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水道料金の額は、水道事業を運営するために「通常業務にかかる経費」や、老朽化した施設の建て替えや配管の取替え費用など「将来を見据えた経費」を合算します。これらの経費を、みなさんからいただく水道料金や下水道使用料でまかなうことができるように金額を設定しています。
この額を「箕面市水道事業及び公共下水道事業運営審議会」という学識経験者のかたなどを交えた会議のなかで、適正な原価の下に設定されているか、公正で妥当なものであるかを検討し、金額を決定します。
たとえば・・・浄水場や配水池、各ご家庭へ水を送るための配管など、施設や設備の運転や維持管理にかかる費用、水を送るために使用するポンプを動かすための電気代など(動力費といいます。)、水質検査や消毒用に使う薬品代、職員の人件費などが「通常業務にかかる経費」にあたります。また、みなさんへ送っているお水の全体の約14パーセントは箕面川の水や深井戸の水から作られていますが、足りない分は大阪府広域水道企業団から水を購入しています。その購入費用も「受水費」といって「通常業務にかかる経費」に含まれるうちのひとつです。
また、古くなった施設や水道管の取替えなどの建設工事には莫大な費用がかかります。この費用は、今、お水をお使いのみなさんだけではなく、10年後、20年後と長く使うものは将来に渡り、みなさんでご負担いただくべき経費として「将来を見据えた経費」としています。この資金として自己財源(預貯金)を使ったり、それでも足りないときは国から借金をして、この費用に充てています。また、この借金に対しての利息も必要な経費になります。
水道料金は、市によって違いがあります。
その理由は、水道水は、川の水を汲みあげて(取水)、飲めるように水をきれいに(浄水処理)して、みなさんのところへ水を送って(配水)いますが、その元となる水源の位置や種類(川の水、地下水など)、その水質の良し悪しによって浄水処理にかかる費用が大きくかわります。また、地形や地理的な要因によっても、取水や配水にかかる費用が大きく異なるため、市によって水道料金が違うのです。
箕面市では、自然流下(高いところから低いところへ自然と水が流れる原理。)を利用して、みなさんのところへ水を送っています。そのため、山の多い箕面市では、より高いところに配水池(水を入れるタンクの役割で、大きなプールようなもの)を設置する必要があり、その配水池へ水を送るためのポンプの動力費もかかります。さらに、止々呂美や森町、彩都など東西に広い(箕面市の)地理的な要件に合わせた施設の配置や水を送るための配管などが必要で、施設の数が増えれば増えるほど必要な経費も増えることになります。
各家庭での使用水量は、家族の構成や人数や、各ご家庭の家電(洗濯機やトイレ)の機能や、個人の水の使われかたによって異なりますが、平均的には1人当たり一日に使う水量は250リットルとも言われています。
世帯人員別の1か月あたりの平均使用水量のめやす
世帯人員 | 使用水量 | 世帯人員 | 使用水量 |
1人 | 8立方メートル | 4人 | 25立方メートル |
2人 | 16立方メートル | 5人 | 30立方メートル |
3人 | 21立方メートル | 6人以上 | 35立方メートル |
※箕面市では調査を行っていないため、ほかの地域のものを参考として掲載しています。
基本料金とは、いつでも安心してお水が使えるような体制を維持するためにかかる経費(施設などの維持管理や、料金収納にかかる費用など)で、お水の使用水量に関係なく固定的にかかるもの(1か月あたりの使用水量が0~8立方メートルまで)を基本料金としています。
また、従量料金とは、 基本料金に含まれる水量(1か月あたり0~8立方メートルまで)を超えた使用水量にかかる料金で、使用量に応じて1立かたメートルあたりの単価が定められていて、「水量」に「単価」を乗じたものをいいます。
逓増制(ていぞうせい)とは、お水をたくさん使えば使うほど料金の単価が高くなる仕組みをいいます。この仕組みは、生活に必要な水を安価にし、また、みなさんに節水を心がけていただくことを目的としています。
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