箕面市立止々呂美ふるさと自然館指定管理者候補者選定委員会 議事概要
1 委員会の開催状況
(1) 開催日時
平成22年8月11日 13時~15時10分
(2) 開催場所
箕面市役所別館6階第2第3会議室
(3) 出席者
- 委員長 小泉委員(地域創造部長)
- 委員 山田委員(みどりまちづくり部長)
- 委員 西浦委員(止々呂美地域まちづくり協議会)
- 委員 大野委員(サンケイリビング新聞社)
- 委員 世羅委員(有限責任監査法人トーマツ)
2 議事概要
(1) 審査対象施設等について
審査対象施設
箕面市立止々呂美ふるさと自然館(本館及び野外活動緑地)
スケジュール
日 |
内容 |
平成22年7月1日 |
公募公示 |
平成22年7月12日 |
現地説明会の開催 |
平成22年7月30日 |
応募受付終了 |
平成22年8月11日 |
選定委員会 |
平成22年8月下旬 |
選定審査結果の通知
仮協定書締結 |
平成22年10月上旬 |
市議会の承認を経て候補者を指定し、公示 |
平成22年12月 |
候補者と本協定書を締結 |
平成23年4月 |
指定管理を開始 |
(2) 審査基準の審議(プレゼンテーションに関する視点の意見交換)
- 地元の高齢化が進む中、雇用などの面からも提案内容を期待したい。
- 1社が株式会社で、1社が個人経営(共同事業体)。財務体質、事業の継続性などの点も重要なので、体制も含めて判断する。
(3) 提案内容の説明(プレゼンテーション)における主な審議について
株式会社スノーピーク(以下「SP」)
- 委員 地元の人との連携について、具体的な内容を教えてほしい。
SP 自然観察、サイクリングなどで連携したい。本館では、展示販売コーナーを利用した地元名産品の販売も行いたい。
- 委員 キャンプに特化しているが、止々呂美は都心から近く、客層はどのあたりを考えているのか。
SP 「自然を味わう」ことをコンセプトに、キャンプ初心者を主な客層と考えている。
- 委員 SPの京阪神でのブランド力は、どのように評価しておられるか。
SP 全国ブランドと考えるが、一番は首都圏、次に京阪神である。京阪神の店舗数は首都圏より若干少ない程度。関西圏での直営店は5年前からで、認知は徐々に上がってきている。
- 委員 都市周辺から来られたかたが、自然と楽しみ触れ合える仕掛けはどういうものを考えているか。
SP トレッキングツアーを考えている。道を歩くと十分に自然を感じられる場所なので、地元の方にガイドをお願いするツアーを企画できればと考えている。何パターンかコースを用意したい。また、アイデアだけだが特産品の収穫や製造体験も面白いと思う。
- 委員 冬やオフシーズンの展開はどう考えているのか。
SP 冬のキャンプ参加者は結構多い。夏よりも空気が澄んでいて、冬の方が楽しい面もある。焚き火体験は、冬でも打ち出せて注目を浴びる仕掛けになる。
豊能わんこ倶楽部(以下「豊能C」)
- 委員 本館で何をされるか具体的には決まっていないということで、施設をどう活用するか見えてこない。
豊能C 山岳捜査犬の研修や会議、体育館は山岳捜索犬の訓練等に使いたい。
- 委員 自然館には、地域のブランド力や集客力といった魅力を対外的に発信する必要があるが、ドッグランで集客が望めるのか。
豊能C ドッグランであれば、施設が高速道路にも近いので、車で犬を連れてきてくれれば効率的に運営できる。キャンプは土日のみの集客だが、ドッグランは平日、終日使用が可能。ヨーロッパで大人気の「アジリティ」というスポーツがある。制限時間を設けて、障害物をクリアするスポーツで、使用料1時間3,000円の施設を20人~30人が使いっぱなしという状況。集客力を考えれば十分にアジリティに開放することも可能。また、集客があれば、お土産に止々呂美の農産物も購入して帰っていただけると思う。
- 委員 共同事業体に名義のある「箕面森町動物病院」との役割分担は?
豊能C 現在豊能での訓練を一緒に行っている。
(4) 各委員の主な意見等
- 豊能Cは、本館の使用種類や計算などがまったくなく、使用用途も「イベント」という言葉一つコメントされたのみである。本来は、「本館の土地利用、活用方法はこうする」、加えて「緑地についての考え方はこうする」というのが普通だと思う。イベントだけの言葉を平たく伸ばして評価し、点数を付けることが適切なのか。また、人件費も毎年同じになっていることも疑問。
- SPは非上場企業であり、上場企業と比べて決算書の厳しさが違う。提出された書類を信じてよいか。
(事務局)募集要項上、提出書類に虚偽の記載があった場合は失格としている。
- 豊能Cは個人からの提案であり、指定管理者の要件にそもそも該当したのか。
(事務局)豊能Cは団体であり、共同事業体として箕面森町動物病院があると認識しており、団体の要件には該当する。
- 指定期間10年は長い。
(事務局)10年間程見ないと定着しにくいと思われ、またイニシャルコストの回収もあるので、10年間というスパンで最大限できることを提案してもらう必要がある。
- 過去に指定管理者が倒産するケースもあった。直営管理というケースもあり得るが、今回は直営の判断はなく、この2者のどちらかで選択ということでよいか。
(事務局)そのとおりでよい。
(5) 選定委員会としての結論
応募者ごとの評価点は、次のとおり。
株式会社スノーピーク 1,104点
豊能わんこ倶楽部 239点
上記評価点を踏まえ、前記のような意見交換を経て、箕面市止々呂美ふるさと自然館指定管理者候補者の第1順位者として、株式会社スノーピークを選定した。なお、豊能わんこ倶楽部は、指定管理者として相応しくないと認められるため、第2順位者とはしない。