二種混合予防接種
二種混合(ジフテリア・破傷風)予防接種について
- 乳幼児期に接種した三種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風:DPT)、四種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき、破傷風・ポリオ:DPT-IPV)は、不活化ポリオを加えた不活化ワクチンで、平成24年11月1日から定期接種になりました。
- ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオはすべて予防接種により発症・重症化を予防できる疾患です。
ジフテリアについて
- ジフテリアはジフテリア菌の飛沫感染により発症する疾患です。
- 予防接種の導入により、現在では国内の患者発生数は0が続いています。
- 症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。
- 発病2~3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺を起こすことがあるため注意が必要です。
破傷風について
- 破傷風菌は、ヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にいる菌が、傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。土中に菌がいるため、世界中どの土地であっても感染の可能性があります。
- 現在も国内でワクチン未接種世代(50代以上)を中心に年間100人以上の患者発生があります。
- 破傷風菌が体内で増えると、菌の出す毒素のため、筋肉の強直性けいれんを起こします。最初は口が開かなくなるなどの症状があり、やがて全身の強直性けいれんを起こし、呼吸筋麻痺による呼吸困難に陥る死亡率が高い病気です。
接種対象年齢及び回数
11歳から13歳未満までに1回接種
(標準的な接種期間は、初回を生後3か月から12か月になるまでに接種)
接種方法
- 接種の際は母子健康手帳を忘れずに持参してください。
- 予防接種予診票は、小学6年生のかたを対象に毎年6月頃に個別送付します。
- この予防接種は個別接種となりますので、下記の定期予防接種医療機関でご予約のうえ接種してください。
(定期予防接種医療機関一覧表)
接種費用
無 料
※ただし、対象年齢(11歳から13歳未満)に当てはまらない場合は任意接種となり、有料となります。
※任意接種の場合、健康被害が生じた場合に予防接種法に基づく補償が受けることができないため、ご注意ください。
ワクチンの種類
不活化ワクチン
留意事項
- 接種当日は、朝からお子さんの状態をよく観察し、普段と変わったところがないことを確認してください。
- 予防接種を受ける予定であっても、体調が悪いと思ったらかかりつけ医とよく相談して接種するかどうか判断してください。
※37.5度以上の明らかな発熱がある場合は接種できません。
- 接種後30分程度は、急な副反応が出た場合に備え、医師と連絡がとれるようにしておきましょう。
- 接種後1週間は副反応の出現に注意し、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。
- 接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は差支えありませんが、接種部位をこすることはやめましょう。また、当日ははげしい運動は避けましょう。
- 母子健康手帳は、予防接種を受けた大切な記録となります。今後接種歴を確認する機会も多くありますので、大切に保管してください。
副反応について
- 接種後、注射部位の発赤・腫れ・しこりなどの局所反応が主で、7日目までに約18%認められます。なお、しこりは少しずつ小さくなりますが、数か月残ることがあります。
- 通常高熱は出ませんが、接種当日に37.5度の発熱は0.5%未満です。
- 重い副反応がなくても、はれが目立つときなどは接種した医師に相談してください。
- 予防接種によって健康被害(入院が必要な程度の障害など)が生じた場合は、その健康被害が予防接種によって引き起こされたものと認定されると、予防接種法に基づく補償を受けることができる健康被害救済制度があります。
- 予防接種の効果・副反応などを理解した上で接種してください。