日本脳炎予防接種
日本脳炎について
- 日本脳炎は、日本脳炎ウイルスの感染で起こります。
- ブタなどの体内で増えたウイルスが蚊によって媒介され感染します。ヒトからヒトへの感染はありません。
- 潜伏期間は7日から10日ごろで高熱・頭痛・嘔吐・意識障害・けいれんなどの症状を示すウイルス性の急性脳炎になることがあります。
- 感染者のうち100人から1000人に1人が脳炎等を発症すると考えられています。また、このほか髄膜炎や夏かぜ様の症状もみられます。
- 日本脳炎は、予防接種により罹患リスクを75%から95%減らすことができると報告されています。
- 関連リンク(厚生労働省ホームページ)
接種対象年齢
第1期:生後6か月から7歳6か月(生後90か月)未満
第2期:9歳から13歳未満
接種回数・間隔
標準的なスケジュール
第1期・第2期 |
対象年齢 |
回数 |
標準接種年齢
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第1期 |
初回 |
生後6か月から7歳6か月(生後90か月)未満
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2回(1週間以上、標準的には4週間までの間隔をあけて
接種)
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3歳 |
第1期 |
追加 |
生後6か月から7歳6か月(生後90か月)未満 |
1回(初回2回目終了後6か月以上、標準的にはおおむね1年あけて接種)
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4歳 |
第2期 |
9歳から13歳未満 |
1回 |
9歳 |
第1期に初回、追加で3回、第2期に1回と合計4回の接種が必要です。
特例の対象になるかた
日本脳炎予防接種の特例措置についてのページをご確認ください。
接種方法
- 接種の際は母子健康手帳を忘れずに持参してください。
- 日本脳炎第1期の予防接種予診票は、出生届出時にお渡ししている「予防接種手帳」内にあります。
- 日本脳炎第2期の予防接種予診票は、小学4年生のかたを対象に毎年6月頃に個別送付します。
- この予防接種は個別接種となりますので、下記の定期予防接種医療機関でご予約のうえ接種してください。
(定期予防接種医療機関一覧表)
接種費用
無 料
※ただし、対象年齢に当てはまらない場合は任意接種となり、有料となります。
※任意接種の場合、健康被害が生じた際に予防接種法に基づく補償が受けることができないため、ご注意ください。
ワクチンの種類
不活化ワクチン
留意事項
- 接種当日は、朝からお子さんの状態をよく観察し、普段と変わったところがないことを確認してください。
- 予防接種を受ける予定であっても、体調が悪いと思ったらかかりつけ医とよく相談して接種するかどうか判断してください。
※37.5度以上の明らかな発熱がある場合は接種できません。
- 接種後30分程度は、急な副反応が出た場合に備え、医師と連絡がとれるようにしておきましょう。
- 接種後1週間は副反応の出現に注意し、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。
- 接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は差支えありませんが、接種部位をこすることはやめましょう。また、当日ははげしい運動は避けましょう。
- 母子健康手帳は、予防接種を受けた大切な記録です。今後接種歴を確認する機会が多くありますので、大切に保管してください。
副反応について
- 接種後、発熱・腫れなどの局所反応・じんましん・発疹がわずかに見られますが、通常は数日以内に自然に治るので心配の必要はありません。
- 一方で極めて稀にアナフィラキシー様症状、血小板減少性紫斑病、けいれんなどを起こしたとの報告もあります。
- 予防接種によって健康被害(入院が必要な程度の障害など)が生じた場合は、その健康被害が予防接種によって引き起こされたものと認定されると、予防接種法に基づく補償を受けることができる健康被害救済制度があります。
- 予防接種の効果・副反応などを理解した上で接種してください。
厚生労働省リーフレット