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緑豊かな山麓部(市街地から見える山の南斜面)は、箕面のシンボルとして多くの市民に親しまれています。しかし、多くの市民が山麓部の緑の保全を望んでいる一方で、実際に育て、守ってきたのは山林所有者のみなさんです。
かつては薪や炭などの燃料や用材、山菜などの生産の場として、共同で維持管理をしながら生活と密着していた山と人との関わりも、今ではその必要性が減り、管理のために人が入ることも少なくなっています。山林の育成管理に必要な間伐や枝打ちには多くの費用や労力がかかり、適切な山林の状態を保つのが難しくなっています。人が入ることの少なくなってきた山林では、タケやササの繁茂によって従来あった植生が変化したり、山道が消えていったところもあります。また、ゴミの投棄やたばこなどの火の不始末、山菜の無断採取など、マナーの悪い人も増えてきました。
また、国定公園に近いため大部分が市や府などが持つ公有地と思われがちな山麓部には、実際には300人を超える山林所有者がおられ、山に対する思いや将来の展望などもさまざまです。
このような箕面の山麓部を、山林所有者・市民・行政がともに知恵を出し合いながら、力を合わせてみんなで山麓部を育てていこうと、取り組みが行われています。
「みのお山麓保全活動補助金」創設
昨今の金融情勢により、公益信託の継続が困難となったため、新たにみのお山麓保全活動補助制度を創設し、山麓を保全する活動の応援(助成)を継続していきます。
山林所有者・市民・行政と学識経験者が集まって、みんなで山麓部を育てていく方策について検討
2年半にわたる検討・取り組みをふまえ、山林所有者・市民・行政の三者協働で山麓部の保全と活動に向けた推進計画「山麓保全アクションプログラム」を策定。
「山麓部の現状と山林の多面的価値を再認識し、三者が協働で保全に取り組む」
仕組み1
山麓にかかわる多様な人と組織が、情報や意見の交換を行い、行動の起点となる「情報・意見交換・行動発生の場(プラットフォーム)」を設ける
仕組み2
多様な人と組織をつなぎ、活動の場となる山林や活動する人をつなぐなど、三者協働による山麓保全の条件を整え、取り組みを推進する仲人的な役割を果たす「山麓保全を推進する組織(仲人組織)」を設 立する
仕組み3
以上の取り組みを支える「資金循環のシステム」を整える
平成14年4月、旧箕面・山麓保全検討委員会の参加者を中心に「みのお山麓保全委員会」を結成。
平成15年8月に大阪府からNPO法人設立の認証を受ける。
「NPO法人みのお山麓保全員会」(山なみネット)のホームページ( 外部サイトへリンク )
(※「NPOみのお山麓保全委員会」は、山林所有者・市民・行政の三者協働による箕面の山麓部の保全・活用に向け、啓発活動や市民間の交流促進に向けた交流会の開催などを行っている団体です)
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