更新日:2018年10月25日

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部門別計画2-3-3

第3節 産業の活性化

1.動向と課題

本市の小売業は、大規模小売店舗の出店の増加で全体の販売力は増加したものの、近代化が進む周辺都市の商業核に比べて活気がないといわれています。一方、製造業においては移転や業界再編等により減少し、市内産業における工業の比重は小さくなっています。

コムアートヒルに代表される卸売業においても、流通構造の変化により物流の効率化や&情報化への対応に迫られています。

また、明治の森箕面国定公園には、年間約100万人を超える観光客が訪れていますが、大半が秋の紅葉シーズンに集中しており、観光客を受け入れる旅館・物産店の経営は不安定で、空き店舗も増加傾向にあり、観光による経済効果は年々少なくなっています。

このような状況から、長期的な視点で市民にとって必要な産業のあり方を見つめ直すことが求められています。さらに、商業を活性化し、まちを活気づけるためには、一定の集客力が必要であり、魅力ある商業集積とアミューズメント*機能等の配置が課題となっています。

都市近郊の農業は、農産物の供給という本来機能と良好な都市環境の形成に役立っているものの、従事者の減少や高齢化に加え、農地の宅地並み課税の実施等により、本市においても農地のかい廃は進み、安定的・長期的な農業支援が求められています。

また、本市の林業についても、森林整備や林業生産の停滞といった困難な状況があり、林業関係者の相互協力による合理化・効率化が課題となっています。

2.基本方針

  • 本市の地域性と特性を生かした産業振興や、桜井駅前等既存商業地域の活性化、コムアートヒルと箕面新都心の連続的な商業空間の創出をめざしていきます。
  • 事業者の意欲のもと、本市の都市イメ- ジを損なわず市民生活に利便性を確保するような産業の振興を支援していきます。
  • 訪れた人が本市の魅力を発見できるような工夫と、近隣自治体と連携した広域観光ルートの開発に向けた取り組みを進めながら、環境に配慮した観光業の再生をめざしていきます。
  • 公益的機能を有する農地(農業)や山林(林業) の重要性を市民とともに考え、保全・育成に努めていきます。

3. 施策の体系

  • (1) 商工業の活性化
  • (2) 観光環境の整備
  • (3) 農林業の保全・育成
  • (4) 新産業の振興

4. 施策の内容

(1)商工業の活性化

商工業活性化の支援

  • 商工会議所等と連携して、小規模事業者の経営診断、指導業務の充実と活性化事例や国等の施策の情報提供に努めます。
  • 空き店舗対策、催し物、情報提供、後継者の育成など、商業共同事業の実施に向けた助成制度の拡充により、経営基盤の強化への支援を図ります。

魅力ある商業集積の形成 商業活動と地域の調和

  • 地域生活拠点である西部地域の箕面駅前地区と桜井駅前地区、東部地域の粟生・小野原地区、およびコムアートヒルと箕面新都心の連続的な商業施設空間等の商業圏を考慮し、地域特性を生かした商業核の形成、活性化および役割分担を、商工会議所や関係団体と協議のもとに図っていきます。
  • 商業者の意欲と活動を前提に、中心市街地活性化法の適用について検討を行います。
  • 訪れる人にとっての魅力を高めるため、箕面公園周辺の商業施設と飲食店やレクリエーション施設との複合的な整備を図っていきます。

商業活動と地域の調和

  • 大規模店舗の進出にあたって、交通環境等、周辺生活環境との調和を図ります。

(2)観光環境の整備

観光資源の整備

  • 明治の森箕面国定公園をはじめ、歴史文化の薫る多くの観光資源の掘り起こしと整備に努めます。
  • 史跡や文化財を組み込んだ観光コースの整備に際しては、環境に配慮した交通対策を講じます。
  • 我が国の伝統芸能等を本市の地域文化として継承する活動や、市民が誇れる継続性のあるイベントを奨励します。
  • ボランティアガイド事業等、来訪者をもてなし、ともに楽しむ市民参加の活動を促進します。

観光業の振興

  • 明治の森箕面国定公園内の旅館・物産店の活性化に向けた経営診断、指導業務の充実と活性化事例等の情報提供に努め、観光に関わる新たな商業の創出を検討します。

広域観光の推進

  • 歴史街道推進協議会、大阪府観光連盟や東海自然歩道連絡協会による広域での観光PRや共同事業の推進に努めます。
  • 近隣自治体との連携による広域観光ルートの開発に向けた組織づくりを行い、広域観光ルートのキャンペーンや共同のイベントを行います。

(3)農林業の保全・育成

農業の保全・育成

  • 農業者の営農意欲の向上を図るため、各種農業育成を今後も継続・拡大します。また、農業講座等を開講し、「食」 に関わる基礎産業である農業を市民全体の理解と協力のもとに保全・育成していきます。

林業の保全・育成

  • 林業の育成を図るため、造林用苗木の配布や間伐等を実施し、良質材の育成に努めます。また、森林組合の拡充と事業の多角化および幅広い森林の利活用を図るべく、広域合併を支援します。

(4)新産業の振興

  • 情報通信技術を活用したソフトウェア産業の振興策について検討を進め、職住近接の環境形成をめざします。
  • 高齢者・障害者・女性の就労促進につながる様々な就業形態を可能にする起業支援等をめざします。

【関連計画】

  • (仮称)箕面市商業活性化ビジョン(今後策定予定)
  • 箕面市交流集客産業ビジョン(進行中)
  • 箕面市森林整備計画(進行中)
  • 箕面市農業基本指針(進行中)

 

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よくあるご質問

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所属課室:総務部財政経営室 

箕面市西小路4‐6‐1

電話番号:072-724-6708

ファックス番号:072-723-2096

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