更新日:2016年3月31日

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平成27年第8回箕面市教育委員会定例会会議録(その2)

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◯教育長(具田利男君) : 技術・家庭の技術分野ですが、「東京書籍」「教育図書」「開隆堂」の全3者を学習会で検討する中で、「東京書籍」と「開隆堂」の2者について特に検討を深めました。学習指導要領の目標にありますように、ものづくりなどの実践的・体験的な学習活動を通して、材料と加工、エネルギー変換、生物育成及び情報に関する基礎的・基本的な知識及び技術を習得することがどうなっているのかを見ました。「東京書籍」は、大きめの本のサイズを活用し、ものづくりに関連した資料などが豊富だと感じました。たとえば木材の扱いのところでは、木材の特徴、絵、写真、大きな見開きでの説明があり、利用例など細かい写真で、造られる工程を示していました。また、正確な製作に欠かせない、製図の扱いの項目では、見開きで、製図の3つの手法をわかりやすく比較できるように配慮されていました。また「開隆堂」は、同じ木材の扱いのところでは、バルサ材が空気を通す写真を記載し、子どもたちの興味関心を高めていますが、特徴については凝縮して説明していると感じました。製図の扱いの項目では、製図の3つの手法を3ページにまたがって記載されてました。次に、大人のみならず子どもたちにとっても大事なことがらである情報モラルに注目しました。「東京書籍」は、情報を安全に利用する観点から、情報モラル、知的財産権、著作権など、利用の際、注意しなければならない7つの事例を紹介し、解説しています。「開隆堂」では、利用するときのモラルの観点から、知的財産権、著作権とともに、子どもたちが犯罪に巻き込まれないための6例を紹介していました。もう1点、「箕面の授業の基本」における授業展開にとってどうなのかにも注目しました。具体的に目標や単元のまとめがどう扱われているかですが、「東京書籍」は、基本的に、見開きのページの左上の同じ箇所に目標が記載されており、右下の同じ箇所にまとめが記載されています。教える側にとっても教わる側にとっても、この時間のゴールがより明確にされてる点が良いと感じました。「開隆堂」は、単元の始めに目標はあるものの、まとめは特に記載されていません。私としては、学習会での意見を踏まえ、「東京書籍」が良いと感じております。
◯委員長(山元行博君) : 教育長からのご意見について、事務局から何か補足説明は等ございますか。
◯子ども未来創造局学校教育室担当室長 : 選定委員会では、子どもたちにとって「わかる、できる、力がつく教科書」、また教える側にとっては、「この教科書で生徒に力をつけることができる」という観点で調査を進めたと報告を受けています。「東京書籍」は、植物栽培を扱った単元では、栽培ごよみを、3ページ見開きで見られるよう工夫し、詳しく説明しています。一方「開隆堂」では、同じ栽培ごよみを、2ページ見開きで記載しております。また、小中一貫教育の観点から比較しますと、「東京書籍」が、小学校や高校の関連性、他教科の関連性が章の始まりに記載してあるに対し、「開隆堂」は、同様のものはありませんでした。また、人権の観点から比較しますと、「東京書籍」「開隆堂」ともに、登場する男女比率などはほぼ変わりませんでした。最後に実習の安全面での注意箇所には、それぞれ「安全マーク」が記載され、それぞれの機器を安全に使用するための点検項目や復旧、保全方法が詳しく記載されていたと報告を受けています。
◯委員長(山元行博君) : 教育長からのご意見、事務局の補足説明について、ご質問、ご意見はございますでしょうか。
◯委員(髙野敦子君) : 私は子どもたちにとっては、最新の技術やそこに携わる人といった観点が大事かと思い見てみました。「東京書籍」は、最新の新幹線の技術紹介や、他にも最新技術など細かい写真などが記載されていました。また、最近、イベントなどで見かけるプロジェクションマッピングの紹介では、その技術者の紹介などもありました。「開隆堂」は二次エネルギーの利用の単元で、エネルギー説明図、蒸気機関車、4サイクルエンジンが紹介されていますが、少し古い感覚が否めません。私は、学習会での意見を踏まえて、「東京書籍」が良いのではないかと思います。
◯委員長(山元行博君) : 技術について、他にご意見等はございませんか。
◯委員長(山元行博君) : 他にないようですので、技術については「東京書籍」を採択するということでよろしいでしょうか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(山元行博君) : 異議なしと認めます。続きまして、技術・家庭、家庭について、丹澤委員からご意見をお願いします。
◯委員(丹澤直己君) : 技術・家庭、家庭分野は、「東京書籍」「教育図書」「開隆堂」の全3者を検討しました。学習会で論議を進め、特に検討を深めたのは、「東京書籍」「開隆堂」の2者でした。家庭分野は、技術分野と同じく、学習指導要領の理念である「生きる力」を育むという意味では、最も実用的な内容を含む教科だと思います。次代を担う子どもたちに是非とも身につけてほしい知識・技能について、子どもたちが自ら学び、教員が効果的に教えられることが大切と考えます。学習会での論議にもありましたが、「東京書籍」の構成は、衣食住の分野では、「食生活」、「衣生活」、「住生活」、そして「成長と家族・地域」、「消費生活と環境」の順です。また巻末「言葉のページ」で、家庭分野での学習と関わる独特な言い回しや名称を解説し、学習内容の理解を深められるように構成されています。「開隆堂」の構成は、「家族・家庭と子どもの成長」「食生活と自立」「衣生活・住生活と自立」「身近な消費生活と環境」の順になっており、巻末では、社会で活躍する人のメッセージが掲載されており、子どもたちが将来の展望を持てるように構成されています。「東京書籍」は、創意工夫の観点からみると、写真や「プロに聞く」、「やってみよう」、「実習例」などの課題が、随所に記載されていて、子どもたちの興味・関心・意欲を高め、自主的な学習につながるよう工夫されています。「開隆堂」は、実習や製作の完成写真などが効果的に記載され、子どもたちの興味・関心を高める工夫がされていると思いますが、私としては、学習会での意見を踏まえ、「東京書籍」の方が良いのではないかと考えます。
◯委員長(山元行博君) : 丹澤委員からのご意見について、事務局から何か補足説明等はございますでしょうか。
◯子ども未来創造局学校教育室担当室長 : 選定委員会では、技術分野と同じように、子どもたちにとって「わかる、できる、力がつく教科書」、教える側にとっては、「この教科書で生徒に力をつけることができる」という観点で調査を進めたと報告を受けております。学習課題の取り上げ方、具体的な学習の目標としての記述につきましては、「東京書籍」は、どの単元でも、目標とまとめが決まった場所に記載されており、生徒にとっても教える側にとっても、授業時間、ゴールがより明確となっているという報告を受けております。「開隆堂」は、目標はありますが、特にまとめの記載はされていません。次に、まとめと振り返りについて具体的な自己評価の観点で見てみますと、「東京書籍」は、単元ごとに、振り返りとまとめの両方の記述があり、単元のゴールが明確です。合わせて大切な用語について説明もあります。一方、「開隆堂」は、学習のまとめは記述のみとなっています。また、「箕面の授業の基本」に沿った課題解決型の学習の進め方で見てみますと、「東京書籍」は、「課題、計画、実践、まとめよう、振り返ろう」といったPDCAサイクルが確立されています。一方、「開隆堂」は、学習の進め方の例を見ると、留意点と実践例はございますが 改善で終わっています。つまり、振り返りがございません。小中一貫教育の観点で見てみまして、技術分野と同じように、「東京書籍」の方は、小学校や他教科へのリンクがありますが、「開隆堂」では、吹き出しで、小学校の記述や、他教科とのリンクも若干読まないとわかりにくくなっております。人権の観点につきましては、左ききの子どもたちへの配慮という観点で見てみますと、「東京書籍」は、包丁の使い方で左ききの写真があり、「開隆堂」は、同じく上から見た写真で記載されています。また、布のほころび直しについて、「東京書籍」は絵図と写真で記載があります。左利きの針の運び方もありました。「開隆堂」は絵図と写真での記載のみでした。以上のように、選定委員会から報告を受けております。
◯委員長(山元行博君) : 丹澤委員からのご意見、事務局の補足説明について、何かご質問、ご意見はございますでしょうか。
◯委員(髙野敦子君) : 家庭科は、実習などもあるので、説明の見やすさ、内容の程度の観点から、意見を述べたいと思います。ミシンの扱いについて見てみますと、「東京書籍」は、情報がすっきりしており、大事なところは図を多用して示しているなど、工夫されていると感じました。「開隆堂」は、説明をじっくり読んだらわかる示し方でした。また、調理のところでハンバーグの作り方を示しているところを見ると、「東京書籍」は、「下ごしらえ」「たねをつくる」など、順番を示した番号が大きく、それぞれの作業手順のタイトルがあり、作業しながら見やすくなっています。「開隆堂」も同じような説明がありましたが、少し見やすさに劣ると感じました。これは、「東京書籍」の本のサイズにも関係していると思います。「東京書籍」の方が少し大きく、全体的に図なども余裕があり、見やすくなっています。以上から私は、学習会での意見も踏まえ、「東京書籍」が良いと考えます。
◯委員長(山元行博君) : 確かに「東京書籍」は、子どもにとって「わかる、できる、力がつく」といったような感じの教科書、教員も効果的に使用することが可能である教科書であると、私も感じました。家庭科分野について、他に何かご意見はございませんでしょうか。
◯委員長(山元行博君) : ないようですので、技術・家庭、家庭分野については「東京書籍」を採択するということでよろしいでしょうか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(山元行博君) : 異議なしと認めます。続いて、英語について審議をします。丹澤委員からご意見をお願いします。
◯委員(丹澤直己君) : 英語は、「東京書籍 NEW HORIZON」「開隆堂 SUNSHINE」「学校図書 TOTAL ENGLISH」「三省堂 NEW CROWN」「教育出版  ONE WORLD」「光村図書 COLOMBUS 21」の全6者を学習会で検討し、選定委員会からの報告を参考にいたしました。そして特に議論を深めていったのが、「学校図書 TOTAL ENGLISH」「教育出版 ONE WORLD」の2者でした。まず、今年度全学年で始まった小学校の英語活動と、中学校で始まった英語コミュニケーション科との接続という観点で見てみました。具体的には、英語を使ったコミュニケーション力・表現力の育成につながる学習、スピーチやプレゼンテーションになっているかどうかという点です。「学校図書 TOTAL ENGLISH」1年生では、4つのチャプターから成り立っています。扉のページでは、より表現活動を意識したつくりになっています。例えば、子どもたちが見通しをもって学習ができるように、チャプターで学ぶこと、学んだ結果、それでどんなことができるようになるか、「自己紹介のスピーチができるようになりますよ。」というように学んだ結果こうなるということを記してあります。また、ページの下部に「Tips」という固定語で、コミュニケーションを行う上で、知っておくとためになる情報が記載されています。たとえば、『Really?は相手の言ったことを「えっ!本当に?」と聞き返すときに使います。』とか、『“「Do you play soccer, Ms.Allen?”というように『文の終わりに相手の名前を付けると、親しみがわきます。』といったコミュニケーション力向上につながるポイントが記載されています。「教育出版 ONE WORLD」では、ページの下に記載されている、「ここがポイント」では、『文の終わりにはピリオドをつけます。』と、書く、という文法的な要素をおさえるポイントが記載されています。「学校図書 TOTAL ENGLISH」では、プロジェクトが年に5回あり、それまでに習ったことを活用して、リスニングやライティング、スピーキング、リーディングといった4技能に取り組めるようになっています。どの箇所がリスニングなのかライティングなのかが示されていて、子どもたちにとって、わかりやすい構造になっています。巻末には、「Show & Tell」といった、1年生で習った表現を使って自分の好きなものや大切なものを紹介する学習があり、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングをバランスよく取り入れ学習できるように設定されています。一方、「教育出版 ONE WORLD」では、「Jump Project」が年間3回あり、リスニング、ライティング、スピーキング、リーディングの取組ができるように構成されています。どちらも4観点を取り入れた活動があるものの、どこの項目がどの観点なのかをより明確に示しているのが、「学校図書 TOTAL ENGLISH」です。私としては、学習会での意見を踏まえ、「学校図書 TOTAL ENGLISH」が良いのではないかと考えます。
◯委員長(山元行博君) : 丹澤委員からのご意見について、事務局から何か補足説明等はございますでしょうか。
◯子ども未来創造局学校教育室担当室長 : 選定委員会からは、内容の程度に関して、新出の言語材料すなわち単語・連語や文法事項等の分量について適切かどうか、それらの提示の仕方に配慮されているかどうかという視点からの報告を受けています。「学校図書 TOTAL ENGLISH」では、各本文の新出語・新出語句は、8個から10個程度であり、新出の文法事項は「Target Sentence」として示され、「Activities」で基本練習を行い、段階的に習得できるよう配慮されています。「教育出版 ONE WORLD」では、それぞれの「Part」の新出語・新出語句の数は8個から10個程度であり、新出の文法事項は、「ここがポイント」と書かれた箇所に簡潔な説明を併記しています。また、基本練習のための「Activity」が設けられ、子どもたちが段階を踏んで学習できるように配慮されています。組織、配列については、「学校図書TOTAL ENGLISH」は、中学生にとって身近な問題や物語で、3年間が貫かれています。1年では日本と外国の生活、2年では日本と外国の文化の違い、3年では外国での課題解決のための取組を取りあげられ、生徒の発達段階を考慮しているとともに、題材は、子どもたちの現実生活に即しています。一方「教育出版 ONE WORLD」は、1年では学校生活に応じた身近なテーマを取り上げ、2年では福祉や環境問題、沖縄について、3年では世界で活躍している日本人など、子どもたちの発達段階や興味・関心に即して視野が広がるよう工夫されていると報告を受けています。
◯委員長(山元行博君) : 丹澤委員からのご意見、事務局の補足説明について、ご質問、ご意見等はございますでしょうか。
◯委員(丹澤直己君) : 私も補足説明いたします。小学校の英語活動と、中学校の英語のつながりについて、この間、私が考えた意見です。小学校5・6年生では、「Hi,friends!」というテキストを使います。その中では、“I like~.”など一般動詞を用い、一人称が中心になっています。「Hi, friends!」で学んだ子どもたちが中学校の英語の授業に出会います。教科書全6者を比較しますと、「学校図書 TOTAL ENGLISH」は、一般動詞から始まりますが、他者は全て、“I am~.”などのbe動詞から始まります。この点では、「学校図書 TOTAL ENGLISH」ならば、子どもたちにとって小学校から中学校へスムーズにつながることができるであろうと考えます。しかし「学校図書 TOTAL ENGLISH」は、“I like soccer.”や、“Do you like music?”、“How many CDs?”といった配列になっており、つまり、一般動詞一人称、二人称、そしてbe動詞による一人称、二人称、三人称、次いで一般動詞による三人称といった配列になっています。そのため動詞の様々な人称がバラバラに出てくるため、子どもたちも、教える側も、混乱しやすいのではと感じます。そこで、中学校では今年度から箕面市で始まった「英語コミュニケーション科」の有効活用を図るべきと考えます。つまり、教える側は、子どもたちに、英語での表現のみを磨くのではなく、しっかりと英文法を学ばせ、英作文の力も伸ばしてほしいと願います。その点は是非、学校現場でカリキュラムづくりに励み、そして授業に取り組んでいただきたいと願います。以上から、学習会での検討会を踏まえた上で、先ほど申したとおり、私は「学校図書 TOTAL ENGLISH」が良いと考えます。
◯委員長(山元行博君) : 他は、どうでしょうか。
◯委員(中享子君) : 中学校で本格的に学ぶ英語で、やはり英語嫌いを生み出してはいけないと思います。その点で、「教育出版 ONE WORLD」は、全体的に内容が深く、英文の量が多い感じがとてもします。基本文などの「ここがポイント」の文字が小さく、多く書かれていることからも、英語の苦手な子どもたちを生み出してしまうのでは無いかと心配です。また、「Essentials」という付属本があり、発展的な内容として取り組むことができる一方、英語をこなす量が多くなるので、困難さを感じるのではないでしょうか。このことが英語の学力の二極化を進めることにつながらないかとも心配します。ですので、私は「学校図書 TOTAL ENGLISH」が良いと思います。
◯委員長(山元行博君) : 他は、どうでしょうか。今年度から、小学校1年生から毎日英語の授業を行い、子どもたちのコミュニケーション能力を育成している点からも、また、中学校の英語コミュニケーション科の授業で、子どもたちが自分の考えや主張を英語で表現したり、相手の話を聞いたりする活動が進められている中で、英語の教科書は大事なものに違いありませんが、教科書が全てではありませんので、先生がたのご努力が不可欠であると、考えています。また、英語の9年間の活動を見通すとともに、国の英語教育に関する動きを踏まえると、4年後の採択では今回以上に課題整理をした採択に臨むことを一言言っておきたいと思います。その上で、私は「学校図書 TOTAL ENGLISH」が良いと考えます。
◯委員長(山元行博君) : 他にご意見等はございますでしょうか。
◯委員長(山元行博君) : 他にないようですので、英語については「学校図書 TOTAL ENGLISH」を採択するということでよろしいでしょうか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(山元行博君) : 異議なしということですので、以上で全教科の検討を終えたことになりますが、もう一度確認をしたいと思います。平成28年度使用中学校用教科用図書について、国語は「東京書籍」、書写は「学校図書」、社会、地理的分野は「教育出版」、地図は「帝国書院」、社会、歴史的分野は「東京書籍」、社会、公民的分野は「東京書籍」、数学は「東京書籍」、理科は「東京書籍」、音楽・一般は「教育出版」、音楽・器楽合奏は「教育出版」、美術は「光村図書」、保健体育は「東京書籍」、技術・家庭、技術分野は「東京書籍」、技術・家庭、家庭分野は「東京書籍」、英語は「学校図書」、このように決定いたしてよろしいでしょうか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(山元行博君) : 異議なしと認めます。よって、中学校用教科用図書については、ただいま申し上げましたとおり採択することに可決されました。
事務局は、ただいま決定した各教科・種目を、会議終了までに一覧表にし、委員に配布するとともに、会議終了後、傍聴の皆さまにもお渡しできるよう準備してください。
◯委員長(山元行博君) : これをもって、小学校用及び中学校用教科用図書の全ての採択を行いました。箕面市では、子どもたちの生きる力、つながる力を育むために、学力向上、体力向上に向けた様々な取組を進めてきたところです。今後とも、小中一貫教育のさらなる推進と充実を図り、英語教育やICTを活用した新時代にふさわしい教育を今後とも進め、子どもたちの学力・体力・豊かな心、いわゆる「生きる力」の総合力の向上に向けた取り組みを更に進めていくことを、委員の皆さんとともに改めて確認させていただきます。
◯委員長(山元行博君) : 長時間になりましたが、この後まだいくつか議案も残っておりますので、ここで一旦15分間の休憩を取りたいと思います。先ほど申し上げた資料の配布については、休憩時間の間にもし配布できるようでしたら、お願いします。

(15分間休憩)

 

◯委員長(山元行博君) : それでは審議を継続いたします。次に、日程第5、議案第65号「箕面市保育士確保対策支援事業学生補助金交付要綱制定の件」及び日程第6、議案第66号「箕面市保育士確保対策支援事業生活支援補助金交付要綱制定の件」は、関連案件ですので、一括して審議することといたしてよろしいですか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(山元行博君) : 異議なしと認めます。よって、一括して審議することといたします。議案の朗読を省略し、提案理由を子ども未来創造局幼児教育保育室長に求めます。 
◯子ども未来創造局幼児教育保育室長 : まず、議案第65号「箕面市保育士確保対策支援事業学生補助金交付要綱制定の件」について、本件は現状における全国的な保育士不足に加え、本市において第三次箕面市子どもプランに基づき、平成31年度までに485人分の保育所整備を行うにあたり、市内保育所等において安定的に保育士を確保できるよう支援し、もって本市の待機児童対策を推進するため、本要綱の制定を提案するものです。次に、議案第66号「箕面市保育士確保対策支援事業生活支援補助金交付要綱制定の件」について、本件は議案第65号「箕面市保育士確保対策支援事業学生補助金交付要綱制定の件」と同様の保育士確保対策支援事業として、特に市内民間保育所等が安定的に保育士を確保できるよう支援し、もって本市の待機児童対策を推進するため、本要綱の制定を提案するものです。
◯委員長(山元行博君) : ご質問、ご意見をお受けいたします。
◯教育長(具田利男君) : 要綱の表題のとおり、保育士の確保対策を打たないと、せっかく器ができていても、保育士が足りないからクラスが開けられない、定員に満たないという状況があります。箕面では、今後5年間で定員を約500人ほど拡大していこうとしています。おそらく他市でも、待機児童問題は出ているので、同様に保育士不足という問題にも直面しているであろう状況の中、少しでもインセンティブになったらなという思いでお願いしています。
◯委員長(山元行博君) : 他は、いかがでしょうか。
◯委員長(山元行博君) : 特にないようですので、議案第65号及び議案第66号を採決いたします。議案第65号及び議案第66号を原案どおり可決することにご異議ございませんか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(山元行博君) : 異議なしと認めます。よって、本件は原案どおり可決されました。
◯委員長(山元行博君) : 次に、日程第7、議案第67号、「平成26年度箕面市教育委員会活動の点検及び評価に関する報告の件」を議題といたします。議案の朗読を省略し、提案理由を子ども未来創造局教育政策室長に求めます。
◯子ども未来創造局教育政策室長 : 本件は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条第1項において、教育委員会は、その権限に属する事務の管理及び執行の状況について点検及び評価を行い、その結果に関する報告書を作成し、議会に提出するとともに公表することと規定されていることから、平成26年度箕面市教育委員会活動の総括を箕面市教育委員会活動評価委員3名にお示しし、教育委員会委員との意見交換を経て、教育委員会活動の点検及び評価にかかる意見書にまとめていただきましたので、これらを市議会に報告するため、提案するものです。なお、本件につきましては、本会議でご承認いただきましたら、来る9月2日から開会予定の平成27年第3回箕面市議会定例会で報告する予定としております。
◯委員長(山元行博君) : ご質問、ご意見をお受けいたします。
◯教育長(具田利男君) : この件についてですが、委員の皆さんには、懇談もしていただいて、それぞれ直接、評価委員と意見交換をしていただきました。我々6人の執行機関が現場のことばかりを見ていると気が付かない点や、違う見方でご意見を9点もらってますので、また改めてその点も踏まえてやっていこうかなと思いますし、また、我々は2年半前に発足しましたが、特に公募の教育委員さんにエールを送っていただいておりますので、9点のご意見について、改めてどう活かしていくか、ご相談させてもらいながら進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
◯委員長(山元行博君) : 他は、いかがでしょうか。
◯委員長(山元行博君) : ないようですので、議案第67号を採決いたします。本件を原案どおり可決することにご異議ございませんか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(山元行博君) : 異議なしと認めます。よって、本件は原案どおり可決されました。
◯委員長(山元行博君) : 次に、日程第8、報告第65号「箕面市立公民館運営審議会委員及び箕面市立生涯学習センター運営審議会委員委嘱の件」を議題といたします。議案の朗読を省略し、提案理由を子ども未来創造局生涯学習・市民活動室長に求めます。
◯子ども未来創造局生涯学習・市民活動室長 : 本件は、箕面市立公民館運営審議会委員及び箕面市立生涯学習センター運営審議会委員を変更する必要が生じましたが、委員長において教育委員会会議を招集する時間的余裕がないとお認めいただき、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第25条第1項並びに箕面市教育委員会教育長に対する事務委任規則第3条第1項規定により、教育長が臨時に代理しましたので、同規則第3条第2項の規定により、報告するものです。
◯委員長(山元行博君) : ご質問、ご意見をお受けいたします。
◯委員長(山元行博君) : 特にないようですので、報告第65号を採決いたします。報告第65号を報告どおり承認することにご異議ございませんか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(山元行博君) : 異議なしと認めます。よって、本件は報告どおり承認されました。
◯委員長(山元行博君) : 次に、日程第9、報告第66号、「箕面市教育委員会人事発令の件」を議題といたします。議案の朗読を省略し、提案理由を子ども未来創造局教育政策室長に求めます。
◯子ども未来創造局教育政策室長 : 本件は、8月1日付け等で行った人事異動等に伴い発令する必要が生じましたが、委員長において教育委員会会議を招集する時間的余裕がないとお認めいただき、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第25条第1項並びに箕面市教育委員会教育長に対する事務委任規則第3条第1項規定により、教育長が臨時に代理しましたので、同規則第3条第2項の規定により、報告するものです。
◯委員長(山元行博君) : ご質問、ご意見をお受けいたします。
◯委員長(山元行博君) : ないようですので、報告第66号を採決いたします。本件を報告どおり承認することにご異議ございませんか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(山元行博君) : 異議なしと認めます。よって、本件は報告どおり承認されました。
◯委員長(山元行博君) : 次に、日程第10、報告第67号「箕面市教育委員会会議録の承認を求める件」を議題といたします。議案の朗読を省略し、提案理由を子ども未来創造局教育政策室長に求めます。
◯子ども未来創造局教育政策室長 : 本件は、去る7月16日に開催されました平成27年第7回箕面市教育委員会定例会の会議録を作成しましたので、箕面市教育委員会会議規則第4条の規定により、提案するものです。ご承認くださるようお願いします。
◯委員長(山元行博君) : ご質問、ご意見をお受けいたします。
◯委員(髙野敦子君) : 前回7月16日の教育委員会定例会で中学校用教科用図書の採択についての請願の件において、意見を述べさせていただいた際、請願については不採択が適当と発言しましたが、傍聴されていた市民のかたから、「採択と聞こえた」とのご意見をいただきました。改めて申しますが、請願について、「不採択が適当」と発言したものです。従いまして、議案書41ページ、下から6行目以降のとおり間違いありません。
◯委員長(山元行博君) : 他は、どうでしょうか。
◯委員長(山元行博君) : ないようですので、報告第67号を採決いたします。本件を報告どおり承認することにご異議ございませんか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(山元行博君) : 異議なしと認めます。よって、本件は報告どおり承認されました。
◯委員長(山元行博君) : 次に、日程第11「教育長報告」を議題といたします。教育長に報告を求めます。
◯教育長(具田利男君) : 7月もいろいろと教育委員さんには出務していただきました。7月3日は「社会を明るくする運動」ということで、早朝からご出務いただきました。11日の「手作り紙芝居コンクール」は大橋委員さんに、「子どもを育てる大人たちの学習会」には山元委員長に出席していただきました。また、16日ですが、先ほど議案第67号の説明にもありました、教育委員会活動評価委員との懇談もございました。その他、教科書採択に関しての学習会を数多く持たせていただきました。私の動きですが、2つ目にありますように、「全国日本ニュージーランド姉妹都市・協会会議」ということで、日本の各都市とニュージーランドの各都市の姉妹都市として結ばれている日本側の関係者、自治体、それから関係の協会が集まって、北海道で会合をいたしました。北海道の知事、それからニュージーランドの大使にも出ていただいて、いろいろ情報交換をしました。首長が来られている自治体もありました。それから、28日には「豊能地区教育長協議会」に出席しました。能勢高校が廃止される可能性があるということで、豊能地区教育長協議会で、要望書を出そうと能勢町の教育長から提案がありましたので、その打合せをしまして、翌日29日には、大阪府教育委員会へ要望書の提出をいたしました。地域性の事情はよくわかると、ただ条例の中で、3年間定員割れをしたら一旦テーブルに載るから、そこへは一旦載っているという説明でした。最後に、7月7日ですが、サントリーサンバーズのメンバーや箕面警察署などと一緒に「少年非行・被害防止、暴走族追放キャンペーン」のため、早朝の箕面駅前で啓発活動を実施しました。
◯委員長(山元行博君) : ご質問、ご意見等はございませんか。
◯委員長(山元行博君) : ないようですので、各委員から教育行政に係ることで、何かご意見等ありますでしょうか。
◯委員長(山元行博君) : ないようですので、他に、事務局から「その他、教育行政に係る報告」があれば、申出を受けますが、いかがですか。
◯委員長(山元行博君) : ないようですので、本日の会議は、全て終了し、付議された案件、議案4件、報告5件は、全て議了いたしました。
◯委員長(山元行博君) : これをもちまして、平成27年第8回箕面市教育委員会定例会を閉会いたします。


(午後3時58分閉会)


以上のとおり会議の次第を記し、相違ないことを認めたので、ここに署名する。


箕面市教育委員会
委員長 山元行博(自署)
委員 大橋亜由美(自署)

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所属課室:子ども未来創造局教育政策室 

箕面市西小路4‐6‐1

電話番号:072-724-6762

ファックス番号:072-724-6010

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