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更新日:2020年12月1日
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箕面の森は、東京の高尾、京都の貴船と共に「日本三大昆虫生息地」と称された地域です。
箕面が昆虫の宝庫であることは昔から有名であり、例えば「大阪府史蹟名勝天然紀念物調査報告 第2輯」(昭和7年大阪府編)には箕面山について次のように紹介されています。
また、大阪府史蹟名勝天然紀念物調査報告第2輯には、当時の昆虫目録も掲載されています。
箕面市環境クリーンセンターは、明治の森箕面国定公園にほど近い自然豊かな山あい(標高約330m)に位置しており、四季折々の昆虫を見ることができます。
日本三大昆虫生息地
箕面市環境クリーンセンター
環境クリーンセンターは、ごみを処理したり、焼却したときに発生する熱を活用するために様々な機械を備えています。
大きなファンが一日中多量の風を吸い込んでいたり、場所によっては一日中明かりがついていたりもするため、環境クリーンセンターは、その構造的に昆虫が集まりやすくなっています。そのため環境クリーンセンターでは、カブトムシやクワガタムシをはじめとして様々な昆虫が観察されます。日本の国蝶オオムラサキの姿も時折見られます。
ミヤマクワガタ(Lucanus maculifemoratus)
ゴホンダイコクコガネ(Copris acutidens)
オオムラサキ(Sasakia charonda)
なお、環境クリーンセンター建設時に実施した環境アセスメント調査(昭和60年)によると、環境クリーンセンター周辺には571種の昆虫が確認されています。
環境クリーンセンターで見られる昆虫の中にも外来種が確認されています。代表的なものをいくつか紹介します。
マツヘリカメムシは、カナダ・アメリカ・メキシコにかけて分布するカメムシですが、平成20年(2008年)に東京で確認され、首都圏を中心に全国へ分布を拡大させています。現在では、環境クリーンセンター周辺でも普通に見られます。
フェモラータオオモモブトハムシは、主に東南アジアに分布するハムシの一種ですが、平成21年(2009年)に三重県松阪市に定着していることが発表され、その後三重県を中心に生息域を拡大しています。環境クリーンセンターでは令和元年(2019年)の夏に2頭見つかっています。
環境クリーンセンターでは外来昆虫だけでなく、外来植物も確認されています。
例えば、近年箕面市内でも生育しているアメリカオニアザミ(Cirsium vulgare)は、環境クリーンセンター場内でも確認されています。アメリカオニアザミは非常に鋭いトゲを持ち、また繁殖力も強いため、除去作業が困難です。
環境クリーンセンター場内のアメリカオニアザミ
外来種が新しい地域で繁殖すると、その地域は自然のバランスが保てなくなり、生態系が崩れる可能性があります。
なお、外来種は「外国から持ち込まれた生物」だけではありません。国内でも違う場所から持ち込まれた生物は国内由来の外来種となり、やはりその地域の生態系を崩す可能性があるので注意が必要です。
環境クリーンセンターでは工場内で見られる昆虫の一部を展示しており、主に市内小学校の社会見学時に箕面の自然環境について理解が深められるよう啓発に努めています。
環境クリーンセンター内の展示スペース
市内には、箕面の滝近くに箕面昆虫館があります。身近な昆虫から遠い海外の昆虫まで幅広く学ぶことができます。
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