都市計画道路の見直し検討について
市では、長期間未着手となっている都市計画道路を今後、どのように取り扱う(存続、廃止)べきかについて検討を行いました。
- 都市計画道路は、都市計画法にもとづいて計画される道路で、都市計画やまちづくりの根幹をなすものです。計画に当たっては交通需要の予測や道路ネットワークとしての機能、景観や防災など道路空間としての機能などに配慮しながら、市域全体のバランスを考慮して「道路となる位置・幅員」などが定められ、順次整備が進められています
- 都市計画道路の整備予定地では、道路整備が円滑に実施できるよう、道路整備に著しく支障となる建物の建築が制限されます(知事の許可を得た建物は建築できます)
都市計画道路についてをみる
- 市内には40路線、延長にして約78キロメートルの道路が都市計画決定されており、なかでも、市域交通の骨格となる「幹線街路」は、28路線、約58キロメートルが決定されていました。しかし、その約3分の1にあたる約21キロメートルが未整備のままで、そのうち5路線が30年以上未整備のままでした
都市計画道路整備状況図をみる(GIF:283KB)
- 長期間未整備のままとなっている都市計画道路については、当初に計画決定された時点と現在とでは、社会経済情勢の大きな変化を受け、その必要性やあるべき姿が変化している可能性があります。特に近年、少子高齢化の進行や市街地拡大の収束、自動車交通需要の減少傾向が予想されており、また公共事業のさらなる効率化・重点化の要請も高まっています
- さらに都市計画道路の予定地では、建築制限により、地域の活性化が阻害されるという懸念があります
- 市の将来を見据え、超高齢社会への対応、環境への配慮などの社会的要請に応えるためにも、市内の都市計画道路全体に配慮しながら見直しを検討しました
- 大阪府では、府決定の都市計画道路について、箕面市域内のものも含め府内全域で「大阪府都市計画道路見直しの基本的指針」に沿って検証・検討がすすめられていました。しかし、市決定の都市計画道路でも、旧都市計画法のもとで都市計画決定され未着手となっているものがあり、見直しの必要性については府決定のものと同様です
さらに、府決定の都市計画道路にあっても、大阪府では府の都市計画道路網の構成の観点から検討されますが、これらの路線は同時に市の都市計画道路網を構成している路線でもあり、市の都市計画道路網の観点からの検討は別途必要であると考えました
以上から、本市では、大阪府の指針を参考にしながら、市独自の見直しを実施することとしました
- 実際に見直しの検討を行うためには、見直しの方針や基準が必要です。市域内の幹線街路全体(府決定、市決定にかかわらず)を見渡した検証・検討のためには、「市域内の都市計画道路網のあり方」について、様々な視点から十分に議論し、整理した上で、その基準や方針を定めなくてはなりません。そのため、市は箕面市都市計画審議会に諮問し、様々な視点に立っての議論をお願いしました
見直し検討の流れ(イメージ)
- 都市計画審議会では、都市計画道路見直し検討小委員会を設け、検討が行われました
都市計画道路見直し検討小委員会の取り組みをみる
- また市で実施した都市計画道路に関する市民アンケート調査のほか、都市計画審議会でもとりまとめた案をパブリックコメントにより広く市民に周知いただくなど、みなさんからのご意見を作業に活かしながら、取り組みが進められました
市民アンケートの取り組みをみる
パブリックコメントのページをみる
- 都市計画審議会で議論いただき、とりまとめられた結果(答申)をもとに、平成18年9月に市として見直しの基準や方針を定めました。これに沿って個々の道路(長期間未整備道路)の見直し作業を行い、廃止候補路線をしぼりこみました。
都市計画審議会からの答申などをみる
「箕面市都市計画道路見直しの基本的指針」をみる(PDF:549KB)
個々の道路の見直し作業をみる
- その後、説明会を開催のうえ、都市計画の案を作成し、縦覧に供した上で都市計画審議会の審議を経て、都市計画決定されたものです。
説明会の案内をみる
説明会等でいただいたご意見及びそれに対する市の考え方(PDF:24KB)
見直し結果をふまえた都市計画の変更内容
見直し実施の流れ
見直しの基本的指針を策定
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廃止等検討対象路線について検証
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廃止候補路線を抽出
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市民説明会の開催
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都市計画案の作成
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都市計画手続