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更新日:2026年2月19日
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令和8年(2026年)2月
箕面市長 原田 亮
本日ここに、令和8年度における予算案及び関連諸議案を提案し、ご審議いただくに当たり、新年度における市政の運営方針と予算の概要を申し上げ、市議会議員並びに市民の皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
令和6年8月に箕面市長に就任して以来、早くも約1年半が経過しました。この間、市民の皆さまとの意見交換会を毎月欠かさず開催するほか、様々な地域の行事にも積極的に参加し、対話の機会を重ねる中で、市民の皆さまの声に真摯に向き合い、スピード感をもって市政運営に取り組んでまいりました。地域の課題に向き合う日々を通じて、改めて箕面のまちが持つ魅力や、未来に向けた可能性の大きさを実感しています。
令和7年度には、不妊・不育治療費助成制度の創設、産前産後の母親がいる家庭への家事・育児支援ヘルパーの派遣、0歳児を養育する家庭を対象とした「見守りおむつ定期便」の実施、学校などの教育現場で生じる法律問題に弁護士資格をもって関わる「スクールロイヤー」の配置を実現するなど、「子育て・教育 世界一のまちへ」に向け、子育て支援や教育のレベルを引き上げることができました。こうした取り組みにより、子どもたちが笑顔で健やかに成長できる環境づくりを着実に進めています。
また、昨年8月から9月にかけて実施した市民満足度アンケートにおいて、86.7%の方から市長の市政運営を「評価する」との回答をいただきました。令和5年度に実施した類似の設問では64.7%だったことと比較しても高い評価であり、これはひとえに、この間の職員の尽力と市議会の皆さまのご協力によるものであると心から感謝申し上げるとともに、今後もこの期待にしっかりと応えてまいります。
全国的に人口減少が進む中、本市では昨年、ついに過去最多となる14万人を突破しました。また、箕面の魅力が総合的に評価され、5年連続大阪府内第2位だった「街の住みここちランキング」では、2025年調査において念願の第1位を獲得するとともに、「住み続けたい街ランキング2025」や「シティブランド・ランキング2025特別編(子育てしやすい自治体ランキング)」においても、大阪府内第1位という高い評価をいただきました。これらは、まさに市民の皆さま一人ひとりが日々の暮らしの中で箕面の魅力を築き上げてこられた賜物であり、心より敬意と感謝を申し上げるとともに、こうした積み重ねがあってこそ、多くの方々に選ばれるまちとして、着実に歩みを進めているものと確信しています。

一方、昨今の物価高騰は、市民生活に大きな影響を及ぼしています。特に、食料品や日用品の価格上昇は、日々の暮らしに直結する深刻な課題です。その影響は、子育て世代に限らず、全ての世代に及んでいることから、年齢や世帯構成にかかわらず、市民の皆さま全員に一人あたり5千円の現金給付を、さらに子育て世帯への追加支援として、子ども一人あたり2万円の現金給付を実施します。物価高騰は、原材料価格の高騰や円安、人件費の上昇など、複数の要因が重なって生じており、今後、物価上昇のペースはやや落ち着くとの見方があるものの、依然として高い水準が続き、家計への影響は当面継続するものと考えられます。市民の皆さまの暮らしを守るため、今後も状況を見極めながら、機動的かつ柔軟に対応してまいります。
本年12月には、市制施行70年という大きな節目を迎えます。これまで先人の皆さまが築いてこられた、この素晴らしい箕面のまちをしっかりと継承するとともに、次の80年、100年に向け、さらに魅力あるまちへと発展させるべく、市民の皆さまとともに新たな歩みを進めてまいります。この記念すべき年を皆さまと分かち合えるよう、12月1日には「東京建物 Brillia HALL 箕面」大ホールにて記念式典を開催するほか、70周年を冠した様々な事業を予定しています。
また、この節目の年に、11年ぶりとなる大きな組織機構改革を行います。少子高齢化や情報化の進展による社会経済の急速な変化、そして多様化する市民ニーズに柔軟に対応するため、組織体制を見直し、より機動力と実行力のある市役所を目指します。あわせて、これまで教育委員会が所管していた文化、スポーツ、図書館などの生涯学習関連事務を市長部局に移管し、まちづくりや健康・福祉施策と一体的に推進することで、生涯学習のさらなる進展を図ってまいります。
市政を前に進めていくには、当然ながら安定した財源の確保と、健全な財政運営が不可欠です。歳出の見直しや財源の確保に取り組むのはもちろんのこと、昨年7月には、企業版ふるさと納税の営業活動に専任する職員を新たに配置するとともに、私自身もトップセールスで様々な企業に営業を行い、本市の取り組みにご賛同いただいた多くの企業の皆さまから、心温まるご寄附をいただくことができました。今後も、市民の皆さまにお約束した公約の実現に向け、持続可能な財政基盤の確立に努めながら、政策の着実な推進に取り組んでまいります。
新年度におきましても、「子育て・教育 世界一のまちへ」「緑あふれる 突き抜けるブランド力あるまちへ」「便利で安心 歩いてどこでも行けるまちへ」という目標に向かって強い信念のもと、これまで積み重ねてきた取り組みをさらに加速させ、市民の皆さまの暮らしに寄り添いながら、引き続き、市政運営を力強く推し進めてまいります。
一般会計の予算規模は、708億8千万円で、令和7年度から26億円の減(対令和7年度比3.5%減)となりました。
歳入の根幹である市税収入は、納税義務者及び所得の増加により個人住民税が、新築物件の増加などにより固定資産税が堅調に伸びることで、市税全体では、令和7年度当初予算から19億9千万円増(対令和7年度比7.3%増)の293億8千万円と見込んでいます。
市債については、学校施設の長寿命化や障害者通所施設整備などにより、残高は27億円増(対令和7年度末見込比5.6%増)の約518億円となる見込みです。新年度も財源の確保状況に応じて借入額を抑制するなど、市債残高の低減に努めてまいります。

基金については、(仮称)新みのおサンプラザ1号館整備や公園リニューアルをはじめとした市の魅力アップにつながる施策に基金を活用するため、残高は14億円減(対令和7年度末見込み比5.6%減)の約232億円となる見込みです。

当初予算における経常収支比率は令和7年度に比べて0.2ポイント改善し、99.7%となり、当初予算では4年連続で100%を下回ることができました。
新年度も、必要な投資をしっかりと行いながらも、健全財政をしっかりと堅持していくために、寄附金の獲得などこれまで以上に財源確保に取り組むとともに、着実に改革を進めながら、さらなる財政の安定化を図ります。
ボートレース事業においては、インターネット投票での利便性の向上や、住之江本場においてもファミリー層や若年層に好評なイベントを実施し、多くの来場者で賑わいを見せるなど、公営競技としての健全性を保ちつつ、売上の向上と収益の確保において着実な成果を上げています。また、昨年12月に開催したSG第40回グランプリで、ナイター開催では最高額となる343億円を売り上げ、本市20回目となる節目の開催を成功裡に終えることができました。
新年度は、開催日数を84日とし、SG競走はありませんが、GI第54回高松宮記念特別競走などの開催を全てナイターレースで実施し、当初予算で一般会計に20億円を繰り入れます。ボートレース事業から一般会計への繰入額は累計で1,820億円を超えることとなり、今後は、新市立病院の整備への活用が予定されています。これまでも、これからも、ボートレース事業は市政の発展に欠かせない重要な柱です。

病院事業会計については、令和7年度から指定管理者制度による病院運営に移行しています。直営時代と比較すると、救急応需率は65%から80%以上に改善し、病棟閉鎖も解消したほか、外来受付時間の30分延長、ブレストセンターの開設など、病院機能の充実と医療サービスの向上を図ることができました。市は病院開設者として、指定管理者の運営状況の点検・評価、政策医療を確保するための指定管理料や人材確保に係る補助金の支出、資産・企業債の管理などを行います。また、新市立病院整備は、財政運営基本条例に基づき、厳格な財源管理のもとで着実に推進し、今後も、病院開設者の責務として、地域に必要とされる医療機能の確保、持続可能で質の高い医療提供に取り組んでまいります。
水道事業会計及び公共下水道事業会計については、水道事業会計で約1億5千万円、公共下水道事業会計で約4百万円の黒字を見込んでいるものの、物価高騰などの影響により、依然として厳しい経営環境に置かれています。
両事業とも、これまで「箕面市上下水道施設整備基本・実施計画」に沿って事業を実施してきましたが、昨今の経営環境の変化を踏まえ、いずれの計画についても見直しを行っています。公共下水道事業については、令和7年度を初年度とする「経営戦略」を策定済みであり、水道事業については、令和8年度を初年度とする「経営戦略」の策定を進めています。これらの「経営戦略」に基づき、耐震化や機械・電気設備の更新工事等を着実に実施し、引き続き、市民の皆さまの良好な生活環境を維持できるよう努めてまいります。
また、水道事業については、令和7年1月に大阪広域水道企業団と「水道事業の統合に向けての検討、協議に関する覚書」を締結した後、様々な観点から検討、協議を重ねてまいりました。
これからの水道事業における経営環境を考えると、人口の増加が続いている本市においても、やがて人口減少に伴う給水収益悪化が予測されています。その一方で、災害に強いまちづくりを進め、安全・安心な水を安定的に市民の皆さまに届けるには、水道施設や管路の老朽化対策は必要不可欠な取り組みです。水道事業は原則的には独立採算制であることから、これら対策事業を円滑に進めるためにも、水道料金の値上げは避けては通れないものであり、併せて災害時の対応も含めた組織体制の強化も早急に取り組まなければならない状況です。
これら課題を乗り越えていくために、私は令和9年4月に大阪広域水道企業団と統合することを目指し、この第1回定例会に関連議案を提出することを決めました。同企業団との統合により、本市では約22億円もの交付金を管路の老朽化対策事業等に充当でき、結果として今後の水道料金値上げの抑制につながります。また、同企業団の豊富な技術職員が必要に応じて本市へ配属され、箕面市の水道を維持・向上させる技術力の強化につながるとともに、企業団という大きな組織を基盤とした災害時の体制強化も図ることができます。子どもや孫の世代にも、今と同じように安全・安心な水を確実に市民の皆さまへ届けるには、これらメリットを享受できる「令和9年4月の企業団との統合」が必要不可欠であるとの判断に至ったものです。
そもそも同企業団を核とした広域連携は「府域一水道」を目標とした府内全市町村の共通した目標であり、本市を含む3市が令和9年4月に統合すれば、府内の過半数を超える市町村の統合が成されることとなります。また、国の令和8年度の予算概要で「広域連携による事業運営の一体化の推進」を重要な施策として位置づけて予算を拡充しており、時代の流れに沿った広域連携への参加は、必ず本市の水道事業、ひいては市民生活に恩恵をもたらすと確信しています。
新年度も引き続き、未来への投資と財政規律の堅持を両立し、住民目線に沿った堅実な行財政運営を行ってまいります。
ここで、令和8年度の市政運営にあたっての基本方針について申し上げます。
1点目は、「子育て・教育 世界一のまちへ」です。
子育てや教育が世界一のまちへと歩みを進め、全国から選ばれるまちを目指し、新年度も、子育て支援と教育環境のさらなる充実に取り組んでまいります。
まず、子育て支援においては、東部地域に子育て支援センターを開設します。主に就園前の親子が気軽に集い、子育てに関する相談や支援を受けられる場として、これまで西部・中部地域に同センターを設置していましたが、この開設により、空白地域だった東部地域にも支援を広げます。引き続き「出張子育てひろば」も開催し、市内全域で誰もが安心して子育てできる環境づくりを進めてまいります。

学校教育においては、子どもたちの体力向上と健康管理の観点から、水泳授業の充実と暑さ対策に取り組みます。近年の猛暑により熱中症のリスクが高まる中、天候に左右されず計画的に水泳授業を実施できるよう、新年度に完成する市民温水プールも活用し、水泳授業の民間委託を全小学校に拡大します。
さらに、学校における熱中症対策として、全ての小中学校にウォーターサーバーを設置します。児童生徒が日常的に水分補給をしやすくすることで、熱中症の予防に加え、登下校時に大容量の水筒を持ち歩く負担の軽減も図ります。
新年度からは、小中学校の給食費を無償化します。新たに始まる国の交付金は小学校給食が対象であり、中学校は含まれていないうえ、給食費を全額まかなうには不十分な金額となっています。学校給食は、子どもの健康と成長を支えると同時に、食に関する正しい知識を学ぶ重要な役割を担っています。家庭の経済的な負担をなくすため、中学校も含めて給食費の無償化を実施するとともに、国の交付金を超える部分については市が責任を持って負担します。本市の給食は、令和7年度開催の「第20回全国学校給食甲子園」において、全国1,019件の応募の中から24代表に選出され、「食育授業コンテスト」では優秀賞を受賞し、高い評価を受けました。箕面の給食は“おいしい給食”だと自負していましたが、実績ある大会で高く評価され、非常にうれしく思っています。今後も、おいしく、栄養バランスの優れた質の高い学校給食を全ての子どもたちに提供してまいります。

令和9年度中に現在の形での活動が終了する中学校部活動については、教育委員会が認定した「みのお地域クラブ活動」へと展開していくことを見据え、これを支援する取り組みを進めます。令和7年度から開始した同クラブ創設に対する支援補助金に加え、新年度からは、同クラブに参加する生徒への会費補助を実施します。過渡期にある生徒や保護者の不安を軽減し、誰もが安心してみのお地域クラブ活動に参加できる環境を整えてまいります。
また、教職員が子どもたちとしっかり向き合える環境づくりを進めます。令和6年度から全小中学校に配置している「教員事務支援員」に加え、教頭の業務を支援する「教頭事務支援員」を全小中学校に配置し、教頭の事務負担を軽減します。教職員が教育活動に専念できる体制を整え、学校全体の教育力を高めることで、子どもたちの学びと成長を着実に支えてまいります。
本市の教育の特徴の一つである英語教育についても、さらなる推進を図ります。新年度は、小学6年生及び中学2・3年生を対象に、AI英語学習教材を導入します。AIとの会話機能などを活用することで、個々のレベルに応じた学習が可能となり、授業時間中だけでなく、家庭学習などの時間にも取り組むことができます。ICTを活用した学びの質の向上を通じて、子どもたちが真に使える英語力を身につけられるよう支援してまいります。
子どもたちが安心して学べる環境を整えるため、学習の場の充実にも取り組みます。これまで公共施設において自習室の拡充を進めてきたところですが、夜間利用のニーズにも対応できるよう、中央図書館と東図書館の夜間開室時間を拡大します。
子どもたちが夢を描き、保護者が安心して子育てできるまち。教育に力を入れ、地域全体で子どもたちを支えるまち。箕面市は、これからも「子育て・教育 世界一のまち」を目指し、挑戦を続けてまいります。
2点目は、「緑あふれる 突き抜けるブランド力あるまちへ」です。
箕面市の強みは、なんといっても“みどり”です。北に連なる山なみ、まちなかに広がる田園風景、街路樹や親水公園のせせらぎなど、都市にありながら自然と共生するこの環境は、住宅都市としての箕面のブランド価値を高める大きな要素です。
令和7年度には、「箕面市みどりの基本計画」の改訂や「街路樹マネジメント計画」の策定を進め、みどりの保全に関する中長期的なビジョンや、街路樹の美装剪定と本数の維持などの方針を示すとともに、芦原公園の蓮池跡地に15本の桜を植樹しました。新年度は、新船場南公園や新船場西公園において、地域の特色やニーズに応じた樹種を選定し植樹を進めることで、まちなかのみどりをさらに増やしてまいります。また、大阪船場繊維卸商団地協同組合にご協力いただき、市道船場中央線、COM3号館前の歩道およそ450mの区間に約40本の街路樹が植樹される予定です。市内のみどりは市有地だけでなく、民間事業者や地域の皆さまの手によっても守られ、育まれています。今後も、企業や市民の皆さまと連携しながら、箕面らしいみどりを次世代へと継承してまいります。
箕面船場阪大前駅の西に位置する未利用地である布ヶ池跡地については、市が土地を取得し、「みどりあふれる広場」としての整備を目指します。新年度は、当該地の特性やポテンシャルを最大限に活かすため、具体的な施設や整備手法の検討を行い、基本計画の策定を進めます。


次に、西部地区の再ブランディングにも取り組みます。
箕面駅前では、建て替えが進む「(仮称)新みのおサンプラザ1号館」の令和9年度末オープンに向け、指定管理予定者とともに、子育て施設や集客交流施設の整備を進めます。また、駅前アーケードのリニューアル設計に加え、新年度には、駅前ロータリーのリニューアル設計にも着手し、箕面の玄関口としてふさわしい、魅力ある駅前空間を創出してまいります。
「文化・芸術のまち箕面」のブランド化にも力を入れてまいります。
箕面は文化の薫りが似合うまちです。市内の公共施設に目標としていた200点を超えるアート作品を展示するなど、これまでも文化芸術の発信に取り組んでまいりました。文化芸術を通じて、まちのブランド力をさらに高めていくため、新年度は大きな一歩を踏み出します。象徴的な取り組みとして、企業版ふるさと納税による寄附金を活用し、大阪・関西万博に展示されていたパブリックアート作品を船場エリアに移設するとともに、アート・地域・まちづくりのつながりを深めるシンポジウムを開催します。これらの取り組みは、組織機構改革により、新年度に生涯学習関連事務を市長部局に移管することで、まちづくりと一体的に展開してまいります。アートが日常に溶け込み、誰もが文化芸術を身近に感じられる空間を創出することで、まちの魅力とブランド力をさらに高め、箕面市が“アートのまち”であることを力強く発信してまいります。

市制施行70周年記念事業の一つとして「本のまち箕面」にも取り組みます。本市には図書館が7館あり、人口あたりの図書館数は北摂7市の中でトップであるとともに、全ての小中学校に図書館司書を配置しています。こうした取り組みの積み重ねにより、図書館の貸出冊数は、全国の同規模自治体の中で東京都武蔵野市に次ぐ第2位を誇り、まさに“本のまち”と呼ぶにふさわしい実績があります。
記念すべき70周年を迎えるに当たり、市民の皆さまとともに、図書館の貸出冊数日本一を目指します。著名作家による講演会の開催やオーサービジットの実施など、より多くの方が図書館で本を借りたくなる、読書の楽しさに触れられる取り組みを進めてまいります。私自身も、率先して取り組みを進めるべく、令和9年3月までに100冊以上を読書し、貸出冊数を増やしてまいります。箕面市全体で一丸となって、ともに日本一を目指しましょう。
続いて、「スポーツのまち箕面」のブランド化についてです。
スカイアリーナ前広場に、大阪エヴェッサから寄贈いただくバスケットゴールを設置し、子どもから大人まで、どなたでも無料で、スポーツを気軽に楽しめる場として活用します。また、令和8年6月には、市民温水プールがオープンします。小学校の水泳授業だけでなく、子どもから高齢者まで幅広い世代が利用できる施設として、市民の皆さまの体力向上や健康増進に寄与することを期待しています。

「健康長寿のまち箕面」の実現に向けても着実に歩みを進めます。
新市立病院の整備については、引き続き設計業務を進め、令和10年度の着工、令和13年度中の開院を目標に、建設・設備工事会社へのヒアリングなどを重ねながら、早期開院に向けた準備を進めてまいります。
また、休止している稲ふれあいセンターの浴場施設については、利用者ニーズや指定管理者の意見、利用者団体などへのヒアリング結果を踏まえ、文化系と運動系の多目的室へのリニューアルを行います。新年度は再整備に向けた設計を実施し、地域の健康づくりや交流の場として、より多くの方にご活用いただける施設となるよう、着実に進めてまいります。

令和7年度には、「第9期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」に基づき、広域型特別養護老人ホーム90床分について整備・運営事業者の公募を実施した結果、新規施設整備70床及び既存施設の増床19床により、合計89床分の整備・運営事業者を選定しました。これにより、平成30年度より長年にわたり整備が進まなかった課題が前進し、高齢者福祉の一層の充実が期待されます。新年度は、令和9年度から3年間を計画期間とする「第10期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」の策定を進め、ご高齢になられても住み慣れた地域で、自分らしく暮らし続けていただけるよう、取り組んでまいります。
また、福祉の現場を支える人材の確保は、地域の暮らしを支えるうえで欠かせない課題です。深刻化する福祉人材不足を解消するため、市内事業所に勤務する方を対象に、介護職員初任者研修の受講費用相当額を最大7万円補助するとともに、一定の就労を行った後には、15万円の就職応援金を支給します。これらの補助が実現すれば、大阪府内最高額となり、人材不足の解消に大きく寄与します。今後も、こうした取り組みを通じて、福祉の現場を力強く支援してまいります。
次に、「安全安心なまち箕面」のブランド化です。
犯罪の抑止や子どもたちの安全を守るため、防犯カメラは地域の安心を支える重要な役割を果たしています。本市では、市が設置する通学路等の防犯カメラと自治会設置の防犯カメラを合わせて、市内全域を網羅する体制が整っています。しかし、それらの多くは設置から約10年が経過し、今後は機器の老朽化による不具合の増加が想定されます。こうした状況を踏まえ、通学路等の防犯カメラの適切な更新を進めるとともに、自治会による防犯カメラの更新費用に対する補助率を4割から8割へと拡充し、安全な暮らしを守る体制を維持してまいります。
市民の皆さまが誇りをもって暮らせるまち。多くの人に憧れられるまち。「緑あふれる 突き抜けるブランド力あるまち」の実現に向け、これからもブランド力向上に努めてまいります。
3点目は、「便利で安心 歩いてどこでも行けるまちへ」の実現です。
誰もが移動しやすく、災害にも強い、市民の皆さまが安心して暮らせるまちを目指し、交通・防災・共生の各分野で取り組みを進めてまいります。
まず、バス路線網の最適化についてです。
箕面市地域公共交通活性化協議会や各分科会において、利用状況やアンケート結果、さらにはパブリックコメントで寄せられたご意見も踏まえて検討が行われ、新規ルートの設定など、市民の皆さまの声を反映した運行ルートがついに実現しました。阪急バスは2月16日から、オレンジゆずるバスは4月1日から新たな運行を開始します。

新年度は、交通格差の解消にも取り組みます。
止々呂美・箕面森町地域の皆さまにとって、箕面グリーンロードは日常生活に欠かせない交通インフラです。そこで、通行料の100円助成を開始するとともに、公共交通に対しては、阪急バスの70歳以上の高齢者専用定期券「はんきゅうグランドパス70」の購入助成を実施します。移動にかかる経済的な負担を軽減し、地域間の交通格差の解消を図ることで、誰もが安心して移動できる環境を整えてまいります。
また、箕面・新稲地域と粟生間谷・彩都地域周辺で実証運行中のAIオンデマンド交通「のるーと箕面」については、利用者アンケートで高い満足度が示され、地域ニーズに応えている一方で、利用者数や収支面に課題があります。新年度は、さらなる収支改善策を講じるとともに、上半期にはその効果検証を行い、今後の方針を見極めてまいります。
次に、「災害に強いまちづくり」です。
「箕面市・豊能町の今後の消防需要に基づく消防力保全計画」を基に整備を進めている2か所の消防署について、名称を「萱野分署」と「粟生外院彩都分署」に決定しました。萱野分署は、外構工事の一部に工期の延長が生じたことから、当初予定していた令和8年4月からは救急のみの運用を開始し、7月からの本格的な運用開始を目指します。粟生外院彩都分署は、令和9年1月の開署に向けて工事を進めており、これら2拠点の整備により、災害時はもとより平時においても、市民の皆さまの安全を守ってまいります。
また、美しい山林を有する本市では、林野火災への備えも重要です。令和7年度には、実際に林野火災が発生し、幸いにも大きな被害には至りませんでしたが、対策の重要性を改めて実感し、林野火災の予防を強化するため、箕面市火災予防条例を改正し、「林野火災警報」と「林野火災注意報」の発令の仕組みを制度化しました。さらに新年度には、林野火災用資機材の新規整備や既存資機材の増強を行うほか、狭あいな林道でも迅速に対応できるよう、小型資機材搬送車両を配備するとともに、長時間の活動にも備え、熱中症対策用資機材も導入し、隊員の安全確保に努めてまいります。

近年増加しているリチウムイオン電池による火災への対応も強化します。昨今は全国的にリチウムイオン電池が原因とみられる火災が相次いでいますが、本市も例外ではなく、緊急措置として令和7年10月から市内4か所に回収ボックスを設置し、拠点回収を開始しました。さらに、令和9年4月にはリチウムイオン電池や段ボール等の古紙類の全戸収集を開始するとともに、それに向け、環境クリーンセンターのストックヤード増設のための設計や場内整備を進めます。
市民の皆さまが安全・安心に暮らせるまちづくりは、障害のある方々との共生のまちづくりでもあります。重度障害者の日中活動の場となる障害者自立支援センターとして、令和7年7月に「いろはもみじ萱野」が開所し、令和9年4月開所を目指す「あかつき園」の建て替え工事も順調に進んでいます。さらに、「(仮称)ワークセンター小野原」については、新年度に実施する必要定員数の再検証結果を踏まえ、令和10年開所を目指し、引き続き地域の皆さまのご理解を得られるよう取り組みを進めます。
子どもから高齢者まで、誰もが健やかに、そして安心して暮らせるまちを目指し、「便利で安心 歩いてどこでも行けるまち」に向け、未来を見据えた歩みを進めてまいります。
以上、この場で申し上げました市政の重点運営方針のほか、「子育て・教育 世界一のまちへ」「緑あふれる 突き抜けるブランド力あるまちへ」「便利で安心 歩いてどこでも行けるまちへ」の3本柱に係る主要施策の詳細につきましては、議会提出資料の「予算概要」にてお示ししています。
市政運営を力強く進めていくうえで、市役所職員はかけがえのない「人財」です。就任以来、職員の意欲と能力を最大限に引き出すため、処遇改善や人材確保に積極的に取り組んでまいりました。1月には、厳格なカスタマーハラスメント対策として「箕面市カスタマーハラスメント対応基本方針」を示し、安心して働ける環境づくりを進めています。また、組織機構改革にあわせたオフィスレイアウトの見直しにより、各部専用の会議スペースの確保や、ゆとりのある執務空間の確保など、働きやすい職場環境の整備にも取り組んでいます。今後も、職員の声を丁寧に受け止めながら、組織の活力向上と働きがいのある職場づくりを推進してまいります。
あわせて、特に人材確保が課題となっている土木職については、初任給調整手当を導入し、日本一高い初任給にするとともに、採用試験に学校推薦制度を導入し、一層の採用強化に努めます。
こうした職員の処遇改善や職場環境の充実は、職員一人ひとりの力を最大限に発揮する土台となり、結果として市民サービスの向上や都市基盤の持続性の維持につながるものと確信しています。今後も、「市民ファースト」の視点を大切に、市民の皆さまとともに、全力でワクワクする箕面の明日を創ってまいります。
なお、ご提案申し上げました予算案及び関連諸議案につきましては、それぞれご上程の都度、関係職員から説明しますので、よろしくご審議のうえ、ご議決くださいますようお願い申し上げます。
よくあるご質問
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