更新日:2024年8月29日

ここから本文です。

令和6年度第2回箕面市障害者市民施策推進協議会結果報告書

日時、場所、参加者など

日時:令和6年(2024年)7月16日(火曜日)午前10時から正午

場所:箕面市立障害者福祉センターささゆり園 プレイルーム

出席者:構成員など20名、市民安全政策室2名、事務局5名

傍聴者:1名

内容

1.冒頭

  • 座長挨拶。
  • 配布資料及び案件と時間配分を確認。

2.各案件

案件 1 避難行動要支援者名簿の見直しについて

市民安全政策室より資料1-1、1-2に基づき説明。

・「要安否確認者名簿」と「避難行動要支援者名簿」について、いずれも拒否の申出がない限り、要件に該当するかたは名簿に載せるという条件で作成してきた。要安否確認者名簿は災害時にしか使えず、避難行動要支援者名簿は災害時と平時の使いかたがほぼイコールという使いかたになっていた。災害時に使う名簿が2種類ある状況で、地区防災委員会からどの名簿をどうやって使うのかという声があがっていた。

・今後は、避難行動要支援者名簿として一本化し、基礎名簿は災害時に使用、同意者名簿は平時に使用するものとする。

・名簿登載の基準として、これまでのご意見をふまえて精神障害者1級のかたを新たに追加する。基準に該当しないかたは自ら手を挙げてもらえば搭載できる。

・要件に該当するかたに、ちらしとともに同意確認書を今年度中に発送し、基礎名簿への登載及び平時の利用についての意思確認を行う。令和7年度からは新しい基準に基づいた名簿を作成する予定。


以下のとおり質問、意見があった。

  • 災害時にほぼ強制的に開示する対象に精神のかたが含まれるので、拒否の申出ができることを積極的に明示する必要がある。また、精神1級のかたは入院しているかたが多いように思うが、日常的に不安を抱えているかたは2級のかたが多い。日常的な支援をするなら2級も対象にしないと、地域にいるかたでないと意味がない。

    (市民安全政策室)
    資料3ページ目の10番のかたも手をあげていただいたら登載ができるので、そちらで対応いただきたい。名簿への登載拒否についてはチラシなどでしっかり周知する。
  • 4番から6番に該当しないかたも10番で希望できることをもう少しわかるように明示したらいいと思う。
  • 同意確認を取るのは、名簿に登載されるかただけか。ほかの等級のかたはどのようにするのか。

    (市民安全政策室)
    まずは、新しい基準で対象になるかたに名簿に載せていいかの確認を取る。該当しない等級のかたについては、今後の広報や団体への説明などを含めて、希望すれば名簿に載ることを広めていけたらと思う。細かい手法については検討する。
  • 10番にも拡大することで、大幅に名簿登載者が増える可能性もあると思うが、その点は織り込み済みか。

    (市民安全政策室)
    最重度のかたを基準としているが、それ以外でも支援が必要なかたはおられると思うので、一律に年齢などで区切るのは難しいと考え、10番の区分を設けた。
  • 取捨選択が入るのではなく、本人が希望すれば名簿に載るという理解でよいか。

    (市民安全政策室)
    そのとおり。
  • 名簿の活用場面について、見守り活動を行うとあるが、具体的にどのような活動をしていただけるのか。

    (市民安全政策室)
    具体的な活動はまだ想定できていていないが、例えば民生委員が持っている名簿の中に要支援者の印をつけ、声かけの際にお話をさせていただくということは考えられる。
  • 名簿が年に1回民生委員に配られるとのことだが、妊婦が登載を希望したとき、配布されたときには該当しなくなってるケースもあると思うが、そのあたりの対応はどうするのか。

    (市民安全政策室)
    妊婦については子どもすこやか室で個々に面談するので、その際に登載の希望について確認する。登載は1年に1回なので、名簿を渡したときに妊婦でなくなっている可能性はあるが、希望した限りは載せる。
  • 一番必要なときに名簿に載らないのではないか。次の名簿登載までに何かあったら誰も助けに行けないということか。該当する民生委員に新たな名簿を即座に送って欲しい。名簿には載らなかったとしても、何かあったときに対応できるよう、希望されたらきちんと担当する民生委員や地区防災委員会に知らせることが必要ではないか。

    (市民安全政策室)
    タイムラグはどうしても起こる。名簿としてすぐに載せることは難しいが、それ以外の方法で地域に知らせる方法を考えていく。
  • 名簿の管理はデータか、紙か。データの場合、停電したときはどうするのか。

    (市民安全政策室)
    紙で各学校の金庫に保管している。電子データは市役所で管理している。市役所が停電すれば、発電機で稼働するようにしている。
  • 家族の情報など、連絡先はどこまで載るのか。本人が電話に出られないこともある。

    (市民安全政策室)
    連絡先については、災害時にすぐ連絡がとれるものを想定している。確認がとれる番号であればよいので、ご家族で相談して記載してもらいたい。
  • 一人暮らしで身よりもないかたも支援しなければならない。そういう場合の連絡方法はどうすればよいのか。

    (市民安全政策室)
    名簿は登録された住所に行って安否確認をするためのもの。意思疎通が難しいとか避難が一人ではできないといった場合には、個別避難計画で対応していくことになる。
  • 本人が自分の名前も言えない場合は、確認ができないのではないか。
  • 先ほどの名簿登載のタイムラグについて検討するということだったが、回答はいついただけるのか。

    (市民安全政策室)
    妊婦さんだけでなく、今日障害を持つことになったかたも同じで、根本的に考えなければならない。検討はするが、都度名簿更新をするのは現実的に難しいと思う。
  • それで結構なので、次回の障推協で、どのように検討したかの進捗報告をいただきたい。

 

案件2 あかつき園再整備について

事務局より資料2に基づき説明。

・ワークセンター中部について、6月から工事が始まっている。6月議会で議決をいただき、白島荘運営法人で、光明の郷の指定管理者でもある社会福祉法人大阪府社会福祉事業団が指定管理者となった。来年7月のオープンに向けて、施設と運営の協議を進めていく。

・あかつき園の建て替えについて、前回のご意見をふまえ、現在A案(就Bの活動場所を継続)で設計の着手をしているところ。

・前回、ショートステイの整備について、公立でできないのか、市立施設と民間の整備が別々だと整備が遅れるという指摘をいただいた。ショートステイについては、グループホームなどの宿泊を伴う事業を一緒に行って事業の効率化を図ることも一つの選択肢だが、府から、通所施設と宿泊を伴うグループホームを同じ敷地や建物で運営することは、地域との交流が図れなかったり家庭的な環境を保てないことから好ましくないという方針が出ている。よって、同一敷地内に、市が整備するあかつき園エリア、民間が整備するショートステイエリアを分けて設けたいと考えている。

・資料2は新あかつき園の各フロアのイメージ案。重度の身体障害のかたの活動場所と、倉庫が必要で重い荷物がある製袋事業は1階がいいと考えている。厨房も水回りなので1階がいいと思うが、全てを1階に配置することはできないので、1階に身体障害者の生活介護と就B、2階に知的障害者の生活介護と入浴設備、3階に厨房を持っていきたい。ワークセンター棟に既にある厨房をどうするかや、ワークセンターの1階で就Bができないかなど、悩んでいるところもある。この間団体の意見を聞いたところ、食事を運ぶので厨房は1階がいいのではという意見や、お風呂について、あかつき園は知的のかたのほうが多いが特殊浴槽は怖がって入れないのではないかという意見、廊下の幅やエレベーターなどこれまでの意見を反映してほしいといった意見をいただいている。早く、また安全に整備してほしいという意見もいただいているので、全てを叶えることはできないかもしれないが、ご意見を踏まえて設計を進めていきたい。

以下のとおり質問、意見があった。

  • 厨房を3階にするのであれば、厨房用のエレベーターを作るのか。

    (事務局)
    ワークセンターも厨房は2階にあるが、エレベーターは共用で使っている。今回もエレベーターを2基整備するのではなく、前と後ろに入口を設けるなどで工夫ができないかと考えている。
  • 図面ではシャワー室を広く取っている。2階の浴室の中にシャワー室を一緒にすることはできないのか。

    (事務局)
    ワークセンター中部も多目的トイレを広くして、必要な場合に使えるようにシャワーを設けており、あかつき園も同様にしたいと考えている。2階は特殊浴槽だけでなく知的のかたも入れる浴槽を考えている。
  • 浴室とシャワー室がとても広く取られていて、作業室や食堂が狭いように感じる。個室は何部屋考えているか。

    (事務局)
    あくまでブロック案なので、面積はこれから協議する。中部施設は、活動室の中に個室スペースを合計4つ設けている。活動室の中に設けるか別に設けるかはわからないが、スヌーズレンも含めて4つと考えている。
  • 先日もお伝えしたが、更衣室をお願いしたい。
  • 食品を運ぶエレベーターと利用者が乗るエレベーターが一緒というのは衛生的には大丈夫なのか。

    (事務局)
    現在ワークセンターも1階に食事をもっていく際は共用のエレベーターを使っている。カバーができる配膳車もあるので、そういった工夫をしていく。
  • 図面を作る際に、あかつき福祉会の意見は聞いているのか。

    (事務局)
    今回建て替えるあかつき園とワークセンターささゆりは、建物は別だが施設としては一体のもの。あかつき園建て替え後も指定管理者は一体となるので、現在運営をしていただいているあかつき福祉会にも助言はいただいている。先ほどの厨房の件や、就Bの活動場所、お風呂などについても助言をいただいている。

案件3 第6期箕面市障害福祉計画・第2期箕面市障害児福祉計画の実績について

事務局より資料2に基づき説明。以下のとおり質問、意見があった。

  • 精神自立支援医療(精神通院)の受給者数と精神障害者保健福祉手帳の所持者数とあるが、どういう関係があるのか。

    (事務局)
    精神通院は、精神疾患により継続的に医療機関にかかっている場合に医療費を公費負担するもので、1年に1回更新が必要。精神障害者保健福祉手帳は障害の状態が一定の基準に該当する場合に発行されるもので、2年に1回更新が必要。精神通院を利用している人でも、手帳を持っている人と持っていない人がいる。
  • 特定医療費(指定難病)とはどういうものか

    (事務局)
    特定医療費の受給者証は、特定疾病にかかっているかたに発行されるもので、池田保健所が発行している。障害者手帳制度とは別のもの。
  • 自立支援医療について補足。療育Bの人は重度障害者医療は使えないが、精神科に通院している場合はこちらを使うことができる。
  • 成年後見制度利用支援事業の利用者が対計画比150%とあるが、市長申立を受けている人が増えたということか。
  • 市長申立の具体的な件数は今把握していないが、市長申立に限らず、後見人への報酬費用の助成件数が増えていると思われる。
  • 障害児について、支援学級在籍児童生徒数が減ってるが、支援学校へ行く人が増えているということか。また、サービスの受給者数は微増しているのに計画相談が増えてないのはなぜか。
  • 令和5年度から通級指導教室を全校設置した。通級指導教室は、通常学級に在籍しながら週に1、2時間程度別室で指導を受けるもの。支援学級から通級指導教室に移られたかたがいるため、支援学級在籍数が減っている。

    (事務局)
    計画相談の実績について。計画のモニタリングの頻度は、3ヶ月に1回、6ヶ月に1回など利用者によって異なるが、1年間にどれだけモニタリングがあったかで平均を出している。例えば毎月モニタリングを受けるかたが多ければ、実人数が変わらなくても実績が増えるので、一概に比較はできない。ただ、第7期計画にも示しているが、セルフプランのかたで、希望していても計画相談につながっていないかたが一定数いると思われるので、その把握を進めていくことが必要と考えている。自立支援協議会の相談支援部会でも同様の意見があり、検討しているところ。
  • 医療的ケア児の在籍数が減っているが、看護支援員が増えているのはなぜか。もともと足らなかったのか。数的には足りているのか。
  • もともとフルタイムの職員が多かったが、週に何回かの勤務の会計年度任用職員が増えていることが要因。そういう人も活用してきっちり支援する体制にしている。一時不足しているときもあったが、今は対応できる人数を確保できている。
     

案件4 その他

  • 箕面市手話言語条例及び箕面市障害者情報コミュニケーション促進条例制定記念イベントについて(報告)

(事務局)
7月13日にメイプルホール小ホールで開催した。100名を超える人に参加いただいた。これがゴールでなくこれを契機に条例に根ざした施策を進めていきたいと考えているので、今後もご協力いただきたい。

・ この2条例の制定までに7年かかったわけだが、部会の中で、手話には、本来の母語としての日本手話、日本語対応手話(日本語に合わせて、対応する手話の単語を繋げるもの)の2つがあることに気づいた。情報コミュニケーション促進条例だけだと、日本語を母語とする健聴者にとっては、手話のイメージが日本語対応手話になってしまうが、ろう者にとっては、日本語対応手話では理解できないことが多いと聞いた。日本語とは違う独自の文法を持った言葉であるということで、手話言語条例とコミュ条例を分けた。これはとても意義のあることだと思う。

・ イベントで気になったのは、演目が日本語対応手話中心だったこと。来場していた知人から、2つの条例に分けた趣旨からしても、演目においても日本手話と日本語対応手話とは違うものだと印象づける必要があったのではないかとの意見があった。これからが始まりということで重要なポイントだと思う。当事者のかたの意見をお聞きしたい。

・その意見は正しいし、自分もそう思う。歴史的にろう者にとって手話を禁止された時代が長くあって、ろう者にとって手話が必要だということを発信するために条例制定が必要だった。ただ、手話を理解してもらうためには、「日本語対応手話は手話ではない、手話はろう者の手話だけだ」とするのではなく、日本語対応手話も含めて構わないと思う。手話に興味を持ってもらい広めるために、エンターテイメント性を持たせることも一つの方法。長期間正しく学ぶには向かないかもしれないが、それも手話の一つに含めてもいいと思う。決して、日本語対応手話が駄目というふうには思わない。

・準備期間が非常に短い中、思った以上にいいイベントになった。準備も大変だったと思うが、障害福祉室の皆さん、関係者の皆さんに感謝している。条例制定に非常に長くかかったが、市民のかたにパブコメでとても貴重な意見をたくさんいただき、そこで立ち止まって議論を深める時間が必要だった。そのおかげで良い条例ができたと思う。

・トークコーナーはもう少し議論を深める時間がほしかった。もっと今後周知していくことが必要。

・日本手話と日本語対応手話については、まずは手話に興味を持ってもらうきっかけが大事だと思う。日本手話については市の養成講座もあるので、そこで1年間かけてきっちりと学んでいけばいい。できるだけたくさんのかたに興味を持ってもらうことが必要。話しながら手話をするとどうしても日本語対応手話になり、ろう者の手話だと同時に話すことが難しくなる。今回のイベントでは、市民の皆さんに興味を持ってもらうために、できるだけわかりやすくパフォーマンスしてくださったことで、興味を持ったかたもたくさんいたのではないか。これをきっかけにもっと周知イベントをやる必要があるし、手話が広がっていけばいいと思う。

・障害福祉室のみなさんには、忙しい中、条例制定のために頑張ってくれたことに感謝している。7年間長かったが、議論を重ねて尽力いただいたことにお礼申し上げる。

・今のご意見のとおり、日本手話も日本語対応手話も必要に応じて育てていくべきだと思う。ただ、そういう課題があることは認識していないといけないと思う。北海道の支援学校で日本手話がわかる先生が転勤になり、日本語対応手話の先生になったとき、ろう者の権利が保障できないということで訴訟になった。当事者にとってはそういう深刻な問題にも至るということ。柔軟にすることはもちろん大事だが、方向性を取り違えないように、本質をきっちり押さえていかないといけないと思う。

 

  • 箕面文化・交流センター南館近隣の駐車場整備について(報告)
    事務局より資料4に基づき説明。
  • (情報提供)津波フラッグについて
    事務局より情報提供。
  • (情報提供)「2024ガンバ大阪パラアートKANSAI」について
    事務局より情報提供。
  • 専門部会の報告について
  • 各種会議への出席報告について


<その他>

・点字ブロックについて

工事によって、箕面駅東側の点字ブロックが途中で途切れてしまって使えなくなっている。もう1箇所、キューズモールの北側に紳士服のお店があるが、そこの近くの点字ブロックの上に自転車が置いていることが多く、そこで視覚障害のかたがぶつかって転んだという報告を受けている。特に箕面駅前については、工事が1年くらいかかると聞いている。非常に困っているので、その間ガードマンを立てるなど、対応を考えてほしい。また、その結果を報告してほしい。

(事務局)
箕面駅前の件については関係部署と情報共有しており、日中のみガードマンを立てるということで聞いている。確認の上、改めて報告する。

・災害対策について

我々当事者は災害時のことが常に不安だが、よくわからないことが多い。今回も限られた時間の中で充分な議論ができたと思えない。災害のことについては、しっかり時間をとって、他分野を含めて検討する場を設けてほしい。

資料

よくあるご質問

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部障害福祉室 

箕面市萱野5-8-1

電話番号:072-727-9506

ファックス番号:072-727-3539

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの内容は分かりやすかったですか?
質問:このページの内容は参考になりましたか?
質問:このページは見つけやすかったですか?

Ready to move? 箕面に住む?

妊娠から育児、学校のことまで ぜんぶわかるみのお子育て情報

見どころいっぱい 楽しみ方いろいろ ぷらっと 箕面さんぽ

箕面の情報を「イマだけ、ココだけ、あなただけに!」 みのおどっとネット