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道路に布設している水道管(これを配水管といいます)から分岐して各家庭に給水している水道管を給水管といいます。水道水は流れているときは絶えず新鮮な水ですが、旅行などで家を留守にし、長期間水を使用しない場合には、給水管に水が滞留していることになります。これと同じように、夜間は一般的に水を使用しないことが多いため、わずかの間ですが給水管に水が滞留しています。水道水には消毒のため塩素を注入していますが、時間の経過とともに消毒効果が薄くなってきます。これがひとつ目の理由です。
もうひとつの理由は、給水管に使われる素材として、かつては鉛管を使用していた時期があります。この鉛管に水が滞留した場合、若干、鉛が溶け出すことがあります。また、給湯器など給湯管には、通常、銅管が使用されていますが、この場合も滞留水に銅イオンが溶出すことが解っています。これらは、使用を開始して二年ぐらいまでの新しいものほど金属が溶出してきますが、それ以降は管の表面に不溶性の酸化皮膜が形成されますので、あまり溶出しないようになります。
いずれにしても、すぐに健康障害が起こるといったものではありませんが、以上のような理由から念のため、朝一番の水はバケツ一杯程度、飲用以外に使用してください。
水の中には、ミネラル分が含まれています。水道水にも当然ミネラル分が含まれており、これは水が蒸発してもあとに付着して残ります。白い粒はポットの熱でミネラル分が析出したものですから、問題はありません。
ミネラル分とは、人体に必要なカルシウム・マグネシウム・ケイ酸などの鉱物性栄養素のことで、適度に水に含まれていると水がおいしく感じられます。
水道水にはミネラル分が含まれています。ミネラル分は水の蒸発とともにあとに残ります。蛇口部分は、水に濡れたり、乾いたりを繰り返していますので、その部分にミネラル分が付着して徐々に白くなっていきます。特に給湯栓は、水温が高く水が蒸発しやすいため、この現象がよく見られます。白い斑点が付かないようにするために、水に濡れたところはふき取って ください。白い斑点ができたときは、酸で除去できますので、一度、酢(す)でふき取ってみてください。
水道水の場合、肉眼で判るほど銅が溶け出すことはありません。海の水が青く見えるのと同様、光の反射が原因ですので心配ありません。
石鹸や身体に含まれる脂肪分が、給湯器の配管から溶け出した僅かな銅と結びつき、「銅石鹸」が生じます。これが空気中の酸素と反応して青い付着物になります。水には溶けませんので、お風呂用洗剤で除去してください。
蛇口や混合水栓に使われているパッキンなどのゴムが劣化し、栓の開閉操作を行った際に細かく砕けて出てくるのが主な原因です。パッキンの交換又は器具メーカーに問い合わせをして下さい。
蛇口から水道水を勢いよく出すと、空気を吸い込みます。それが、細かな気泡となって白く見えることがあります。また、湯沸器で急激に加熱すると水中に溶け込んでいる空気が気泡となり、白く見える場合があります。共に、下の方から透明になり白い濁りがなくなる場合、原因は空気です。安全性については心配ありません。
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