箕面市 > くらし・環境 > コミュニティ・市民活動 > 市民活動・ボランティア > 箕面市非営利公益市民活動促進委員会 > 会議録 > 箕面市非営利公益市民活動促進委員会会議録(平成27年度第2回〔第8期第6回〕)

更新日:2016年8月9日

ここから本文です。

箕面市非営利公益市民活動促進委員会会議録(平成27年度第2回〔第8期第6回〕)

日時

平成27年(2015年)10月21日(水曜日)午後2時から4時まで

会場

みのお市民活動センター会議室

出席委員

柏木、稲場、坂東、山口、佐久、三上、須貝

事務局

浜田部長、斉藤副理事(人権文化部)
小林室長、楠本グループ長、宗田(生涯学習・市民活動室)

内容

1.案件審議

(1)市民活動実態調査の調査結果について

2.その他

(1)平成27年度箕面市民活動支援金(夢の実支援金)交付事業について

(2)第8期促進委員会のふり返りについて

配付資料

次第(PDF:62KB)

審議内容

案件審議

案件1 市民活動実態調査の調査結果について

 (事務局)
本調査は、市とみのお市民活動センター(以下「センター」)の協働で実施しているもので、前々回の促進委員会では中間集計の報告をした。前回は追加分を加えた二次集計、団体が抱える課題についての自由記述、一部の団体を対象に行ったヒアリング結果について説明し、その結果をもとに、今後のNPOの支援策やセンターのあり方について、意見を出しあった。今回は、前回の指摘事項をふまえ、調査のまとめと今後の方向性について提示したい。
まずはセンターの指定管理者・センター長の牧野が、資料1の市民活動実態調査の調査結果について説明する。
前回の会議後の事務局とセンターとで行ったふり返りで、NPO箕面市民活動フォーラムみのおが指定管理者として行っている事業についての各委員の理解を得られてないため議論が錯綜したのではないかということになった。本日の会議では、昨年度の市民活動センターの事業報告を交え、今後の方策について提示した上で、支援策の項目出し、センターの活動を特色付ける方策などについて検討し、次回の会議で報告書を提示したい。

<牧野センター長から資料1の説明><須貝委員から補足説明>
 
(柏木会長)
方向性について検討する前に、センターの活動についての委員の共通認識がないのではないかという懸念がある。センターとこれからやっていくこととつながる部分もあるので、その整理をした方が後の議論がしやすい。したがって、資料2「1年のあゆみ」昨年度の事業報告を中心に報告してもらってから、アンケートとセンターの活動とあわせてどう考えていくか、というかたちにしてもらうとよい。資料1の裏側、エンパワメント・つながると絡んでいるが、それも含めて説明してほしい。

<須貝委員から資料2の説明>

(柏木会長)
今日のメインの議題のひとつが、昨年度から続いている市民活動実態調査について、である。これまで調査結果を報告してもらい議論になっていたが、アンケート結果をある程度整理した上で今後どうするか、活用していこうかというのが、当初のねらいのひとつだったと思う。生データが横になくて議論していくのは、これまでの議論ががどうだったか思い出せないかもしれないので、不便だろうが、急に用意できないと思うので、このまま進めていく。これまでの議論は、資料1で整理してもらった内容でおおむねまとまった。須貝委員から説明があったように、センターの活動とからめて、今後柱を「エンパワメント」と「つながる」にフォーカスするのであれば、どうやって2つの柱を強めていって、その結果箕面の市民活動を発展させていくのかということになると思う。最後に須貝委員が夢の実支援金の応募団体にコンサルをつけたと言われていた。そのへんが「エンパワメント」になるのだと思う。既存の事業のなかで「つながる」とか、「エンパワメント」していくというのもあり得ると思う。今やってる事業があるのに、やたらこれを、あれをやれと言われると結局共倒れになってしまうようなこともある。どうしても必要だから、新しくやった方がいいこともあるかもしれないので、既存の事業をある程度見直しながらいくことも、積極的に考えていくべきではないかという気がした。
「山とみどり」の関係で、いろいろテーマにしてそれにかかわる団体を集める。イベントをして、かなりの人数が集まって、関わってきているというのがある。こういうのが「つながる」に基本的なフォーカスがある。この成果が、どう具体的に「つながる」ということに生きていくのか。あるいは別のところでもこうした「つながる」が、同じような枠組みであり得るのかも、既存の事業のなかから考えることもできると思う。いずれにしろ今後どうしたらいいのかということに、方向性をある程度打ち出して、アンケートの内容・結果・課題・その他今後の方向性について報告書をまとめていく。今日、皆さんから主として「エンパワメント」と「つながる」、第三のものがあれば別だが、そうしたことに関連してどうやっていったらいいのか、方向性に関するご意見を出してもらい、議論したい。

(稲場委員)*「情報の整理」→「見える化」
昨年度の事業報告書も、充実した活動がなされたことがわかる非常に貴重な報告書になっている。すでにいろんな取組みがなされていて、今回の調査での要望がすでになされているものがあると思う。それをもう少し「見える化」していくということを考えるのが大事だ。
柱で「エンパワメント」「つながる」、「人材育成」も含めて、ひとつの色づけをして、タグをつくる。エンパワメントに関するログをつくる。「つながる」、「人材育成」。今回の事業報告書はPDFでホームページにのっているのだと思う。ステークホルダーに、こういった資料としてPDFがあるのは大事だ。こうしてまとめてあっても、有効活用できるか、疑問なところもある。きちっとやっていることも報告書としては大事だけれど、次にどうつながるかわからない。そうしたら、例えばそのエッセンスをホームページにそのままコンテンツとして入れて、この事業は「エンパワメント」につながる、とタグをつける。これは「つながりづくり」に関係する。これは、人材育成のワークショップ(以下「WS」)的なものと。1つの取り組みのなかに2つのタグがついていてもいい。見やすいようにホームページで、1ページ開けたら、そこに去年はこういうことをやりました。これは、これにつながっている、さらに新規事業でやるときにこれは新たに「エンパワメント」とつながるとか。PDFだけでなくホームページのコンテンツのなかにそういうものがあり、新たなWSとか、研修会とかを開くときに、これが「つながるに関するもの。ホームページに挙げるとともに、各方面にこういう柱で人を呼んで開催していく。「つながる」「エンパワメント」だけでもいいし、もうひとつログをつくって「人事育成」とか、わかりやすくして。十分にされているし、これ以上新たにではなく、すばらしい取組みがあるので、さらにいくつもまだ足りないと言っていたが、十分されているので、それを活用するようにしていけばいい。

(柏木会長)
すでにかなりのことをやっているので、あまり増やしていくのは現実的にどこまでできるのか? という問題があると思う。若干やり方を変えるとか、ひと工夫するとそれが「見える化」になる。タグの問題もあるが、夢の実支援金の採用団体にコンサルをつけるのも、もともとやっている事業に+αするものだと思う。「スキルアップ講座」と、「専門家相談」がある。「専門家相談」は会計・税務という話で、わりと制度的にのってやらなくてはいけないもの、ガバナンスにフォーカスがある。現実的にはミニマムとしてのガバナンスとしての会計・税務はやらなくてはならない。実際に組織を運営していく上で、個々の団体に対しての広報とか、企画のつくり方などを理解してもらうには、セミナーでは限度がある。かといって個別相談、コンサル的なことがキャパ的にどこまでできるか? 個々の団体の課題として出ていたのが、人に関する悩みが中心にあって、会計・税務をやれる人がいないからかもしれないが、もう少し個々の団体ごとにきめ細かくやっていかないといけないのではないか。講座と相談業務が8:2ならば6:4の割合にシフトして、相談の方を充実していく。トータルで10を20にせよ、もう1つ、2つ何かとくっつけるとなると大変だ。実際に働いている人がニーズ把握をふまえて考えてくれたらいい。いろいろやっていることはわかる。うまく組合わせなりプライオリティの置き方を若干変えるとかしていくことによって、ある程度効果が高まる気がする。

(須貝委員)
前回の講座に関しても、いい講座と思って打っても参加者が少なかったり、本当に受けてほしいような団体が来られてなかったりということを、お伝えしたと思う。皆さんのご意見をいただいた上で、後半に「ワンコイン講座」を考えている。個人からでも受けられるので、団体内で受けたい人も参加してくれると思う。こちらでメニュー提示して、選んでもらって、人数が固まったらやろうというもの。開催までこぎつけられるものがあるかどうか。最低催行人数が5人のものと10人のもので考えている。ばらけてはいるが、参加者が4,5人の講座が出てきている。実際の開催になれば、どういう開催で皆さんが講座を選んでくれたのか、話も聞いてみようと考えている。こういうところから、団体内から個人で受けられる人を含めてやっていけたらいいと考えている。今ある講座のやり方を工夫してやってみようとしている。ちょっとお得感を出して、申込み先着順10人に限り無料になる。早く言った者勝ちだと。日程は決めてない。

(柏木会長)
日程を決めてないと…

(須貝委員)
開催できそうとなって、講師等とやり方・日程を調整するイメージだ。

(稲場委員)
実際要望があって、10人ぐらい集まって、じゃあやろうと動いて、日程調整して決めたら、やりたいと手をあげた人が参加できない可能性がある。日程調整が一番難しい。

(須貝委員)
実現すれば40講座になる。物理的に40になることはない。団体・個人として、スキルアップを望んでいたり、市民社会としての課題を考えていたり、どんなニーズがあるか、リサーチになるのではないかと考えている。

(柏木会長)
必ずしも対面でなくてもいいのだろうが、誰もいないところで話すのは話している方としても苦痛ということもあるかもしれない。何人か聞いている人がいればそれを録画してもらって出すとかいう、かなりの講座数があって、あまり長いと大変だが、比較的コンサイスにしてやるとかしてはどうか。話す方はもっと大変かもしれないが、10分ずつぐらいのコマで話してもらって、1回にはこれだけ見られるとか。今インターネットでもそういうサイトがある。大学等が講座をつくっている。そういうようなことを考えるといい。

(稲場委員)
今までの講座・ワークショップは、録画・記録しているのか?

(須貝委員)
参加できなかったが、資料がほしいというかたがある。講師の了承を得て、資料を渡すことはある。ビデオを撮っていた時期もあったが、それを見る機会がない。スタッフの研修の一環で、参加できなくても後で見てもらうことも考えて撮ったが、ほとんど見ることがない。1回やった2時間分をたっぷり見る時間がとれない。

(柏木会長)*情報の編集→「わかる化」・「集約化」
2時間とかをひとつのものにしてしまうと、非常に難しい。せいぜい20~30分が限度だ。あとの質疑・討論を除いて、講師の発言部分だけでも出せば、見てもらいやすい。2時間になると構えて見ないといけない。時間がとれない。20~30分程度なら余裕をもって軽い気持で見ることができる。

(坂東委員)
NPOだけでなく、会社でも人材不足は課題だと思う。課題になっているのが事業を展開していく上で人手が足りないのか、人手はあるが能力不足で効率が悪いのか、どちらが課題なのか?どれがメインなのか? それによって対応が変わってくると思う。

(牧野センター長)
団体のかたもはっきり分けて捉えてない方が多いと思う。人手が足りないというのもあり、核になる人材がない、実行部隊がいない。そもそも自分がやっていることを整理して伝えられていないなどだ。

(坂東委員)*人手の交換
例えば人手があれば課題解決できるのにというケース。いいか悪いかは別だが、当日人手が足りないというとき、他の団体に協力してもらえるボランティア・スタッフを募れるように、普段からコミュニケーションをとって、応援してもらう仕組み。普段は別々の活動をしていてかまわない。何かあったとき手伝いができるような雰囲気づくりも、ありなのではないか。
もうひとつは会社でよくあるM&Aのようなかたちで、どちらも人が少ない。でもやりたいことがある。明確な目的は多少違うけれど、方向性が子育て支援だったり、同じであれば1つにならないか、というようなお手伝いをセンターですることにより、継続的なものにする。コラボとは少し違うけれど、今後必要になってくるのではないかと考える。

(柏木会長)
そういうちょっとしたノウハウを活用することで、今日はこちらから依頼があってお手伝いした。今度来てもらったときに何人かで返す。あとで調整するとかいうことはあり得るだろうし、同じようなテーマのグループ・団体がある。ある程度交流をもっている場合もあるかもしれないが、十分でないところがあれば呼びかけて、同じテーマで箕面市の中でどうやろうかとか。地域ごとに分かれる場合もあるだろうし、同じ高齢者でも多少元気な高齢者と少し弱り始めた高齢者を団体で分けるとか、いろんなやり方があると思う。いろんな場面でエンパワメンとで「つながる」ことがある。「つながる」は、センターサイドでいえば自主的にするのが本来望ましい。事業としては、「つなげる」。こちらからそういうお膳立てをしていって、最終的にそういう人たちがつながるかたちを考えるのもひとつ必要だ。
人に関する悩みを見てみると、活動に携わる人で参加者・会員・ボランティア等、参加者は別にしても、その場でいろいろやってもらう人手がたりない。対象者の環境変化は意味がわかりにくいが。高齢化については、中心的に活動してきた人が10年、20年たったのでもう引退したいというときに、次に引き受けてくれる人がいない状態は結構ある。世代交代の話がでてくるので、必ずしも高齢化でなくても、長年やっていると、ライフステージにおいて退き際がでてくる。そうすると世代交代なり、同じ組織の中で人をどうつないでいくのかが難しい話になる。人にフォーカスするにしても両方するのか、どちらかというと片方にフォーカスするのかということも、ある程度選択していかないと、あまりたくさんのことをやろうとすると、結局はっきりした成果がみえないということになる。せっかく調べていろいろ出てきたが、その中で実際のニーズの高さと、センターに関わる人たちが見て、できそうな、しやすい、今までの延長でできるとかいうものも含めて考えていくということもあっていい。

(三上委員)*「気付き」への告知
退席前にご挨拶したい。ホームページの整理について。この調査結果も含め、それぞれのホームページは、見てもらうための仕組みづくりが必要だ。ポスターにはできないにしても、チラシみたいなものでも出していく必要がある。やったことを皆さんご存じないということがある。センターの入口にたくさんのチラシがあるけれども、もっと目をひくような、こんなことやりました、1回のぞいて見てくださいというチラシがあってもいいのではないか。職員がたくさんのチラシを配架するなかで、自分自身、目をひくものがあれば朝の出勤時や退勤時に見る。こういうことをやっている、とわかるようなしかけが必要だと思う。せっかくこの調査をしたのだから、出入りする団体さんに調査の結果がわかるような、見えるようなチラシを。そこには詳しく書かず、見るべき対象と場所を示すという工夫だ。
高齢化ということもあるが、40、50人の団体の中で、主要な役員は一部の人間に偏りがちだ。役員以外の会員は顔が見えてこない。活動されていることはわかるが、役員だけが動いていて、自分達がしんどくなるともうできないという話に直結するようだ。そこに分け入って、それぞれの会員になったなかで、会員自ら提案をしていくことができるような空気・風土づくりが必要だ。会員同士の顔が見えにくい。
国際交流という関係でまとまれるよう、毎月1回グループコーディネーター会議をしていた。毎月はしんどくなり今は3か月に1回は、ちゃんとした会議をしようというふうになっている。それ以外は、カフェでボランティアミーティングをしようということで、ボランティアが核になって提案、発言するので見に行きませんか?ということをやっている。これが続いていて、好評で、30団体の中ではとっかえひっかえ来ていただいている。そういうことが「つながる」ということかと考える。いろんなやり方があるとは思うが。それぞれでやりながら、もっと大きな200団体もあるのだから、いろんな団体とセンターがつながっていく方法もある。そこでもうひとつ大きな柱をつくってつなげていくこともできるのではないかと考える。
大前提は、「もっとネット会議」で話をしているが、防災がひとつの大きな柱になるかと考える。いろいろつなぎ方があると思う。

(山口委員)
ワンコイン講座の申込み状況はどうか? 3月までの期間だが。いろいろ課題があるかもしれないが、楽しみにしている。

(須貝委員)
5人とか、散らばっている、もっと増えていく。講座の時間はだいたい2時間。講座形式でやるか、研究のかたち、講師を呼ぶのではなく意見交換のかたちにするのもいいのではないかと考える。

(三上委員)
20~30分でセットにしてトータルでするのも悪くない。

(山口委員)
基本方針の3つめに、「NPOの担い手を増やします」とある。興味をもっている大人が行っていると、接した子どもも興味をもつ。中学生・小学校高学年に声をかけて興味・関心をもたせるひとつの方法として、箕面ではこんな活動をやっている、ボランティアで尽力していることを知る、知らせる。「興味があれば皆来て」というようなことがあるといい。道徳が必修教科になる。そういう時間をつかって、学校に行って一斉道徳というかたちで(生徒を)集めてという方法もPR、興味・関心をもってもらい、育てるということでいいのでは。イベントには子どもたちが多く来る。大人について行って、それがチャンスになると思う。

(三上委員)
退席するにあたり、任期最終ふり返りを一言。組織内部のカラに閉じこもらず、広くいろんな団体と交流をもちながら、国際交流としてもいろんなことができ、周りからも手助けしてもらえることがあるということを考えながら活動していきたいと考える。
中間支援団体のひとつとして言えるのは、本来事業が多忙である。市から事務を受託すると、職員数に比べてかなり多忙になる。その中で自分達ができることといえば、本来の受託事業のなかで連携できる仕組みづくりをしていくほかない。同じ仕事をするなら今までより広がりのあるような、関係団体だけでなく情報を発信しながら、来てくれた方と一緒に活動するようにしていければと思っている。他は、ペーパーに箇条書きで記載したので、これも提出しておきます。

(柏木会長)
中断したが、市民活動実態調査・調査結果をふまえ、今後の方向性を探る議論をしてきた。アイデアはいろいろ出たので、事務局でまとめてもらい、次回で整理して、報告書とあわせて出していくフローマップをつくれたらと考える。この場に限らず後でも、事務局まで出してほしい。

その他

  (柏木会長)
すでに実施され、夢の実支援金交付事業の選考結果の報告が入っている。

<須貝委員から資料3の説明>
* 申請コースを2つに分けた。立ち上げ応援コースを前期・後期に分けていたが、申請時期を年1回にした。
   補助率を90%から75%にした。

(柏木会長)
前は3コース。今年度は2コース。3つを2つにすることは誰が決めたのか?

(須貝委員)
3つ設けてここ5年やっていたが、1コースについては申請がなかった。

(柏木会長)
実情がそうだったということだ。
「つながる」「エンパワメント」について話し合ってきた。支援金にも「つながる」「エンパワメント」をキーワードにしたような要素が入ってきてもいいのではないか? 基本的に自分の団体のことをやる。自分の団体の「エンパワメント」を扱うのか、あるいは「つながる」という事業を検討するのであれば、その枠で出していくこともあっていい。特定の課題についてある程度の団体があると、まとめてやってみる。事務局的なことをやるとなると、「誰がやるのか?」で特定の団体の職員が負担することになり、躊躇する場合もでてくる。制度の性格上可能かどうかわからないが、枠組みをつくる。やることは同じだが、目的とするところに近いような内容を組込んでいけることもあるのではないか。そういうやり方が可能であれば、そういうことを考えたらいいのではないか。
基本的には事業助成なので、連携したかたち。山と森のような事業をするために連携を強めていって、将来それをネットワークとして恒常的にやっていく展望をもったような起業をするとかなら、事業としても落し込めるかもしれない。趣旨にあわないかたちは無理にくっつけられない。趣旨をある程度弾力的に解釈しながら、2つの目的に沿ったものができるように考えていったらよい。

(山口委員)
「発展応援!コース」のなかで、今回不採用だった団体の反応はどうだったのか。ダメもと的に出している団体もあるのではないか。

(須貝委員)
本音の部分では「ダメかも」とか、「滑りこんでなんとか」という団体があったようだ。審査もなかなか難しい。早めに事業計画等がわかっていたらもう少しいいものができたのではないかというものもあった。団体はそれぞれ資金で課題解決できるか、不交付団体のなかには、お金より団体の組織のエンパワメント・強化するような支援があったほうがいいというものがあった。支援の仕方が支援金でいいのかどうか、という議論もあった。不交付の事業がどれも支援金に値しないというわけではない。悲しいかな原資が限られていて、順番にきちんとできるような事業性の高いもの、実現性が高いものから交付するということになっている。
不交付でも、組織をきちんとするとか、担い手を増やしたら何とかなるのではないかとか、いろんな意味でお金だけでない支援が必要だと感じている。不交付団体に対しては、継続的なフォロー、話し合いなどは細かく行っている。
支援金の事業で満額が出た「ダウン症児応援プロジェクトめばえ21」の事業が今週土曜日(10月24日)にある。いろんなボランティアもかかわってやる事業だ。今一番勢いがある団体で、それが審査でも非常に高く評価された。数多いなかでも、発展応援コースで満額をとったのはこの団体だけだ。グリーンホールでダウン症のピアニストのかたの演奏会とお母さんの講演がある。

(佐久委員)
立ち上げは、今年から新しく事業を立ち上げということか。発展応援コースは過去から事業を立ち上げていて、満額を勝ち取られたところもあれば、ゼロのところもある。ゼロのところは、ひょっとしたら今年は活動停止だということもあり得るのか。

(須貝委員)
そういうこともあって、後のこともあるので、聞くようにしている。他の助成金を取っているところもある。周りの協力を得て、実際には実現しているところもある。来年度も出そうと思えば、出せる。ぜひ早めに相談してほしいと伝えている。滑り込み(申込み)の事業もある。審査員に質問されてもきちんと答えられる準備がない団体もあった。

(柏木会長)
この事業の中で、「つながる」みたいなこと。13の団体は、名前だけ見ると人・組織をつなげようとか、企業などと関わろうという雰囲気が感じられるものもある。実際はどうなのか。基本は自分の団体の事業だろう。団体内で完結するものと、外との連携を重視するものと。

(須貝委員)
6月にやった公開プレゼンでも、申請した団体同士が顔合せする場になって、一緒に事業協力する関係になったりする。「めばえ21」のイベントには不交付だった書道の会が協力団体として入っている。そういう意味では、中でいろんな協力関係ができていると感じている。一歩踏み込んで、一緒に事業を開催できるという関係になるといい。

(柏木会長)
審議案件は完了し、今日が任期最後の会議でもあるので2年間、第8期の振返り、反省、展望、申送りなどお話しいただきたい。

(佐久委員)
2年間の委員活動だった。私自身NPOの活動をやったことがあるので、多少は身近に感じていた。NPOに在籍していたときは、センターの皆さんにお世話になった。今日も含めて活動の振返りの報告をしていただき、(センターの)体制が少人数だと知っていた。そういうなかで立派な内容の資料と報告、活動を感じた。そういう点で敬服している。
ただ内容・組織から見ると、私個人の意見だがあまりにも多方面に、いろんな分野で活動あるいは支援活動をしていると感じられた。その活動のパワーを、限られた人数でさらに充実するためにも、市の担当窓口からの支援がもっと必要だろうと考える。予算その他の事情があって、それがあまり期待できないのであれば、施策自体の中身をもう少し重点的に絞ったかたちでの活動にとり組んだらどうかという気がした。
今日の問題の中でも出てきたが、もっと人材募集して支援していきたいという話があったと思う。今日の資料にある「ワンコイン講座」に目をとおした。私が市民の立場でこういう講座に興味があれば参加ということになるが、グレードが高く、中身を見ると自分の興味で参加してみたいという気にはならない。腰がひけると思う。
私は民間に勤めて、定年退職して8年になる。フリーライフになったので大阪府の「高齢者大学」に行った。歴史・考古学の勉強だが、当初は大阪府が補助していた。昔は「老人大学」といっていた。10年ほど前の在籍数は、大体200~300人だった。橋下さんが府知事になると補助カット。無料だったのが2万3千円になった。NPO組織を立上げられて、高齢者大学あるいはその他、北部コミュニティカレッジなどもできてきた。今や4~5千人になっている。受講料も年間5万円で、団塊の世代が仕事を離れてもいろんな面で勉強したい、仲間をつくりたいということなのかもしれないが、今やそういう状況になっている。それを見ると「ワンコイン講座」の中身については、一考してほしい。その上で、こういう講座を通じ、集まってきた方にいろいろなNPO参画を、センターからやってもらえたら、人材の基礎、チャンスもできてくるのではないかと思う。

(山口委員)
コミセンの代表ということで委員になった。会議のあと隣接のスーパーで買い物をするが、振返って人間のバイタリティというか、何かを感じて買い物をしていた。この経験をどこかで、皆にこういうことをやっている人・団体があることを伝えていきたいと思っている。

(須貝委員)
センターの中身・全容を伝えるのが難しいと、日々感じている。お集まりいただいた委員の皆さんに、センターの趣旨・事業の方向性について多方面から議論していただけるのはありがたい。回数が限られているので、なかなか議論が深まっていかないのは、逆にもったいないと感じている。この委員会以外のところでもお会いできるような場面をつくって、日常的にセンターに来てもらえるような場にしていけたらと思う。

(坂東委員)
非営利公益市民活動だが、箕面市は地域に守る会、PTAとか盛んだと思う。7月から11月まで毎週お祭りだったりする。そういうもともとある活動と、NPOという細かな特化した支援がたくさんある。もとからある団体と、新しい団体との連携・つながりがあれば、箕面独自の活動・促進ができるのではないかと感じている。
地域活動をする人は、団体名が変わってもやっている人はほぼ同じ。やる人にどんどん負担が偏っていく。本当に参加してほしい人が参加できる、人の広がりが必要だ。どこの団体も苦労していると思う。そういうところを逆に、この委員会で支援していくのが必要になってくる。
いろんな団体がたくさんある、箕面市は恵まれていることがよくわかった。

(稲場委員)
この2年間で市民活動団体の調査も行われ、箕面市と市民活動、今後の社会をどうしていくかと、連携しながら進められている。全国的にも力強い先駆的な取組み、継続的な取組みの特徴があるすばらしい地域だということが、この委員会を通じてわかった。
坂東委員から、他団体から助っ人的にサポートという話があった。それがどこまでできるかが今後の課題になる。市民活動は、活動資金も大事・関わるスタッフの生活費も大切。それだけで成り立っているわけでなく、モチベーション、インセンティブなどいろいろあり、そこに思い入れがある。人から「すばらしいことをしていますね。」と認められるのは非常に大きい。箕面市長の名前で、市民活動団体に表彰とか毎年ありますか?

(浜田部長)
市民活動というくくりではないが、今まさに言われていることを含め、自治会・地縁型からスタートし、元気な高齢者のかた。何気ないことで褒められるというのをやりつつあるのが現状だ。

(稲場委員)*顕彰する
例えば、箕面市民活動団体サポートカードみたいなのを市が発行し、登録制にして1団体に何十枚か配って、イベント・事業をするときに人手がたりない、外の団体に助けてほしい。そういうとき、この日、うちの団体でサポートしてくれたので、スタンプを捺す。サポートしてくれた人が自分の団体に持ち帰る。半年ぐらいのスパンで、センターで回収し、たくさん他団体をサポートした団体で1~3位、たくさん他団体からサポートを受けた団体で1~3位などと「つながり」を知らせる。年に1回市の名前で表彰を受ける仕組みを考えたらどうか。「たくさんサポートしたで賞」。サポートされた側は「たくさんつながったで賞」。お金ではなく賞状1枚。団体にしたら1年間でこれだけのサポートをした、助けてもらった、つながった、来年もがんばろう。ひとつの案だが、考えてみたらどうか。

(柏木会長)
2年間ありがたかった。皆さんのご意見をいただきながら進めることができ、嬉しく思っている。最後に稲場委員から具体的なアイデアを出していただいたが、市民活動は自発的に自分でやっていくのだが、自分の意欲が続くためには、外からの目も大切になる。アメリカでNPOをやってきたが、褒められてあたりまえの国だ。日本の文化かもしれないが、あまり他人を褒めるということがない。褒めると例外的な感じだ。具体的に褒めながら進めていくことが大事だろう。その仕組みのひとつとして稲場委員が提案された。神社のお祭りに寄附をすると名前が出るとかいうことはあったと思う。むしろ、その人たちがやったことについて評価する、感謝する、そういう姿勢を示していく。市長名、センター名とやり方はいろいろあると思うが。緩やかな参加、そういう人たち・団体がロール・モデルになることにもつながるのではないか。
箕面市のNPO活動、NPO法ができて十数年、いろんな意味で転換期ということがある。こうした講座運営がなされているのは、十数年の成果だ。いっぽう制度としてできたときの、皆の関心の強さはあって、それぞれの団体では頑張っているが、社会的に新しいものが出てきたときとは違うので、どうやって関心を継続させ、拾っていくのか。社会的に言えば少子高齢化を含めてより重要になっているのは事実だと思う。そういう点で、こうした委員会の役割は続くと思う。継続して就任いただく委員は、そういうことも含めてご検討いただきたい。今回で退任される方々は、センターはオープンの場なので来ていただいたり、意見等をいただいて、いいものにできたらと思う。今後ともよろしくお願いしたい。

(浜田部長)
第8期の促進委員会の委員の皆様方は本日でいったん役割を終えられる。今日の議論で、見える化、事業の工夫、力点の変更、多様な主体のノウハウ、人的な力の活用という具体的なご提案を聞きながら、今日からこのメンバーでスタートするような気分で楽しく、面白かった。勝手にこういうことを思いつつ、ご議論に感謝申し上げる。
稲場委員の提言で思い出すことがある。センター開設の平成11年あたりに条例をつくり、その後センターには人も金もないだろう。市民団体の方々が(役務を)1時間提供していただいたら、部屋代を1時間分安くするとかいう工夫ができないかなど、何回も議論していたことを20年近い年月が過ぎた今思い出している。本日の議論での気付きが今後のNPO施策につながると考えているので、今回委員を退任されるかた、継続をお願いしている皆様、これで全く終りということではなく、いろんな場面で気付きがあれば、センターや事務局に「こんなのどう?」とご提案いただければ幸いである。
2年間の活動に感謝申し上げる。

(柏木会長)
これで会議を終了する。                                                        以上

よくあるご質問

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

お問い合わせ

所属課室:人権文化部生涯学習・市民活動室 

箕面市西小路4‐6‐1

電話番号:072-724-6729

ファックス番号:072-724-6010

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの内容は分かりやすかったですか?
質問:このページの内容は参考になりましたか?
質問:このページは見つけやすかったですか?