台風・豪雨時の安全確保
まず、あなたの自宅のリスクを知りましょう
土砂災害のハザードエリアの意味
土砂災害のハザードエリアは、「レッドゾーン(土砂災害特別警戒区域)」と「イエローゾーン(土砂災害警戒区域)」の2種類があります。
- レッドゾーンとは、災害時に土石が来て家が壊れる場所=災害時は、屋外にいても屋内にいても危険な場所です。

- イエローゾーンとは、災害時に土石が来るが家は壊れない場所=災害時は、屋外にいたら危険だが屋内にいれば安全な場所です。

土石流の高さと家の構造の関係
イエローゾーンでは、基本的には豪雨や台風のときでも家の中にいれば安全ですが、土石流の高さと家の構造との関係で、例外があります。
イエローゾーンではがけ崩れや土石流が起きても家は壊れませんが、土石流の高さが50センチメートル以上になると、1階の窓から土砂が家の中に流れ込む危険がありますので、家の2階へ上がって身の安全を確保する必要があります。

しかしながら、家が平屋建ての場合は、2階に逃げることができませんので、家の中にいると危険です。

箕面市では、イエローゾーンのうち、土石流の高さが50センチメートル以上になる場所を「ハイリスクエリア」と名づけています。
- ハイリスクエリアは、家が平屋建ての場合は、屋外にいても屋内にいても危険な場所です。(家が2階建て以上の場合は、屋外は危険ですが屋内は安全です。)
詳しくは「ハザードエリアの意味を知ろう」のページをごらんください。
今すぐ、防災マップを確認しましょう!
防災マップであなたの家の場所を確認し、家の構造(平屋建てか2階建て以上か)と合わせて、あなたの家のリスクを確認してください。
防災マップのページをごらんください。
「安全な場所」とあなたの避難行動
防災マップであなたの家のリスクを確認したら、次にそのリスクに応じたあなたの避難行動を知っておきましょう。
- レッドゾーンの場合は、屋外・屋内ともに危険なので、安全な場所はハザードエリアの外(避難所や、ハザードエリア外の親戚宅など)です。風雨が強くなる前に、避難所に避難してください。
- イエローゾーン(ハイリスクエリア)の場合は、家が2階建て以上なら家の2階でガケから離れた部屋にいるのが安全ですから、屋内で安全確保してください。ただし、家が平屋なら、屋内も危険なので、風雨が強くなる前に避難所に避難してください。
- イエローゾーン(ハイリスクエリアじゃないところ)の場合は、家の構造にかかわらず、家の中でガケから離れた部屋にいるのが安全ですから、屋内で安全確保してください。暴風雨の中、外に出ないことが大切です。
なお、ハザードエリア外にお住まいの場合は、不要不急の外出はせず、家の中にいてください。
避難のタイミング
市では、避難情報を発令すると同時に、その地域の避難所を開設します。
また、翌朝までの気象予報を参考に、なるべく明るいうちの、風雨の弱い時間帯に「高齢者等避難」を発令するように努めています。
避難所への避難は、暗くなる前に、そして風雨が強くなる前に行動してください。
どなたでも、避難所に避難できます
「屋内で安全確保」やハザードエリア外にお住まいのかたでも、避難所に避難していただけます。

「市からのお知らせ」(避難情報)とあなたがとるべき行動
災害が発生するおそれがある、あるいは発生した場合などには、市から避難に関するお知らせをします。
お知らせは3段階で、「高齢者等避難」「避難指示」「緊急安全確保」です。

高齢者等避難が発令されたときは
- レッドゾーンにお住まいのかた、またはハイリスクエリアで平屋建てにお住まいのかたで、高齢者、障害者または小さな子どもをつれて避難する人は、避難所に向かってください。通常の避難行動ができる人は、避難の準備を始めてください。
- ハイリスクエリアで2階建て以上の建物にお住まいのかた、イエローゾーンのハイリスクエリア以外の場所にお住まいのかた、ハザードエリア外にお住まいのかたは、外出せずに家にいてください。
避難指示が発令されたときは
〈危険な場所から全員避難してください。〉
- レッドゾーンにお住まいのかた、またはハイリスクエリアで平屋建てにお住まいのかたは、すぐに避難所に行ってください。
- ハイリスクエリアで2階建て以上の建物にお住まいのかたは、家の中で、2階以上の山、がけから離れた部屋に移動してください。
- イエローゾーンのハイリスクエリア以外の場所にお住まいのかたは、家の中で、山、がけから離れた部屋に移動してください。
- ハザードエリア外にお住まいのかたは、外出せずに家にいてください。
緊急安全確保が発令されたときは
- すぐに安全な避難ができず、命に関わる危険な状況です。警戒レベル5「緊急安全確保」の発令を待ってはいけません。
- レッドゾーンにお住まいのかた、またはハイリスクエリアで平屋建てにお住まいのかたは、避難所などへの立ち退き避難することがかえって危険である場合、緊急安全確保をしてください。(この時点で避難していない場合は、近隣の相対的に高く堅牢な建物などに移動するなど、生命を守るための最低限の行動をとってください。)
- ハイリスクエリアで2階建て以上の建物にお住まいのかたは、家の中で、2階以上の山、がけから離れた部屋にいてください。
- イエローゾーンのハイリスクエリア以外の場所にお住まいのかたは、家の中で、山、がけから離れた部屋にいてください。
- ハザードエリア外にお住まいのかたは、外出せずに家にいてください。
緊急サイレンが鳴ったらラジオを聴いてください
高齢者等避難、避難指示、緊急安全確保を発令したときには、公園などに設置した大型スピーカーからサイレンを鳴らします。
サイレンが鳴ったら、ラジオで「タッキー816みのおエフエム(FM81.6MHz)」を聴いてください。市からの避難についてのお知らせを放送します。

大型スピーカーからもサイレンに引き続き、市からの避難についてのお知らせを放送しますが、風雨などで聞き取りにくい場合も想定されますので、ラジオをご準備ください。
浸水害やため池のハザードエリア
川の溢水などによって発生する浸水害のハザードエリアや、ため池の決壊などによるハザードエリアも考えかたは同じです。
浸水害のハザードエリア
- 危険度3は、1階以上が水没する3.0メートル以上の浸水、または木造家屋が流出する危険がある場所で、屋外にいても屋内にいても危険です。避難所への避難が必要です。
- 「危険度2」は、3.0メートルまでの「床上浸水」程度の浸水の危険がある場所です。2階建て以上の建物の場合は、2階にいれば安全ですが、家が平屋建ての場合は家の中も危険です。家が平屋建てのかたは避難所への避難が必要です。
- 「危険度1」は、0.5メートルまでの「床下浸水」程度の浸水の危険がある場所です。家の構造にかかわらず、家の中にいれば安全です。

なお、屋内で安全確保する場合は、水が引くまで孤立してしまいますので、家庭で飲料水や食糧を備蓄してください。
ため池のハザードエリア
ため池のハザードエリアは、6段階で危険度を表しています。
- 「3.0メートルから6.0メートル未満」の場所にお住まいのかたは、避難所に避難してください。
- 「0.5メートルから1.0メートル未満」「1.0メートルから2.0メートル未満」「2.0メートルから3.0メートル未満」の場所で、平屋建てにお住まいのかたは、避難所に避難してください。2階建て以上の建物にお住まいのかたは、家の中で、ため池から離れた2階以上の部屋で安全を確保してください。
- 「0.05メートルから0.2メートル未満」「0.2メートルから0.5メートル未満」の場所にお住まいのかたは、家の中で、ため池から離れた部屋で安全を確保してください。

避難所に避難するときは
事前の準備
避難所の場所と避難所までのルートを確認する
- 避難所は、お住まいの校区の小学校(萱野北小校区は第二中学校、北小校区はメイプルホール)です。(避難所については「あなたの避難所は?」のページをごらんください。)
- 避難所まで行くルートは、早く危険なエリアの外に出るルートを選んでおきましょう。

非常用持ち出し袋を準備する
- 非常用持ち出し袋をすぐに持ち出せる場所に置きましょう。(家庭の備蓄品・非常用持ち出し袋について詳しくは、「今すぐ始める家庭の備え」のページをごらんください。)
- もう一度中身を見て、特に、いつも飲んでいる薬や、コンタクト用品、予備のめがねなど、ほかの人のものでは代用できない物が揃っているか確認しましょう。
ガスの元栓を閉め、暖房器具などの電源を切る
- 念のため、早めに火の元の始末をして、ガスの元栓を閉めましょう。
- 暖房器具(コタツ、ストーブなど)、アイロンなどの電源がオフになっているか確認しましょう。
動きやすい服装・靴を準備する
- 危険が迫ったときに邪魔にならない服、走れる靴で避難するようにしましょう。
- 寒い季節は、たくさん重ね着をしておきましょう。
避難するときは
- 非常用持ち出し袋を持参してください。
- 高齢者や障害のあるかた、子ども連れのかたなど、避難に時間がかかるかたは、「高齢者等避難」のお知らせが出た時点で、早めに避難所に向かってください。
- 隣近所に一声かけて、徒歩で避難所に向かってください。
- 避難対象者に高齢者や障害のあるかたがおられる場合は、同行して避難してください。
- 山や河川の状況から、避難所まで行くほうが危険だと判断したときは、がけや沢から離れた丈夫な建物の2階以上に上がってください。
避難のときの注意事項
土砂災害のとき
- 避難の際は、他の土砂災害危険箇所や、浸水想定区域は通らないでください。
〈がけ崩れ〉
・がけの高さの2倍以上の距離に逃げてください。
〈土石流〉
・渓流からできるだけ離れ、流れとは直角方向に逃げてください。
浸水のとき
- 川に近づかないように、地形が高い方向に向かって避難してください。
- 避難の途中で道路が冠水しているときは、マンホールや側溝などに気をつけて歩いてください。
避難指示が出たら、車は使わない
車での避難は、渋滞を引き起こして避難が遅れたり、緊急車両が通れなくなったりしてたいへん危険です。
避難指示が出たら、みなさんが一斉に避難しますので、車は使わず、徒歩で避難してください。