ここから本文です。
箕面市立病院では、平成27年度から北大阪エリア自治体病院として初めて、内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ Si」を導入し、悪性・良性腫瘍の手術を数多く実施してきました。(令和5年1月末現在の手術症例:644例)
この度、最新機種「ダビンチ Xi」に更新することを契機に、市立病院内に「ロボット手術センター」を2月17日(金曜日)に開設し、泌尿器科、外科、婦人科による連携・強化のもと、これら診療科分野のさまざまな疾患において迅速に手術が実施できる体制を整え、より安全で質の高い手術を実施できるように取り組んでいきます。
内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」は、従来の内視鏡手術と同じように、腹部にいくつかの小さな切開部を作り、医師の操作に従って、内視鏡、メス、鉗子(かんし)を動かして手術を行う装置です。
最新機種「ダビンチ Xi」は、高画質3Dカメラにより、10-15倍の拡大視野で手術することが可能となり、肉眼では見落とすような細い血管も確認できるようになります。また、鉗子の先が自在に曲がるため、人間の手と同等以上の可動域により、従来の内視鏡手術よりも柔軟な動きが可能となります。
「ダビンチ Xi」を利用することで、身体的ダメージを最小限に抑えつつ、これまで切除ができなかった腫瘍の切除が可能となるなど、的確かつ安全な手術が実現するとともに、手術時間の短縮も図られます。
ダビンチXi
ダビンチによるロボット手術には、患者にとって次のようなメリットがあります。
ロボット手術による効果 (当院泌尿器科手術実績より)
区分 |
従来の内視鏡手術 |
ロボット手術 |
手術時間 |
平均5時間20分 |
平均3時間20分 |
入院日数 |
平均14日 |
平均10日 |
術中出血量 |
平均1,130ml |
平均330ml |
※ダビンチによるロボット手術は、認定を受けた専門医以外実施できません。
【泌尿器科疾患】
・前立腺がん、腎細胞がん、膀胱がん、腎盂尿管がん、先天性腎盂(じんう)尿管移行部狭窄
【外科疾患】
・直腸がん、結腸がん
【婦人科疾患】
・子宮良性腫瘍、骨盤臓器脱
※婦人科腫瘍専門医の配置に伴い、婦人科悪性腫瘍に対するロボット手術を今後開始する予定です。
報道資料PDF版
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください