【議事録】第6回箕面市の公立幼稚園及び公立保育所の運営のあり方に関する検討会議
日時:令和3年(2021年)7月9日(金曜日)午後1時から午後3時1分まで
場所:委員会室
出席委員:中嶋座長、田中副座長、村川委員、尾﨑委員、中西委員、藤田委員、川上委員
1提言(案)について
(中嶋座長から、別紙1及び今後の議論の進め方について説明)
提言(案)について、項目ごとに各委員から意見を伺う。項目1から3については、前文的な要素であるが、前提や経過を市民に対して分かりやすく伝えるために詳しく記載している。項目4からについては、意見が分かれた場合には、主要意見と付帯意見としてまとめる。両方の意見を併記する形で提言を作成する予定。
項目1本検討会議設置の経緯について
修正加筆等の必要があれば次回までに申し出ることとする。
項目2就学前教育・保育を取り巻く現状について
ポイントになる要素を含み、文章としてまとめて提出する予定。
- 支援児童と要保護児童は分けて記載すべき。支援児童は他市よりも多くなっているので、箕面市の状況を記載した方がいいと思う。(川上)
- 「低年齢化にともなう」という文言は不要で、「早期療育の重要性」で意味は十分伝わると考える。項目3のタイトルが「箕面市における~」となっていることから、明確に区別するために「わが国における~」を記載すべきであると考える。「養育を支援する環境の希薄化」のところに、ひとり親も記載してほしい。(中西)
- 「(仮称)こども庁~」のところで、直近の情勢を記載してほしい。(川上)
- 前文的な部分は薄くし、箕面市特有の課題や今後進めていく上での課題の部分は厚くするなど、文章に強弱をつけて読みやすくするべきと考える。(藤田)
ポイントを細かく記載することは考えておらず、項目4で箕面市について言及する前提として、国の情勢等を記載し、箕面市との違いを読み比べできたらいいと考えている。
項目3箕面市における就学前教育・保育施設の変遷について
- 参考人意見聴取で、公私間の棲み分けがあったことが分かったので、「公立で3歳児保育などをしてこなかった経過」を、市民に知ってもらうために記載してもいいと思うがどうか。(村川)
その経緯は保護者のかたに理解していただいた方がよいと思うので、可能な範囲で記載したい。
- 「公立2園の民間移管」「公立3所の民営化」のところで、その経緯も記載したらいいと思う。(川上)
- 市民に理解してもらうことも重要だと思うが、提言は市長に出すのが目的であるので、箕面市の部分をメインにする文章構成にすべきと考える。(藤田)
できる限りご意見に沿うようにする。この部分を大事にしてる理由は、これまでの市の施策等をしっかりと理解してもらうことが、今後のあり方を判断するために必要であると考えるから。
- 全園所を民営化する予定ではなかったということを記載してほしい。(中西)
項目4箕面市における就学前教育・保育施設の課題について
- 保育士不足、私立幼稚園の教員不足も課題として記載すべき。(藤田)
- 私立が園所の運営方法(災害・暑さ指数等)について、公立のノウハウを必要としているということを聴いて、箕面市の就学前教育にとって必要であることを記載すべき。(川上)
- 「ニーズの変化」のところで、保護者ニーズとして長時間保育や低年齢から預けたいというものがあるので、そこを記載してほしい。(村川)
- 「第4次子どもプランと現状の乖離」とは具体的にどういうことを書こうとしているのか。(中西)
議会作成の人口推計から、子どもの数が想定よりも早く減少していることが分かったため、対策の必要があることを伝えたい。
- 子どもの数は減少するが就労率の向上により、保育所に関しては必要数は予定どおりと予想されるということであったので、そのあたりも盛り込んでほしい。また、鉄道延伸に伴う船場地域の人口の張り付きがどうなるのかも見ていかなければならない。(中西)
コロナ禍が明けたときの状況が不明であるので、現状を記載しようと思う。
- 支援教育については、依然として私立のノウハウ不足があることから公立で担ってほしいという意見はどこに書くのか。また、支援児童の選択肢が多いことが大切であると思うので、そこも含めて記載してほしい。(川上)
項目5で記載する予定。また、現状の課題としても踏まえておくことが必要であると考えるので検討する。また、支援児童の選択肢がないことが課題であることを記載する。
項目5箕面市での就学前教育・保育施設における公立施設の必要性について
- 「公立施設の必要性」という文言について、改革プランが示す「公立幼稚園廃止・公立保育所民営化」への課題という書き方にしたほうがより分かりやすいと考える。(藤田)
項目5と6の間に「今後の公立8園所をどうするべきか」という結論的なことを書く項目を作る予定で、項目5については純粋に公立施設の役割や必要性について書きたいと考えている。
- 豊富な選択肢の提供という私立園所の役割も記載してほしい。(中西)
これまでの歴史的な経過を書くことで、公私間で実質的にどのような違いがあったのかを示したいと考えている。
- 公立では費用負担が抑えられているということも記載してほしい。(中西)
その点は保護者のニーズの一つとしてとらえて記載する。
- 年度途中の受入は公立が担っているということや、病後児保育などの公私の違いも記載してほしい。(川上)
- 公立私立問わず、非認知能力を重視していることが分かった。箕面市の就学前教育・保育の基本的な考え方にその部分を記載してほしい。また、公立の教育の質の高さについても記載してほしい。(川上)
- 支援教育・保育の大半を公立が担ってきたという重要性を記載してほしい。ただし、「受け皿」という書き方をもう少し考えた方がいいと思う。(村川)
私立園所の実情にも配慮した書き方をしたいと考えている。
今後の公立8園所の具体的なあり方について各委員の意見
- 8園所を今のまま残しておくのがベストと考えるが、市の財政が厳しいことを考えると、今後の編成は考えなければならない。数を減らすよりは公立の認定こども園化が望ましい。こども園化することで、施設を効率的に利用でき、幼稚園ニーズと保育所ニーズの調整弁となる。(藤田)
- 財政状況、民業圧迫のことから、改革プラン通り、公立8園所の廃止・民営化で考えている。(尾﨑)
- 公立の認定こども園をできる限り多く作るべき。箕面市の就学前教育についてしっかり話し合った上で、充実した施設にするべきと考える。0から5歳児の切れ目のない教育環境を整備することがよいと考えるので、こども園化がいいと思うが、箕面市では、0から2歳児の待機解消のために小規模園を作ってきた経緯もあるので、その点を配慮しながら公立認定こども園のあり方をしっかり考えていかなければならないと考える。これまで箕面市は教育に力入れてきたので、就学前教育にも力を入れるべきであると考える。(川上)
- 公立のこども園化がよいと考える。既存の施設を利用する形で、東・中・西部に1カ所ずつ計3カ所くらいが理想と考える。施設の規模、保育士の確保についても併せて考えるべきである。(田中)
- ニーズの面では3歳児保育も必要と考える。ニーズに沿うという意味では公立認定こども園も含めて、公立を多く残していくべき。ともに学び、ともに育つという環境の必要性から集団規模の確保が重要であると考える。(村川)
- 現状では、3歳児の受入も視野に入れて公立園を残したい。ただし、認定こども園については課題等をしっかり調査・研究をしたい。1園だけ公立を残し、支援児童がその園に集中するという状況を作ってはならないと考える。こども園化したときに、1号認定と2号認定の子どもたちの過ごし方に違いが生じるという課題の解消についても研究したい。(中西)
意見集約
主要意見:公立8園所の再編を考えていくべき(3人)
付帯意見:課題を解決すれば現状の8園所を残すことができる(2人)改革プラン通り進めるべき(1人)
項目6その他の重点課題について
- 保幼小中の連携が本当にとれているのかの検証をするべき。幼稚園はPTAで幼小中で連携があるが、保育所はないのでそのあたりの連携も課題である。本来、市が審議会等で議論していくことであるので、どのように市に要望していくかも考えていかなければならないと思う。(川上)
他市の審議会(市が開催しているもの)と比較しても、現在本市議会で行っている議論の過程や提言の内容が劣っているとは考えていない。改めて市に審議会の開催を要求していくことはあまり意味がなく、議会が提言として出すことの方が効力があると考える。
- 私立の支援教育については、市からの支援が必要であるということも重点課題と考えるが。(村川)
課題認識としてはある。ただし、ハード面(施設整備)については制度を超えて市が財源を投入するのは難しい。ソフト面(人材確保・育成)については、市として考えていくべき課題であるので、「保育士・幼稚園教諭の確保と人材育成の充実」に寄せて考えている。
2その他
- 次回の連絡
7月16日(金曜日)午後1時から委員会室で開催
- その他(提言提出までの流れ)
本検討会議で提言(案)がまとまれば、幹事長会議で決定した上で議長名で市長に提言を提出する。