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更新日:2021年8月5日

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就学前の子育てについての研修を実施しました

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令和3年7月20日火曜日
「箕面市の現代の子育て事情と展望について」と題し、NPO法人はんもっく代表の福井聖子氏から、次のような内容でお話を伺いました。

箕面市における子育て支援の経緯

「保育所数の増加」「幼児教育無償化」などの制度変化や保護者の考え方の変化により子育てサークル数は減少している。

世代の差・親世代の変化

核家族化・少子化・労働環境の変化・高度情報化等により、子育て環境が様変わりし、地域社会全体での子育てから、孤立した子育てへと変化をしてきた。

地域社会での関わりが希薄化した環境で育った子どもが親となり、モデルがないなかで子育てをしなければならないという状況が生まれる。

子育て支援について

子育て支援において大切なこととして、子どもに対しては人間関係の構築や自分で考える力を養う機会が、親に対しては社会全体での子育て環境や養育支援などがある。親子関係のなかでは、愛着形成ができるような支援が大切であり、家族以外の人も子育てに参加できる地域作りが必要である。

今後必要となってくるのは、「産前・産後ケア」「在宅親子の支援」など、子育てのスタートラインに信頼関係を持てる支援。

行政内にコーディネーターとなる役割を設置するなど、団体や地域の人材と行政がつながる仕組みがあればよい。

質疑応答

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質問1:今の若い父親・母親は育児をアウトソーシングする傾向にあると感じる。そのような状況が進んでいくなかで、今後の子育て支援として必要なのは、親に対するものか、子どもに対するものか。

回答:子育て支援で最も大切なのは、「子どもの育ち」であり、育ちを良くするために、子どもを育てる人を支援するというのが、子育て支援のスタンスである。保護者が子育てを良い状態で継続できるように支援するというものであるので、保護者に余力がない場合は外部に肩代わりしてもらえばよいと考える。

質問2:「愛着」や「非認知能力」という言葉を近頃よく聞くようになったが、なぜそのような言葉が声高に言われるようになってきたのか。どのような時代変遷を経て、変化してきたのか。

回答:戦前は、両親だけでなく祖父母や兄弟たちも含め、皆が同じ生活圏のなかで子どもを見て、育てるという環境があった。そういう環境においては、愛着や非認知能力はおのずと育っていたと思われる。また、子どものうちに亡くなってしまうことが多く、元気に育つだけでありがたいという風潮があり、子育てがしやすかった時代である。

しかし、戦後から昭和30、40年代頃までに、社会構造が変化し、父親が会社に行くようになり母親が子育てを抱え込んでしまう状況が顕著となり、子育てが大変になっていった。子育てを便利にするため、布おむつが衰退し、紙おむつが出現したことにより、おむつ替えの回数が減りスキンシップの頻度が減ったことなどで、愛着形成の機会も減ってしまった。愛着や非認知能力は、昔は自然と獲得できていたが、時代の変化により、今はいかに大切かということをあえて伝えなければならない状況が生まれた。

また、幼児教育において、お金を払えば高度な勉強をさせてもらえる幼稚園などが増えていくなかで、愛着や非認知能力の大切さを説明する必要があり、言語化されてきたものと考えられる。

 

 

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