箕面市 > 市政 > 市議会 > 会議情報・結果 > 協議又は調整を行うための場 > 箕面市の公立幼稚園及び公立保育所の運営のあり方に関する検討会議 > 【議事録】第2回箕面市の公立幼稚園及び公立保育所の運営のあり方に関する検討会議
更新日:2021年7月8日
ここから本文です。
詳細については、レジュメを参照
昔は地域や家庭にできないことをやるのが幼稚園の役割としてあった。時代とともに「家庭でできないこと」の捉え方が多様になった。また、戦後、子どもの主体性や自由を大切にする考え方が欧米から入ってきたという経緯もあり、歴史的な紆余曲折がある。子どもの主体性や自由を大切にする教育を行ってきた園が、自分たちの実践の意味をどう言語化して伝えるのかに長らく課題があったが、「非認知能力」という言葉が出てきたことで、そのような園が論理的に説明できるようになったという経過がある。
幼稚園と保育所では、まず教育にかける時間の使い方という面で「幼稚園=短時間で」「保育所=長時間かけてゆっくり」という違いがある。また、保育計画の立て方の違い、勤務時間の違いや会議のあり方の違い等がある。このような違いを文化と考えてもらえばよい。それぞれが話し合いを行い、文化が融合することでよりよくなるものである。
園の理念等があることで、私立園がこども園化しやすいというのは実際ある。こども園化するなかで、経験のない「乳児の受入」についてどう取り組んでいくかがポイントになる。また、長時間保育の子と短時間保育の子がいることを懸念している保護者がいるので、違う経験をしている子ども同士が一緒に過ごすことで成長につながるという理解をしてもらえるとよい。保護者のニーズは本当に多様化している。こだわりを持って選んでいるかたもいれば、あまりこだわりがないかたもいる。保育者には、保護者のニーズをくみ取りながら、かつ目の前の子どもにとって大事なものを見極め、それを保護者に伝えていくことが求められると考える。その意味では、保育者の層の厚さが重要になってくる。
少子化が進むなかで、幼稚園と保育所が別々では、子どもの成長に大切な子ども集団が小規模化してしまうという懸念からこども園が増えてきた。また、子育て支援を積極的に行うという流れのなかで、多様なニーズに対応するためにこども園が創設されてきたという経緯がある。こども園化するなかで留意する点としては、保育時間の長短をどう取り扱っていくか。長時間になると生活のなかで動の部分と静の部分をつくらなければならない。さらに、保護者会活動の違い(幼稚園=多い 保育所=少ない)もある。両者の納得できる落としどころを探しながら保護者との対話を丁寧に進めていくのがよいと考える。
公立幼稚園が小規模化してきたなかで公立の保育をどう維持していくかというときに、認定こども園となっていくことが選択肢としてあった。公立幼稚園は、私立幼稚園との関係性を考えて「3歳児保育、長時間・預かり保育」をなかなか拡大できないという状況があるなかで、公立の残し方としてこども園化という形がある。
次回の連絡
6月30 日(水曜日)午前10 時から議場で開催
よくあるご質問
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください