令和4年度第6回箕面市障害者市民施策推進協議会結果報告書
日時、場所、参加者など
日時:令和5年(2023年)3月15日(水曜日)午前10時から正午
場所:箕面市立障害者福祉センターささゆり園 プレイルーム
出席者:構成員など16名、国民健康保険室1名、健康福祉政策室2名、事務局4名
傍聴者:1名
内容
1.冒頭
2.各案件
案件1 国民健康保険料の減免制度の廃止について
国民健康保険室から資料1に基づき説明。
- 障害者減免制度の廃止に伴い、経過措置を令和6年度から8年度の3年間実施したい。給付額は令和5年度の減免額を基準として逓減していく予定。
以下のとおり質問があった。
- 4の案は議会に通して決まるのか、この案で決まるのか。
(国民健康保険室)
減免廃止は決定事項。4の案は現時点の案。令和5年度中に予算・条例を議会に上程する。議会への説明や国保運営協議会への報告等も順次行っていく。
案件2 オレンジゆずるタクシーの今後の方向性について
- 収支改善や予約の取りづらさなどの課題をふまえ、今後の見直しの方向性の案がある程度決まったのでお示しする。
- 学校送迎と一般送迎の分離、一般利用者限定のゆずるタクシー継続、タクシーチケット配布を検討している。
- 令和5年度中に方向性を決め、令和6年度から開始予定。具体的なところは今後ご意見をいただきながら決めていきたい。
以下のとおり質問、意見があった。
- 以前ゆずるタクシーを利用している視覚障害のかたの話がもみじだよりに載っていた。玄関先まで迎えに来てくれるのでとても助かっているという内容だった。ゆずるタクシーが持っているノウハウや支援のありかたが切れてしまうのが心配。一般タクシーに引き継ぐのは難しいと思うが、今後検討してほしい。
(健康福祉政策室)
運営事業者と協議中なので、相談しながら進めたい。市内タクシー事業者にも話を聞きに行っているが、UDタクシーなど車椅子のかたが乗りやすいタクシーが今後増えていくが、それを利用する車いす利用者がなかなか増えていないと聞いているので、そこも踏まえて検討したい。
- 車椅子利用者以外は一般タクシーを利用するということか。タクシーチケットは一般タクシー利用者にも配るのか。
(健康福祉政策室)
タクシーの利用方法については、今はそう考えているが、意見を聞きながら検討したい。チケット枚数はまだ想定していないので、予算の関係も含めて検討したい。
- 今までゆずるタクシーを利用していたかたが不便になるのであれば、最低限現在利用している人が一般タクシーを乗るのに必要な予算は確保してほしい。以前の福祉手当を受けていた世代とそれ以外の世代を同じ扱いにして良いのかも気になる。
- 運行から7年で実証実験が終わるということか。市が全ての事業費を持つという前提で検討しているのか。採算が取れないのは実証実験の前から分かっていた。構造的な問題は人件費。シルバー人材センターが雇用契約を結んで最低賃金以上を支払っていると思うが、1回の運行でもらう運賃以上に人件費を払っている。運賃が通常のタクシーの2分の1なので、非営利で地域の支え合いによって運営していくボランティアベースの事業だと思う。シルバー人材センターの人を運転手とするのではなく、有償ボランティアを募ることで人件費を抑えられるのではないか。60代70代で元気なかたはいると思うし、そういった地域の担い手を増やすことは考えていないのか。
(健康福祉政策室)
構造的に赤字になるということは、ゆずるタクシー立ち上げ当時から予測していたが、12台を運行するには有償ボランティアだと難しい。福祉有償運送は近隣でも増えておらず、市内でも広がっていないのが実情。ご意見についてはやりかたの一つとして検討していこうと思う。
実証実験が終わるので市が一切補填しないということではなく、一定の負担はしていく予定。ゆずるタクシーをどう変えていくかについてはそのあたりも視野に入れてよりよい提案ができたらと思っている。
- 令和5年度の運用はそのまま継続するのか。チケットの配布はや運賃の引き上げはどうなるのか。
(健康福祉政策室)
令和5年度は今年度どおり継続する。令和6年度実施に向けて、事前準備や周知期間も必要。運賃を上げるなら福祉有償運送運営協議会に諮る必要もある。9月か10月頃に次年度の案内ができたらと考えている。
- シルバー人材センターの運転手の日頃の安全管理や健康管理について、市はどのように関わっているのか。事故もあると聞いている。採用要件は運転免許証があれば良いと聞いているが、そのあたりはシルバーに任せているのか。
(健康福祉政策室)
一般のタクシーなら2種免許が必要だが、福祉有償運送は別途研修を受講すれば普通免許でもよい。そのほかにも研修や適性検査を受ける必要がある。シルバーから市に運転手登録の依頼があり、検査結果などを見て市が承認して、福祉有償運送運営協議会で報告している。事故発生時は市にも報告が入り、シルバーと相談しながら対応する。必要があれば福祉有償運送運営協議会にも報告してより安全な体制を取っている。
- 運転手によっては丁寧に挨拶や乗降介助をしてくれるかたもいるが、スピードを出しすぎと感じる運転のかたもいる。安全に運行できるよう、市が定期的に運転のチェックをしてほしい。
案件3 箕面市立あかつき園の再整備について
事務局から資料3に基づき説明。
- 令和5年度に基本計画を策定し、それに基づき基本設計をしていく予定。基本計画の策定や基本設計を詰めていく段階では、障推協や関係団体に意見をお聞きするのでよろしくお願いしたい。
以下のとおり質問、意見があった。
- 代替施設の準備が令和6年度以降となっているが、間に合うのか。令和5年度の基本計画がある程度決まった段階で始めることは難しいのか。
(事務局)
代替施設として、敷地内に仮施設を作るとか、既存施設の活用など、いろいろなパターンを検討している。代替施設の増改築、新築いずれにしても設計は必要。令和6年度以降速やかに準備できるよう、令和5年度中に代替施設の設計に向けた準備を進めていきたい。
案件4(情報提供)令和5年度新規事業の検討状況について
事務局から資料4に基づき説明。
- 令和3年度と比べ令和4年度に劇的な変化はないが、機能の充実などについて引き続き検討していきたいと考えている。
以下のとおり質問、意見があった。
- 緊急時の対応について、虐待などが発見された場合の受け入れ先は、市内では高齢者施設しかないのか。
(事務局)
緊急時については、利用契約がなくても受け入れができるよう市外の10事業所で調整している。ご指摘のとおり市内で確保しているのは高齢者施設のみ。施設として受入体制が確保できない場合は、本人支援のためヘルパー事業所に入ってもらうよう調整する。
- 市外や高齢者施設など、縁のないところにお願いするのは不安が大きい。あかつき園の建て替え時にはそこも含めて検討していただきたい。
(事務局)
緊急ショートの要望についてはこの間関係団体からいただいており、どうすればうまく運営ができるかも含めて、あかつき園再整備の検討と併せて検討をしている。
- 精神障害者の緊急時は「自殺」。いのちの電話や、ゲートキーパーの養成を行っていたり、病院によっては24時間対応しているところもあるが、うつ状態になると死ぬ以外は選択肢がないと思い込んでしまう人もいる。そういったときに相談できる窓口を市に設置してほしい。
(事務局)
障害福祉施策としては、パオみのおが精神障害に関する委託相談事業所になっているので、24時間対応ではないが相談対応できると考える。市にも自殺対策の計画があるので、ご意見は担当の地域保健室に共有する。
- あかつき園のショートが廃止になって困っている人がたくさんいる。今は面的整備とのことだが、相談を受けて受け入れる拠点が必要。それで足りないときに面的な資源に頼るのがよい。あかつき園建て替え時にはぜひお願いしたい。緊急時の医療的ケアの支援体制の充実とは具体的にどういうことか。
(事務局)
具体的に何かあるわけではなく、課題として大きいと認識している。医療機関との連携や病院内の医療型の短期入所などもあるので、そこも含めて検討していく。
- 面的な整備についてコーディネーターとあるが、どの機関が担っているのか。現状、緊急時には24時間体制で基幹相談支援センターが対応するとなっているが、時間外の対応はどうなっているのか。
(事務局)
現状ではコーディネーターは配置できていない。今後の課題として認識している。時間外はライフプラザに電話すれば守衛室につながり、担当の地域包括ケア室につなげて対応する仕組みになっている。充分な体制ではないと認識しているのであわせて検討していく。
案件5 第4次箕面市障害者市民の長期計画(みのお‘N'プラン)及び第7期箕面市障害福祉計画・第3期箕面市障害児福祉計画の策定について
事務局から資料5に基づき説明。
- 令和5年度に第4次Nプラン・第7期障害福祉計画・第3期障害児福祉計画を一体で策定予定。
- 関係会議で審議や意見聴取を順次行っていく。障推協では定例会において方向性など、具体的な内容については計画部会で意見交換していく予定。
- 令和5年1月から2月にかけて実施したアンケートについては現在集計中。次回会議において分析結果などを報告する予定。
案件6 その他
・ 有料道路における障害者割引制度の見直しについて(令和5年3月27日より)
事務局から資料6に基づき説明。
- 3月27日から有料道路の割引制度が見直しされ、大きく2点変更となる。
- 1点目は自動車要件(一人1台)の緩和。今後は車輌の事前登録なしでレンタカーやタクシーでも割引可能になる。
- 2点目はオンライン申請の導入。利用にあたってはマイナンバーカードの取得とマイナポータルの登録が必要。ライフプラザ窓口での申請受付は今後も並行して行う。
以下のとおり質問があった。
- 窓口で申請する場合はこれまでと変わらないのか。
(事務局)
手帳は必ずお持ちいただく。車検証、ETCカードなど必要書類はこれまでと特に変わりはない。
- 今まで2年に1回更新が必要だったが、オンラインでも更新手続きは必要か。
(事務局)
有効期限が設定されている制度なので、窓口でもオンラインでも有効期限までに更新手続きは必要。
・ 会議開催日の変更にかかるアンケート結果について
事事務局より説明。
アンケートの結果第3火曜日を希望されるかたが最も多かったため、新任期開始後の7月から第3火曜日に変更したい。
・ 専門部会の報告について
・ 各種会議への出席報告について
資料