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更新日:2023年8月3日

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令和5年度第1回箕面市総合教育会議議事概要

日時:令和5年(2023年)7月14日(金曜日)午前11時から正午

場所:市役所本館2階特別会議室

出席者:

【箕面市】上島市長

【教育委員会】藤迫教育長、山元代表教育委員、髙野委員、稲田委員、高橋委員、酒井委員

【事務局】藤村副教育長

(子ども未来創造局)藪本小中一貫教育推進監、金城学校教育監、乾室長、岡田室長、三島室長

【傍聴者】6名

1.議事内容

1.(仮称)箕面市立船場小学校の校種再検討について

  • 配布資料に基づき、事務局より説明 

(藤迫教育長)

  • 検討している6つの案はあらゆる可能性を否定せず作ったもの。案4、案5については前回の校区再編の結果が反映されておらず、通学の安全性という点で、第三者評価でも地域意見交換会でも肯定的な意見は少なかったように思う。案2についても、過去に教育委員会が4小1中では全市的な小中一貫教育につながらないとした案。第三者評価でも肯定的な意見は少なく、地域からも進学先の中学校が変わることに対する不安の声もあった。よって案2、案4、案5は優先度としては低いと思っている。案1、案3、案6についてはさまざまな意見があり、この案が良いと偏った意見にはなっていない。よって案1、案3、案6を本日の議論の中心として意見交換をしていくのが良いと考えている。

出席者からの反対意見はなく、本日の議論は案1、案3、案6を中心に行うこととなった。

 

(稲田委員)

  • 私は、船場新設校の校種が小学校と決まった後に教育委員に就任したが、二中校区が4小1中になるから船場を小学校にしたということには納得していない。しかし今回、校種を再検討することで第三者評価の専門委員の先生からもいろいろな話を聞くことができたし、地域のかたからも意見が多くあり、議論が非常に深まったと思っている。良い取り組みだし大切な取り組みだと思っている。
  • 個人的な意見として、第五中学校が箕面市と豊中市の市境にあることに疑問を持っている。学校が校区の中心にあれば、校区のどこからでも通いやすい。今回の校種再検討はその課題を解消する機会だと考えている。よって良いと思う案は船場新設校を施設一体型小中一貫校にする案。それも案1が良い。
  • ただし、案1については中小学校が船場一貫校に途中合流するという問題が残る。ここはいろいろ考えて進めていかなければならないところ。対策としてコーディネーター加配が考えられるが、第三者評価でも指摘されているとおり、新しい学校ができたからコーディネーターを配置するのではなく、コーディネーターがどのような動きかたをすれば効果的なのかの開校までの事前の検証が必要だと思う。さまざまな準備をして、開校に備えるべきということで、私の意見とさせていただく。

(酒井委員)

  • 先に結論を申し上げると案1が良いのではないのかと思っている。箕面市というのは大阪のベッドタウンとして子育てや教育に力を入れている市である中で、北大阪急行の延伸があり、旬な地域である船場をどう生かしていくかという視点はすごく大切だと思っている。そういう意味で、船場に小中一貫校を持ってくるというのは、とても意義のあることなのではないのかと考えている。
  • そのような考えで意見を言えば、案6ではなくて、案1と案3が、候補として残る。コスト面も私はすごく大切だと思っていて、案1と案6では最大100億円ぐらいの差が、案1と案3でも30億円ぐらいのコストの差が出るという試算があり、この差はかなり大きいと思っている。案3については学校敷地の課題や、今後の人口推移の課題、それに案1とのコスト差も踏まえて考えると、案1のほうがいいのかなと思う。

(高橋委員)

  • 過去に結論として出した案6について、ここに至った議論については、当然尊重するべきだと思うし、そのまま進めることが最良な状況が続くのであればそれが一番良かったと思うが、その後のコロナ禍やそれを乗り切る過程で生じたプラス面マイナス面のさまざまな変化がある中で、こうやって改めてその変化を踏まえた再評価をしていただく機会ができた。それによって結論が変わるということは、ある意味仕方ないのかなと思っている。むしろこういった大きな社会情勢の変化がある中で、こうやって結論を変える機会をもらえたということ自体には、本当に感謝したいと思っている。
  • それを踏まえての結論だが、私自身は元々案1か案2が良いと考えていたが、その後第三者評価などの結果を見ると、やはり4小1中の案2は難しいのだろうなというのを理解したところ。この中で未来の箕面の子どもたちのために、いい学校をつくるとしたらどうなのかなと考えたときに、案1しかないのではないかと思った。具体的な理由は、この第三者評価の結果(資料3)を読んでいただければわかると思うが、この船場の地域に新しく小中一貫校を作るということで、これからの箕面を代表するような、箕面といえばこの学校というような学校を作っていくことができるのではないかと思っている。案1で進めていくことができるのであれば、そのような学校を目指していただきたいと思うということも付加した上で、私の意見とさせていただく。

(髙野委員)

  • 私は教育委員の歴も長く、過去の校種決定に携わってきた1人なので、過去の議論はどうだったのだろうと自分の中で振り返る機会がこの間たくさんあった。確かにこの間、私も子どもを育ててきて、小学校、中学校と上がっていく中で、本当に社会情勢、あるいは教育環境がかなり変わってきている。当時考えてきた案の検討の中で出てきてた人口推計なども、その当時のデータだったりもして、このように考え直すきっかけがあって、第三者評価でのご意見もいただけて、貴重な機会だったかなと思う。
  • そのようなことも踏まえて、過去を引きずらずに、自分の中で一定できたもの、それから前回よりもさらにたくさんの小中一貫校の現場の先生の意見なども見せていただきながら考えた結果、最終的に私は案1と案6が自分の中で残った形になった。
  • 案3については、新たな小規模校をつくることになるのだが、私の中ではできれば単学級というものを避けたいと考えており、児童生徒数推計などをみても案3はないだろうと、私の中ではそれを一つの軸にしている。案1については施設一体型で進学してきた子の中に、施設分離型から来た子が混じるという、これまでの施設一体型小中一貫校と違った動きをする学校を作っていくということで懸念もあった。ただ、人口的なものを見たり、施設一体型小中一貫校を作ることで、周りの施設分離型の小中一貫校に与える影響であったり、先生が相互に学び合い交流し合える場にもなるのではないかという期待もある。すごく悩んでいたが、案1が良いのではないかという最終的な自分の中での考えに至った。

(山元代表教育委員)

  • さまざま議論させていただいて、皆さんの思いが一つになってきているかなと思う。私も前回の校種決定から関わってきているので複雑な気持ちではあるが、コロナの3年間を経て、教育の中身が大きく変わり、同じ状況で物事を考えていくことは難しいと思っている。今後も教育の中身を研究していく必要があるという地域意見交換会での意見を読んで、そのとおりだと思った。今後、教科の中身を整理していくと同時に、1年生から9年生までの教科をつなぐシステムを作っていこうとするなら、小中一貫校の形を取るのがいいのだろうと今は思っている。
  • 新設校については、施設や設備についてもこだわってほしい。教職員が空き時間に落ち着いて教育の中身や教科のことを語り合えるような空間もあれば良いなと思っている。案1で進めていただき、開校までの時間を使ってもう少し研究を積み、立派な学校を作ってもらいたい。

(上島市長)

  • 今回、校種の再検討を行っているが、箕面市小中一貫教育推進計画検討会議の場でソフト面の議論もしっかりされているというのは非常にありがたいことだと思っている。箕面市の小中一貫教育を再構築する大きな機会になると思う。
  • 案3については、少子化の中で新たな小規模中学校を作ること、敷地面積が狭いことなどから優先順位は低いと考えている。敷地面積が十分でない場合、運動場が小学校と中学校で共用になるなど設備面での課題も生じる。また案1と比べて案3はコストが高くなっている点も望ましくない。
  • 案6は、3年間をかけてそれぞれの委員が慎重に練られた案で、その議論の経過についてはしっかりと尊重しているが、過去の検討では、コスト面や箕面市の小中一貫教育がどうあるべきかという視点での議論が十分ではなかったのかなとも思っている。第三者評価にもあるが、船場の新設校を施設一体型小中一貫校とすることで、箕面市の小中一貫教育を再構築する絶好のチャンスになるのだが、このチャンスを逃してしまうのではないだろうか。箕面市の柱として、小中一貫教育の推進を位置づけるのであればなおさらではなかろうか。船場に施設一体型小中一貫校を設置することで、新しい風を作りたいという前提に立つのであれば、案6は望ましくないのだろうと考える。案6は設置費用、維持費用が高額であり、案1と比べ100億円以上コストがかかることが想定されている。その100億円をさらなる箕面市の小中一貫教育をはじめとする教育の推進に役立てていくほうが得策ではないかと考えている。また、無難ではあるが、小中一貫教育を一歩前に踏み出すことには繋がらない。箕面市は、ステップアップ調査、子ども成長見守りシステム、ICT教育、英語教育、子ども施策などでトップクラス。AIを活用した授業分析なども行っており、日本の施策をリードしていると言っても過言ではない。その原点として小中一貫教育を前に進めるという前提に立つのであれば、案6より案1のほうが良いと考える。
  • 箕面市は多くの中学校区が2小1中で、ひとつの小学校が中学校に隣接している施設隣接型と施設分離型の複合型の中学校区が多い。案1も施設一体型と施設分離型の複合型で、箕面市に1番多いパターン。よってこの新設校での研究成果が、ほかの各学校に波及させやすく、箕面市のフラッグシップ校としての位置付けが可能になってくると思っている。3校目の施設一体型ができることによって、施設一体型での勤務を経験できる教職員も増える。まちづくりの視点から言っても、船場の地域開発に新規性が発揮される。第五中学校の跡地を新たなものに活用することも可能となるため、地域の新たな魅力向上に寄与する施設を誘致することも可能となる。財政支出、まちづくり、全市的な小中一貫教育の推進の観点から言っても、案1というのが一番高く評価されると思う。
  • 案1のデメリットとしては、中小学校の卒業生が施設一体型小中一貫校に合流する際の不安感だろう。これを払拭するために、教員の加配、いわゆるコーディネーターを作る。その上で稲田委員もおっしゃっていたように、今の段階から、コーディネーターの役割を果たすことで研鑽を深めていく必要があるだろう。また、例えば船場小学校と中小学校の交流を密に行ったり、2つの小学校が一泊でどこかに泊まるという体験をしたり、あるいは小学校と中学校の交流、また船場一貫校と中小学校での教員の相互乗り入れや持ち上がり人事を行うことなどによる両校のスムーズな合流が、不安感の払拭に繋がると考える。案1は、このような取り組みの研究も進み、全市的な小中一貫教育の推進に寄与することができるため、非常に望ましい案だと考える。

(稲田委員)

  • 今、上島市長から、案の変更により削減できる金額が計画上だが約110億円あって、それを箕面市全体の小中一貫教育やその他の教育に使っていこうというようなご発言があったが、ぜひそれは実現していただきたいと思うのでよろしくお願いします。

(藤迫教育長)

  • 私も新設校を小中一貫校にするのであれば、案1だと思っていた。市長からも案1が良いとのご意見が出たので、本日の会議の中の方向性としては、案1の方向性で進めていくということになったと考えているが市長よろしいか。

上島市長から「はい」との回答あり。

  • 案1の方向性ということが決まった訳だが、もう少し検討を深掘りしていく必要があると思っている。特に地域意見交換会では、中小学校児童が船場一貫校に合流することに不安を感じているという意見があった。その不安感を払拭する方法をさらに深掘りしないと駄目なのかなと思っている。私自身は、中小学校が合流するということではなく、船場一貫校と中小学校が一つの学校で、ただ中小学校の施設が離れているというような観点で物事を考えて深掘りをしていきたいと思っている。中小にも若干のスペースができるようなので、船場小学校の児童と交流するスペースを設けるなどもできるかもしれない。中学校区全体がひとつのものだという観点で深掘りしていきたいと思う。
  • 地域意見交換会では、市全体のプランが見えてないのではないか、そういうことを考えなければ駄目ではないかという意見もあったが、現在、教育のソフト面として箕面市小中一貫教育推進計画に関する検討を別途行っているので、船場だけではなく、将来箕面市はこうしていくべきというロードマップもそこで示す必要があるのかなと思っており、ソフト面の検討も並行して進めていかなければならないと思っている。教員の意見を聞かなければならないのではないかというご意見もあったが、今後新しい施設一体型小中一貫校を作るのであれば既存校のデメリットを解消したものにしなければならないので、教員へのアンケート結果なども活用しながら、その部分も今から深掘りしていかないといけないと思っている。子どもの意見を聞くべきというご意見もあった。例えば学校に熱中症対策のための自動販売機を設置するか否か、学校の制服をどうするか、学校の今のルールは適正なのかなどについては、全児童生徒にアンケートをとるのが良いと思うが、校種については全員の意見を聞くようなものとは少し違うのかなと思う。その一方で、箕面市は子ども条例もあり、子どもの意見を聞くということにもなっているので、現在行っている箕面市小中一貫教育推進計画検討会議の検討の中で既に子どもたちの意見を聞き始めているところであり、意見集約をさらに工夫していくべきだと考えている。
  • コストについても、もう少し積算の精度をあげてお示ししていきたい。地域のかたがたには、総合教育会議にて校種の方向性が見えた段階で再度ご説明すると伝えてきたので、これから地域に対して、今回の議論の結果についてご説明をさせていただきたいと考えている。方向性としては案1となったが、今後やらなければならないことは盛りだくさん。引き続き教育委員さんの意見を聞きながら進めていきたいと思っているのでよろしくお願いしたい。

(上島市長)

  • 船場の新設校が小中一貫教育の全市展開の起爆剤になるような、フラッグシップ校としての役割を果たすことに期待している。ハード面だけでなくてソフト面においても、箕面の小中一貫教育はこうあるべきであるということを明確にみなさまがたに示せるよう打ち出していくことが必要だと考えている。これまで3年間かけて地域でご協議いただいたかたに対しても、あるいはその他の地域のみなさまがたに対しても、今回の結果を丁寧に説明をしていくことが重要であると思うので、今後ともよろしくお願いしたい。

(事務局)

  • 本日の会議で、船場の新設校の今後の方向性については案1で進めるということが確認できた。今後は、本日のご意見を踏まえて、案1の検討を深める作業を進めていきたいと考えている。またこの方向性については地域のかたがたに丁寧に説明していきたいと考えている。

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所属課室:子ども未来創造局教育政策室 

箕面市西小路4‐6‐1

電話番号:072-724-6762

ファックス番号:072-724-6010

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