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更新日:2021年7月19日

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【議事録】第3回箕面市の公立幼稚園及び公立保育所の運営のあり方に関する検討会議

日時:令和3年(2021年)6月30日(水曜日)午前10時から午後0時1分まで
場所:議場
出席委員:中嶋座長、田中副座長、村川委員、尾﨑委員、中西委員、藤田委員、川上委員

1参考人意見聴取【公立園所関係者】

 参考人意見

  •  土井担当室長《箕面市の就学前の教育・保育について》

・令和元年10 月から、3 歳以上の教育・保育が無償化されたことにより就学前の教育・保育のニーズは非常に高まり、質の向上にも関心が高まっている。

・各園所では、平成30 年に改訂された幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領に基づいて、全体的な計画を作成し各指導計画等に下ろして実際の保育を実施している。

・各施設が保育の質を高めていくなかで、「非認知機能」を高めるということが再度重視されるようになってきた。

・指針にない市の方針(熱中症や感染症の対策)は市が各園所へ伝え、それを参考に保育を行っている。

・公立園所では現状の保育が市の意向に沿っているのかを常に確認しながら保育を行っている。

・国の施策変更やインシデント案件の通知があるたびに対策を考えて保育を安全に行うように対応している。また、私立園等にも共有し安全な保育を行うようにしている。

・公立の先生はベテランが多い。経験の浅い職員に伝えることで全体のスキル向上につながる。経験年数の違う職員同士がともに学んで質の向上につなげることが大切と考える。

・私立園には公立が持っているノウハウを共有し、市内の保育施設全体の質の向上につなげている。

・公立主催の研修会・学習会などに民間園の保育士の参加を促し、具体的な対応を共有して学ぶ場を作っている。

・保護者からの問い合わせについて

  1. 次年度の入園相談(支援児の受入についてなど)
  2. 公立園所では全ての就学前の子どもたちに必要な教育・保育を保障することを前提としているため、どんなお子さんでもなるべく入園・入所してもらえるように調整している。
  3. 医療的ケア児などの問い合わせが低年齢化、増加傾向である。市としては乳児期からの支援保育の充実、様々な状況に対応できる教育・保育の受け皿の確保、多様な二ーズに対応できる質の高い保育が課題と考える。
  • 山浦所長《公立保育所で大切にしている保育について》

・ニーズに応じた保育文化をつくり出すことは公立保育所の大きな役割の一つと考える。

・遊びを通した学びを大切にしており、友達と一緒に多くの体験ができるように工夫をしている。

・一定した日課での生活、育児担当制、異年齢保育を大切にしている。

・支援児も共に生活することで、互いの心の成長につながる。

・子どもの安全や健康、食育活動にも取り組んでいる。熱中症予防や鼻のかみ方について教えたり、菜園活動などを行っている。

・危機管理マニュアルを作成し、災害時に子どもたちの安全を守る取組みを行っている。大規模災害発生時は公立保育所の役割が大きいと考える。

・人権を大切にする心を育てる教育を大切にしている。職員研修等を実施することで幅広い視点持ち、保育の質の向上に努めている。

・地域とのつながり

  1. 体験学習・保育実習の受入の場の提供
  2. 高齢者との交流
  3. 幼稚園・保育所・小学校交流
  4. 地域への子育て支援(園庭開放・子育てノウハウの提供)
  • 金﨑園長《公立幼稚園で大切にしていること(とよかわみなみ幼稚園の事例を中心に)》

・公立幼稚園は三歳児保育、預かり保育、給食、園バスはすべてないが、公立幼稚園を選んで入園してきてくれる方がいる。徒歩等での通園の時間が保護者と子の会話時間になったり、就学するまでに交通ルールを学ぶ機会となっている。

・保護者と顔を合わす場が多いことを生かし、コミュニケーションを重視。園庭開放に来る未就園児の保護者が安心して子育てできるように支援することも幼稚園の役割であると考える。

・小中学校とのつながりが強いことも公立幼稚園の大きな特徴。幼稚園で遊びを通して学んだことが小中学校にどう接続していくのかを学校の先生と考える機会がある。また、中学校の教師に園児向けの教育を行ってもらったり、小学六年生の平和学習を通した関わりも行っている。

・各園が教師の資質向上のため、研究を行い教師が学び続けられる環境づくりをしている。

・とよかわみなみ幼稚園では「運動遊び」を切り口に「非認知能力」について研究を行っている。

・保育で大事にしていることは伝わりにくいが、教師がこどもの好奇心・探究心を伸ばすような声かけを行うことが重要であると考える。

・就学後に向けた、クラスでの一斉活動も大切である。絵日記を書く習慣のような、一年生に向けてスムーズな学校生活への接続のために必要なことを保育の中に取り入れている。

質疑

  • 私立になくて公立にあるものや、公立でしかできないことはなにか。(藤田)

山浦所長:多様なニーズに応えているところ

金﨑園長:経験豊富な職員の力、小中学校との連携

  • 箕面市内における公立・私立園所の小中学校との連携について伺いたい。(中嶋)

土井担当室長:公立については子どもたちの関わり、職員連携等がある。私立(民営化された園)については連携はあるが、少しずつ薄れていきつつある。市内の就学前教育を等しく行っていくためには民間園を巻き込んで行くことが課題と考える。

  • 教育委員会事務局だけではわからない私立園所からの相談事を公立園所の現場から意見を聴き、私立園所に伝えているということを聞いて、公立の役割を果たされていると感じた。箕面市独自の就学前教育をやっていっていただきたい。(川上)
  • 仮に、公立幼稚園で三歳児を受け入れるということはできるのか。(中嶋)

土井担当室長:保育ニーズの高まりのなかで検討項目はたくさんあるが、本市の子どもたちにとってどういう方向が一番いいのかを検討しているところ。

  • 保護者からの要望にはどのように対応しているのか。(川上)

金﨑園長:公立幼稚園の良さを知って入園している方が多いのが前提。保育のなかで何を大切にしているのかという伝わりにくい部分をいかに可視化して伝えるかを工夫している。
山浦所長:日々の具体的な成長を意識して保護者に伝えるようにしている。また、日々の保育を可視化しスケジュールにして話すように工夫している。子どもたちのなかで育った感情や言葉を大事に伝えるようにしている。

  • 支援児童保護者への支援はどのようにしているか。(中西)

土井担当室長:相談者の状況を聞いて、臨床心理士につなげたり、園との間に入って調整をすることもある。

山浦所長:話し合いの場をもうけて、子どもさんの成長に合わせてきちんと計画を立てることを重視している。

  • 在宅保育をしている保護者が園庭開放などに来られた際の関わり方を具体的に伺いたい。(田中)

金﨑園長:悩み事の相談ができるように、保護者同士や保護者と職員が仲良くなることを意識している。

山浦所長:継続して来てもらうことが大切。献立のレシピ提供、健康相談も行っている。定期的にイベントを開催するなかで保護者同士が仲良くなり悩み事を言い合える関係作りができる場を提供したいと考えている。

  • 緊急一時保育の受入について伺いたい。また、災害時の地域とのつながりの例についても伺いたい。(村川)

土井担当室長:台風で停電になった際に、公立保育所の一室を貸し出して保育を行った例がある。

山浦所長:他の地域での災害で急な里帰りが必要になった保護者のために保育の受入を行ったこともある。

  • 見守りシステムのような子どもに関するデータの抽出はどうしているのか。また、抽出された子どもが在園・在所児であった場合、幼稚園・保育所からのフィードバック等があるのか。(川上)

土井担当室長:システムとしてはない。連携の中で情報共有している。

  • 医療的ケア児に関する問い合わせが低年齢化していたり増えているということであったが、利用したくてできない人も増えているということなのか。(尾﨑)

土井担当室長:利用したくてもできないという人はあまりいない。

  • 医療的ケアが必要な子が増えているなかで、市として課題と感じていることはあるか。(村川)

土井担当室長:箕面市では看護師や医療職が医療的ケアを行うこととなっているため、看護師が配置されていなければ受入が進まないという課題がある。看護師が配置されていても1 名だけでは休暇の際の課題などは残る。それぞれの子どもの状態によって違いがあり、看護師がいれば必ず安心できるというものでもないため慎重に検討していく必要がある。

2その他

次回の連絡
7月2日(金曜日)午後2時から議場で開催

 

 

よくあるご質問

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