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令和5年7月3日
「地域クラブ活動の今後の在り方について」をテーマに、大阪教育大学付属高等学校平野校舎教諭の松田雅彦氏を講師に迎え、研修を実施しました。
部活動を外部委託する場合、外部のスポーツ団体の運営がポイントになるが、後継者不足や財源の課題がある。持続的な活動を行うためにはどうしたらいいか。
回答
スポーツ団体の役員や理事を簡単にやめる権利を与えることにより、会員相互に問題意識を持ち合わせ後継者を意識的に作っていく。また、指導者がいないと活動できない原則を取り壊す。子どもたちが自分で考え、指導者として残れるようなプログラムにするべき。財源は市民が納得することが一番。子どもたちを育てるためのお金だということを説明する。
「箕面市青少年吹奏楽団」は組織運営等で今回の講演の趣旨に沿っていると感じる。スポーツ団体でも活かせるのではないか。
回答
このような活動を横に広げることが大事。1つのチームや1つの種目にとらわれず、地域の中でみんなで一緒にできるようにする。市という単位ではなく顔と名前が一致する単位で組織をつくり、その上にホールドする組織をつくってコントロールすることが大事。
運営委員会をきちんと組織することが大事だと思っている。また、地域移行とはこういうことだということを地域全体に、市民に知らせることが重要だと思うが、先生の見解は?
回答
運営団体をどうつくるかがポイント。組織にはコーディネータが必要、学校の先生の仕事にしていく。業務を上乗せするのではなく、その分ほかの業務を調整することがまず1つ。もう1つは箕面市としてゴール設定を決断することが大事。期限を決めてしっかり考える母体をつくればいい。地域移行をきっかけとして教育改革・まちづくりをめざすのであれば、どういうビジョンでやっていくかを教育委員会と学校と地域がともに考え、着実にこなしていくことが大事。
箕面市も課題解決学習に取り組んでおり、講演で話された理念を体現できるベースがある。早い内から準備をするべきとのことだが、準備を進めるに当たってのポイントとアドバイスを聞きたい。
回答
ステークホルダーを集めて研修会を3回程度行う。プロセスを抜きに言葉だけが一人歩きしないよう、合意形成に時間をかけるべき。また、課題を共有する時には必ず当事者である中学生や高校生に意見を求めること。大人が考えたしくみに子どもを合わせるのはよくない。次に、各地域の資源や情報を整理する。課題を整理することで方向性が見えてくる。
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