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箕面市の上下水道は普及率がほぼ100%に達し、市民生活に無くてはならないものとなっています。かつては給水人口や水道使用量の増加に伴い、料金収入の増加も見込めましたが、今は給水人口は増加傾向にあるものの、一人一日当たりの生活用水は横ばいの傾向にあるなど、今後も水道使用量は低迷するものと考えられ、収益環境は厳しくなると予想されます。一方、これからは料金の収入増につながらない施設の更新が増加してきます。道路の下にあるため、目には見えませんが、モノである以上寿命があり、水道は平成19年度、下水道は平成31年度からその更新が本格化し、今後多額の費用が発生する見込みです。
そのため、水道部では厳しい財政事情の下、今後10年程度の長期的な見通しにたってサービスの質を低下させずに老朽管の更新など重要な課題を解決するために、上下水道事業の経営ビジョン(戦略)の策定を進めています。
経営ビジョン(戦略)の策定に当たり、アンケート調査を実施し、利用者のみなさんの声をお聞きしました。実施概要は表1のとおりです。
(表1)
調査対象 |
箕面市在住世帯(2,011世帯)(無作為抽出) |
---|---|
調査期間 |
平成19年9月3日~30日 |
回収数 |
1,059通(※白紙回答2通含む) |
回収率 |
52.7%(1,059通÷2,011通) |
調査項目 (全30問)
|
|
まず、水道水をどのようにして飲まれるかをお聞きしました。その結果は表2のとおりで、じゃ口から出してそのまま飲むと答えたかたは約19%でした。逆に水道水は飲まないかたも約12%います。
(表2)
問 |
水道水をどのようにして飲んでいますか。 |
回答数 |
割合(%) |
---|---|---|---|
1 |
じゃ口から出してそのまま飲む |
182 |
18.8 |
2 |
浄水器を通して飲む |
316 |
32.6 |
3 |
冷やしてから飲む |
28 |
2.9 |
4 |
沸かしてから飲む |
309 |
31.9 |
5 |
水道水は飲まない |
115 |
11.9 |
6 |
その他 |
18 |
1.9 |
次に、飲み水として満足されているかをお聞きしたところ、表3のとおりで、満足している、ある程度満足しているを加えると過半数の約56%が肯定的な評価となっています。
(表3)
問 |
箕面市の水道水について、飲み水として満足していますか。それとも不満ですか。 |
回答数 |
割合(%) |
---|---|---|---|
1 |
満足している |
184 |
17.7 |
2 |
ある程度満足している |
397 |
38.2 |
3 |
どちらともいえない |
247 |
23.8 |
4 |
やや不満である |
77 |
7.4 |
5 |
不満である |
68 |
6.5 |
6 |
その他 |
67 |
6.4 |
また、満足している、ある程度満足していると回答されたかたに満足の理由をお聞きしたところ表4のとおりで、60%を超えるかたがいやな味やにおいがしないからと答えています。
(表4)
問 |
満足している、ある程度満足していると回答されたかたにお伺いします。満足の理由はなんですか。(複数回答可) |
回答数 |
割合(%) |
---|---|---|---|
1 |
水質検査が行われており安全だから |
234 |
40.3 |
2 |
消毒されているから |
115 |
19.8 |
3 |
色やにごりがないから |
191 |
32.9 |
4 |
市が供給する水だから |
270 |
46.5 |
5 |
いやな味やにおいがしないから |
367 |
63.2 |
6 |
その他 |
19 |
3.3 |
次に、水道水に求めるものをお聞きしました。(表5)
約74%のかたが安全性をあげています。その一方で約8%のかたが料金の安さをあげています。
(表5)
問 |
水道水に何を求められますか。 |
回答数 |
割合(%) |
---|---|---|---|
1 |
安全性 |
670 |
74.0 |
2 |
断水がない(安定した給水) |
106 |
11.7 |
3 |
おいしさ |
47 |
5.2 |
4 |
料金の安さ |
69 |
7.6 |
5 |
においがない |
13 |
1.4 |
6 |
その他 |
1 |
0.1 |
水道料金、下水道使用料についてお聞きしたところ、表6のとおり、高い、やや高いというかたがあわせて66%にのぼり、普通と思われているかたの2倍にもなります。逆に、安い、やや安いというかたはほとんどおらず、利用者のかたの負担感は大きいことが分かります。
(表6)
問 |
お宅の水道料金、下水道使用料をどう思われますか。 |
回答数 |
割合(%) |
---|---|---|---|
1 |
高い |
338 |
32.9 |
2 |
やや高い |
340 |
33.1 |
3 |
普通 |
331 |
32.2 |
4 |
やや安い |
14 |
1.3 |
5 |
安い |
5 |
0.5 |
今後、災害対策、老朽施設の更新の費用の増加が見込まれています。そこで、地震対策や古い施設の更新と水道料金・下水道使用料の関係についてお聞きしました。
約65%のかたが地震対策や古い施設の更新は必要だが、水道料金や下水道使用料だけでその経費を賄うのではなく、税金などの投入を考えるべきであるとしています。値上げしてもやむをえない、値上げしてまでは不必要とするかたがいずれも約16%となっています。
(表7)
問 |
地震に強い上下水道施設をつくり(地震対策)、古くなった上下水道施設を新しくする(更新)には多くの資金が必要ですが、地震対策や古い施設の更新と水道料金・下水道使用料の関係について、どのように思われますか。 |
回答数 |
割合(%) |
---|---|---|---|
1 |
地震対策や古い施設の更新は必要なので、これによる水道料金や下水道使用料の値上げはある程度仕方がない |
153 |
15.5 |
2 |
地震対策や古い施設の更新は必要だが、水道料金や下水道使用料だけでその経費を賄うのではなく、税金などの投入を考えるべきである |
643 |
65.2 |
3 |
現在、問題なく使えているなら、値上げしてまで積極的に取り組む必要はない |
154 |
15.6 |
4 |
その他 |
36 |
3.7 |
水道事業及び下水道事業に対する期待について、お聞きしたところ、表8のとおりで、90%を超えるかたが安心・安全な水の供給をあげています。以下順に地震災害に強い上下水道(約61%)、値上げしない(約55%)、断水がない(約52%)と続きます。
(表8)
問 |
水道事業及び下水道事業にどのようなことを期待されますか。(複数回答可) |
回答数 |
割合(%) |
---|---|---|---|
1 |
安心・安全な水の供給 |
960 |
90.8 |
2 |
断水のない安定した水の供給 |
552 |
52.2 |
3 |
地震や災害に強い上下水道 |
640 |
60.5 |
4 |
浸水被害の解消 |
104 |
9.8 |
5 |
いつでも快適に利用できる下水道 |
337 |
31.9 |
6 |
苦情などに対する迅速な対応 |
203 |
19.2 |
7 |
上下水道事業の安定的な経営 |
296 |
28.0 |
8 |
水道料金や下水道使用料を値上げしないでほしい |
577 |
54.6 |
9 |
その他 |
19 |
1.8 |
水道部は、今回のアンケートに集約された利用者のみなさんのご要望にお応えできるよう、今後とも引き続き経費の節減に努めるとともに、経営ビジョン(戦略)を策定し、着実に実行していきます。
このページの内容は、みのお水だより第12号でお知らせしました内容の一部を転載したものです。
くわしい結果については、利用者アンケート(「水道事業及び下水道事業に対するアンケート」)の集計結果(PDF:228KB)をご覧ください。
今回のアンケートで頂きました、ご質問やご意見等を内容に応じてグループにまとめて、それぞれについて水道部として考えかたをお示ししました。
利用者アンケート(ご質問やご意見の集計結果(PDF:78KB)をご覧ください。
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