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性のありかたは人それぞれに異なります。さまざまな性のありかたが存在することを当たり前のこととして、誰もが自分らしく生きることのできる社会をつくっていきましょう。
性には、次の4つの要素があり、その組み合わせは多種多様です。それぞれの要素のなかで境目がはっきりしていないという意味で、性のありかたはグラデーションと言われます。
「からだの性」と「こころの性」が一致している人や、「好きになる性」が異性に向いている人が多数派とされる一方、これに当てはまらない人(性的マイノリティ)がいます。
2016年から2023年に行われた複数の調査*によると、性的マイノリティは人口の約8~10%いると言われています。
性的マイノリティの人達の多くは差別や偏見の目を恐れ、本当の自分のことを周りに言えない、言わないまま過ごし、生きづらさを感じています。
性自認に関しては、生物学的性との食い違いに悩みながら、社会生活上に支障をきたしたり、職場や学校等で嫌がらせやいじめ、差別を受け苦しんでいる人々がいます。
*2016年 株式会社LGBTQ総合研究所(8.0%)
2019年 株式会社LGBTQ総合研究所(10.0%)
2020年 電通ダイバーシティ・ラボ(8.9%)
2023年 電通ダイバーシティ・ラボ(9.7%)
各語の頭文字をとって、「LGBT(エル・ ジー・ビー・ティー)」と表現され、性的マイノリティの総称としても使われることがあります。
その他、「LGBTQ(エル・ジー・ビー・ティー・キュー)」や、「LGBTQIA(エル・ジー・ビー・ティー・キュー・アイ・エー)」、「LGBTQ+(エル・ジー・ビー・ティー・キュー・プラス)」などと表現することもあります。
上記のような自分の性のありかたについて、他人に打ち明けることを「カミングアウト」といいます。カミングアウトには大きな勇気と相手への信頼が必要です。
一方で、本人の許可を得ず、ある人のセクシュアリティを他人に話すことを「アウティング」といいます。アウティングは本人の意思を無視する行為のため、絶対にしてはいけません。
あくまで性のありかたは人それぞれです。大切なのは、その人がどれに当てはまるかを考えるのではなく、何に困っているかを一緒に考える意識や態度を身につけることです。
性的マイノリティを表す「LGBT(エル・ ジー・ビー・ティー)」に対して、「SOGI(ソジ)」は、その人の性的指向(Sexual Orientation)と性自認(Gender Identity)の頭文字をとった略称で、性的マイノリティかどうかに関わらず、すべての人が持っている属性を示します。
また、性的指向や性自認に関するハラスメントは「SOGIハラ」と呼ばれます。
アライ(ALLY)とは英語で味方、仲間などを意味する言葉で、性的マイノリティの理解者や支援者を指します。身近にアライがいることは性的マイノリティ当事者にとっての励みとなります。
アライになることは難しいことではなく、寄り添う気持ちがあれば誰でもなることができます。
箕面市内在住のかたは、「大阪府パートナーシップ宣誓証明制度」による宣誓が可能です。
この制度は、性的マイノリティ当事者のかた同士が互いを人生のパートナーと宣誓した事実を公に証明するものです。
制度の活用については、箕面市ホームページ(「大阪府パートナーシップ宣誓証明制度」が利用できます。)を見てください。