令和6年度第6回箕面市障害者市民施策推進協議会結果報告書
日時、場所、参加者など
日時:令和7年(2025年)3月18日(火曜日)午前10時から正午
場所:箕面市立障害者福祉センターささゆり園 プレイルーム
出席者:構成員など18名、事務局4名
傍聴者:3名
内容
1.冒頭
2.各案件
案件 1 オレンジゆずるタクシーについて
健康福祉政策室より資料1に基づき説明。以下のとおり質問、意見があった。
- 登録者の統計で、あえて車椅子の人数を出しているのはなぜか。視覚障害や聴覚障害なども分けて示してほしい。
(健康福祉政策室)
登録基準を見直した際に、手帳を持っていない車椅子利用者も対象とした。手帳をもっている人は身体障害者手帳の区分にカウントしている。障害名別の利用者についても可能であれば分析したい。
- 1月1日から3日の利用が少ないというが、実績は。
(健康福祉政策室)
令和6年度実績は1月1日が11回、2日が2回、3日が5回。
- 配車配分について、長距離で1台、中距離で1台と聞いていたが、変更はあるのか。
(健康福祉政策室)
配車配分の変更については運行事業者からは聞いていない。再度確認する。
- 当日予約は非常にありがたい。予約が取れないことが多く、福祉タクシーを何件か当たってみたが、どこも予約で一杯ということが続いた。当日予約という選択肢が増えることでよりよい環境になることは喜んでいるが、年始の運行休止は止めていただきたい。初詣や親戚に会うなど、外出したいというニーズが多い時期だと思う。病院以外の外出、社会参加の権利保障をしてほしい。運用が難しいのは分かる。例えば2週間前予約に限るとか、別途料金を取るとかの方法もある。完全になくすのではなく、どうしたら残せるというところをもう少し丁寧に考えてほしい。
(健康福祉政策室)
年末年始の休止は運行事業者からのかねてからの要望であったが、社会参加の保障のためずっと継続をしてきた経過がある。今般、労働環境の改善や運転手の確保の観点からも、年始休業の方向に至っている。ほかの手段について、民間の情報収集をして検討する。
- ゆずるタクシーが駄目だったらこういう手段があるというのを提示していただきたい。
- 今後の運行台数は8台ということか。
(健康福祉政策室)
対象者の見直しにより8台で運行可能と考えているが、当日予約に対応するため、11台まで稼働可能にする。ただし、毎日11台運行するわけではなく事前予約による配車が基本である。事前予約の状況に合わせて運行台数を決定する。事前予約が基本ということを皆さんに伝えていただきたい。
- チケットや回数券などの発行はないのか。肢体不自由と知的障害があり、現金の出し入れが大変なので、検討いただきたい。
(健康福祉政策室)
Webでの予約状況確認の希望が多かったのでまずはその対応は考えている。回数券は発行作業が必要になるため、キャッシュレス等を検討したいと考えている。
- 知的障害がありキャッシュレスの利用が難しいので、できれば紙でお願いしたい。
- 昨年4月から見直しがされたが、予約が取りやすくなったとは感じない。電話が繋がらず、繋がっても予約がなかなか取れない。以前は年間30回くらい使っていたが、今年は10回くらいしか使っていない。当日予約は嬉しいが、昨年4月以前の運用に戻っただけで、拡大されたわけではない。見直し以前と比べて、利用者数、運行回数はどうなっているのか。
(健康福祉政策室)
以前は学校送迎と重複して利用していたので確かな数値はないが、回数的にはそれほど増えていないのではないかと思う。いろいろと工夫はしているが、予約が取りやすくなったとは考えていない。引き続き改善していきたい。
- 車椅子利用者にとってはなくてはならないものなので、昨年4月以前の状況に戻していただきたい。予約も以前は朝7時からできた。利用券の復活も検討してもらいたい。1回900円というのも、頻繁に利用すると負担が大きい。物価高騰も続いており、福祉の観点からもお願いしたい。
(健康福祉政策室)
利用券の復活は考えていない。そもそも利用券は、福祉予約バスに無料で乗れていたかたに対し、ゆずるタクシーに移行する際に発行していたもの。不公平感の解消のため廃止した。
- まだ実証実験の期間なのか。まだ変更の余地、可能性があると考えてよいか。
(健康福祉政策室)
その通り。早々に本格稼働したいと考えている。変更内容の規模感にもよるが、今後も少しずつ見直した上で早々に本格稼働したいと考えている。
- 昨年当日予約をやめた理由は、利用者が少ないからという理由だったと思うが。
(健康福祉政策室)
利用者が少ないからではなく、当日予約のために待機している運転手の人件費を効率化するため。今後、当日予約用に運転手の配置をすることでロスが多くなったら見直しをしなければならないかもしれないが、そうならないように事業者と話を進めていきたい。
- 予約がずっと取りにくいままである。具体的な方策はあるのか。
(健康福祉政策室)
8台を11台に増やすことで対応する。車両がなくて予約が取りにくいのか、電話が繋がらないからなのかわからないが、電話を増やすとオぺレーターの人件費がかかる。課題としては認識しているので、予約状況を見える化するなど、引き続き改善を重ねようと思う。
- 年始の運行は検討中なのか。まだ継続の可能性はあるのか。
(健康福祉政策室)
ほぼ決定事項で考えている。運営事業者からこの条件でないと厳しいと聞いている。年始のほかの手法については引き続き考えていく。
案件2 地域生活支援拠点等の機能の検証・検討について
事務局より資料2に基づき説明。以下のとおり質問、意見があった。
- 専門的人材の確保について。重度訪問介護の資格がある人が喀痰吸引研修を受ける場合、市の研修費用の補助の対象になるか。
(事務局)
喀痰吸引研修は対象になっていない。
- 今後拡大する予定はあるか。
(事務局)
予定はない。自立支援協議会において、個人への助成でなく事業者への支援を求める声があった。高齢者介護においても共通の課題と認識している。
- 予算が余っているのはもったいない。検討を願いたい。
- 体験の場の具体案はあるか。
(事務局)
現状ではない。あかつき園の建て替えにおいて整備する予定もない。サービスの中で代替できると整理している。皆さんのご意見があれは聞きたい。
- ショートステイでは十分でない。グループホームに入る際、親離れ、子離れができていない。以前あった自活訓練のような場を作ってほしい。
(事務局)
親の会からも要望をいただいているが、今のところ予定はない。グループホームに空きがあってもまだ入らないという人も多いが、実際に入るときに困ることもある。どう体験としてのサービスにつなげるか。ショートステイの確保、民設民営による整備により、体験の場として活用できたらと思う。
- ショートステイの利用と親離れは別。そのためにショートステイは利用しづらい。余剰の部屋を確保するならいいと思う。
(事務局)
ご意見として承る。どういう場がいいか検討していく。
案件3 グループホーム補助金の見直しについて
事務局より資料3-1、3-2に基づき説明。以下のとおり質問、意見があった。
- 議会にも要望し、議論してもらった。この件はいつの議会で決定されるのか。また、兵庫県は独自に2分の1の家賃補助をしているが、大阪府への要望はどうなっているか。
(事務局)
令和8年度予算になるので令和8年3月の議会で決まるが、方針については遅くとも半年前には示したい。大阪府には、資料の内容と併せて、都道府県単位での補助について要望している。特に北摂は家賃が高いため、地域区分に応じた国の家賃補助を実現するよう、今後も継続して要望していく。
- 実現するまで頑張って欲しい。国が地域移行を進めると言っている以上、受け皿の整備が必要。
- 生活保護のかたへの対応はどうするのか。
(事務局)
ほかの課題とあわせて引き続き検討していく。
案件4 その他
・あかつき園の再整備について(報告)
- 工事業者は決まっているのか。建設業界が大変で、市立病院の業者が決まらず延期となったこともあり不安。開設が延びる可能性はあるのか。
(事務局)
業者はまだ決まっていない。進捗については随時報告していく。
- 設計と工事は別発注か。
(事務局)
別発注である。
- 入札時期はいつか。令和7年度にあかつき園工事着手となっているが間に合うのか。工事が長引くことで、利用者の安全確保の問題やパニックが長引かないか心配。速やかに進めてほしい。
(事務局)
入札時期の具体的なスケジュールは持ち合わせていないが、資料記載の予定で進める。利用者への影響については、保護者会からも声を聞いており、定期的に情報共有する。
・入院時コミュニケーション支援事業について(報告)
- サービスの範囲について、移動支援を使っていない人は利用できないのか。施設入所者はどうなるのか。
(事務局)
表のとおり、施設入所者やグループホーム入居者、生活介護だけ利用している人も対象となる。
- 同行援護利用者も対象か。「コミュニケーションに支援が必要」と判断する基準はあるのか。
(事務局)
同行援護利用者も対象。障害支援区分の認定の際、コミュニケーションにおける支援の要否を確認するが、そこで必要と判断された場合になる。
- 移動支援のみ利用している人はどうなるのか。
(事務局)
区分認定が不要なサービスの場合、実際のサービス利用時の状況に応じて判断する。
- 重度訪問介護の利用者が、入院時コミュニケーション支援を利用した際、医療機関に制度理解をしてもらうため、利用者側から説明がかなり必要だった。また、聴覚障害者が通院等介助を利用した際に、病院スタッフが本人ではなく、ヘルパーに向かって説明をするということがあった。プライベートなことで、ヘルパーに聞かれたくないこともあるし、きちんと本人に説明されていない場面が見受けられる。インフォームドコンセントとしてどうなのかということは申し入れしたが、なかなか受け入れられない状況。市としても説明、啓発をしてほしい。
(事務局)
入院時コミュについては、病院向けのちらしをホームページに掲載予定。病院への個別の説明等は予定していないが、さまざまな機会を捉えて啓発方法を考えていく。
- 支援者の派遣は市が行うのか。
(事務局)
普段支援しているヘルパーやか支援者など、利用者とのコミュニケーションに慣れているかたに行ってもらう。利用者においてヘルパーや支援者を調整していただき、市は費用を支払う。通常のホームヘルプと同じ。
- 家族がいれば、家族がヘルパー調整すればいいのか。
(事務局)
ご家族もしくは支援者において調整していただくことを想定している。
・日常生活用具給付事業等の見直しについて(情報提供)
- 拡充に感謝する。機器の耐用年数やバージョンアップに対する対応は。
(事務局)
今給付されているものの耐用年数を過ぎてから再支給となる。
- 途中で使えなくなったとしても無理なのか。
(事務局)
やむを得ず故障した場合、メーカー保証があればそちらが優先だが、それでも利用できない場合は個別相談に応じる。
・市役所窓口における遠隔手話通訳等について(情報提供)
- 文字起こしサービスについて、どういうシステムを利用しているのか。いろいろなアプリがあり、予算も必要になると思うが。
(事務局)
Googleタブレットを準備しており、文字起こし、翻訳の無料アプリをダウンロードして活用する。
- 今朝、本庁に行ってこのサービスを利用してみたが、ほぼ問題なかった。今後スムーズに対応できるようにお願いしたい。
(事務局)
窓口に遠隔手話サービスの案内表示も設置していく。現在はライフプラザ、豊川支所、本庁本館1階のフロアのみだが、うまくいけば全庁に展開したいと考えている。
・「障害者福祉サービスのご案内」発行について(令和7年4月)(情報提供)
(事務局)
前回会議においてご意見いただいた件について。6月末でいったん改選となるため、改選後の任期から運用していきたい。具体的には案件を募ってどこかの会議で意見交換を行うことを考えている。次回の5月に案を説明できたらと思う。
・専門部会の報告について
・各種会議への出席報告について
資料