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箕面大滝がトンネル工事の影響で人工の滝になってしまったと聞きましたが、本当なのでしょうか。
「箕面大滝はトンネル工事の影響で水涸れし、人工の滝になった」と一部報道がありましたが、まったくの誤解ですので、正しい認識をお願いします。
トンネル工事を行うと、当然に湧水が発生するため、全国でもトンネル工事を行った場合には湧水の汲み戻しを行います。
箕面グリーンロードでも、湧水はトンネル坑道の下に貯水し、ポンプでくみ上げて近くの河川に放水されていますが、貯水、放水場所は箕面川ダムよりも上流の、いずれも大滝から約3.4キロメートル離れた場所にあり、放水量も毎分1立方メートルと極めてわずかな量となっています。
箕面川ダムは、昭和42年の集中豪雨被害をきっかけに治水目的で、昭和57年に設置されました。ダムは川の氾濫を防ぎつつ生態系を守るため、流れてきた水をため、一定の量で放水しています。
箕面大滝を流れる水の量は、降雨量に連動して増減しています。それは、トンネル工事の前も後も関係ありません。
下図:箕面大滝付近の降水量と平均流水量
平成18年12月14日に、「箕面の滝は人工滝」という衝撃的な見出しで、報道が行われました。さらに、箕面森町、箕面グリーンロードの工事に反対する共産党市議会議員がテレビに出演し、報道内容に賛同したことから、箕面大滝をめぐるネガティブなうわさが広がってしまいました。
「水量減少の原因がトンネル工事であるという根拠」として放送で示されたデータは平成16年のものですが、上図のとおり、平成15年~平成17年は降水量が大幅に減少した年であり、これに伴って滝や箕面山系の川の水量全体が自然に減少していた時期でした。
なお、箕面市は、正しいデータに裏付けされた放送を行うよう一部マスコミに強く抗議を行っています。
箕面市は一切負担しておりません。大阪府道路公社によるトンネル維持管理の一環なので、箕面グリーンロードの通行料によりまかなわれています。
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