箕面市 > 子育て・教育・文化 > 教育 > 総合教育会議 > 令和5年度第4回箕面市総合教育会議議事概要

更新日:2024年4月4日

ここから本文です。

令和5年度第4回箕面市総合教育会議議事概要

日時:令和6年(2024年)3月15日(金曜日)13時から14時30分

場所:市役所本館2階特別会議室

 

【箕面市】上島市長

【教育委員会】藤迫教育長、髙野委員、稲田委員、高橋委員、酒井委員

【事務局】藤村副教育長、今中担当部長、浅井担当部長、藪本副部長、金城学校教育監、濵口担当副部長、

              村田担当副部長、山田担当副部長、遠近担当副部長、乾室長、六島室長、高取室長、三島室長、

              鉾之原室長、大上センター長、福田室長、山根室長、坪田室長、片山センター長、小木曽室長、

              谷尾室長、大迫館長、須山室長

【傍聴者】1名

1.議事内容

1.箕面市教育大綱別紙<2023>の結果報告について

配布資料に基づき、「学校教育」部分について事務局より説明 

(稲田委員)

  • 新規不登校児童生徒数の令和4年度から令和5年度の推移について、小学校2年生、3年生が倍増しており、6年生も増えている。中学校1年生については3倍ぐらい増えている。なぜそんなに令和5年度は増えているのか。

(事務局)

  • 不登校の増加の原因についてだが、この間、全国的にも不登校はずっと増え続けている中で箕面市も同様に増えているという現状がある。
  • ただ、この令和5年度について特に大きく増えている原因の一つとして、これまでコロナ禍においては、コロナ不安による欠席というのはいわゆる出席停止ということで、不登校という枠には入っていなかった。
  • しかし、令和5年度5月にコロナが5類に移行して、そういう理由での出席停止という枠組みはなくなった。
  • 今まではコロナ不安だったかもしれないが、だんだんと学校に行きづらくなり、不登校傾向になっていた子どもたちが今回のコロナの5類移行によって、いわゆる不登校というカテゴリーに全て入るようになった。
  • 特に中学校1年生に関しては、小学校の段階ではスタートがコロナ不安だったということでずっと出席停止として扱ってきた子どもたちが、中学1年生になって、コロナ禍ではない状況の中で改めて学校に来れるかというと、もう既に来れない状況になっており、不登校が定着してしまったということで、中学校1年生の不登校者数が非常に増えていることは大きな課題であると思う。
  • これまで小中一貫教育の成果として、本市は中学校1年生の不登校者数が比較的少なかったが、令和5年度は中学校1年生の不登校者数が非常に多くなっているので、今後の取り組みの大きな課題だと考えている。

(藤迫教育長)

  • 実はコロナで分散登校をし始めた頃に、不登校だった子どもが学校に来れているという現象があった。
  • 結局、最終的にコロナが収束し、みんなが学校に普通に戻った時点ぐらいからまた登校になったのだが、それが箕面市の特有の状態なのかと思い大阪府下の教育長が集まる会議などで共有したところ、意外とどこの市町もそういう現象はあったとのことであった。
  • そこに不登校対策のヒントがあるのではないかと思っていて、まず一つは、全員が行くのではなく分散登校という形で、この日はA班が行って、明日はB班が行ってというような形なので、当然クラスの規模が小さくなっていき、さらに学校側から無理に学校に来なくてもいいですよという発信をしたことで、自分だけでなく、友達も学校に行ったり行かなかったりしているという状況で、それまで不登校だった子どもたちが学校に来れたのかなと思っている。
  • 不登校対策はこのような環境をどこまで作っていけるのかというところが肝なのかなと思っているが、明確な答えが今はないので、例えば、学びの多様化学校のような居場所や、今回予算化をお願いしているフレンズ(適応指導教室)をもう少し拡充する、あるいは一旦学校というところから外れて、オルタナの森という自然環境の中で何か興味関心を持って、とりあえずは家から外へ出るというスモールステップで、色んな環境を作ることが対策かなと思っている。

(上島市長)

  • 教育長と一緒に不登校の子どもを集めて学習をしている施設に行ったが、そこでは非常に子どもたちが生き生きしており、小学生から高校生くらいまでの異年齢の子どもたちが集まり5、6人のグループに分かれて、それぞれのテーマについてディスカッションをしていた。
  • そこで、不登校の子どもが非常に生き生きとして自分の意見をしっかりとプレゼンテーションしている姿を見て、この子たちは学校に行くことは馴染めなかったが、この場所ではすごく生き生きしているというのを感じた。
  • それぞれが持っている個性を生かして、自尊感情や自己肯定感を高めるというのが一番大事な肝なのではないかなと思う。
  • 箕面市の公立学校に通っている子どもは非常に勉強ができ、学習能力が高い一方で、自己肯定感がいまいち高くないという調査結果もあったかと思うので、そこはやはり魅力のある学校作りというのを一から見直すということも必要だと思う。
  • そのためには、他のいろいろな取り組みを、先ほど私が紹介した事例も含めて、自然環境の中で農作業をやりながらお互いの人間関係を深めていくなどのそういった新たな取り組み事例や、すでに視察した洛風中学校の事例などいろいろな他事例も見ながら研鑽をさらに深めていくべきだと思う。
  • もう一つ、いじめについては、市長部局で令和6年1月からいじめ相談解決室を設置しており、ここには弁護士等も配置をしている。他市の事例を見てもいじめ問題はあまり時間かけるとよくない。
  • 寝屋川市の事例では、いじめは人権問題として、早期発見、早期解決することが重要だということで専門職が入って1ヶ月以内に解決するとなっており、その後のいろいろな細かいフォローについて教育委員会が引き続き担うという形である。寝屋川市の職員から話を聞いていると、非常に成功しているということなので、箕面市においてもそのような取り組みを進めていくところである。

(髙野委員)

  • 不登校については、コロナ禍の前から課題になってきているかなと思う。
  • 私も子育てをして子どもと関わる中で、何人ものお母さん方に出会い、お子さんが不登校になってしまったという相談を受けたことがあったが、やはり不登校になる前の行き渋りの段階でのサポートが少し足りないと思う。
  • 行き渋りが始まって、状況によってはいきなり不登校になってしまうような場合もあるかもしれないが、ほとんどの場合は行き渋りからだんだんと行けなくなって不登校になるという形が非常に多い。
  • 我が子がそういう状況になったときに、やはり保護者の方は冷静に判断ができなくて、どうしようということで、話の相談に乗ることも多かったが、その中で、どこに相談していいかわからない、どこにサポートを求めたらいいかわからないという声が多かった。
  • 不登校の子どもたちが学ぶ場を整備することももちろん大事ではあるが、不登校の子どもたちのへ支援はそういう施設だけではなく、家庭と連携して取り組んでいかないといけない。家庭や保護者をどう支援していくかの体制がすごく薄い気がしているので、そこを手厚くしてほしい。

(稲田委員)

  • 不登校は、まずは教室に入れないというところから始まる。
  • 学校には来れるが教室に入れない子のために、まずは各学校に適応指導教室をつくるということが必要であり、さらに学校にも行けない子が行くところも当然必要になる。
  • また、そういう場所も嫌で、自然の中で伸び伸びと活動したいというような子に対しては、オルタナの森で何かやってみるような取り組みが必要になるだろう。
  • 新規不登校者数がトータルで107人となっているが、これがどんどん増えてくるということであれば、不登校にもいろいろな形があるので、その中で各学校に設置する適応指導教室や、全市的なところでオンライン支援のフレンズ(適応指導教室)、オルタナの森みたいな場所など、いろいろな場所を作ることがいい。
  • 人の配置も必要になり大変だと思うが、不登校に応じた居場所というのが非常に大切だと思う。

(高橋委員)   

  • 先ほど市長のお話を伺って思ったことだが、やはり多様な居場所があってもいいと思う。復学だけが必ずしもゴールではないと思った。
  • ただ、復学しない中で時間を過ごすわけにもいかないので、学校以外の場所で子どもたちが学習できる環境を作ってあげるということが大切だと思う。
  • フレンズを活用して復学を目的とした支援をすることも大切だが、復学できないならできないなりにしっかりと学習ができる環境を作ってあげて、戻ろうと思えば戻れるような環境を別途考えていくということも今後の課題としていいのではないかと思った。

配布資料に基づき、「子育て施策」部分について事務局より説明

(髙野委員)

  • 総合教育会議で必ず子どもの外出、子育て世帯の外出促進というところをいつも主張してきたので、これからも充実していってほしいと思うが、委員を11年間やってきてあまり増えていないというのが正直な感想。
  • 非常に魅力的な施設もたくさんあるが、この前、子育てしたい街の特集をテレビで放送されているのを観たときに、そこでは子育て支援施設のところにスタッフがいて、子どもを連れてきた親御さんが、最近離乳食で困っていてというような相談を聞いてもらっており、そういう親子がいっぱい集まっていた。
  • 私が箕面市に引っ越してくる前は自分の歩いて行ける範囲にそういった施設があり、いっぱいサポートしてもらっていた。
  • 何かをしてもらうというよりも、話を聞いてもらったり相談に乗ってもらったりする場所があるだけでも、孤立する親子は少なくなると思う。
  • 魅力的な施設を今後たくさん整備してもらいたい思いもあるが、ベースとして子育て世帯を孤立させないように相談できる環境も一緒に充実していってほしいと思うので、その辺りもスタッフを配置するなど重点的にお願いしたいなと思う。

(藤迫教育長)

  • 子育て支援センターというのは身近なところにあるということが基本だと思うので、少なくとも小学校区ごとに一つあればいいとは思うが、そうなるとやはり予算がかなりかかる。
  • 我々が当時考えていたのは「公」ではなく「民」との連携で、「民」で活動を支援できないか、例えば場所代は市が出し、運営は民間にお願いするというようなことを期待していたが、なかなか広がっていないのが現状である。
  • 出張子育てひろばという形でこちらから地域に出向いているのが現状だが、当時の我々が考えていた「民」の子育て支援センターみたいな活動に近いのは、子ども食堂だと思う。
  • 子ども食堂は市がやってほしいと言ったわけではないが、「民」の力でもう10何ヶ所できている。
  • 子ども食堂の実態が今後の新たな切り口になるのではないかとは思っており、子ども食堂を支援していこうという取り組みに、子育て支援センター的な機能もコラボしていくという取り組みができないか。例えば、保健師と保育士が子ども食堂がある日にそこに行く、週に何回かあるうちの1回は行くなどの新たな取り組みが、子ども食堂の動きとコラボすることで何かできないかと思っているところ。

(稲田委員)

  • 明石市や茨木市の子育て支援施設を駅前のサンプラザに持ってこれないかという話があったが、ここは上がマンションなので、下の3階分が公共施設になるのか。もし、明石市や茨木市のような施設をつくろうと思うと、3階分全て使わないとできないのではないか。

(事務局)

  • できる範囲は限定されてくるとは思うが、例えば限られた空間であっても親子で楽しく遊べる場所であったり、ちょっとした相談ブースであったり、何か食事が取れるスペースであったりなど、その辺りをどこまで工夫してできるかなというふうに思っている。

(稲田委員)

  • 先ほどの説明で、賑わいを創出するポイントになるというような話があったと思うが、今の説明では賑わいの創出までは到底できない。それを本当に目指すのであれば、相当力を入れてやらないと駄目だと思う。
  • 例えば、茨木市の「おにクル」のような子育て支援にぴったりな場所というのが船場の新しい駅前だと思う。船場には図書館もあり、ホールもあり、他にも様々な施設があるので、子育て支援センターを作ったら、「おにクル」に負けないぐらいのものができるのではないか。
  • また、萱野のところには住宅展示場があり、ここはいろいろな催しをするので、親子連れがたくさん来る場所である。そこの隣にでも何か施設があれば、身近に親子でいろいろな相談に来れるのではないかという印象を持った。

(髙野委員)

  • 私はぜひ森町や彩都にも子育て支援センターがいるのではないかなと思う。
  • 子育て世代が引っ越してきており、たくさん小さな子どもがいるところに子育て支援センターを整備する方向で考えていく必要があると感じている

(上島市長)

  • 森町のピースガーデンの方は、この間自治会とも話をして、図書館を新たに森町に作るのは難しいが、自治会の施設に本をお貸しするのはできるので、そこで例えば読み聞かせの部屋であったり、親子の交流を促進する場所であったりなど、そういう形で進めていきたいと思っている。
  • 彩都については、大阪大学箕面キャンパスの跡地活用の中で、やはり子育て支援、多世代交流というのが大きなテーマになっていたので、メインはインターナショナルスクールやデータセンターなどができるが、彩都に隣接するところには公園と同時に子育て世代が利用できるカフェやクリニックなどを用意することを考えている。森町も彩都も高齢化率が4%であり、特に子育てに力を入れていきたいと思っている。
  • サンプラザについては、まさにこれからトータルコーディネートしていき、めざすは箕面の玄関口、駅前のランドマークタワーとしてわくわくするような集客・交流施設をつくるとともに、子育て・教育日本一を目指している箕面市なので、そういった意味でも子育て世代や子どもにとって学びの拠点あるいは多世代交流の場であってほしいと思う。
  • 観光客も多いので、観光客にとっても喜ばれる集客・交流施設としたい。加えて、スーパーやイートインスペースあるいはワークショップセミナーができる場所など汎用性の高い施設も作りたいので、そういったトータルコーディネートをまさに今しているところである。
  • そこにはいろいろな民間の知恵も集めているところで、先ほどお話しがあったとおりサンプラザの1階から3階までを市が所有する中で、子育て施設やわくわくするような集客・交流施設をこれからデザインをしていくところであり、トータルとして持続性の高くて子育て世代にも喜んでいただける施設を作っていきたいと思う。
  • 髙野委員のご指摘のように、子育て支援施設に初めて来た人でもすぐ溶け込めるような相談相手は必要だと思う。
  • 子ども食堂については、今は14箇所あり、貧困で困っている子どもが行く子ども食堂というイメージは一切なく、たまたま食事が取れない子どもたちがグループで来ているとか、親子で来ているとか多世代で使っており、その地域の人たちで賑わっている子ども食堂というのは、他にはない箕面独特のスタイルである。
  • 例えば今宮だと、自治会館を使って各種団体の方が実行委員会形式でやっており、豊川南小校区であれば福祉会の方が中心になって、コムカフェで子ども食堂をやっているなど、非常に明るく楽しく、わくわくするような雰囲気で進められている。
  • これができている理由の一つは、箕面市の14の小学校区に支え合い推進会議というのが作られ、地域コミュニティ醸成のためのPTAだとか各種団体が参加しており、地域の課題は地域で解決するという一環で、子ども食堂や支え合いカフェが箕面でできているためであり、これから市としても応援していきたいなと思っている。

(藤迫教育長)

  • サンプラザの話だが、事務局としは一定子育てに使うスペースをイメージしていると思うが、これだけのスペースではこんなことしかできないというのではなく、まず先にこんなことをしていきたいというのを事務局で案を作って、発信したらいいと思う。その案が素晴らしかったら、本来は子育て支援部分にはこれぐらいのスペースを充てるつもりだったが、いい案だということで当初予定していたスペースより少し広げてでもやろうという話になるかもしれない。
  • 今は、消極的な発想でこれくらいのスペースしか確保できないから、これくらいのものしかできないみたいな気持ちになっているので、早く作業を進めて、こんなことをしたい、あんなことをしたい、だからこれぐらいスペースが必要だと、それが駅前の活性化にも繋がるという強い意志を持ってやっていきたいと思う。

(上島市長)

  • 限られた面積の中で教育委員会としてどれだけ素晴らしい提案を持ってきてくれるか期待をしている。
  • 稲田委員がおっしゃった萱野のウェルビーみのおは素晴らしい施設。市であれだけの施設を作ろうと思うと遊具にしてもものすごいお金がかかる。そこを民間でやっていただき、本当に子育てファミリー層がたくさん集まり、遊具で子どもたちが遊んでいる。ABC開発とは包括連携協定を結んでいるので、子育て支援に関しても、民間の力も生かして進めていきたいと思う。

配布資料に基づき、「生涯学習・社会教育」部分について事務局より説明

(稲田委員)

  • (図書館での取り組みについて)素晴らしいとしか言いようがない。他でもこういうことやっていただけたら非常にありがたい。特に地域のイベントカレンダーというのは、これからもっと充実していくと思うし、すごく良い。
  • 図書館はインターネットでも貸し出しができるようになったし、最近の動きは素晴らしい。

(藤迫教育長)

  • 良い取り組みなので、他の地域でもやったらいいと思う。

(上島市長)

  • 「子どもの居場所」と「映画会」の取り組みは参加者数が前年度比で約6倍となっているが、私も去年の10月15日に開催された特別イベントのわくわくフェスティバルに参加して、すごく良かったなと、本当に任せてよかったなと思っている。
  • 契約形態については、令和6年度も単年度の総合評価入札になっているが、これからは少し契約の形態も変えていって、指定管理にするかなどもこれから考えて、市内7館に広げていくべき事業だと思う。
  • 教育長と一緒に行った横浜の図書館博では、箕面の船場の図書館を運営している会社がかなりの展示スペースを占めていた。この会社はいろいろな民間のノウハウを持っているので、それをもっと各館に広げていけたらいいと思う。民間の力を使って、いろいろなコンテンツを出してもらって、その中から箕面でふさわしいものはどんどん活かしていったらいいと思う。

(髙野委員)

  • 本当にこういう場所が欲しい一番の例が、まさに西南生涯学習センターのプレイルームである。毎日開いていて、親子連れがふらっと来て少し遊んで帰っていく、それだけでも今日あそこに行こうかという感じで子どもを連れ出せる場所があるというのは非常に素敵だというのと、直接は関わらなくても受付の方と少し会話をするだけでもすごくいいと思う。
  • これは少し子育て施策から外れるかもしれないが、箕面市の図書館には中高生の居場所として自習室が少ないと思う。
  • 豊中の図書館や池田の図書館にみんな行っている状況で、箕面市は船場だけというイメージがある。みんなが求めているのは船場のような自習スペースで、そういうところに行きたいと思っていても、他の図書館にはそういった場所が少ないのでなかなか行かないという状態である。
  • 少し勉強をする場所だけかと思われるかもしれないが、家庭に勉強するスペースがない子どもたちからすると、図書館などの施設に勉強できる場所があれば、そこもまた一つの居場所になると思うので、何かもう少しその辺りを整備していってほしいなと思う。

(酒井委員)

  • いい事をやっているときほどそこで満足してしまうということもあるので、いろいろな人からいろいろな意見をもらって改善していくということが必要である。
  • 広報活動に関して、図書館というくくりの中でいろいろな世代の人をターゲットにするかと思うが、今の若い人はテレビを観ないし、新聞も読まない、スマホで使っているアプリも年齢によっても全然違う。若いお母さん、お父さん、子どもに来てもらいたいと思うのであれば、それなりの広報活動をしていかないといけないと思う。
  • せっかくいいことしていても、来てもらえないのが一番もったいないと思う。利用者が一定数を超えると、「あそこ、いいよ」という話にもなるし、そこでの写真をSNSなどにアップするなど、その辺りまでいけば自然に広まるのではないかと思う。
  • 地域の人にも知ってもらい、そうなるところまでもうひと頑張りの時期なのかなと思うので、広報活動の部分も検討いただければと思う。

(稲田委員)

  • 図書館の取り組みの動きと子育て施策などはいろいろ連携しているのか。

(事務局)

  • アプリではいろいろな子育て情報を掲載していく予定なので、西南図書館の取り組みも積極的に情報発信しながら、連携していきたい。
  • 子育て施策との連携というところでは、西南図書館の方で元々出張子育てひろばをやっており、現在は月に1回程度であるが、必要なことについては連携をさせていただいている現状である。

(稲田委員)

  • 必要に応じての連携ではなくて、最初からもっと連携して、もう出張子育てひろばは必要ないくらいの話になればいいと思う。
  • それぐらいの勢いで、図書館7箇所で子育て支援センターができるかもしれない、それくらいの連携を同じ教育委員会であるのだからやっていただきたい。

(藤迫教育長)

  • 私も稲田委員と全く同じ意見で、教育委員会というのは守備範囲が広いというのが最大の強みなので、子育て支援センターをどうするか、子ども食堂をどうするか、図書館をどうするかなどを個別で見るのではなくて、全体を見て、まずは自分たちが施策を検討するためのマップを作っていったらどうかなと思う。

2.箕面市教育大綱別紙<2024>の策定について

配付資料に基づき、事務局より説明

(稲田委員)

  • 学校教育の1.「小中一貫教育の更なる推進」の3行目後半において「また、情報活用能力に含まれるプログラミング的思考を育むため、9年間の連続性のあるカリキュラム(情報活用能力系統表)を策定する」とあるが、中身が全くわからない。ここは書き換えていただきたい。
  • あと、「箕面市小中一貫教育推進計画」の中で「9年間を見通したカリキュラムの充実」として三つ取り組みが示されている中で、市内統一のカリキュラムによる子どもたちの体力向上は3.「体力向上を図る取り組み」の中に入っているので残る2つ、教科横断的な学習を通した情報活用能力の育成と中学校区における特色ある取り組みを生かした非認知能力の育成を1の部分に入れてほしい。
  • それから、2.「児童生徒を誰一人取り残さない支援」の最後に「確かな学力の定着を目指す」、4.「教員の授業力・指導力のさらなる向上」の最後に「児童生徒の学力向上に繋げていく」と、学力の定着と学力の向上だけが書かれている。
  • 人間力、非認知能力の向上も絶対必要なので、学力だけにとらわれないでそれ以外のところもきちんとするというような書きぶりにしていただきたい。

(上島市長)

  • 1.「小中一貫教育のさらなる推進」の中の中学校単位の学校協議会というのは、およそ十数年前にやって、はっきり言って失敗している。
  • 箕面市内の地域のいろいろな組織が、小学校区ごとで収れんできており、地区福祉会であったりコミセンであったり、その中で今の小学校の学校協議会がある。
  • 中学校単位の学校協議会の実施については、例えば小学校区の協議会3回のうち1回を中学校区で行うなど、開催方法を再考する必要がある。
  • 4.「教員の授業力・指導力の更なる向上」のところで、教頭事務支援員、教員事務支援員を配置するというのが令和6年度に新たに加わったわけだが、その目的としては、学校の組織力向上、働き方改革だけで終わるのでは駄目である。教頭事務支援員と教員事務支援員の配置により、教員の指導力向上、児童生徒の学力向上という結果に繋げていくということを目的に置いてほしい。
  • 今、教員の新規採用の応募倍率が3倍を割り、教員のなり手がいないという状況で、優秀な教員を確保するために大学への働きかけ、例えば大阪教育大学などに、箕面市として働きかけをすることが必要である。
  • 箕面市はぴあカレッジを実施しているので、大学生にぴあカレッジに入ってもらい、箕面のこともしっかり学んでもらって、教員採用試験に受かってもらうということを書き込んでほしいと思う。

(高橋委員)

  • 3.「体力向上を図る取り組み」の学校部活動について、地域の指導者による地域クラブ活動への移行に向けた検証を引き続き行っていただている中で、地域の指導者に移行することはいいが、開催場所は学校内にしてもらいたいと思う。
  • 私個人の懸念だが、学校外での活動となると単純に参加者が減るのではないかと思っている。
  • 指導者は外部から入れて、民間に委託してもいいとは思うが、場所は学校の中でやるというのが望ましいのではないのかと思っている。

(藤迫教育長)

  • 今の段階では、他に場所がないので、学校内が前提になっている。
  • 高橋委員が懸念していることが起こるとすれば、少し遠い先の完全な地域移行、我々の目標到達点に近いぐらいのときになると、もしかしたらそういうケースが出てくるかもしれない。
  • 今の想定としては、他に活動する場がないということで、学校を使うことが基本になる。指導者を全て地域移行したとしても活動の場所は学校というふうに今は思っている。

(酒井委員)

  • 4.「教員の授業力・指導力のさらなる向上」のところだが、今の教員の働く環境などの改善は、文科省からも喫緊の課題として言われているところだと思う。
  • 具体的に支援員を配置すること自体はすごく賛同できるが、これ以外にもやれることは何でもやっていく方針だと私は思っている。
  • やれることを愚直に何でもやっていかないと、結局、教員の負担が大きいままで児童生徒に対する目配りができなかったり、不登校やいじめを見過ごしてしまったりということになってしまうと思う。
  • 目に見えてすぐに変わるところではないのかもしれないが、とても大切なところだと思うので、このような大綱を定めるときに、これをやりますと言わないとなかなか前に進まないこともあるので、他にやれるようなことをもっと書き加えられないか考えていただければと思う。

(髙野委員)

  • 生涯学習・社会教育についてだが、高齢者だけでなく勤労世代や中高生、大学生も生涯にわたって学習、活動できる場を整えるという説明だったと思う。
  • いろいろなことを企画していただけるようになり非常にありがたいが、広報活動が少し足りないかなと感じている。
  • 先ほどの西南地域の子育てに関しても、企画して参加した人が何人かでてきたら、ずっと広報をしなくても「こんなの所に行ってきたよ」みたいなのが、SNSで広がっていく思う。SNSでたくさん「これ、いいよ」「あれ、いいよ」て言ってもらうところまで頑張っていいただきたいなと思う。
  • 例えば、参加した方に「よかったらハッシュタグを付けてSNSに掲載してください」みたいなことを言うだけでもいいと思う。
  • この場面をSNSに掲載していいのかというところもみんな気になると思うので、この写真だったら掲載しても大丈夫なのでもっとアピールしてくださいと伝えていければいいと思う。

(上島市長)

  • 子育て施策の3.「すべての子どもが安心できる保育・幼児教育の実施」のところの保育士不足が一番課題だと思う。
  • 今年も1月時点でかなりの数の待機児童が出る見込みという事態になったのは保育士不足が原因。急に辞めてしまったとか、勤務が続けられない状態になったなどで、補充がうまくいかなかった。結果的に、待機児童ゼロとなったことは感謝すべきところだが、来年のことも考えて、全体のマネジメント力をもっと強化して、ローテーションで欠員が出たらそこをしっかりと補うなど、これからはそういったことができる事業所を対象に選定していくことも必要だと思う。
  • 森町地域については、特化して地域手当をつけるなどしているが、保育士が通勤しにくい地域については、引き続き配慮が必要だと思う。
  • 生涯学習・社会教育の1.「スポーツを通じた健康長寿への取り組み」について、スケートボードパークが4月27日に開業する。これは乞うご期待なので、ぜひとも教育委員の皆様方にもいろいろな形で支援をいただきたいと思う。
  • 令和8年度開業予定の室内温水プールについて、全ての小学校で水泳授業に民間プールを活用するという中で、既存の民間プールとともに新たにプールを1個作るということで室内温水プールを作るが、これは全小学校の水泳授業に使うととも、市民の健康増進、健康寿命の延伸のためにも使っていただきたいと思う。
  • 3.「生涯学習の場の充実」の最後の「史跡巡りのイベントを開催することで、市内各地の旧跡や文化財について興味を持っていただく機会を増やす」の部分だが、施設の保護、復旧や見やすい案内看板の設置ができて、今応募が盛況なのが八天石蔵ウォークトライアル事業であるので、「史跡巡りのイベント」の前に、例示として「八天石蔵ウォークトライアルなどの」という文言を入れていただきたい。

(稲田委員)

  • 子育て施策の1.「妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援」の最初に「子育て世代包括支援センター」から移行した「子どもセンター」という記載について、丁寧に大綱の中で説明をしないといけないのか疑問なので、その辺りをもう少し考えてほしい。
  • 最後に「3歳6か月児健診から就学に向けた切れ目ない支援体制の強化」と書いてあるが、一番最初は4ヶ月児健診があってそこからずっと連続ではないのか。

(事務局)

  • ご指摘の通り4ヶ月健診、さらにはその前から繋がってはいるが、文章をなるべく短くするということで、既存として3歳6ヶ月健診までの健診があるので、そこからの取り組みということで記載をしている。

(稲田委員)

  • 「ICTも活用した相談体制」とあるが、子育て応援アプリで相談はできないのか。

(事務局)

  • 令和6年度当初予算では情報発信や予防接種の自動スケジューリング機能というアプリの中心的な部分を実施する予定だが、相談体制の部分についても機能としてはある。令和6年度当初予算では今のところその機能は付加していない。

(稲田委員)

  • 幼児ユニットは利用者の声を聞いて年々進化しているのか。

(事務局)

  • 元々みどりまちづくり部の公園緑地室が主体で、公園のリニューアル化などを進めている中で市民の方にどんな遊具がいいかということを事前にお聞きした上で、今設置を進めているところ。

(稲田委員)

  • 遊具について同じものを設置するのではなく、どんどん進化していってほしい。
  • 3.「すべての子どもが安心できる保育・幼児教育の実施」の保育士不足については、やはり給料を上げるのが一番いいと思う。
  • これだけ周りで給料アップと言っているが保育士の給料は上がらないのか。措置費は上がっていないのか。

(事務局)

  • この間、国が処遇改善も含めてすごく進めているので、かなり底上げはされてきており、給与面も他業種と比べて非常に高くなったというところまではいっていないが、上がってはきている。
  • 一番言われてるのは働き方のほうで、特に子育て中の方も多くいるため、急に休めないなど、勤務実態の影響が大きいと聞いている。

(稲田委員)

  • 市が支援できるのはその辺りだと思うので、そこに力を入れていくということでいいと思う。
  • 4.「貧困の連鎖の根絶」の後半部分の「令和7年度に向けて」から何のことを言っているのかが全くわからない。

(事務局)

  • もっと広く効果的に事業をやっていきたいという意識を持っていて、改正児童福祉法の関係でいろいろ事業が再編されていくので、もう少し今より広く、いろいろな意味での子どもの居場所という部分で、令和7年度に向けて新しい事業を再編してやっていきたいということを書いている。

(稲田委員)

  • もう少しわかりやすく書いてもらえるとありがたい。
  • 生涯学習・社会教育のところだが、2.「図書館サービスの充実」について、他の館にもサービスを拡大していくということを、書けるのであれば書いてもらえるとありがたい。

(高橋委員)

  • 保育士の確保について、本当に給与を上げるだけでいいのかと思う。箕面で働くことの魅力が他にないのかと思う。
  • 例えば新しく箕面市で働き始めた保育士のかたは、10年後自分はどのようになっているんだろうかと思われるのではと思う。キャリアパスなどを用意することで、ここで働いてみようと思わせるなどの工夫が、人を確保する上で必要だと思う。
  • 段階的に昇進していくなど、そういったところから給与面以外でもできることはたくさんあるので、そういった提案をしてみてはどうかなと思う。
  • 同時にそういう部分をもって、提携校を増やしていくということをまずやっていただけたら少しは変わってくるのではないかと思う。
  • そこで駄目だった場合に備えて、人材紹介会社と提携をするなど、そういった形を検討いただけたらと思う。
  • スケートボードパークについて、初心者が行っても楽しめるような施設になっているということで、すごく楽しみにしているが、単純にスケートボードパークができることは知っているものの、どういった施設なのかよくわかならい人も大勢いると思うので、これから情報発信をしていただければと思う。決してスケートボードをする人たちだけのための施設でないということをぜひ伝えてほしい。

(上島市長)

  • 保育士の確保のため、本市の場合は保育・幼児教育センターがあるので、箕面で働いたらこういう付加価値があるということを大いに打ち出してもらいたい。
  • 提携校を増やすことについて、今回は人材紹介会社を使わずに保育士確保ができたわけだが、例えば、箕面市で看護師を確保するためにこれから九州の各大学を回っていく予定である。やはり大学に対して働きかけを行うことは重要だと思う。

-了-

よくあるご質問

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

お問い合わせ

所属課室:子ども未来創造局教育政策室 

箕面市西小路4‐6‐1

電話番号:072-724-6762

ファックス番号:072-724-6010

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの内容は分かりやすかったですか?
質問:このページの内容は参考になりましたか?
質問:このページは見つけやすかったですか?