箕面都市開発株式会社の令和元年度決算及び令和2年度予算

令和元年度決算の概要

1．令和元年度予算と決算の比較

• 営業利益、経常利益、当期純利益とも、予算を上回り、経営は順調です。

2．調停条項との比較

• 期末資金残高について、調停条項の想定推移を大きく上回りました。
• 純資産額については、平成24年度に債務超過を解消し、繰延税金資産（※1）を除いても、大幅に増加しています。
• いずれの利益ベース（営業利益・経常利益・当期純利益）においても、調停条項を大幅に上回りました。

※1：繰延税金資産とは…将来の会計期間に帰属すべき税金費用（損金）を当期に前払いしたと考え、これを繰り延べ処理することにより生じる資産のことをいいます。

3．今後の展望

• 受託料収入の増収や所有床賃貸契約の開始に伴い、引き続き調停条項を上回る順調な経営となっています。
• 引き続き、キャッシュフロー安定化のための経営努力を行います。

1．令和元年度決算

（※）法人税等調整額を除いています。
法人税等調整額とは…税務上の損金、益金で算定される課税所得と企業会計上の収益、費用で算定される利益との差額を調整する会計処理のことをいいます。

• 決算においては、すべての項目において、調停条項を大幅に上回りました。

2．営業利益（本業利益）の比較

• 所有床の賃貸契約開始に加え、退職による人件費の減少等経費の削減が営業利益増加の要因です。

3．貸借対照表

参考1．経営内容を判断するポイント

• 貸借対照表や損益計算書で経営判断することも必要ですが、新たな投資や臨時的な支出に大きく左右されます。
• 調停条項の着実な履行を判断するポイントは、期末にどれだけの資金残高があるのか、純資産額が増加しているのかといった資金計画です。

参考2．資金計画の見込み

（1）期末資金残高の推移

（千円）

• ※1：※平成29年度の実際の決算額は「122,454千円」でしたが、これは市借入金支払日の年度ずれ（29年度分の支払日が30年4月になった）によるもののため、ここでは本来の金額（112,454千円）に補正しています。
• ※2：11期連続で調停条項の推定推移を上回る予定です。

（2）純資産額の推移

（千円）

（各数値は繰延税金資産を除いています）

• 調停条項の想定推移を大幅に上回る予定です。

令和2年度予算

1．令和2年度予算と調停条項

2．売上高・利益ベースの推移

• 令和元年度決算において、各利益とも令和元年度予算を上回りました。
• 令和2年度予算において、令和元年度決算と比較すると、売上高は受託料の値上げや所有床賃貸開始により増収となるものの、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う文化・交流センターの利用料金収入の減少により減収となる見込みです。
• また、減資や土地売却による欠損金繰越控除制度の活用により法人税等が減少するため純利益は増加する予定です。
• 経営内容の判断指標である期末資金残高や純資産額は、順調に増加推移する予定です。

参考1．事業別売上高の推移

参考2．売上高増減の主な要因