令和7年度第1回箕面市障害者市民施策推進協議会結果報告書
日時、場所、参加者など
日時:令和7年(2025年)5月20日(火曜日)午前10時から正午
場所:箕面市立障害者福祉センターささゆり園 プレイルーム
出席者:構成員など16名、保健スポーツ室2名、事務局5名
傍聴者:6名
内容
1.冒頭
2.各案件
案件 1 箕面市民温水プール整備について
保健スポーツ室より資料1に基づき説明。以下のとおり質問、意見があった。
- 誰でも更衣室に介護ベッドを置くスペースはあるか。
(保健スポーツ室)
必要ということであれば設置していきたい。確約は難しいが、事業者とその方向で話をしていく。
- みんなが楽しめるだけでなく、オリンピックやパラリンピック出場者も視野に入れて作ってほしい。幅を広くするとか、50メートルは欲しい。もう少し広くできるのではないか。
(保健スポーツ室)
今回のプール設置の目的の1つに、箕面市内の小学校の水泳事業の全校委託の実施がある。今も一部委託しているが、全校委託を実現するため、その受け皿としたい。また、市の公営プールなので、市民の健康長寿に寄与するという大きな目的がある。将来的なオリンピック選手などの想定はしていない。他市の状況も鑑み、今回この条件でプロポーザルとなっている。
- 過去に、障害のある子どもが、障害を理由にプールの利用を断られたことがあった。市民プールはみんなのプールというのであれば、事業者にそこをしっかり認識してほしい。
(保健スポーツ室)
市営プールである以上、当然誰かを排除することは考えていない。そういったことがないように事業者に指導していく。
- 手帳所持者の利用料金はどうなるか。また、他の商業施設では、階段の蹴上げと踏面が同じ色だったり、点字ブロックとその周辺が同じ色だったりしてわかりづらい。外の駐車場周辺のトイレはバリアフリートイレなのか。中のトイレとの関係は。
(保健スポーツ室)
障害者料金は今後の協議になるが、少なくとも半額減免は考えている。それ以外の幼児割引なども導入したいと考えている。色の件は福祉のまちづくり条例にも示されているのでしっかり確認していく。誰でもトイレは全て建物内で、入り口入ってすぐ横とプール入り口の近くにある。
- 誰でもトイレ、更衣室のバリアフリーについて。開口部分を広くすること。更衣室やトイレ内で電動車椅子の回転ができること。介護ベッドを置くこと。トイレには背もたれが必要、また介護者の荷物が置ける台やフックがたくさんあること。毎回要望しているが、最近引き継がれていないことが多いので重々お願いしたい。
(保健スポーツ室)
障害福祉室から聞いている。できるだけその方向で設計できるよう事業者と協議する。予算の上限もあるため、なるべく広さを確保しつつ、介護ベッドが置けるようにしたい。
- 車椅子でプールに入るということだが、そこに設置されているものに乗り換えるのか。車椅子はどこから出入りするのか。ととのいデッキは誰でも外に出られるのか。避難が必要なときに、出入り口が少ないように感じた。
(保健スポーツ室)
入水用の車椅子への乗り換えと考えている。アミティ舞洲の見学もしたが、そこも乗り換え用を用意していたので同様にする予定。健常者も車椅子の人も同じシャワー室を通る。シャワーは強制だが、止めて入ることも可能。ととのいデッキは誰でも利用できる空間。避難経路についてはまさに協議していたところで、デッキの右側にスロープを設置する方向で考えている。そのため、機械室の出入り口の配置を右側に変えてはどうかと話している。
- ととのいデッキは高いところにあるのか。
(保健スポーツ室)
若干高い位置にある。
- 難聴者や人工内耳の人は、プールだと補聴器類を外すのでより聞こえが不自由になる。聞こえのバリアフリーに配慮したユニバーサル施設という観点で、緊急時に情報を伝える大きなモニターを設置してほしい。通常は施設の情報を流しておき、緊急時に館内放送と連動して字幕で情報を取得できるような設備を、全ての場所につけてほしい。特にプールサイドでは重要。
- 緊急事態を光で知らせるフラッシュライトを、トイレ・更衣室・談話室・観覧席など、全ての場所につけて、すぐに情報が伝わるようにしてほしい。スペースの問題もあるが、壁に設置したりもできる。
- 施設と外部から来た人がやりとりする際、カメラつきインターホンを設置してほしいとずっと要望しているが、なかなか実現しない。カメラでない方法もあるので相談してほしい。
(保健スポーツ室)
事業者と検討する。予算の兼ね合いもあり、補助金を使っているため面積の条件もある。他市プールも見学しており、それらと大きく外れないものにはしたい。全ての部屋にモニターというのは約束できないが、プール内でプロジェクションマッピングをするという提案もあるので、協議していきたい。
- 談話室では難聴者や人工内耳の人がコミュニケーションしやすいよう、情報保障できるものをつけてほしい。ヒアリングループや、ろう学校で採用している補聴補助システムなどが考えられる。ヒアリングループならあらかじめ埋設しないといけない。談話室だけでも置いてもらいたい。
- 市として、将来的に選手を育成するような考えかたも持って欲しい。子どもたちに指導ができる人材をもっと拡げてほしい。ハード面だけでなく、ソフト面、指導者を育てる視点も持ってほしい。
(保健スポーツ室)
指定管理者制度で運営するが、自主事業でスイミングスクールなども実施する予定。実績もある事業者であり、ノウハウを持っている。将来的に選手が育っていけばいいと思う。
- ろうあ者や視覚障害者、聴覚障害者も指導できる人材が育っていくよう、民間事業者に対しても指導してほしい。
(保健スポーツ室)
事業者とも話を進めていく。
- 女子更衣室・男子更衣室の入り口に壁があり、電動車椅子やストレッチャーは出入りしづらいのでは。大きい車椅子だと切り返しながら、コの字に入らないといけない。アミティ舞洲はまっすぐな入口にしてカーテンを設置している。目隠しのための壁で強度の問題がないなら、取り払ってカーテンにできるのでは。
(保健スポーツ室)
男子更衣室の図面で、手洗い場3つの真ん中から下に伸びている壁と、女子更衣室の図面で、授乳室側から下に伸びている壁のことと理解した。小学校の水泳授業の委託を受けることもあるので、どちらがいいか相談する。
- 施設に入るための歩道はどこから入るのか。
(保健スポーツ室)
図面の左側が道路。植栽が上から3つ並んでいて、少し空いているところが歩行者の入り口。奥側は駐車場なので、車はそこから入る。
- 自転車置き場は無料か有料か。
(保健スポーツ室)
今のところは無料。駐車場はおそらく有料になると思う。利用者には減免、手帳所持者の減免も考えている。
- 今日の意見のフィードバックはどこでされるのか。
(保健スポーツ室)
次回7月の会議には間に合うようにしたい。福祉のまちづくり条例を守ることは大前提。予算との兼ね合い、学校授業での利用などさまざまな点を勘案して検討していきたい。追加意見があれば、今週中にいただきたい。
案件2 令和7年度障害福祉室の予算概要について
事務局より資料2に基づき説明。以下のとおり質問、意見があった。
- 19番の重度訪問介護利用者の大学修学支援事業について、対象者の健康状態が良くなったから不要になったとのことだが、健康になっても事業は継続してほしい。
(事務局)
重度障害のかたの大学進学の意向を受けて創設した事業。1年間毎日通学する前提で予算をとっていたが、現状、対象者はヘルパーの支援なく大学に通学している状況であるため、算定対象期間を短縮したもの。制度を廃止した訳ではない。希望のかたがいれば、今後も必要分を予算措置していく。
- 6番について、以前条例部会で話し合った内容が反映されていないのでは。
(事務局)
令和6年度は手話言語条例等制定に伴うイベントを実施した。令和7年度はイベントは予定していないが、条例部会で説明したライトアップや災害時のバンダナ配布は予定どおり行う。なお、バンダナは市民安全政策室が予算措置している。今後の啓発については、令和8年度の取組も見込んで条例部会でご意見をいただきたい。
- 条例部会では啓発動画の作成費用を予算計上すると言っていたが。
(事務局)
予算要求したが、必要性や効果が認められず予算化には至らなかった。
- 条例制定で終わりではなく、毎年啓発が必要。市民に手話の必要性を知ってもらわないといけない。予算化に間に合うよう今年の条例部会は早急に開催してほしい。今年も箕面市聴覚障害者協会は9月にイベントをする予定。箕面市も関わってほしい。
(事務局)
イベントについて、また詳細を教えてほしい。
- 9番について。グループホーム補助金は、家賃補助を減額することで重度化・高齢化への対応に充てていくという話だったのではないか。また、21番との兼ね合いも教えてほしい。
(事務局)
この間のグループホーム補助金の見直しの話と、まったく別のものと考えていただきたい。これまで話してきた見直し内容は令和8年度以降のこと。今年度の施設借上費補助の減額は、たまたま家賃が下がった物件があったことに伴い、連動して下がったもの。
21番は、令和8年度以降に補助内容を拡充する方向でお示しした施設整備費補助金にかかる事業だが、令和7年度予算は現行制度での補助金額となっている。これまでは相談があってから予算化していたが、議決が必要なためタイミングが合わず、急な対応ができなかった事例があったので、柔軟に使えるように予算化したもの。当初予算で1件分の補助上限額を予算措置している。
案件3 次期任期における座長・副座長の選出について
事務局より資料3に基づき説明。以下のとおり質問、意見があった。
- 2年間ずっと同じ人が座長・副座長を務めないといけないのか。それとも団体として2年間務めるということか。
(事務局)
個人を指名するものでないので、団体として2年間お願いしたい。
案件4 その他
・専門部会の報告について
・各種会議への出席報告について
・次期任期の委員選出について
(事務局)
6月末をもって現構成員の任期が満了となる。この間、さまざまな案件に対し貴重なご意見をいただきお礼申し上げる。次期の市民委員の公募についてはもみじだよりやホームページに掲載するので確認いただきたい。団体推薦については各団体あてに推薦依頼をさせていただくので、その節はご対応いただきたい。
資料