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市消防本部・署では、市民に対する応急手当の普及啓発として、毎月第1・第3日曜日に「普通救命講習1」を開催しています。市民のみなさんが、日常生活で起こるけがや病気に対応できる知識・技術を身につけることが最も重要です。「あなたの勇気・あなたのその手・あなたのその行動」が命の手助けとなります。
突然の事故や病気など救急車を呼ぶような現場に遭遇したとき、救急車が来る前に「応急手当」をすることで、救命率が上がることをみなさんはご存じでしょうか?
(1) 救急車到着までの空白の時間
救急車が119番通報を受けてから現場に着くまでは全国平均7・9分、市で平均約6・9分です。実はこの空白の6.9分間が傷病者の生命を大きく左右することになります。
下の図「カーラーの救命曲線」によると、心臓停止の場合では、救急車が到着するまでの約3分間、その場に居合わせた人が応急手当をしなければ、50%の人が死亡します。
監修大阪市消防局家庭の救急ノートより
(2)自主救護の必要性
地震や水害などで同時に多くの人がけがをしたときは、普段のようにすぐに救急車が来るとは限りません。このような時こそ、応急手当が役に立つのです。
心筋梗塞(心臓の病気)や脳卒中(脳の病気)などの病気、交通事故、プールでおぼれたり、のどに物を詰まらせたりする事故など、突然の病気や事故に対して、家族、友人、職場などでその場に居合わせた人が行う手当のことです。
「応急手当には、3つの目的があります」
1.【救命】
応急手当の一番の目的は、生命を救うことです。
呼吸、心臓が止まったら…「心肺蘇生法」
2.【悪化防止】
応急手当の二番目の目的は、けがや病気の人の状態や訴えを現在以上に悪くさせないことです。
怪我による出血…「被覆・止血」
3.【苦痛の軽減】
傷病者は、心身ともにダメージを受けています。「頑張ってください」「すぐに救急車が来ます」など、励ますことが「苦痛の軽減」につながります。
下の図を「救命の連鎖」といいます。「 早い119番通報」と「早い応急手当」については、その場に居合わせたみなさんに行っていただくほかありません。適切な応急手当を行い、到着した救急隊による「早い救急救命処置」、医師の「早い二次救命処置」と「リレー」ができれば、多くの大切な命が救われます。
救急蘇生法の指針2020(市民用)より引用
救急要請事案が発生した際など救急搬送時間の短縮のため「救急連携ノート」を作成しました。これは、救急隊が必要とする情報を伝えていただくためのものです。利用につきまして、皆さまのご協力をお願いいたします。
救急連携ノートは、このホームページからもダウンロードできます。
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