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更新日:2021年7月19日

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【議事録】第5回箕面市の公立幼稚園及び公立保育所の運営のあり方に関する検討会議

日時:令和3年(2021年)7月3日(土曜日)午前10時から午後3時42分まで
場所:特別会議室
出席委員:中嶋座長、田中副座長、村川委員、尾﨑委員、中西委員、藤田委員、川上委員

1参考人意見聴取

 参考人意見【公立幼稚園保護者】

  • なか幼稚園PTA代表

・令和元年7月、なか幼稚園法人化に向けた説明会があり、「認定こども園として3年保育・預かり保育も実施する。令和4年4月開園に向けて取り組んでいる」という話があった。保護者としては「今後のニーズに応えていくために必要」と理解はあったが、公立でなくなる、先生が一斉に入れ替わり、保育の内容が変わってしまうのではというイメージを受けた。その後、新改革プランの公立幼稚園廃止案が出たことで、なか幼稚園の保護者はとても混乱していた。廃止案の撤回を求めて、公立幼稚園4園の保護者有志で署名活動を始め、5879名の署名が集まった。署名後、法人化について問い合わせたが、市からの回答は「法人化は新改革プランによって断念した。具体的なことは申し上げられない。」という納得できないものであった。

・子どもを私立幼稚園と公立幼稚園の両方に通わせた経験のなかで、「保育の質の良さ」「経験豊富で相談しやすい先生が多い」「遊びからの学びが実践されている」「先生が日頃から保育について研究していて安心感がある」といった公立幼稚園の良さを実感した。

 

  • せいなん幼稚園PTA代表

・箕面市に引っ越してきて公立幼稚園がまだあることに驚きだったと同時に子どもを入園させたいと思った。

・転勤族であったことから、幼稚園に入れるときにどのような対応をされるのかいつも不安であったが、公立幼稚園は快く受け入れてくれてとても安心した。箕面市は外国籍の方や転勤族が多いと思うが、誰でも受け入れてくれる公立の存在はありがたい。

・箕面市には、全国的に公立幼稚園が減ってきているなかで今も公立幼稚園が残っていることをアピールしてもらいたい。多様化する世の中で、選択肢があるということは魅力であると感じる。

保護者は公立幼稚園のどういうところに魅力を感じているのか。(中嶋)
・公立幼稚園に通わせる保護者は高度な教育はほとんど求めていない。泥遊びなど自然に触れることを大事にしている。早期教育よりも、他に大事なことがあるという意識の保護者が多いという印象。登降園の際に、親子の時間を持てたり、自然に触れたり、交通ルールを学べたりということで、あえて園バスがないことを選んでいる保護者もいる。お弁当を作る(給食がない)ことも、今しかできない子どもとのコミュニケーションが取れるという認識でいる保護者が多い。

公立幼稚園と私立幼稚園のいいところの違いは。(中嶋)
・私立はたくさんのカリキュラムを行ってくれるので、入れてしまえばよいというところがある。ただ、詰め込みすぎて子どもが疲れてしまっていると感じることもあった。公立では、遊びからの学びで、その触りの部分を教えるので、保護者が教育をする隙を与えてくれていると感じる。また、公立では畑を借りて行事をするなど、地域の方とのつながりがあったり、小中学校との関わりがあったりするので、地域に対する愛着が育まれる。

小学校との接続面や校区の活動等の例があれば伺いたい。(中嶋)
・小学生との交流を通して、小学校生活をイメージできるようになるのは素晴らしいこと。餅つき、お茶会など地域に根付いた伝統的な行事に参加することで、地域に育ててもらう大切さを実感できる。

・公立幼稚園の定員充足率が低いということだが、数字だけで判断しないでほしい。子ども1 人1 人に寄り添い、本当に良い質の保育をしている。公立幼稚園に通わせている保護者は、公立がいいと思って選択していることを知ってほしい。

質疑

  • 署名をするなかで、公立幼稚園のことをあまり知らない方に声をかけたときのやりとりについて伺いたい。(藤田)

公立幼稚園保護者:署名をしないスタンスの人がいることが分かって署名の難しさを感じた。

  • 支援児童とともに学ぶことについてどう思うか。(中西)

公立幼稚園保護者:支援児童と一緒に成長してほしいと考える。小学校に上がったときにお互いが支え合える存在になることが大事だと考える。

公立幼稚園保護者:公立幼稚園に通うことで、子どもがとても成長したと言っている支援児童の保護者がいて、お互いの成長につながっていることを実感した。小さい頃から一緒に育つことで、違いを認めることができるようになる。

  • 公立幼稚園では、子どもの数が少なくなっているからこそ、手厚い教育・保育ができているイメージがある。仮に3歳児からで、預かり保育もできて、子どもの人数が多くなっても公立に残してほしいことは。(川上)

公立幼稚園保護者:支援児童が途中入園してきた場合も加配の教員の数はそのままなので、逆に手が足りていない印象。3年保育については需要はあると考える。多くの保護者が公立のいいところは先生と考えているので、その部分は残っていってほしい。

  • 他市で、お子さんが通っている間に私立幼稚園から認定こども園になったということであったが、子どもや保護者の様子はどうだったか。(田中)

公立幼稚園保護者:費用面で高くなったという戸惑いを感じていた保護者はいた。子どもはあまり混乱している様子はなかった。

参考人意見【公立保育所保護者】

  • 市保連代表(市保連とは「箕面市保育所・園保護者会連絡会」の略称、現在は公立4所の保護者で構成される保護者会のこと。)

・箕面市に引っ越してきて、元々は小規模民間保育園に通っていた。その後桜ヶ丘保育所へ転所した。公立保育所に転所して、民間園との規模感の違いは感じた。民間園の先生は若い人からベテランの方までいたが、桜ヶ丘保育所の先生はベテランが多く、頼れる安心感があった。看護師がいる面でも安心感がある。

・子育てをするなら箕面市がよいと思った。第1子が支援児童で、あいあい園に1歳から通わせていた。民間園の見学もしたことがあったが、支援児童ということでやんわりと断られたという経験もあり、民間園に入るという選択肢がほとんどないという状況だった。第2子が1歳になるタイミングで桜ヶ丘保育所に兄弟で入所することができた。保育所では所全体で子どもを見てくれているという安心感があった。先生にも相談しやすい環境があった。箕面市の今の、子どもを育てる環境は公立もあって民間園もあって成功している形だと思う。

あいあい園に通われていたときの様子を伺いたい。(中嶋)
・あいあい園では、子どもとの遊び方から教えてもらった。子どものペースに合わせて育てていけばいいということを学ばせてもらった。

 市保連でとられた保護者アンケートについて紹介いただきたい。(中嶋)
・支援児童の保護者中心に「公立保育所が民営化されるということについて」「民間園に入る選択肢があったのか」についての意見を聞いた。民間園からは「支援保育をしていない。在籍児でいっぱいである。軽度支援児童の受入はあるが重度は設備面等の問題で受け入れられない。」と言われた。民間園という選択肢がなく、自宅から遠い公立保育所に通っているという方もおり、卒所したら友だちがいない小学校に通うことになる。住んでいる地域の保育所・園に通って、友だちと一緒に成長できる環境が子どもにとっても親にとっても安心できる。選択肢が多くあることが大切であると考えている方が多くいる。

校区のなかでの連携等があれば伺いたい。(中嶋)
・コロナ禍以前は、せいなん幼稚園・瀬川保育所との交流があった。また、所内で異年齢交流もあった。子ども同士のいい刺激になる。

桜ヶ丘保育所には病後児保育があるが、通っている場所に病後児保育があることについてどう感じるか。(中嶋)
・病後児保育があることで、看護師が常駐しているので安心感がある。同じ所内で過ごすことができるので、子どもが身構えることがなくてありがたかった。

日頃から市保連として、市に対して考えていることがあれば伺いたい。(中嶋)
・現在、10月の対市協議にむけて要望をまとめているところで、次のことを市に対して言いたいと考えている。公立保育所・幼稚園がある今の環境は多様性があり、豊かな保育を実践している。様々な状況の人がいることを、小さい頃から当たり前に感じることで多様性を尊重し合える子どもを育てることができる。保育所はセーフティネットであり、保育の質の基準となっている。そこがなくなるのは非常に懸念される。先生が長期的に勤めており、異動をすることで経験や知見の積み重ねがなされており、親にとってありがたい。新改革プランでは委託をすることで経費削減としているが、なぜ子どもの予算から削減するのか。これまでどおり支援児童が受け入れられる保証もないのに民営化するのか。小学校入学の際の丁寧な引き継ぎは民営化後もやっていけるのか。 

質疑

  • 公立の良さを思って保育所の空きを待っていたのか、場所的な利便性からか。また、今後子どもができても公立に通わせたいと思うか。(藤田)

公立保育所保護者:保育所の空きを待っていたのは、場所の利便性から。また、3歳児以降の預け先の保証がなかったので、早いうちに就学まで見てもらえるところがあればと考えていた。公立に通ってみて、公立の良さを実感し今後も公立に入れたいと思う。市との綿密な連携など、公立としてぶれない軸があるという安心感がある。

  • 民間園では3歳以降の行き先が不安だということであったが、他の保護者もそのように考えている方が多いのか。(中嶋)

公立保育所保護者:0歳児が通える園は増えているが、3歳以降の行き先に課題があることは市保連のなかでも言われていること。行き先がなかった場合、幼稚園でなおかつ、就労しているため預かり保育がある私立園となることから、保護者にとっては金銭的に負担となる。

  • あいあい園から保育所に入るときは引き継ぎがあったのか。(村川)

公立保育所保護者:同じ公立ということもあり、しっかりとした引き継ぎがあった。理学療法士などとも連携して、具体的な対応まで引き継ぎがされていた。

  • 保育所に3歳から入りたいとなったときに空きがないのが現状。そのような話は聞かれたことはあるか。(川上)

公立保育所保護者:よく聞くこと。職業柄育休を延長できない、0歳から入れないと入れないなどの状況から泣く泣く0歳から入所させる保護者もいる。

  • 幼稚園も保育所も同じ教育がなされるべきであると思うが、保護者はどう思っているか。(川上)

公立保育所保護者:幼稚園ではカリキュラムがあるが、保育所ではないので、もう少し就学に向けた準備をやってほしいという意見はある。教育としてやっているという感覚はないが、保育生活のなかで取り組んでもらえていると感じる。

  • 市保連として市から改革プランについて、いつ頃聞いたのか。(中西)

公立保育所保護者:前市長時代から法人化の話は受けていた。昨年12月に「法人化は断念する。ただ、新しいプランがでる。」という連絡があった。もみじだよりに掲載されたのと同じくらいのタイミングで知った。

  • 保育所ではカリキュラム的な教育がないということで、就学準備として特別に教材を買って勉強されたりはしたのか。(尾﨑)

公立保育所保護者:特にしていない。就学前の説明会などがあればよいという意見はある。コロナ禍でなければ学校見学などができたと思うが昨年はなく、今年は方法を考えて是非やってほしい。

  • 働いている親としては就学前説明会は平日昼間で参加できないという不満があったがどうか。(中嶋)

公立保育所保護者:本当にその通りである。コロナ禍ではオンラインで説明会が行われ、小学校ごとにやり方は違ったようだが、質問がその場でできない・配信はライブのみなど、働いている保護者向けのものではないと感じた。 

参考人意見【支援児童保護者】

  • あいあい園保護者

・第1子はあいあい園から公立幼稚園に通い、第2子はあいあい園から私立幼稚園に通っている。幼稚園探しをするなかで、私立には入園を暗に断られることもあり、公立幼稚園に通うことになった。

・3人の子どもがあいあい園に通い、第1、2子はあいあい園から私立幼稚園に通っているが、第3子については私立幼稚園の加配でいいのかということで公立幼稚園も視野に入れて考えている。

お子さんが通う私立幼稚園の支援児童の受入状況を伺いたい。(中嶋)
・支援児童枠は4名で競争率が高いと言われていた。優先枠として、兄弟枠(兄弟が通っている支援児童が優先)やプレ枠(2歳の時から通っている支援児童が優先)があり、プレ枠で入園ができた。 

・毎年、希望人数はバラバラで枠に対して多いときもあれば少ないときもある状況。 

 公立幼稚園と私立幼稚園の違いがあれば伺いたい。(中嶋)
・先生の質が違う。公立は先生全員が支援のことを分かっている印象を受けた。(トイレに入れない、お弁当が冷たいと食べられないなどに対応策を考えてくれた。)

公立幼稚園への入園を視野に入れているということだが、公立に期待していることは何か。(中嶋)
・公立では先生が一緒にどうしていくか親身になって考えてくれると聞いて期待している。重度の支援児童も受け入れてくれる専門性の高い先生がいてくれたらありがたいと考える。

あいあい園の拡充の話も出ているが、そのことに対して思っていることがあれば伺いたい。(中嶋)
・あいあい園と幼稚園は全く別のもので、幼稚園に行けない子はあいあい園に行けばいいという考え方は違う。今の流れから、市がそのように考えているという印象を受ける。幼稚園で健常児との関わりのなかで成長する部分が大きいと感じる。

・あいあい園に行き初めの頃は、他市の療育と比べてしまうことはあった。自由な時間が多く療育の要素は高くない印象を受けた。ただ、保護者の勉強会があったり、安心して子どもを遊ばせられる、保護者がほっとできる環境があってよかった。毎日通うタイプの療育園が箕面市にもあればよいと思う。

あいあい園には週にどれくらい通っていたのか。(中嶋)
・週2回程度通っていた。子どもとのコミュニケーションの取り方を教えてもらっていた。

あいあい園の保護者アンケートでどういう意見が多かったか。(中嶋)
・公立幼稚園を3年保育にしてほしいという意見が多かった。

ほかに伝えたいこと。(中嶋)
・私立幼稚園では支援児童を受け入れてくれるところが少ない。公立幼稚園は貴重な場所であるのでなくして欲しくないと思う。
・箕面市の公立はインクルーシブ保育をしっかりとしていると感じるが、様々な子どもに合わせてのびのび過ごせる園がもっとあればいいと思う。選択肢として公立幼稚園がある意義は大きいと考える。

質疑

  • 公立幼稚園と私立幼稚園での保護者同士、子ども同士の違いがあれば伺いたい。(藤田)

支援児童保護者:公立も私立もほとんど違いは感じない。

支援児童保護者:私立幼稚園のみ通ってみての印象だが、異年齢交流を通して、子ども同士で接し方を考えて交流してくれているのがよいと感じている。保護者同士も他の私立幼稚園と比べると人数が少ないからか仲がよい。

  • あいあい園が幼稚園や保育所を薦めるとき、あいあい園から公立を薦められることが多いのか。どういう流れでそういった話があるのか伺いたい。(川上)

支援児童保護者:幼稚園・保育所入園を希望している保護者向けにあいあい園内で説明会がある。

支援児童保護者:アドバイスをもらいに行くと、どこの園がよいか教えてくれた。あいあい園から訪問に行きやすい私立幼稚園なども教えてもらえた。

  • 公立幼稚園をせめて1園だけでも残してという意見があるが、どう思うか。(村川)

支援児童保護者:1園だけ残して、そこに支援児童を入れるという考え方は納得できない。

  • あいあい園のいいところを具体的に教えてほしい。(田中)

支援児童保護者:保護者向けの勉強会では発達に関する病院や子どもとの関わり方などを教えてくれる。また、個別に偏食に関する資料をもらったり、コミュニケーションをとるための絵カードを作ってくれたりした。それぞれの悩みに応じて対策を考えてくれる。

支援児童保護者:発達全般に関するものや言語に関する学習会があった。子どもに合わせて、その子が行動しやすい仕組み作りを教えてくれた。あいあい園では子どもと1対1になれるので、子どもの様子をじっくりと見ることができ、しっかりと向き合うことができる。 

  • あいあい園での保護者に対する支援についてどのようなことを感じるか。(中西)

支援児童保護者:先生にもよるが、親への支援はあまりないと感じる。幼稚園では共有できない悩みを共有できる場があるのは救われている。

支援児童保護者:あいあい園に長年通っているなかで卒園した兄弟のことも気にかけてくれることがあるのはうれしい。あいあい園のなかでも、子どもの障害の程度の差を感じてつらいときもあるので、支援の度合いによってクラス分けがあればいいと感じる。

  • 公立の良さは先生の質がいいことと言っていたが、先生に求めることは。(中嶋)

支援児童保護者:先生によって違いがあるのは感じるが、仕方ない面もあると思う。公立幼稚園では支援担当の先生がよかった。先生が学ぶ環境面を考えると、公立の方があいあい園や外部から介入しやすいのか、いい部分がある。

支援児童保護者:子どものことを分かろうと勉強している先生がいてくれるのはうれしい。経験を積んだ方にしかできないことは感じるので、先生には経験を積んでほしい。

2その他

    次回の連絡
    7月9日(金曜日)午後1時から議場で開催

     

     

 

 

 

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