏み込んで関わっていくかが難しい。

案件2 障害者理解の促進策について

事務局から説明。

  • 3者での話し合いと併せて、障害者理解も進めていきたい。
  • 今回の件について何らかの機会を持ちたいと考えている。

以下の質疑、意見などがあった。

  • 小野原地区なので、市立施設が近隣に建つことと、民間事業者がグループホームを建てることを混同されるのではと懸念している。
  • シンポジウムや講演会を市内でもっとすべきだと思う。小野原に限定せず、市内で数箇所でするなど、まずは知ってもらってともに考えることを積極的にしてほしい。
  • 施設コンフリクトについて場を持つとなったとき、誰に対して何を啓発するかが非常に難しい。事業者や支援団体が力をつけていこうというのもありだが、市民にどう理解してもらうかという中で、どう切り出せばよいのか。うまく市民を巻き込む形で施設コンフリクトを取り上げるのは難しい。
  • 具体的な事例に詳しいかたを招き、解決方法についての話を多く聞けるのであればそれはそれでいいかと思う。
  • 具体化する必要はないが、講師にもこの件を事実として知ってもらい、広い知見の中で、今後起こりうることも含め、みんなで知恵をつけていく。地域住民と考えていくことを意識して。今回の件のヒントにもなることを話してもらえるような講義があればよいかと思う。
  • 今後生活介護施設を整備していく計画があるので、反対運動が起こらないようにコンフリクトについてのフォーラムを開くことはよいことだと思う。
  • こういうことが何年もたって起こることを考えると、日頃から継続してやっていかなければいけないと思う。今回の件があったから1回やって終わりでは、何年後かにまた起こる。
    (健康福祉部)
    継続性に関しては、予算のこともあるので人権文化部とも話しながら進めていきたい。一発ものでやるのでなく、来年度のことも見越して考えていきたい。障害者事業団がやっている連続講座もあり、そういったものもアピールしながら考えていきたい。
  • 今回の件と結びつけて大きく企画するより、小さな集まりを何回かやり、地域の人の意見をいろいろなところで聞くとかはどうか。

 

資料

 

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