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更新日:2016年9月28日

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(報道資料)箕面山瀧安寺の「中尊寺経」を特別公開します!~900年の時を超えて、再び黄金の輝きを取り戻した貴重な至宝~

箕面市立郷土資料館では、10月7日(金曜日)から12月11日(日曜日)まで、国宝級の至宝である「中尊寺経(紺紙金銀字交書一切経)」を特別公開します。
この経典は箕面山瀧安寺に古くから伝わるもので、平成15年に京都国立博物館の調査により、1126年に奥州の藤原清衡氏が岩手県平泉町の中尊寺に奉納した「中尊寺経(紺紙金銀字交書一切経)」の一部であることが判明しました。ほかに現存している「中尊寺経」は国宝にも指定されるほどの至宝で、箕面山瀧安寺所蔵の「中尊寺経」も金字と銀字で写経や仏画が描かれており、豪華絢爛です。
今回は、箕面山瀧安寺が所蔵する5巻のうち2巻を平成26年度・27年度に修復したため、特別に初公開します。900年の時を超えて、再び黄金の輝きを取り戻した貴重な至宝をぜひご覧ください。

1.箕面山瀧安寺所蔵「中尊寺経」について

箕面市立郷土資料館では、10月7日(金曜日)から12月11日(日曜日)まで、国宝級の至宝である「中尊寺経(紺紙金銀字交書一切経)」を特別公開します。
この経典は、箕面山瀧安寺に古くから伝わるもので、平成15年に行われた京都国立博物館の調査により、「中尊寺経(紺紙金銀字交書一切経)」の一部であることが判明しました。「中尊寺経」は、奥州藤原氏が岩手県平泉町の中尊寺に奉納した写経で、中でも「紺紙金銀字交書一切経」は1126年に藤原清衡が奉納されたものと言われています。
「紺紙金銀字交書一切経」は、その名のとおり、紺色の紙に銀で罫線を引き、一行おきに金字と銀字で交互に書写され、表紙の見返りには金銀の鮮やかな仏画が描かれている、豪華絢爛な経典です。
ほかに現存している「中尊寺経」は、国宝にも指定されるほどの至宝です。箕面山瀧安寺所蔵の「中尊寺経」5巻は、作成後900年近くが経過しているにもかかわらず、その保存状態は非常に良く、経巻の軸はオリジナルのままです。中尊寺経

2.特別公開の概要

箕面山瀧安寺が所蔵する「中尊寺経」は、平成26年度・27年度に公益財団法人朝日新聞文化財団・文化財保護助成を受けて、5巻のうち2巻が修復されました。この修復を記念して、今回の特別展示では、900年の時を超えて再び黄金の輝きを取り戻した「中尊寺経」2巻を特別に初公開します。また、あわせて箕面山瀧安寺所蔵の大般若波羅蜜多経も展示します。
場所:箕面市立郷土資料館(箕面市箕面6-3-1みのおサンプラザ1号館地下1階)
期間:10月7日(金曜日)から12月11日(日曜日)まで(木曜日休館)
時間:午前10時から午後5時まで
入場:無料
電話:072-723-2235
FAX:072-724-9694

(参考)

1中尊寺経
中尊寺経は岩手県平泉町の中尊寺に藤原三代が奉納した写経で、以下の3種類があります。
(1)藤原清衡(初代)が発願した「紺紙金銀字交書一切経」
(2)藤原基衡(二代)が発願した「紺紙金字法華経」
(3)藤原秀衡(三代)が発願した「紺紙金字一切経」
中尊寺には約5400部が奉納されたと言われていますが、現存するのは約4500巻で、そのうち中尊寺に現在も残されているのは僅かに15巻のみです。大部分は、1598年(安土桃山時代)に豊臣秀吉の命により、高野山金剛峯寺(和歌山県)に移されたそうです。箕面山瀧安寺が所蔵する経巻は作成から900年近くが経過しているにもかかわらず、経巻の軸や紐もオリジナルで大変貴重なものです。保存状態も良く、往事の輝きをよく伝えています。

2なぜ、箕面山瀧安寺に中尊寺経が所蔵されているのか
箕面山瀧安寺に中尊寺経が伝わった経緯については、記録・伝承は残されていません。しかし、箕面山瀧安寺は役行者が650年に建立した山岳信仰修験道の根本道場で、本尊の弁財天は日本最初にして最古であると伝えられており、日本を代表する修道場の寺院として、皇室や公家、武家からも強い信仰を受けていました。安土桃山時代に奥州から高野山金剛峯寺に移された際、またそれ以降当時の有力者が寄進したのかもしれません。
また、箕面山瀧安寺は現在の「宝くじ」の起源である「富くじ」発祥のお寺であり、江戸時代には富くじ「箕面富」を求める人で大にぎわいだったと伝えられています。江戸幕府により富くじ禁止令が出された際も、箕面山瀧安寺の富くじ「箕面富」だけは特別に発行を許されていました。

3修復の経過について
国宝級の価値がある中尊寺経を多くのかたに知っていただき、できるだけ良い状態で後世に残していきたいという思いから、箕面山瀧安寺と箕面市が協力し、平成26年度・平成27年度に公益財団法人朝日新聞文化財団・文化財保護助成を受け、中尊寺経2巻を修復しました。

4文化財の指定などについて
「中尊寺経(紺紙金銀字交書一切経)」の多くは、中尊寺金色堂とともに平泉の黄金文化を象徴する貴重な資料として、国宝や重要文化財に指定されています。
平成15年(2003年)2月、京都国立博物館による調査の結果、経巻は「中尊寺経(紺紙金銀字交書一切経)」と判明しましたが、経巻が5巻と少ないため国宝の指定には至りませんでした。同年3月、箕面市教育委員会では、箕面山瀧安寺が所蔵する中尊寺経の歴史的、美術的、文化的な価値が高いことから、市の有形文化財に指定しています。

「中尊寺経(紺紙金銀字交書一切経)」の主な指定種別

指定種別 所在地など 点数 備考
国宝 和歌山県高野山金剛峯寺 4,296  
国宝 岩手県平泉町中尊寺 15  
重要文化財 大阪府河内長野市観心寺 166  
重要文化財 東京国立博物館 12  
重要美術品(※) 京都国立博物館 1  
市指定 箕面市瀧安寺 5 平成15年3月指定

重要美術品…昭和8年、旧国宝に準ずる価値のものとして認定された美術品。その後制度は廃止されましたが、位置づけは今も残っています。

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