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寒さが厳しくなってきました。 この季節は、水道の凍結についてご注意ください。上下水道局からお伝えしたいポイントは、次の2つです。
(1)水道凍結の事前防止のお勧め
(2)もし水道管が凍ったら、やるべきこと
箕面市上下水道局の職員がつくったもので、お伝えすべき事項を歌詞に織り込んでいます。
なお、歌の曲は、一応「ごんべさんの赤ちゃんがかぜひいた」(あるいは「おたまじゃくしはカエルの子」)を想定しています。原曲は、「リパブリック賛歌」という、アメリカ民謡だそうです。
それでは1番から順に、歌詞の内容を見ていきましょう。
♪♪ 冬になったら要注意
寒さの厳しい朝などに
水道管の中の水
凍って出なくなっちゃうよ ♪♪
【解説】
寒さが厳しくなる冬季(12月~2月)は、気温が氷点下になり、水道管の中の水が、凍ってしまうことがあります。
水は凍ると流れなくなり、蛇口をひねっても、水が出ません。
水道が使えないと、日常生活に大きな支障が出てしまいます。
箕面市でも実際に、広範囲で水道管の凍結が発生したことがあります。
♪♪ 特におうちの外にある
水道管は要注意
メーターボックスの中の
水道管も要注意 ♪♪
【解説】
屋外にむき出しになっていたり、風当たりが強い場所にあったり、北向きの日陰にあったりする水道管は、特に気をつけてください。
例えば、散水用の水道管、給湯器に接続している水道管、屋外の水道メーター付近、マンションの受水槽周りの水道管、タンクに水を揚げる水道管、屋上緑化の灌水装置なども、屋外で露出しており、蛇口も凍りますので要注意です。
また、屋外にある「メーターボックス」も地上に露出しており、凍結しやすい場所です。
♪♪ 凍らぬようにするために
どうしといたらいいのかな?
巻き付けとこう、布テープ
水道管のマフラーだ ♪♪
【解説】
寒波が来る前に、水道管を保温し冷やさないようにすることで、気温が氷点下になっても凍結を防ぐことができます。
屋外にある水道管を確認していただき、寒さ対策がまだの場合は、水道管や蛇口に古い布やタオル、市販の保温材を巻いて、水がしみこまないよう布テープやビニールテープを巻きつけるなどしてください。
隙間があったり、水がしみこんだりすると、保温効果が落ちてしまいます。 蛇口が屋外にある場合は、上部まで完全に包んでください。
ビニール袋やダンボールをかぶせる方法もあります。
また、メーターボックスの中にも古い布・タオルや新聞、保温材を入れたり巻き付けたりして、メーター付近の水道管を保温してください。
ここでも保温材は水に濡れないよう、ビニール袋などに詰めてから入れるようにしてください。
戸建住宅だけでなく、マンションの玄関横にあるメーターボックス内の水道管が凍った事例もありますので、ご注意ください。
特に忘れがちなのは「屋外設置型の給湯器」です。
これにも水道管が接続されていますので寒さ対策が済んでいるか確認してください。
♪♪ 特にマイナス4度以下
おうちのどこかいっかしょで、
朝まで水を出しとこう
出しておくのはごく細く ♪♪
【解説】
最低気温が「マイナス4度」(風が強いところでは「マイナス1~2度」)を下回ると、水道管の凍結が起こりやすくなります。
上下水道局では、箕面市の天気予報を常に確認しながら、翌日の最低気温が「マイナス4度」以下との予報が出ると、前日に、市民安全メール、ツイッター、LINE、みのおFMタッキー816、市ホームページなどを通じて、市民の皆さまに、水道管の凍結のおそれがあることを注意喚起しています。
また、日本気象協会が気象指数のひとつとして示している「水道凍結指数( 外部サイトへリンク )」も参考にしてください。
水は流れていると凍結しにくいものです。
同じ気温のときに、池の水は凍結するのに、川の水は凍結しないのと同じです。
寒くなる天気予報が出たら、前日の就寝前に、自宅内の一か所の蛇口から、一晩中、鉛筆の芯くらいの水を流し続けてください。
これにより、水道管内の水が流れたままの状態が続き、水は凍りにくくなります。
流し続けた水については、水道料金がかかりますので、出し過ぎにはご注意ください。
お風呂の浴槽やバケツなどに水をためておくと、流した水を有効利用できます。
ただし、水ではなくお湯を出しっぱなしにして何時間も放置していると、ガスの安全装置が作動する可能性があるので、ご注意ください。 ソーラー温水器やボイラーは、元栓を閉め水抜きをしてください。
♪♪ おうちの留守が続くとき
水漏れトラブル防ぐため
おうちの外の止水栓
出かける前に閉めとこう ♪♪
【解説】
冬場に旅行や出張などで家を数日間、留守にされる場合も、水道の凍結が起こりやすくなりますのでご注意ください。
もし留守中に凍結が起こり、水道管が破損したりひび割れしたりして水漏れが発生すると、対応が遅れて、その間、水が漏れ続ける事態も起こります。
それを防ぐために、出かける前には、ぜひ止水栓を閉めておきましょう。
止水栓の閉めかたは、後述します。
ここまでが、水道凍結防止の歌の1番「水道凍結を防ぐために」です。
次は、水道凍結防止の歌の2番「もしも水道が凍ったなら」です。
適切に対応しないと、最悪の場合は水道管が破裂し、破裂した所から水が漏れ出すことにもなりかねません。
凍結解消法は、「急がず・焦らず」行うことがコツです。
♪♪ それでも凍ってしまったら
自然に解けるの待ちましょう
そのまま外出するときは
蛇口締めたか確かめて ♪♪
【解説】
水道が凍ってしまったら、対応策は、
(1)急ぐ必要がないなら、解けるまで放置する(気長に待つ)
(2)ぬるま湯をかけるなど、凍結箇所をゆっくり温めるという2択です。
もしも、水道をすぐに使わない場合には、自然に解けるのを待つのが正解です。
水道管や蛇口などの破損の危険を最小限にできる方法です。
日中になって時間が経てば気温も上がるので、凍結が自然に解消される場合が多いです。
また、水が出ないからと、蛇口を開けたままにしておくと、やがて凍結が解けて、気がつかないうちに、水がずっと出っぱなしになってしまうことがあります。
水道が凍結している間に外出する際には、必ず蛇口を締めたか確かめましょう。
♪♪ 凍った水を溶かすとき
タオルをかぶせてゆっくりと
ぬるま湯かけるだけにして
熱湯だけはかけちゃだめ ♪♪
【解説】
どうしても急ぐ場合には、凍結部分にタオルをかぶせて、その上から「ぬるま湯」をゆっくりかけて温める方法があります。
その際、ぜひとも注意していただきたいのが、絶対に「熱湯をかけない」という点です。
熱湯をかけると、水道管の内側は冷たいままなのに外側だけが熱くなって膨張するなど、急激な温度変化と熱膨張が起こり、水道管が破損しやすくなります。
水道の凍結は、ゆっくりと徐々に溶かすようにすることが重要です。
露出して凍結している水道管にタオルなどを被せ、その上からゆっくりと少しずつお湯(人肌程度のぬるま湯)を地道にかけてください。
こうすれば、水道管に徐々に熱が伝わって、凍結を解消できます。
もし凍結部分が、蛇口や水道メーター前後の部分なら、蛇口や、メーターの両側にあるパイプ部分にタオルをあてて、その上から、ぬるま湯をゆっくりかけてください。 水道メーターにお湯をかけると破損しますから、絶対にかけないでください。
♪♪ 凍った水が解けたとき
安心するのはまだ早い
水道管が破裂して
水漏れしてるおそれあり ♪♪
【解説】
水道が凍結すると、水道管や蛇口などが破損してしまうことがあります。
亀裂・ひび割れが入った箇所から水がしみ出したり、破裂した水道管から水が流れ出したりします。
破裂やひび割れの場合、勢いよく水が吹き出ますのでわかりますが、ちょっとした漏水ですとわからない場合があります。
水道水は限りある資源ですので、漏水という無駄はできるだけ最小限にしたいものです。
さらに建物に対しても決して良いことにはなりません。
敷地内で、水道管や蛇口などの水栓金具の亀裂や破損を発見した場合は、修理が必要となります。
♪♪ 凍った水が解けたとき
水漏れ確認するために、
おうちの蛇口全部締め
水道メーター見てみてね ♪♪
【解説】
過去に水道の凍結が多発したときに、壁の中など、わかりにくい場所で水道管が破損していて、使用者のかたは水道管の破損に気づかずに、漏水状態が続き、次の検針時に検針員が漏水を発見するというケースが多々ありました。
なかには、次の検針までに2か月近く漏水状態が続き、多量の漏水が発生したケースもありました。
そこで、ご自身で簡単にできる【水道の漏水チェック方法】について、ご紹介します。
具体的な手順は、次のとおりです。
凍結した水道管から水が出るようになってから、
(1)まず、建物の中や敷地内にある水道の蛇口を全て閉めて、水が出ないようにする。
(2)水洗トイレの便器の中で、ムダな水が出ていないかチェックする。
(3)水道メーターボックス(量水器)を開けて、水道メーターのパイロットを見て、「漏水チェック」する。
【漏水チェックの方法】
家の「水道メーターボックス(量水器)」の蓋を開けます。
蓋を開けると、青い蓋の「水道メーター」と、その横の「止水栓」が見つかります。
水道メーターの蓋を開けて、パイロットをチェックします。
パイロットが回転していると水が流れています。
水道メーターの中にある小さい円盤状の部分が「パイロット」です。
中心部分が赤色のキラキラしたボタンのようなものです。
水道の水が流れていると、このパイロットが回転します。
一定量が流れると、メーターの数字が動きます。
屋内外のすべての蛇口を閉めているのに、このパイロットが少しでも回転していたり、メーターが動いていたりする場合は、敷地内の水道管のどこかで水が漏れている可能性があります。
漏水しているかどうかのチェック方法
♪♪ メーター動いていたならば
水漏れしてるよ大変だ
メーター横の止水栓
まず閉めてから修理呼ぼう ♪♪
【解説】
漏水に気づいたら、まず必要なのは、「水を止める」ことで、 次に必要なのが、「修理を依頼する」ことです。
<1>まず、水を止める
水道管が破損した場合は、まず水を止めなければなりません。
破損した箇所よりも水道の元栓(「止水栓」と言います)に近い場所に栓があれば、そこを閉めます。
栓がなければ、止水栓を閉めなければ水が止まりません。
止水栓は、家の水道メーターボックス(量水器)の中に設置されています。
この機会に、止水栓の場所と作動状況を確認してください。
止水栓には、いろんなタイプがあります。
最近の止水栓は、回す部分が丸いものが主流ですが、T型のものや、開け閉めするのにペンチやスパナが必要なものもあります。
また、砂や石に埋まっている場合もあります。
止水栓は、普段から年2回程度動かして作動状況を確認しておくと、いざという時にもスムーズに対応できます。
<2>修理を依頼する
「箕面市指定給水装置工事事業者」に修理を依頼してください。
ただし、分譲マンションや賃貸マンション・アパートの場合は、管理会社や所有者などに相談してください。
個人敷地内の給水管や給水装置の修理については、自己負担となります。
詳しくは、市のホームページ 『個人敷地内(住宅や事業所など)の水道や下水道の工事について』を ご覧ください。
止水栓の閉めかたや指定給水装置工事事業者がわからないときは、
上下水道局水道工務室(電話072-724-6759、FAX 072-722-7413 )にお問い合わせください。
上下水道局では、 水道管が破損した場合、使用者からの通報があれば、止水栓の閉め方をお伝えし、箕面市指定給水装置工事事業者に修理を依頼するよう勧めています。
「どこの業者に依頼したらいいかわからない」場合は、市と災害時応援協定を締結している「箕面市管工事業協同組合」などをご紹介しています。
なお、夜間・休日の漏水などで、お急ぎの場合は、上下水道局警備員室(電話番号072-722-3055)までご連絡ください。
また、水漏れした場合の上下水道料金は、状況によって、漏水した水量の料金の一部を減免する制度があります。
凍結による漏水の場合も、漏水の修理が終われば、上下水道料金を減免できるかどうかを
上下水道局料金センター(電話072-724-6756、FAX 072-722-7416 )にお尋ねください。
減免できる場合は、漏水箇所を修理後、修理した事業者に「漏水修繕工事報告書」及び「修繕前・修繕後の写真」を請求してください。
お受け取りになった「漏水修繕工事報告書」と「写真」と「印鑑」を持って、上下水道局庁舎1階の料金センター窓口へお越しください。
窓口では「上下水道料金漏水減免申請書」(窓口で発行いたします。)で減免を申請していただきます。
漏水の減免は、原則として1回分の上下水道料金のみが対象となりますので、水漏れがわかった場合は、早急に修理してください。
水道は、私たちの生活に欠かすことのできないライフラインです。
水道が凍結すれば、飲み水はもちろんのこと、洗面・歯みがき、炊事・洗濯、トイレにも困ります。
また、水道管が破損したり、漏水したりと、予想外の時間や出費なども発生してしまいます。
さらに、アパートなど集合住宅では、ほかの部屋への水漏れ被害の弁償など、深刻なトラブルや、多額の出費が伴う可能性も皆無ではありません。
凍結防止の意識を高め、寒波が予報される前に、必ず対策=水道管の冬支度を実行してください。
また、万が一の水道凍結と断水に備えて、普段から「水の備蓄」もお願いします。
備蓄水があれば、水道が凍結したときも、あせって無理して解消せずとも、自然に解けるのを待つこともできます。
皆さまのご協力を、どうぞよろしくお願いします。
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