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更新日:2010年3月1日

【景観計画検討会議】都市景観基本計画〔改訂版〕及び景観法に基づく景観計画策定の取り組み

平成17年度

平成18年度

景観計画検討会議とは?

  • 市民、事業者、学識経験者、行政によって構成され、都市景観基本計画〔改訂版〕景観法に基づく景観計画の素案を作成します。
  • 平成17年度はこれまでの取り組みや現状について、都市景観基本計画に照らし合わせた点検・評価を行い、課題の抽出や、今後の景観形成の方針等を検討します。
  • 18年度は、方針に沿って、具体的な行為規制の内容等を検討します。
  • 暮らしの景観研究会とのやりとりを始めとして、市民意向の把握に努めるとともに、取り組み状況を公表し、広く意見を募ります。

主な議事の内容

第1回(平成17年8月29日)

  • 委員紹介と座長の選出
  • 会議の位置づけと進め方について
  • 箕面市におけるこれまでの景観の取り組みについて
  • 意見交換

(現状に合わせた景観の点検)

  • これまでの取り組みが有効だったのか、しっかり検証をしてほしい。その際には担当部局から率直な意見をもらいたい。

(景観づくりに向けた合意形成の難しさ)

  • 良好な景観を守ろうとしても、立場が違えば意見も違ってくる。守るために必要なルールは、一方で住民や地主に負担となるケースもある。山なみ景観保全地区の指定や、桜ヶ丘のルールづくりの過程でも、そういうケースが多く、合意形成に至るまでにかなりの時間を費やした。
  • 日本の住宅はスクラップアンドビルドが著しく、建築年数が経ってこその「古さ」が資産価値になりにくい。諸外国のように、個人の住宅なども都市の資産となり得ないだろうか。
  • 日本の都市計画は、必要最低限の内容を定めているに過ぎない。そこから一歩進むと、グレーゾーンがあり、そのグレーの部分を地区のルールや景観法を使って少しでも明快にしたい。

(先進事例から見える前進面と課題)

  • 公益信託「みのお山麓保全ファンド」は全国的にも注目されている。ファンドには、市が2億円出資しているが、保全活動への助成や事務経費などで毎年2千万近くが必要とされている。それに対し、利息運用は期待できるような情勢ではないし、市民からの寄付は年間数十万単位である。
  • 山なみ景観を保全すべきという意識は大多数の市民が持っているのに、金銭的努力をしようというところにまでは至っていない。

(景観に関する市民活動の広がり)

  • みのお市民まちなみ会議は当初市が呼びかけたが、現在は市の補助金を受けながら自主的な活動を行っている。市内の景観の調査やパネル展、機関紙の発行、市が指定した保護樹木・樹林のパンフレットづくりなどを行っている。
  • そのほか、シンボルロードまちづくり協議会や、桜ヶ丘まちづくり協議会のような地域組織、あるいはマンション反対をきっかけに作られた会などがある。

第2回(平成17年11月1日)

前回の振り返り

箕面市の景観の現況と課題について

  • (1)暮らしの景観研究会の調査研究結果報告
  • (2)都市景観基本計画に照らし合わせた現況の整理
  • (3)景観施策の推進による成果と問題点

意見交換の主な内容

(今後検討していく内容について) 

  • 現在は、窓口で都市景観条例に基づく助言・指導を行い、ほぼ9割の事業者が耳を傾けて頂いているが、1割はなかなか受け入れてもらえない状況にあり、時に悪質なこともされる。そしてその部分だけが取り上げられ、批判されるような状況になっている。事業者は施主の意向が背景にあり、市やアドバイザーは市民の意向が背景にある。立場が異なる2者が話し合うところに難しさがある。こうした取り組みは当たり前と捉えられており、頑張った市役所や景観に配慮した事業者がほめてもらえることは少ない。
  • 今の基本計画に示されているあるべき姿というのは今も変わっていないと思う。ただ、その通りうまく進んでいないように感じる。この会議では、景観を良くするために具体的にどのようなことが提案できるのか、いかに成果をあげていくのかを考えたい。
  • 10年前は、景観といえば京都のような観光地的イメージが強かった。しかし市民の関心も高まり、感覚も大きく変わっていきている。そうした面への期待は大きい。市民の意識レベルが上がらないと、いくらルールを作ったところで、まちは良くならない。箕面への誇り、まちとしてのブランドイメージにひかれる人が増えると、自然と景観は守られていくように思う。市民の意識をどう向上させていくのかが大きな課題である。住民自らによるルールづくり、協定のような事例も箕面市内にはある。事業者による1人協定ではなく、住民が協定を結んだところもある。点の取り組みをどう面に広げていくのかをこの会議で考えていきたい。  

(地域での自主的な取り組み) 

  • 地域での掃除などはかなり取り組まれているが、やっている人はたいてい朝早かったりと、やっていない人にはなかなか気づかれていない。PRするなど知恵を絞っていく必要がある。 
  • 花と緑の街角表彰といった取組みも行われており、地域での景観づくりは応援していきたい。ただ、公園などは「自分の庭」のような形になってはいけないので一定のルールはいる。 
  • 小学校区でのコミュニティ会議で、地域で公園の清掃をやっており、前の府道も一緒にやりたいのに管理者から了承してもらえない、かといって府がやってくれるわけでもないという悩みも報告されていた。 
  • そういう場合は、市が窓口になって府につないでいく役割を担いたい。  

(推進の体制づくり) 

  • 市の景観上の課題が明確になりつつあるし、煮詰まってきていると感じる。その中で、以下の3点を指摘したい。
    • (1)公共空間について、十分な景観形成の取組みがなされているのか、チェックしていく必要があるのではないか。よくある話で、庁内のセクション間で意思疎通がなされていないなどといった問題点もあると思う。
    • (2)基本計画での整理をされているが、課題に対応してどのような戦術をとってきて、その結果どうだったのか点検すれば次の展開が見えてくるのではないか。
    • (3)全市的な取組は一定なされてきた中で、細かい部分をもっと詰めていく段階に来たのではないかと感じる。例えば、山なみは一定規制で守られているので、次は市街地の中で、コミュニティレベルでの問題、という形でつぶさに見ていく必要がある。 
  • 2点目のご指摘に関しては、市でも相当に色々な仕組みを作ってやってこられているので、なかなか難しいのではないかと感じる。 
  • 例えば、届出の規模要件がその数値で有効なのかどうか、お屋敷の細分化が問題であれば、届出規模要件を引き下げることで対応できるというような課題の精査をしていく、ということが必要ではないか。 
  • 現在、市の窓口は3名の方々で対応されている。年間の届出は150件ということであるが、規模用件は500平方メートル以上ということで、他市と比較してもかなり厳しいものである。これからさらに対象を広げるとなれば、担当の負担が相当になる。専門に携わる人材が足らないということも、この会議で課題認識すべきである。 
  • 行政がどこまで力を入れるべきなのか、これは政策判断の問題とも関連しており、景観の取組が全市的にも重要である、という市民の声、盛り上がりが必要である。 
  • 小さな政府という議論が近年起こっているが、海外などと比較しても日本の公務員はそれほど多くはない。それをさらに削減する動きにあり、少ない職員でできるよう知恵を絞っていく必要がある。 
  • 今後、団塊の世代が一斉に退職を迎えるが、そうした人々はバイタリティがある。行政と市民との協働は今後10年での大きなテーマ。そのことを見通して、「何かやってみたい」という人材をうまく活用していくしくみができれば良い。 

(ライフスタイルの転換) 

  • 景観を切り口に我々のライフスタイルも変えていかなければならないのか、と感じる。例えば国道171号の看板は、車のスピードに合わせて作られているためにあのような目立つ外観になっている。逆に、昔は歩くスピードだったので先ほど公園のところで指摘のあった「雑草」の問題などにも気づいたのではないか。生活の再構築も視野に入れた検討もあって良いのではないだろうか。

(まとめ) 

  • 最後に以下の3点について意見を述べておきたい。
    • (1)コミュニティ会議の中で、戸建て住宅の空家が増えつつあるという話題が挙がった。今後、空家が景観問題につながっていく可能性があることを指摘しておきたい。
    • (2)基準が明確なほど指導もしやすいが、明確にすればするほど、それさえ守ったらいいではないかという風潮が生まれる。そうすると場所柄や特性に応じた対応が難しくなる。明確でないからこそ適宜の判断ができることもある。
    • (3)駅空間は明治時代はまちのシンボルとして立派な建物が建てられていたが、高度成長期は交通の利便性を重視し、近年では営利を目的とした商業空間へと変貌している。しかしこれらは我々の消費社会を体現した景観とも言える。先ほどもご指摘であったが、景観を生み出す背景となっている部分についても考えていくべきなのではないかと感じる。  

第3回(平成17年12月13日)

景観形成の方針について

事務局より、前回までの箕面市の景観の現況と課題の議論を踏まえた、箕面市の景観形成の基本方針(たたき台)について、資料を元に説明を行い、意見交換を行いました。なお、基本方針(たたき台)については、以下の4点とし、基本方針1と2は、平成3年に策定した都市景観基本計画の基本目標を継承し、基本方針3と4はその後の現状の変化や実効性を高めるために今後求められることとして追加した内容です。 

  • 基本方針1:山なみと一体となった緑豊かなまちをはぐくむ(基本計画を継承)
  • 基本方針2:自然と文化のあふれる良好な住宅地をはぐくむ(基本計画を継承)
  • 基本方針3:魅力的でにぎわいのある景観をはぐくむ
  • 基本方針4:市民・事業者・行政による箕面らしい景観まちづくりを進める

意見交換の主な内容 

  • 現行の都市景観基本計画はよくできており、手を加えるところはあまりないのではと感じる。今回提示された基本方針のたたき台は概ね是とするが、本当にこの通りなのか疑問に感じる部分もある。 
  • 我々の意識や社会情勢の変化にどう対応し、克服するのか。また、予想される技術革新をどう盛り込んでいくのか。生活に余裕が生まれてくると、「このような景観で良かったのだろうか」という意識変化も生まれてくる。今後、高齢世代も増加するにつれ、この傾向が拡大すると思われる。地域の人々に愛されていた建築物も、容積率を増して建て替えていくことが起こりうる。また、お寺の庭などは周辺の風景を借景として取り込んでつくられているが、周辺にマンションが立地し損なわれている例もある。こういった変化を今後どう予想して、織り込んでいくのか。それが適切に織り込まれるなら基本計画の内容の継承も良いと思う。  
  • 基本方針をつくっていく上での背景整理、及び具体的な事象への対応という2点のご指摘かと思うが、前者はそうした背景を計画の中にも書き込んでいくべきということか。  
  • そうである。どのように市民と合意形成していけばよいのか、が難しい。  
  • 計画づくりに取り組んでも、結果が良くないと意味がない。現実に山なみを阻害するマンションが立地するようなケースも生まれている。将来の可能性を含めて、実効性に結びつく計画にしたい。そのためには基本方針4が重要である。  
  • 基本方針の1~3と4は質が違う。計画策定の後のフォローアップをどうしていくのか、またどう実施していくのかが大切である。山麓ファンドは山麓保全への参加のしくみとして非常に評価できる。景観まちづくり活動を支える資金面での支援はやはり必要である。  
  • 基本方針4はきれい事を書いただけではだめである。具体的にどういうことが実践できるのか、を考えるためにサブの委員会を設け検討する、あるいは市民活動団体などのヒアリングを取り入れてはどうか。  
  • 「つくる」ではなく、「はぐくむ」という表現に、時代背景の変化などが反映されているようにも感じる。2点指摘したいが、
    まず、現基本計画で表現されていた歴史性、眺望などが、今回の方針から抜け落ちているように感じる。現基本計画からどのように変えていくのか、その考え方や道筋が分かりにくい。単に再編しただけで、そこから抜いたものはないのか。また、「山なみ」、「住宅地」、「商業地」のように見て取れるが、全体をとりまとめるような視点があっても良いのではないか。
    また、基本方針2の「自然と文化のあふれる良好な住宅地をはぐくむ」と基本方針3の「魅力的でにぎわいのある景観をはぐくむ」は、別々に書き分けるものなのか。一体として捉えるべきものではないだろうか。  
  • (事務局):1点目のご指摘について、意図して抜いたわけではなく、例えば眺望は基本方針1に、歴史については基本方針2に含まれている。資料の3ページ以降に、そうした要素を整理している。基本方針から抜いたものはない。  
  • 基本方針の説明文が十分でないが、最終的にはもう少し説明が付け加わることになろう。全体の考え方については、個別方針の書きぶりの中で表現していくこともできる。2点目の指摘であるが、基本方針1及び2が基本で、その中に3のようなめりはりのあるところもあるという位置づけか。  
  • 今までは基本方針2の住宅都市を重視していたのが、その中から基本方針3の要素を取り出して大切にしていくとなると、後退した印象を受ける。  
  • 基本方針1、2との関連の中で、どの程度のにぎわいを望み、追求していくのかが悩ましい。  
  • 基本方針1、2がベースで、3の考え方が加わってきて、全体を支えていく考え方が4という捉え方は賛成である。
    資料の写真は、基本方針のイメージを伝え切れていないので、充実をお願いしたい。
    基本方針3のにぎわいは、かやの中央のストリート的な景観のことなのか、幹線道路沿道も含めたにぎわいなのか、それとも小さな路地のにぎわいも含むのかといったことが曖昧である。  
  • 基本方針1は旧箕面村の視点で書かれているのではないか。新御堂筋から東の人々にとっては、山なみへの関心がないように感じる。東西市民の意識交流をどう巻き起こしていくのか。
  • 東部地域でも山なみは意識されていると思う。小野原西地区の区画整理地で公園や街路の検討を市民と一緒に検討している際にも、山なみを意識して緑道の整備を、という意見が多数出されている。 
  • 箕面らしさとしては、基本方針1、2が大きく、3はあくまで住宅地の中に出てきた拠点としてのにぎわいではないか。1や2と並列させるような位置づけではないと思う。 
  • (事務局):都心回帰や利便性を求める生活の変化の背景で、閑静な住宅街だけで良いのか、にぎわいという要素も必要ではないか、という課題は総合計画でもあげられている。「にぎわい」という表現が果たして適切なのか、また基本方針2の中に含めるのか、あえてメリハリを付けて方針3として表現するのか、は議論のあるところだと思う。フォーラムや市民アンケート等を通じて、市民のご意見もうかがっていきたい。 
  • (事務局):基本方針2と3を統合する、ということも考えられるが、その場合は基本方針の文言自体を変えていく必要もある。例えばもてなしの景観と落ち着きのある景観、と表現するなど、工夫の余地があり、今までの議論の中でいただいたご意見は再度整理させていただきたい。基本方針3については、例えば幹線道路沿道沿いの景観は暮らしの景観研究会でもテーマとして挙がっている内容で関心も高いものであると考えており、今後課題となっていくと考えて先取りして出しているという面もある。 
  • 箕面市でも観光や商業の活性化が必要である。かやの中央の拠点開発は外からも人を呼び込むものでもあり、大きな方向転換をしたと思う。市の景観をこのような別の角度で捉えるという意味では、基本方針としてきっちり挙げていくべきではないだろうか。
  • 箕面市は競艇事業による税収入があるが、将来どのようになっていくのか分からない。商業の活性化はあっても良いし、大事な部分である。しかし、景観との兼ね合いをどうするか、は考えていかなければならない。市全体の景観を見わたすと、バラバラとそうしたにぎわいの景観が生まれている印象があり、集中的にコントロールする、4つの基本方針ごとに規制を強化することも必要ではないか。
  • 基本方針1、2は守り育てていくものであるが、基本方針3はまちおこしや活性化など「攻めていく、積極的に創り出していく」ものであり、そういう部分も必要である。そして、攻めの姿勢でありながら今までのまちとどう調和させていくかを考えていくことが必要である。
  • 活性化はもちろん必要だが、箕面市民は自然豊かな住宅地(ベッドタウン)を志向して箕面市に住んでいるように思う。私のまちにもにぎわいを出すために大型商業施設をつくれとはならないはずである。不要というわけではなく、ウエイトの問題である。
  • 全市に大型商業施設を立地せよ、ということではない。駅前の商店街なども含めて、元気なイメージをつくっていく必要がある。
  • 現にそうした商業地の景観があり、今後できていく可能性もある。どう調和させていくのか、ということが大事であり、方針3も残しておきたい。
  • 現に、商業系の用途地域が市内にあり、市民も利用している。方針3もあっていいと思う。
  • 基本方針の表現は慎重に検討されたい。例えば、「魅力的で」と「魅力的な」では意味も異なるし、また、「にぎわい」という表現も適切かどうか。「いきいきとした」あるいは「活力がある」とすれば、箕面でも必要となる。
    住宅地も高齢化が進み、このままでは活力が失われつつあり、どうしていくのか、大きな課題である。川西市で、地区計画に敷地の最低規模を盛り込んだら、「敷地規模が小さい住宅も認めていかないと若い世代が入ってこない」と反対意見が出された例もある。
    競艇事業による税収入は、市内の活動によって生まれているものではない。これまでそういう部分を外部にゆだねてきたことを意識すべきである。高齢者も増加する中で、どう市内でお金を稼ぎ、活力を生み出していくのか考えていかないといけない。
  • 高層マンションは、景観上は問題だが、活力という視点では是としなければならない。そうした議論も経た上で基本方針が書き込まれていくべきである。 
  • 先ほど提案のあった、基本方針4を集中的に議論すべき場を設置すべき、との意見についてはいかがか。
  • 新たにつくらなくてもこの景観計画検討会議の場でもっと自由に議論してはどうか。 
  • 今年度の景観計画検討会議では、フォーラムなどを開催しながら、基本方針レベルの大きな景観形成の方向性について一定固めていきたい。また、次年度には方針に沿って、具体的な取り組み方の議論に展開していきたい。
  • かやの中央や小野原西、彩都など、具体的な取り組みの情報提供なども織り交ぜながら、本音を交えて検討する機会は設けていきたい。 

第4回(平成18年1月31日)

事務局より、前回の検討会議を踏まえ表現などを見直し修正した箕面市の景観形成の基本方針について、資料を元に説明を行い、意見交換を行った。

意見交換の主な内容

(箕面らしさについて) 

  • 「箕面らしい」という言葉が随所に出てくるが、どのようなイメージなのか、が明確でない。何をもって箕面らしいとするのか、共有しておく必要がある。
  • (事務局)基本方針1、2で示されている山なみと住宅地の景観は、市民皆が共有できる箕面らしさとして認められていると考えている。また、それをつくっていくために市民、事業者、行政の三者が協力していくという姿勢が箕面らしさである、というイメージで捉えている。
  • 「どこからでも山が見える」など、誰もが分かりやすく共有できるキャッチコピーのようなものがあれば良い。
  • 景観像としての箕面らしさと、取り組み方の箕面らしさ、はニュアンスが異なる。前者を伝えていくためにキャッチコピーなどは有効かと思う。
    取り組みについては土地柄や歴史、コミュニティの積み重ねで地域ごとの違いが出てくる。箕面ではテーマ型活動が主導権を得ているが、地域型活動とどうネットワークをつないでいくのか、が今後の方向性として非常に重要。
    コミュニティ会議に参画していても、南、西、東の小学校区それぞれで地域の土地柄が全く違っており、地域の特性に応じたミクロな展開も考えていく必要がある。
  • 箕面らしさの共有は非常に大事であるし、事務局が述べた通りである。
    計画を作り変えるときには、どこかさわりたくなるものだが、基本方針の1と2について、もともとの基本計画の方針が継承されている。時間が経っても変わらない方針は、「らしさ」の表れではないか。
    ただ、大きなシンボルを支えていくだけではなく、時代に合わせて少しずつ豊かに変えていく取り組みもあわせて必要であり、そういう趣旨が基本方針3に表現されており、非常にバランス良く書かれていると思う。
  • 基本方針4については、一般市民にはすぐには浸透しないだろう。分かりやすいキャッチコピーで呼びかけていくことは賛成である。みどりの基本計画では、「山なみに抱かれ、みどり豊かなまち・みのお」がみどりの将来像として掲げられていた。この会議の議論の中で、皆の思いの共通項がキーワードとして出てくれば、と思う。
  • 具体的に計画のどの部分に盛り込んでいくのか。基本方針の上に大きな考えを示すとか、方針の中に入れ込むなどの方法が考えられる。
  • 新しい計画の冊子の表紙に表現するなど、随時PRを行っていくような使い方はどうか。
  • フォーラムなどいろんな場面で使っていけるようなコピーがあれば良い。
  • 吹田市では、「いいでしょ、このまち」というコピーが随所に使われている。この基本方針とは別に、キャッチコピーをつくっていこう、ということか。このことに関していかがか。
  • 箕面らしさには中からの視点と外からの視点、という側面がある。屋外広告物は主に外からの視点であり、例えば、市内には派手な色彩の広告が全くない、というのが外から見た人に対しての一つの箕面らしさになり得る。
  • 外からの視点、というのをあまり意識しすぎるよりはまずは市民にとってどうかという方が重要だと思う。
  • 例えば、色で言えば赤や黄色ではなく緑、といったような、箕面に望ましい景観というのがあると思う。
  • 芦屋市では、芦屋らしさを表現する推奨色を定めている。これはらしさを出していく分かりやすい取り組みの一つである。
  • キャッチコピーについては、いいものが見つかれば随時PRなどに活用していけばよいが、何を盛り込んでいくのかが難しい。フォーラムのタイトルにあるような形で、基本方針を展開していけるコピーを考えていけば良いと思うので、まずは計画の中でどう基本方針を書くのか、という議論に軸を置いたらどうか。
  • キャッチコピーは分かりやすさが利点であるが、反面メリハリをつけて特化させてしまうということでもあるので、慎重に考えたい。一言で基本方針の全ての要素を表すことは難しい。
  • 基本方針の議論を、というご提案に賛成である。検討の中でキーワードが浮かんでくれば、随時盛り込んでいけば良い。
  • 現在、大阪の日本橋でまちづくりの取り組みがなされている。文楽劇場をシンボルとし、それを評価軸として地域のあり方を考えていこう、というものである。
    基本方針1から3は、シンボルとしての山なみを基本とした話であるが、山なみと良好な住宅地というのは、かなり共有されていると感じる。箕面ではそれを手がかりに景観形成を進めていくことになるのであろう。
  • 最近の関心として、更新にどう対応していくのか、という問題意識がある。古くからお住まいの方々は、良好な住宅地景観などに対してイメージ・価値観の共有ができていると思うが、例えば船場地域などは新住民が増加しつつある。そうした人々も景観の担い手であり、価値観が違う可能性もあるが対立構造ではなく、取り込んでいく必要がある。
    商業系の土地利用がなされているところも、人が住まないと活力あるまちにはならない。戸建てだけではない住宅地のあり方も模索していく必要があるし、従来の価値観にとらわれすぎずに考えていくべき。
  • 箕面市民は、異なった価値観の人同士のつながりが弱いと感じる。茨木市などでは、事業者と住民、商業者と住民のつながりが強く、まちづくりに展開している。お互いを認めながら、違いを残しながらも良い景観を一緒につくっていく、ということを、基本方針4の中で具体的に展開していくべき。

箕面の成り立ちや地域性に即した検討の必要性について

  • 箕面の商業を支えておられる方から見れば、基本方針1、2が前面に出過ぎていると感じるかもしれない。
    箕面の今の状況では、大きな企業は育たず、暮らしの中の産業が中心であるが、そうした状況からまちおこしなどの動きが生まれてくるのであろうか、という危惧がある。事業者の方はどのように感じておられるのか。
  • 市内は工業系用途が無い。昔は製作所などがあったが、住宅系開発が進むにつれて市外に移転してしまった。
    確かに箕面はベッドタウン化しすぎており、少し特殊ではないかと感じる。本来の都市の姿としては職住近接が望ましいが、ドイツなどでは仕事と暮らしが非常に密接であり、豊かな都市生活を享受できている。
    以前、市長との意見交換の中で、箕面にどのような産業を生み出していくのか、ということで、彩都の研究施設でバイオテクノロジーに取り組んでいく方向もある、という話題が挙がった。
  • 箕面市は、農業が産業の中心であり鉄道からもはなれていたたこともあって、都市的産業が立地しにくかった。そこで、農地は住宅への活用が進んだのだと思う。
    箕面市は豊能郡、三島郡の一部が合併して生まれているが、それぞれに地域性も異なるので、一つにまとめようとするのは難しいのでは。地域に応じて個別に取り組んでいく方向もあって良い。
  • 例えば、東小学校区は昭和40年代以降の新しい住民が中心であり、自分らでコミュニティをつくってきた。また、西小学校区は村の方々が中心に頑張っておられる。南小学校区になると商売をされている方も参加される。このように地域の成り立ちや住まい手によって全く事情が異なる。国道171号の南北でも意識は違うし、効果的に取り組みを行っていくためにはミクロの視点も重要かと思う。
  • マンションを購入しようという人も、山なみであったり、緑豊か、といったチラシのコピーに目を留めると思う。住民に加え、新しく入って来る人もこうしたイメージは共通して持っているのではないか。地域としては東、中、西、止々呂美などに分ける必要があると思うが、立場や地域を超えた共通項として山なみがあるように感じる。

景観まちづくりについて

  • 景観まちづくり、という言葉は他市の取り組みの中でも出始めている。単に景観+まちづくりなのか、新しい世界が広がっていくのか。この方向をどう捉えていくのか、について議論頂ければ。
  • 1978年に神戸市は都市景観条例を策定したが、その当時から、良好な景観に向けて市民と一緒に取り組むまちづくりを目指していた。当時、景観条例とまちづくり条例を所管していたのがアーバンデザイン室であったが、数年前に無くなった。それは地域のまちづくりへと展開していこうという思いの表れだと感じる。
    思いや気持ちが一つになることで、まちづくりへと展開していくことができる。そうした意味で、まちづくりに軸足を置いたものだと考えている。その成果として景観がある。景観というわかりやすい切り口からまちづくりをはじめるということである。
    関連して、山なみ保全のフォーラムのディスカッションで、印象に残った言葉で「村の人は不言実行だ」というのがあった。新しく入ってきた人はいろいろと言うが、おっしゃっていることに行動がついてこない、というのだ。こうした方々がどうスクラムを組んでいくのか、が課題である。

農地の保全を例にとり、規制の必要性について

  • 法や規制をどのようにしてくぐり抜けようか、という意識が見られるようになっている。我々の市民の意識を高め、こうした行為を起こさないようにしていかなければならない。
  • そのためには、基本方針4の中で、規制を強化していく、という姿勢も明確にしなければならない。後追いではなく、早め早めに手を打っていくことも必要。
    基本方針1で、ため池の減少、という話題が出ているが、これは課題の表現としては突っ込み切れていない。どうしていくのか、を明確に出していくべき。
  • もはや千里丘陵の緑を守っているのは茨木市だけとなってしまっている。市街化調整区域として保全していくにしても、その景観を支える人たちの努力がないと、規制だけでは保全できない。新稲や萱野村の景観も、お住まいの人たちの努力があってこそ守られている。そういうところを市民が理解し支援していかないと守っていくことはできない。この部分にはそうした難しさも含まれているのではないか。
  • ここに農家の方々の考えは盛り込めていないと思う。井戸を掘って利用されている集落があると聞くが、その水を汚しているのは生活排水である。こうしたことを市民にも知らせていかないと、良い景観は守れない。
    今後、古いマンションも更新する必要が出てくる。廃材の処分などに高額の費用が必要になるかもしれず、廃墟のまま放置されるようなことがないとも限らない。いかに景観を育成していくか、を慎重に考えなければならない。先を読んだことをある程度入れていくべき。
  • 現段階で想定できる問題がどのようなものなのか、点検し盛り込んでいく必要がある。
  • 堺市では、市街化調整区域にお住まいの農家の方々とまちづくりを一緒に考えているが、非常に難しいと感じている。箕面市より都市化の圧力が強く、まちの変化も起こっている。住まい手も40歳前後の方々が中心。
    その中で分かったことだが、市で規制をかけても、「田んぼが残るが田んぼでなくなる」ということが起こる。田んぼの場所は残っても、農業の担い手がいないために使われた田んぼでなくなるということ。守り、はぐくむための取り組みが必要で、ここ最近になって、例えば全てを残すのではなくて、一部を残してそこはみんなで守るといった動きが芽生えている。規制をかけるだけではなく、意識を変えていく、両面が必要である。
  • 地域同士で話し合い、ルールをつくっていけば良い。そういう意味で景観づくりはまちづくりである。田んぼ、ため池の保全には農業政策なども絡んでくる。
  • 規制の面でもできることはたくさんある。基本方針4では限界があると最初に言っているが、上手く表現されたい。規制は悪、とネガティブに捉えなくても良い。あくまでも地域で合意したことを実現するための手段である。
  • 本来はそこまで合意ができていればルールもいらないのだが。
  • 市外の事業者が地域のことを配慮せずにマンションを売ったりして問題になっている。規制がないと抑えられない。
  • 日本橋のまちづくりでも相当ご苦労されている。ただ、顔が見える関係が築けると、話し合いのテーブルに乗ってくれる。そんな関係をどうつくっていくのか。規制をかけたとしても、さらにそれをくぐっていくことも想定されるので、使い方によってはさらに景観が悪化する可能性もある。

(その他)

  • 基本方針3については、このような表現であれば受け入れられると思う。まだ分かりにくい部分もあるが、箕面らしいあり方もかなり共有されてきたので、言葉使いや内容等、精査頂きたい。
  • 今後、この文言等も追加、修正していくということで良いか。
  • (事務局)ご意見をうかがいながらバージョンアップさせていく。
  • 商工会議所などで、住宅地の中で日々の暮らしに便利な商店がどうあるべきか、などを研究されてはどうか。最近は対面商売の店も少なくなり、コミュニケーションの機会が減っている。また、交通が不便な住宅地も出ており、高齢の方がちょっとした買い物をする際にも問題が生じてくると思う。路線バスを走らせるにも採算性の問題などが出てくる。こうした暮らしの問題も考えながら、研究をしてはどうか。
  • 市民も商工会議所との接点がほとんど無い。例えば、店の前を花で飾るといった運動をやりたいと思っている。商店街との活動もやっていきたいが、誰に話していけばよいのか分からない。こうしたことを相談できる場があるのかどうか。市民、事業者との協働も大事なキーワード。
  • 中心市街地活性化基本計画においても、市民の参加のもとで策定してきた。商店会などであればそうした提案を受け入れてくれる。
  • 基本方針について、この4つの構成で了解ということで良いか。(了承)
  • 法などはあくまでも道具であり、どう使うのか、が大事である。気運を盛り上げていかなければならない。
    皆さんにこの構成で一旦了解頂いた。今後、具体的な展開を考えた後にもう一度ふり返ることにしたい。次回はフォーラムということで、皆さんにぜひご参加をお願いしたい。

第5回(平成18年2月26日)(景観フォーラム「私たちで創るこれからの箕面」)

第6回(平成18年5月23日)

前回の振り返り

市民アンケートの内容について

都市景観基本計画策定(平成3年)以降に見られる経年変化と今後の対応方針について
事務局より、今後の景観基本計画検討のフロー、構成イメージ、そして詳細の方針検討にあたっての前段となる景観の成り立ち、テーマ別景観方針の検討を説明し、意見交換を行った。

意見交換の主な内容

(全市的な検討と、重点の置き方について)

  • 地区タイプ別に整理されているが、白地のところは田園が残っているようなところではないか。
  • 事務局:その他の扱いになるかと思うが、細かく見ていくと周辺の各タイプの地区がもう少し広がってくる場合もある。点検が必要である。
  • 全体を通して見ると総花的で、何もかも載っている、という印象である。箕面市の景観形成の目玉としてどのようなところに重点を置くのか、という議論が大切ではないか。
  • 事務局:市としては、市域全域で何らかの誘導は行っていきたい、という姿勢であり、そのために地区の方針を検討していくべきだと考えている。
  • 議論の対象としてはテーマを絞らずにこのような区分けで示されていることは悪くないと思う。しかし全体のバランスを見ると、東部や北部があまり挙げられていないと感じる。
  • 全体をまんべんなく議論するのか、特定の地区に集中して議論するのか。伊丹市の景観計画では、市全域の他に重点地区を設けていた。そのような方法もある。
  • 景観は連続したものであり、市域で区切るのはおかしいので周辺も入れた図面にすべきである。
    「図」と「地」の景観という概念があるが、景観法ができ、今まで景観形成の取り組みをふり返って反省すべきは、今までは「図」ばかり大事にしてきた。「地」の部分、いわゆる普通のまちの普通の景観をどうしていくのか。
    「地」なるものとそこに表れる佇まい、それらの関係性、おさまりがこの中で表現できないか。

(分類の仕方について)

  • 現基本計画では、4要素と7地区タイプで整理がされていた。今回はそれらを一括してそれぞれについてどのような課題が起こっているのか、を挙げた。そういう意味ではテーマというよりは課題地区と表現した方が良く、まだ整理しきれていない。今日の議論を踏まえ、共通する課題などがあれば、集約してテーマとして整理していく。
  • 箕面の成り立ちがあり、それらがテーマ別として整理されるという流れは良いと思う。市街地の形成過程も全く異なっている地域では景観も異なる。そうした構造や成り立ちをはっきり表現しておいた方が良い。市街地の形成過程を大事にしておくべき。
  • 農地・ため池などの資源、崖線や緑地帯などのエッジとなる要素なども構造としては押さえておきたい。
  • 市街地の形成過程に起因するのであろうが、東部と西部では市民の意識にも違いがある。いわば東部は新しい市民によってつくられたまちである。例えば中央図書館付近の景観形成といっても、東部の市民には意識にないと思われる。

(視点の追加などについて)

  • 推進方策が大事であり、こうあるべき、という議論だけでは駄目である。推進方策と合わせて検討できないか。
  • 今後、これらの中で似通ったテーマをまとめ、体系化していくことになる。推進方策は頭出ししてもらいながら、後に元に戻る方法も考えて良い。
    箕面市は元々違う3つの村が合併したことをどう考えるのか。日本学術会議では、今後、市域という概念にとらわれず、コミュニティの単位と市域を越えたより広域の単位という2つの概念で捉えるべき、という提言が出されている。
  • 現在、テーマには現状と方針が混ざって書かれている。滝道が述べられていないが、これも非常に重要な景観だと思う。
  • 滝道はこれまで様々な計画や修景の取り組みがあったと思う。そうした既存の計画なども地区別に整理しておいて頂けると、どう連動しているのかをチェックする資料になる。
  • 7地区、4要素をセットで挙げているが、道路など、記述に重複する部分がある。
  • 事務局:今回、現計画にある骨格要素と地区タイプの方針を合わせて書いているが、骨格要素としてあげられていた道路や北摂山系などの記述の重複については未整理の部分がある。テーマとしてくくっていく中で整理していきたい。
  • 中央図書館付近は果たして「箕面の核となる地区」なのであろうか、疑問に感じる。
    今は場所を挙げているが、どう絞り込むのか、はこれから意見が出ると考えたらよいのであろうか。
    南部丘陵についてはどう取り上げるのか。今はあると捉えるか、もう無くなったと捉えるか、難しいところである。
  • それはまさに事務局が投げかけたいところではないか。これまで、立地するマンションに対しては、南部丘陵という地域の特性を説明し、極力緑を増やしてもらうように助言してきたつもりではある。
  • 丘陵としての景観と捉え、特に緑にこだわらないという考え方もある。
  • 南部丘陵は老朽建物が密集しており、それらの建て替え促進など防災面でも課題が多い地域である。防災の視点からも、例えば地形の改変を認めないなどのルールも考えられる。地理的な特徴として残していくという考え方もある。
  • 次回の会議が一つの山ではないかと思う。具体的に何ができるのか、も含めて考えていきたい。何も解決策がないものを書いても意味がないし、誰が解決するのかということを考えていかないといけない。
  • 空き地が周辺の環境と無関係に資材置き場になっているのは気になる。空き地や駐車場の課題は場所ごとに書き込んでいけば良いのではないか。ため池・農地については、どこかに項目として入れるべきであろう。

第7回(平成18年7月5日)

前回の振り返り

事務局より、箕面市景観基本計画(H19)の検討について、以下の4点について資料を元に紹介し、意見交換を行った。

  • 箕面市景観基本計画の構成
  • 箕面市の景観の成り立ち
  • 地区タイプ及び地区別の誘導方向
  • 景観基本計画の推進方策の枠組み

箕面市景観基本計画の構成、箕面市の景観の成り立ちについて

  • 近世以降の歴史を整理されているが、実際はそれ以前のもっと古い時代から箕面市の歴史がある。都から太宰府へとつながっていた西国街道を中心とした歴史が現在の東西交通の要として大きなウエイトを占めている。
  • あくまでも景観の成り立ちであり、単に歴史を整理するだけでなく、様々な背景が積み重なった上で景観として表れているものを説明する必要がある。現状の景観の成り立ちとして重要であれば入れておく必要がある。
    誤解を招く書きぶりが一部含まれている。「近世~」となっているが、それ以前の古代・中世も含んでいる。
  • 西国街道など、古いまちなみを考える場合、そこに住んでいる人の気持ちをどう汲み取るのかが大事。長い歴史に根ざしていることを大切にしているという気持ちや土壌を理解していかねばならない。
  • 計画をまとめていく上で、ここまで成り立ちを詳細に説明する必要があるのか。参考資料でもよいのではないか。
  • 岸和田市の計画では、この成り立ちや経緯について詳しく書いている。例えば事業者の方々にも、建物を建てるにあたって、事前に箕面市の景観についてしっかり勉強してほしい。そうした基礎資料として使うこともできる。
  • 現基本計画ではそうしたところはいかされなかったのか。
  • (事務局)景観の大きな構造として捉えず、いきなり地区タイプ別に切り分けてしまったのは反省点かと感じる。過去の経緯も含めて説明した方が誘導しやすいと思うし、相手にも納得してもらえるのではないか。
  • 先ほどの気持ちをどう汲み取るのか、という指摘は重要である。八尾では市街地形成の時期によって住まい手も3つに分けられる(原八尾人、旧八尾人、新八尾人)という提案をされた方がおられたが、八尾にどれだけこだわり、愛着があるのか、が分かって非常におもしろかった。
    歴史を見つめることによって、これからの住まい方も見えてくる。世代交代を既に経験しているところと、これから世代交代を迎えるところとでは事情も変わってくる。
  • 将来どのような方向をめざしていくのかは現状だけでは決められない。Ⅰ章の部分に現状に加えて将来のこと、今後良い景観を創っていく上では意識や暮らし方が重要になる、ということを書き加えておいてもらえると理解しやすい。
  • ここで書かれていることはまさしく箕面市の個性を創るものであり、これらが積み重なって箕面市の景観ができている。また、北摂山系について、山なみ景観保全地区などの山すそ部分と、その奥の部分は景観上の意味合いも異なるので分けておくのがよいのではないか。
  • 現条例をどのような形に改正していくのかを考える際には、山なみ景観保全地区をどう扱うのかということが重要になってくる。
  • 西国街道がクローズアップされているが、巡礼道などその他の古道沿いにもいい建物などが残っているので、書きぶりを追加してほしい。
  • 大きな話として、この成り立ちは、それを受けた基本方針がしっくり来るか来ないかという点が重要である。まとめの部分を充実すれば対応できると思われるが、なぜ山なみ景観を保全するのか、なぜ景観まちづくりを進めていくのか、ということが分かるような説明を入れてほしい。そのために、山なみの景観上の役割や、コミュニティの役割についての整理が必要。

地区タイプ及び地区別の誘導方向について

  • なかなか具体的に踏み込んで誘導方向を記述することは難しいが、なぜこのようなことを求めるのか、根拠を記述しておくのは、この計画の非常に重要な点であると思う。
  • 関連する計画・制度が挙げられているが、これはどのような意図があるのか。また、計画の本文に掲載するのか。今回の検討をふまえて他の計画の見直しもあるのか。
  • (事務局)既存の計画がある地区について挙げているが、具体的にどう反映するかはまだ検討していない。今後、各課に意見を求めていく中で、これらの計画に基づいた検討がなされると思う。
  • 今後の方向を考える際には既に位置づけられている方向が基本になる。また事業者にとっても関連した計画が載っていると参考になるのではないか。
    参考までに、河川及びその沿川地区に関連して、府の河川委員会では河川整備の検討を行う際に、必ず関係する市町の総合計画、景観計画を参考にしている。ただ、今後10年は府による整備は行われない予定であると聞いている。
  • 「誘導方向」という表現に違和感がある。こうしていきたいという「市民の思い」であるはずである。市民が共有できるものとして表現を改めてはどうか。
  • 「景観形成の方向」といった表現ではいかがか。
  • 今回の景観計画では、市全域に何らかの指定をするのか。
  • (事務局)法に基づく景観計画では、市域全体を計画区域にしたいと考えている。
    一方で山なみ景観保全地区は法に移行すると許可から届出へと、担保力が落ちる問題も挙がっている。この場合は条例に基づく区域指定なども組み合わせた形の検討が要るかと思われる。
  • 強制力をどこまで担保するのか、という議論をどうするのか。我々も法は遵守し取り組んでいるが、一方でオーナーなどはそうした理解が難しいケースも出てくる。
  • (事務局)大変重要な議題であり、5章の推進方策と関連する部分かと思う。詳細は次回検討会議で議論を行いたいと考えている。
  • 山なみ景観の保全と関連して、代表的な眺望点を共有しておくことはできないか。市としては、どこからの眺望をスタンダードとするのか、を明記できないか。
  • また、農地・ため池をどう保全していくのか。農業用水のための貯水池としての役割と調整池としての役割があるが、現在ではどちらの役割もそれほど期待されていないのではないか。それよりも市民にとって憩いの場として再活用する取り組みも必要になってくる。
  • 茨木市域のため池については、治水計画の中で積極的に位置づけされている。単なるレクリエーションだけでは弱いのではないかと感じる。
  • 遊歩道を整備して水辺に近づけるようにしているところもあれば、一方で自然のままの状態にしているところもある。どちらの考え方もある。
  • スカイアリーナからの眺望は大変美しいが、これは市が公園として整備したことによって守られている面が大きい。
    ため池に関しては保全に向けたいろんなアイディアがあるだろう。
  • 市の境界付近を流れる石澄川は見過ごされがちになる。行政的にも扱いが難しいのかもしれない。
  • 今回提示された資料は、4章のアウトプットなのか、あくまでもたたき台なのか。地図なども盛り込まれ、具体的な特性や誘導の考え方が書かれている、といったとりまとめ方の方がわかりやすい。
    また、これらの地区について、今後どのように誘導していくのかを考えるに当たり、景観法との関連をにらんでおく必要がある。それでもう1度バージョンアップを図るような作業になるかと思う。
    誘導方向の主語が誰なのかが分からないのと、いろんな内容の記述があってそろっていないので整理をお願いしたい。
  • これは行政指導をするための計画なのか。
  • 行政が使おうとするとそういう使い方になるが、市民、事業者にとっては、身近な景観を理解し、どう創っていけばよいのか、の参考になるものである。
  • 次回は資料2-3について、さらに整理・充実の上、最終の取りまとめイメージを含めて提示頂くようお願いしたい。

推進方策の枠組みについて

  • 景観条例改正を今後行う予定なのか。条例は自主条例部分と法に基づく委任条例部分を組み合わせたものになるのか。その場合、現在検討している景観基本計画はどう位置づけるのか。
  • (事務局)改正を行う予定で、自主条例と委任条例を組み合わせたものになると考えている。景観基本計画はあくまでも市全体の景観形成の方針を示し、その中に法に基づく部分が含まれている、という構成になると考えている。
  • 山麓保全に向けて、市民・行政などが一緒になってアクションプログラムを策定した。こうした実践型の取り組みになるような推進の母体がないと、文書で終わってしまうのではないか。
  • 推進方策については、全体の構造や関連が分かるように再整理をお願いしたい。Ⅳ章の記述を受けて、どういう施策の組み合わせで対応していくのか、を考えていかねばならない。
    地区でまちづくりを推進するのは非常に難しい。大阪市がまちづくり講座を5年間継続し、たくさんの方々が参加されたが、なかなか地区のまちづくりのムーブメントまではつながっていない。周辺の人をどう巻き込んでいくのかが重要である。この点は箕面市においても考えていかなければならない。
  • 2ページを図化すると、箕面市がこれまで取り組んできた施策の基盤が良く分かるのではないか。
    また、現基本計画が平成3年に策定されているが、それ以降も大きく箕面市の景観は変化した。その部分もまとめると、近年の現状の理解の助けになると思う。
  • 近未来がどうなるのかということについての読みがいるのではないか。

事業者アンケートについて

事務局より、市内事業者を対象としたアンケート調査の原案を提示し、意見交換を行った。7月10日の午前中までに意見を受け付けることとして、何かあれば事務局に提出することとなった。

  • 文面を見ていると、大型の事業所を対象としているような印象を受ける。箕面市はほとんどが小規模な店舗である。例えばショーウィンドウに花を飾る、といったことも回答できるような構成にしておくのがよい。
    また「貴事業所」よりも「あなたのお店」の方がイメージに合う。
  • 企業として責任ある方に記入して頂くような方法はないだろうか。分析が難しいのではないか、と感じる。

第8回(平成18年8月29日)

前回の振り返り

事務局より、6月12日(月曜日)~28日(水曜日)にわたって実施したアンケートの結果について報告した。 

意見交換の主な内容

  • アンケート結果を見ると、道路や公園へのニーズが高いと感じた。暮らしの景観研究会でも、公園について調査したが、外構がまちの景観とマッチしていないこと、整備が行き届いておらず見苦しいことなどを指摘した。基本方針の中でも道路・公園のことについて触れておくべきではないか。
  • 箕面市では既に公共施設マニュアルが作成されており、それを充実させる方法もあると思われる。
  • 回収率は3割程度だが、これは関心が高い層の回答と思われる。裏を返せば2/3のサイレント・マジョリティがいる。これをどう捉えるべきなのか。他の調査などの経験などから分かることがあれば教えて頂きたい。
  • (事務局)箕面市で行うアンケート調査としては一般的な回収率であり、関心が高い層の回答とは言い切れないと考えられる。
  • 一般的にも、訪問配布・回収なら8割、郵送配布・訪問回収なら5割、郵送配布・郵送回収なら3割といったところである。また、一般に、アンケート調査では体裁を気にした回答になることが多い。例えば「寄付に取り組みたい気持ちはある」という回答が多いが、実際にはなかなか行動には表れていない。これはアンケート調査の限界でもある。しかし気持ちを持っておられることは重要なことである。
  • 30~40歳代の回答者がこれだけいるということは非常に心強い。
  • そうした世代は地域づくり活動などにもうまく参加されて頑張っておられる方も多いのではないか。地域づくりと結びつけて、景観まちづくりの入り口を広げていかなければならない。
  • 東部、中部、西部、北部という地域性の違いからくる居住者の意識や居住者を取り巻く文化などの差が小さくないと思うため、地域別の分析もお願いしたい。
  • 有意性のある集計だけチェックするなどして拾い上げてはどうか。
    全般的に自然や緑が大事だと言う回答が高い一方で、ルールづくりについての回答を見ると、施設の緑化についてはあまり関心が高くないようである。一方、市では施設緑化に力を注いできた経過がある。緑をまちなかに増やしていくことの重要性を戦略的に訴えていかねばならないと感じた。

前回以降、意見を踏まえて充実させた景観基本計画の素案について検討を行った。
全体の構成や書きぶり、第Ⅳ章の地区タイプの書きぶり、最後の第Ⅴ章の推進方策、の3点から検討した。

主な意見交換の内容

全体の構成や書きぶりについて

  • 山なみ景観を阻害する高層マンションが建てられたことなど、過去にうまく実現し得なかったことや反省などを盛り込んでおくべきではないか。
    全体として総花的で、今後10年先を見据えてどのようなことに取り組んでいくのか、がはっきりしない。この計画を誰が読むのかという問題もある。
    公共空間をどうするのか、基本方針に書き込むべきだ。
    また、使われている写真は電柱が目立っており気になる。
    地区タイプの中には、あまり良い印象を持てない景観が見られる地区もある。そうした地区の底上げについても触れておく方が良いのではないか。市全体のバランスも踏まえて書きこんでおくべきだ。
  • 何をしていくのか、はⅤ章で書き込まれていく。その内容を受けてⅣ章にフィードバックさせていく部分もある。おっしゃっている通り、普通のまちの景観をどうしていくのか、が一番の課題になる。
  • 箕面市は景観形成の取り組みに関しては先進的なまちだと理解しているが、できた部分、できなかった部分もあろうと思われる。そのあたりが計画では平たく書かれている印象を受けた。
  • (事務局)あくまでもこの内容はベースとなる部分であり、これから濃淡を付けていけばと考えている。先ほど話題に上がった施設への緑の配置など、強調すべき部分は書き加えていきたい。
  • 過去の計画の検証を明記すべきではないか。「Plan-Do-See」の「See」の部分にあたる。市民活動のあり方を共有していく必要がある。
  • 悪化した景観についてどのように対処していくのか。そうした景観を作らせない、という考え方も明記しておくべきではないか。既に手を打っているのなら良いのだが。
  • 規制誘導よりも、良好な例をモデルとして示しながらやわらかく誘導していく形が望ましい。外院での都市景観形成地区の取り組みはまさしくそれにあたるが、前向きな業者との協議・対話で実現できた。安価な戸建て住宅に対してもニーズがあるので建てられているのであって、それを景観上良くないからといって建てさせないというのは難しい。
  • 現基本計画はマイナス面もプラス面もあると思うが、この計画があったからこそ箕面市もここまで景観形成の取り組みを進めてこられたと思う。規制誘導は難しく、景観法ができたといっても、都市計画法等の法制度から比べれば位置づけとしてはまだまだ整えられていない部分もある。
  • 効果的にできていないのではないか、とは良く指摘されるが、なかなか景観の取り組みはその成果が表に出てこない。例えば窓口で景観上の配慮をするように協議していることはほとんど知られていない。
    市民から市民に「もっとこうすれば」と言ってもらった方が効果が大きいと思う。基準のグレードを上げていくことは難しい。
  • 景観の成り立ちのところで、昭和中期以降とひとくくりにされているが、現基本計画が策定された平成以降も足跡となる出来事があると思うので、そうしたほめるべき部分は盛り込んだ方が良い。
  • 近年、土地区画整理事業に取り組んできたところは全て都市景観形成地区指定がなされており、丁寧に取り組んでいる。土地区画整理事業の場合は、所有地がかなりの割合で減歩され、公共空間の整備に使われることから、地権者の方もさらにルール化を図ることに最初は抵抗をお持ちの方もおられるが、話し合いを重ねるごとに雰囲気も良くなっている。
  • 「景観の資源」については書き込んだ方が良い。書いておけば、住んでいる人々にとっても意識してもらえる。
  • 景観形成の方向では、その地域の資源をいかしていこうという内容と、悪いところを改善しようという内容が主に書かれているので、資源があってそれをいかしていくための方向という順序で整理した方が分かりやすいのではないか。
  • 北大阪急行の延伸の構想は昔からずっと言われているが、一体どうなるのか。また、千里丘陵の部分で緑を保全していくと書かれているが、近年の小野原西の開発で里山破壊ではないか、との批判も出ている。
  • 市民が車交通をあきらめよう、ということになればスムーズに構想が進むのではないか。ヨーロッパ諸国ではLRTが走っているが、根底にはそうした交通機関を選択しようという市民感覚がある。
    開発に当たっては、お互い様のところもあるのだが、上手く議論できていない部分もある。市民の意識や行動がまちや景観に影響を与えていることを理解することが重要である。

第Ⅳ章:地区タイプ別の景観形成の方向について

  • 事務局)箕面新都心地区や桜ヶ丘二丁目大正住宅博覧会地区といった景観形成地区については、その前段に景観形成の方向が書かれた上に再掲されているのでくどい印象になっているかもしれないが、条例等との対応を考慮してこうしている。また、記述については指定時の基準に使われている文言を記載しており、その後まちなみに変化が生じている部分もある。
  • 人々の交通が電車から車中心へと変化していっている。桜井などを例にとっても、活性化が課題とはなっているが、仮に今の店舗を建て替えるにしても、駐車場が確保できない、といった問題点を抱えたままになると予想される。そうしたことが議論されているのか。
  • 大阪箕面線について例にとってみると、景観形成の方向に書かれている内容には抽象的なものから具体的なものまで幅があり、いろんなレベルが混在している。このような書き方で良いのだろうか。
  • 現基本計画の基本目標をもう一度挙げると、すっきりとまとまるのではないか。目標がないままに方向が様々に散りばめられているので誤解を与えやすい。
  • 例えば道路での広告物などはどの道路でも共通する事項。共通する部分については各路線の方向からは抜いていってはどうか。
  • 現基本計画ではそうした構成になっている。共通部分との書き分けの中で、特徴的な部分は特出しして書いた方が良いだろう。
  • 沿道からの眺めを妨げる、突出したものを防ぐような概念を入れられないか。山なみへの眺望を確保するためにはぜひとも必要と思う。
  • 道路沿いから見た眺めを担保するということか。大阪箕面線などでは道路の中心線上に山なみが見えており、それを良く見せるために沿道の建物はどうあるべきか、を考えるべきではないか。イメージなり方向性を共有しておかねばならない。
  • 沿道の建築物が2階建てを超えると山なみの眺望は難しくなる。
  • (事務局)ご指摘頂いたように、目標と方向を記述し、方向の内容についてはレベルの調整を行いたい。
  • 路線ごとや地区ごとの特徴によって方向を書き分けていくのであれば、それぞれの路線について記述する方が良い。道路でも街路樹の状況や広告物の掲出状況なども異なるので、そうした点にも着目すべき。
  • シンボルロードでの沿道景観形成の取り組みをお手伝いしていた時に、街路灯については極力デザインしないような提案をした。これは山なみを引き立たせるための配慮であったが、「山なみを見せる」ということと「道路景観を美しくする」という2つの考え方があり、景観形成の方向の中で意識して書いておくべきである。
  • 道路については、東西方向と南北方向で性格が異なるし、視点場、山なみ等との関係も異なってくる。山麓線や小野原豊中線は北摂山系をいかすような方向などが盛り込まれていくべきだろう。
    河川について、箕面川は記述のような方向で概ね整備されつつあるが、他はどうだろうか。例えば勝尾寺川などは市街地内を流れているという印象が薄く、他とは違った書きぶりになる。メリハリを付けて書いていくべきである。
    農地・ため池についても、全てを親しめる空間として整備するわけにもいかないので、重要なポイントを絞ってはどうか。

Ⅴ章:景観形成の推進方策について

  • 先ほどの研究会での意見紹介の中で、「行政の取り組みでも、市民でできることがある」とあったが、具体的にどういうことを指すのか。
  • (事務局)公園等公共空間におけるのアドプト活動などを指す。 
  • 研究会の中でも、こうした活動に対して積極的に支援すべきだ、という意見が出たし、市による支援の在り方にも活動に応じて融通を利かせていくことも可能だと思う。
  • 市民団体だけではなく、事業者でも取り組まれている例がある。
  • アドプト活動は取り組みが広がっているがほとんど知られていない。会社で取り組んでいることを市民がほめて、企業ブランドが高まる、そうしたPR、盛り上げが必要だ。資料にもあるように事業者の活動支援となると、どうしても金銭的な面がクローズアップされがちだが、そうでない協力関係が重要なのではないか。
  • Ⅴ章でいきなり市民、事業者、行政と役割分担を分けて書いているので、協働しよう、という姿勢が見えにくくなっている。
  • そもそも、景観形成を推進するときに何が重要であるのか、ある程度のページを割いて書いておく必要がある。みんなで話し合って将来像を共有していくことが重要になってくるが、そういう話し合いの場をつくるのが行政の役割ということになる。
    規制、誘導、意識啓発とあるが、まずは意識啓発、それでうまくいかなければ誘導、そして最後の手段が規制である。そういう意味で、情報交換の場や景観協議の場が重要であり、まちづくりの一環として景観をつくっていくといったことをきちんと書いていくべきである。
    推進方策もメリハリが必要で、例えばコミュニティ会議のような各主体での情報交換の場がしっかりできていれば、今後10年で大きく変わる可能性があるが、この表現では目立たない。
  • 市民の役割について、監視・チェック機能を盛り込めないか。市民の日々感じる疑問を吸収するようなシステムができないだろうか。
  • (事務局)意識醸成が重要であり、監視というと市民対事業者、市民対市民といった対立構造を生んでしまいかねないと危惧する。
  • 表現の仕方にもよるのではないか。もう少し議論しては。
  • まずは市民同士、地域で議論して行かねばならない。個人的に意見をぶつけていてはだめである。そうした点は箕面市の課題か。
  • コミュニティでの取り組みはやりにくい面もあり、はじめの一歩は行政で主導して取り組んでほしい。立ち上げから市民が取り組むのは難しいと感じる。
  • 新しい基本計画を作ったら、次のステップで具体的に何をするのかを盛り込んだアクションプランを作っていかねばならない。それは3~4年くらいかけてじっくり議論しなければできない。他の地域で良い事例があれば積極的に箕面市でも取り入れて行けばよい。
  • 行政の役割の中で、先を読むというか、先見的な視点で景観形成をリードする、という役割が必要。また、取り組み進度をチェックしていく機能を明確にしておくべき。
  • 箕面市でも幾つか協働による取り組み事例があるので、提供してほしい。
  • 事業者と市民が上手く連携している事例はないだろうか。
  • 江坂の神崎川沿いでは企業が中心になって協議会をつくってまちづくりに取り組んでおり、非常に参考になる。
  • 堺の大小路通沿いでは、商店街活性化に向け沿道企業や市民が協力して取り組んでいる。最近、美容師など若い働き手がまちの美化活動に積極的に取り組んでいる。
    監視、チェックというよりは、前向きにより良いという評価を与えていくことが重要だと思う。
    また、緑化・美化は手段であり、住まいを選ぶ際にはそうした手入れの行き届いたきれいなまちなみのあるまちを選択する、といったことが大事になってくる。
  • 事業者について、市外の事業者に求めたいことも入れておいてはどうか。
  • わざわざ「景観まちづくり」と強調しているにもかかわらず、それがどのようなものか、があまり書かれていない。まちづくりやコミュニティの活動を円滑にしていくことが景観づくりにつながるということ、あるいは景観を活動の手がかりにするという考え方をきちんと述べる必要がある。
    ロードサイド型の店舗が、近年は画一化された全国チェーンの店舗に変わってきている。地元店がそうした店舗と入れ替わると景観も変わってくる。地元店を応援していくことも重要であり、我々の消費行動がまちや景観を変えている、ということを認識すべきである。
    開発についての意見が多く出ているが、成り立ちについての記載を見れば分かるように、箕面市の平野の部分はわずかで、山と丘陵に囲まれた景観であり、山と丘の部分を削りながら市街地が広がってきていることも認識しておく必要がある。

第9回(平成18年10月18日)

前回の振り返り

事務局より、7月31日~8月11日にわたって実施した事業所アンケートの結果について報告した。

また、前回検討会議で話題となった、市民アンケートの地域別分析結果についてもあわせて紹介した。

(主な意見内容) 

  • 景観施策の取り組みの認知度について、施策を「知らない」と答えた人は評価しようがないのでは。「知っている」と回答した人で集計をし直してほしい。

前回以降、意見を踏まえて充実させた景観基本計画の素案について検討を行った。

Ⅰ章からⅣ章までの構成や書きぶりについて

  • 山なみの記述が7ページに対してや道路の記述が15ページと極端に多い。特になぜ道路がこれほど多いのか気になる。
  • 農地とため池は分けて考えた方が良いのではないか。ため池も山の中にあるため池と市街地の中に残るため池は性格も違ってくる。また、公園という切り口が抜けているように思う。地域にある公園をこの計画でどう取り上げていくのか。
  • (事務局)全体のバランスは今のところ調整を図っていない。逆に道路以外の部分が書き足りてない可能性もあるのではないか。ため池も他の要素などと関連しており、独立して記述していくのは難しいように思われる。
    公園そのものについては、他の計画でも扱われているものであり、地区の中で位置づけも違うので、特別に取り上げるよりそれぞれの地区タイプ別方針の中にとけ込ませていけばよいと考えている。
  • 公園は市街地の緑を育むものであり、人と緑が接することができる大事な要素である。しかしながら、公園は景観を構成するさまざまな要素のうちの一つであるので、例えば地区タイプの住宅地の中で触れるのが良いのではないか。
    農地・ため池も要素であり、例えば「農空間地区」といった名前の方がしっくりくるのでは。ため池は農との関わりが重要であり、農地と分離するのは難しい思う。
  • 公園などの施設が計画の中で突出してしまうと意味合いが変わってくるので、注意が必要である。地域全体の景観をどうしていくかという中でそれぞれの要素を考えていくのがよい。
  • 池もゴミが捨てられるなど汚れてしまっている。農空間ということもあるが住宅地の中の水辺として、自然資源として大切にしていきたい、ということをこの計画の中に書いておきたい。
  • Ⅳ章について、説明を聞いて分かる部分も多かった。内容について一部混乱しやすい部分も見受けられたので、分かりやすい言葉に置き換えてほしい。Ⅳ章の11ページ(幹線道路及び沿道地区)では歩行者などの視点から景観を考えていく、といった記述があるが、車からの視点、運転者が目にする景観も大事ではないかと思う。
  • 車の視点に合わせて景観を創ると、例えば看板はより視認できるように大きく、といった方向になってしまい、当初意図していた内容と変わってくるのではないか。書きぶりの検討が必要である。
  • この計画案からは迫力が伝わってくるが、いろんな思いが渾然一体となっているところもあり、これから洗練させていければいいと思う。
    行政内部の調整は重要な点だと思うので、ぜひお願いしたい。ただ、大幅に内容が変わってしまってはこの会議の意味がなくなる。
    前々から感じていたが、Ⅱ章のおさまりが悪いのはⅠ章で景観まちづくりが重要だと言いながら、フィジカルな部分での記述にとどまっているからではないか。Ⅰ章で書かれている今日的な課題については、Ⅱ章の中に盛り込んでいける。平成以降は山なみ保全などまちづくりのウエイトが高くなっている。Ⅰ章は軽く構成して、Ⅱ章の中に一連の流れを組み込んでいった方が良い。
  • Ⅱ章の8~9ページで書いてある昭和後期~平成以降、問題となっている開発が表れてきている。かつては自然や地形を大事にしながら住まいを作ってきたのだが、現在住宅はお金を出して買う物になってしまっている。コミュニティの問題などもⅡ章の中に追記していけるのではないか。
  • デザイン上の問題もある。レイアウトやポイントなどの工夫でもう少し読みやすくできるところもある。

Ⅴ章について

事務局より、前回以降追記した部分の説明を行った。特に、行政の取り組みとして3の部分に具体的な施策や他の施策との連携などを記述した点や、景観法の活用を行っていくために検討している景観計画(案)の内容について説明を行った。

  • 前回と比較してかなりボリュームが増えている。充実しており、ここまで踏み込んでいくこと自体は良いが、これを全部基本計画に盛り込むのがよいかどうかは検討が必要である。
  • (事務局)量は今後調整していくこととしたいが、基本計画と法定の景観計画とをつなぐ部分でもありしっかりと盛り込んでおきたい。別冊にしたり景観計画の逐条解説という形もあり得る。
  • 「計画の推進に向けた基本的な考え方」で主体の役割を書いているが、行政は市全体といったマクロの視点、市民は身近でローカルな視点でみているということを書けないか。
    行政の役割は先見性、専門性があると思う。他市の情報や取り組みなどを取り入れながら迅速に対応していくことを市民は期待している。
  • 事業者をいわゆる企業市民と、開発者としての事業者との2つに分類してはどうか。特に後者が問題となっている。どこまで書き込めるのか分からないが、事業者に普及・啓発していく際の考え方となれば。
  • 「行政による計画の推進方策」の記述、特に景観法の部分は一般市民には分かりにくい。わかりやすいように表に整理するなどしてはどうか。
  • 「行政による計画の推進方策」は、現在の案では検討会の報告書のような内容になっている。計画書に盛り込むときにはもう少し書きぶりを考える必要がある。
  • 景観法と他の施策を分ける必要はないのではないか。「景観施策の発展」と言っても良いと思う。既に実績ある箕面市では、景観法に合わせるのではなく、景観法を上手く使っていく、という姿勢を出した方が良い。
    景観計画の地区タイプの図面があるが、このように示していくならば、細かく図示されている地区がどこを指しているのか、などの見解を整理していくことが必要か。
    景観法に基づく景観協定は全員合意が必要だが、他の自治体などで扱われている自主条例による協定制度は必ずしもそうでもない。建築協定なども含めて目的に応じて使い分けていくことも盛り込んではどうか。
  • 「行政による計画の推進方策」はどちらかというと毎年改訂していくものではないかと思われる。
  • 「行政による計画の推進方策」をまるごとカットしてしまうのではなくて、そのエッセンスを上手く「行政が取り組むこと」の中にまとめていけないか。基本計画推進の手引きのようなものとして行政が持っておくことは意味がある。
  • (事務局)ご指摘のように、「行政が取り組むこと」に盛り込んで、「行政による計画の推進方策」は別綴じにしたい。
  • ゆくゆくは都市景観条例も改正されていくのではと考えているが、そうしたベースとなる思想もこの中に書き込んでおいた方が良い。
  • 事前協議やまちなみづくり相談といったこれまでの実績をⅤ章の18~19ページ(行政が取り組むこと)に書いておくべきではないか。
    また、「公共空間の整備」とあるが、整備というとハードのイメージが先行するので、「公共空間の景観形成」や「公共空間での景観づくり」といった言葉がしっくりきやすい。
  • 「意識の涵養」とあるが、身近な景観のなりたちなどを学び、そして全ての主体が私たちの景観を形作っていることを理解していくプロセスは非常に大事である。市民に訴えていくには「みんなでやると楽しい」、「爽快感」といったことを前面に出すような書きぶりの方が共感してもらえるのではないか。
  • 市街化調整区域内の景観をどうしていくのか、農林関係の部局等もまじえて議論が必要かと思われる。
  • 止々呂美地区についてどう考えるのか。国道426号の延伸もあり、景観の変化が著しいことも予想される。
  • (事務局)止々呂美地区は市民アンケートでも他と異なる結果が出ている。今後のまちづくりの動向もあり、現段階でどこまで書き込めるか、悩ましい部分がある。
  • 大規模建築物等の届出をした後に外壁の色彩を変更するといった悪質な例もある。何らかの罰則もきちんと用意すべきだ。
  • 事業者の方からも意見をお願いしたい。
  • 建築士事務所協会では、景観に関連した調査研究などを通じて景観形成に貢献していきたいと考えているが、景観整備機構に指定が受けられるのだろうか。
  • (事務局)事業者の方々で研究などを進められて、情報交換や啓発を行って頂くのは非常に良い取り組みである。事業者は専門家としての役割も期待されるので、ぜひそうした取り組みを進めて頂きたい。

第10回(平成18年11月22日)

前回の振り返り

前回に引き続き、意見を踏まえて充実させた景観基本計画の素案について検討を行った。なお、検討に際して11月6日に開催して意見集約を行った景観行政ワーキングでの意見内容について紹介があった。また、今回の会議で基本計画の大枠については確定し(細かい修正は随時)、その後都市景観審議会等を経て、1月中から下旬にかけて景観計画検討会議を開催の後、2月にパブリックコメントを実施することとなった。

意見交換の主な内容

Ⅰ章からⅣ章までの構成や書きぶりについて

  • この基本計画を誰がどのようにして作ったかが書かれていない。策定の主体や検討の経緯などを明記しておくべきであるし、そこに市民が入っているということが重要。
  • この計画は市が策定するもので、その素案を景観計画検討会議が検討している。策定経緯なども含めてⅠ章に入れ込んでもらいたい。
  • (事務局)この検討会議の構成等も含めて参考資料に添付したい。
  • Ⅳ-6(北摂山系)に「お金を循環させる」とあるが、適切な表現を考えてほしい。次のページにも全く同じ表現がある。パブリックコメントをかける以上表現を整えておきたい。
    また、Ⅳ-54(自然発生的住宅地)の「自然発生的」という表現が適切なのか。
  • 「自然発生的」という言葉自体は専門的な言葉として使われるが、違和感を覚える。ここでは計画的な開発ではない、自発的な開発といった意味である。
  • この中にしっかりとルールを適用してつくられた都市景観形成地区が2つ盛り込まれているので、よけいに混乱する。適切な方法はないだろうか。
  • 「計画的住宅地区」と「自然発生的住宅地区」の根拠(なぜそう仕分けをしたか)を明確にすれば良いのでは。規模なのか、基盤整備なのか。
  • 今宮3丁目・外院2丁目の2つの都市景観形成地区は、計画的住宅地区の中に入れてはどうか。
  • Ⅳ-46~47(桜ヶ丘2丁目大正住宅博覧会地区)のように、特定の地区について詳しい内容が書かれている。大きな方針はパブリックコメントで意見をうかがえば良いが、こうした地区について地域の方々が合意できるのだろうか。パブリックコメントとは別途に意見を聞いていってはどうか。
  • 合意があるに越したことはないが、それを待っている間にも景観が変化していく。現在ではそうした先を見通した憂慮もあって指導を行ってきたが、根拠が明確でなかったため、今回このように計画に書き込んでは、ということにしている。これは地元の方々から見れば勇み足とも捉えられるかもしれない。
  • (事務局)現状でもまちなみへの配慮といった指導はなされているので、今回を機に法的にも明らかにしておこうという趣旨である。こうした地区については、建築行為の際に届出を求めようとしていることもあり、全市とは違う形でのお知らせを行うが、この地区のみを対象とした説明会などは考えていない。
  • 逆の場合のリスクを考えれば、今回を機に明らかにする方が良いと考える。まちなみが崩されるような事態が起こって初めてまちなみの重要性を認識する場合が多いが、それでは遅い。 
  • ここで挙げられた地区以外にも保全すべき地区はあるが、その扱いをどのようにするのか。
  • (事務局)これまでの指導実績があるところについてとりあえず配慮地区に入れている。ゆくゆくは都市景観形成地区や景観地区へとステップアップしていくことが望ましいが、地域で熟議がなされた時点で追加していけば良い、という考え方である。
  • 箕面らしさをどう捉えるのか。この本文の記述を読んでいると、西宮や芦屋と置き換えても通用するのではないか、という気になってくる。まちの変化のスピードが他と比較して遅いことや山の上までは住宅が建っていないこと、古いものも変わらず残っているところが多いということは箕面市の特徴と捉えている。
  • 無理に差別化を図る必要はないのではないか。 
  • (事務局)基本方針4(市民・事業者・行政による「景観まちづくり」を推進する)に関連するが、これまで各主体が協働で取り組んできて、その成果として様々な地区指定に至った、というところが箕面らしさとして大きいと考えている。 
  • この内容で十分に箕面らしさが出ていると感じる。4つの方針の組み合わせや順番によってらしさが表現されている。逆に「らしさはこうだ」と言い切ると、千差万別の反論意見が出やすい。
  • 箕面らしさを無理やり作り出す方法もあるが、もう少し狭い場所性に左右されるものであり、「箕面市全体」のらしさは何かということになると難しい。
    アメリカでスマートグロース(smart growth:賢い成長)という考え方がある。その中で“foster distinct attractive community with strong sense of place”(強い場所感覚を持った魅力的なコミュニティづくり)という記述がある。要は「ここに住んでいる」というこだわりの感覚を持てるかどうかが大切であり、箕面市全体としての「らしさ」だけにこだわる必要はないと思う。 
  • 地区タイプの中で、「農地・ため池が残る地区」とあったが、たまたま残っているというよりは育んできた、残してきた、というニュアンスが出る表現の方が良い。
    Ⅱ章のなりたち、Ⅱ-10(平成以降の箕面市)の書きぶりについて、人口の増加だけではなく、その背景にある文化、ライフスタイルが変わってきたことなども要因としてあるので、表現の充実をしてほしい。
  • 中高層住宅地区に該当する地区では、今後立て替えが進むことも考えられるが、そうした事態にもこの内容で十分な指導を行っていけるのか。高さや容積などの考え方についてもう少し記述しておく方がよいのではないか。
  • (事務局)市として配慮してほしいことは盛り込んだつもりである。
  • Ⅰ-2(景観とは、景観まちづくりとは)について、景観は人が見るものであり、受け手の人間は1人だけではなく複数である、というニュアンスを出した方が良い。現在の記述ではフィジカルな景観のとらえ方をしている、という印象にとられかねない。
    地区タイプに掲載されていない部分(白地の部分)の扱いについて、交通整理が必要ではないか。
    計画の賞味期限を意識した書きぶりを。例えばⅣ章の船場地区においては、「検討する」という語尾になっているが、それで良いのか。計画期間についての考え方を整理すべき。
    また、Ⅳ-46・47(桜ヶ丘2丁目・百楽荘弥生通り)の方針の内容が全く同じで良いのか。 
  • 船場地区については地元のまちづくりの動きを待っている状況にあるので、こうした書きぶりになっている。
    Ⅰ-2については、景観と景観まちづくりが一体としてつながっているものと構成すれば分かりやすくなるのではないか。
  • Ⅳ-29(農地・ため池を残した地区)において、最後に「大阪府農空間保全・活用指針」が挙げられているが、担当の課にヒアリングをされると、さらに文言が書き加えられるのではないか。
    また、ここの部分で「景観に配慮した作物の活用を検討する」という記述があるが、農空間保全・活用という趣旨で言えば、いわば最終手段のようなもの。「休耕田では」といった限定的な扱いにしておいた方が良い。

<Ⅴ章について>

事務局より、Ⅴ章について前回以降修正・追記した部分の説明を行った。特に、前回「行政が取り組むこと」として記述していた具体的な施策や他の施策との連携などは別冊として取りまとめたこと、事例等を充実させたことなどの説明があった。

  • Ⅴ-3(行政の役割)について、「市民・事業者の意向に沿った形で」と記述があるが、行政には先導的な役割も期待したい。「意向を反映しながら」といった方が良い。
    アンケート結果などを随所に散りばめられているが、多い順に並び替えるなどの工夫を。
    Ⅴ-5(市民が取り組むこと)の「効果的な方法」の中で、表彰など行政が取り組むべきことも書かれているので、整理が必要だ。
  • 事例がたくさん載っているが、計画書として載せるべきなのかどうか。
  • コラムのようにして載せておいた方が読みやすくなる。実際にこのような形でまとめている例もある。
  • 景観法を活用するということが書かれているが、法には罰則規定なども盛り込んである。そうした手段も活用していくのか。
  • 罰則はあくまでも最終手段であり、それまでに事前協議や届出など、今まで箕面市で取り組んできた仕組みを十分に活用していく。
  • 事業者の中には景観上阻害するような内容の要求をしてくるものもいるだろう。また、施主の意向もある。やわらかい方法で解決する方法がないかとも感じている。
  • (事務局)これまでの実績からしても、事前協議が一番有効であると感じている。
  • 届出をしない事業者にも周知する方法はないだろうか。
  • 景観に関する例規集のようなものを作成して配布するのは有効だろう。
  • 施主にも知ってもらうツールとなり得る。
    前回も話題に出たが、市内の一般の事業者と、建設にかかわる事業者は異なると思われる。一部は反映されているが、書き分けが必要ではないか。
  • 書いてみて、全体のバランスやわかりやすさを見た上で判断されたら良い。
  • Ⅴ-1~3(箕面らしい「景観まちづくり」推進のための視点)のところで、「対話と協働」という考え方を打ち出していくのは非常に大切。しかし、そう言いながらⅤ-2の図ではルールづくりのみを目指すようにも受け取られかねない。ルールも一つのツールである。
    対話には聞く耳を持つ、問いかける、協議するなど、いろいろな形がある。そうしたニュアンスも盛り込んではどうか。
  • 「ルールづくり」は「景観づくりの活動へ」といったような言葉に置き換えられるか。

<景観計画素案について>

事務局より、基本計画の実現に向けた取り組みの一つとして市が定める法定の景観計画素案について、現在箕面市で取り組んでいる仕組みを移行させ法の活用を図っていくことを中心に説明を行った。

  • 景観重要樹木の活用を外している理由はあるのか。箕面市では緑豊かなまちづくりを進めてきた趣旨からすると、一見適当でないように思われる。
  • (事務局)景観重要樹木は直接のメリットがなく、市の保護樹木の制度で十分との判断からそうしている。景観重要建造物は相続税などのメリットもあるようなので、活用する、という趣旨だ。
  • このままの資料でパブリックコメントを行うのか。自主条例と委任条例の部分が整理されたものがないと分かりにくい。
  • (事務局)この景観計画素案ではできるだけセットで盛り込んだつもりだが、参考資料を用意するなどの準備は必要になると考えている。

第11回(平成19年1月23日)

前回の振り返り

事務局より、都市景観基本計画〔改訂版〕(素案)の案、及び景観計画(素案)の案が一定まとまったことの報告があった。また、今後のパブリックコメントに向けた手続きについて説明があった。
なお、これまでは景観基本計画という名称で呼んでいたものを、現基本計画を継承・発展するという趣旨をより分かりやすくするために都市景観基本計画〔改訂版〕とすることとなった旨のお知らせがあった。

意見交換の主な内容

計画の内容について

  • 資料2の12ページで新たに罰金が適用される場合があると書かれているが、具体的にはどのような場合なのか、また金額は決まっているのか。
  • (事務局)届出がなされない場合は30万円以下、変更命令に従わない場合は50万円以下の罰金となることが景観法で定められている。しかし市が一方的にこうした罰金を適用することのないように、客観的な立場から妥当性を判断する景観審査会等のチェックの仕組みは活用していく。
  • (事務局)補足だが、できる限り変更命令などの事態にならないようにしたい。そのような手段を使わないように事前協議をしっかり行っていきたいし、実際に適用する可能性は極めて低いのではないかと考えている。

パブリックコメントの実施について

  • 説明会には何をどのような形で説明されるのか。豊中市で環境基本計画の定期的な見直し作業を行っているのだが、量が膨大なために、市民の企画で「計画を読む会」というものを始めており、市の担当者とも意見交換を行っている。同じように、市民活動団体などで「読みこなす会」をやることも考えられる。単なる説明会だけでは理解にも差が出るであろうから、出前説明会なども活用してフォローをお願いしたい。
  • パブリックコメント期間の最初の方に説明会が開催されるので、十分に周知されるかどうか不安である。計画案をじっくりと読んでから説明を聞きたい。
  • (事務局)出前説明会を活用する方法で対応したい。少人数でも申し込みを行って頂ければと考えている。また、シンボルロードまちづくり協議会や桜ヶ丘まちづくり協議会などでは意見交換の機会を設けている。
  • (事務局)高度地区の見直しの際にも特に大きな問題はなかった。先日シンボルロードまちづくり協議会とも意見交換をさせて頂いたが、計画等の内容よりもむしろ市として景観形成に先導的な役割を果たしてほしい、という期待が多く寄せられた。
  • パブリックコメントの意見にどう対応するか、が問われる。理由を明記しないなど、一般的に意見に対する回答が不親切で形式的になる場合が多く、パブコメ自体が信頼を書きつつある面もある。市民もいろいろな意見を持っており、賛否両論出ることも予想される。対応をしっかりしていきたい。
  • ご指摘の意見は、この検討会議のメンバーである我々がどう判断していいものにしていくのか、ということも関わってくる。パブリックコメントの意見に対しては検討会議でも対応を検討することになる。箕面市のパブリックコメントの対応は他の市と比較しても丁寧にやっている方である。意見を提出したものの採用されなかった方にとってはしこりを残すようなことになることもあるが、パブリックコメントの難しいところである。
  • (事務局)意見結果の公表は6月を予定している。遅いと感じられるかもしれないが、審議会等の手続きを経るとこの程度の期間がかかってしまう。
  • それについては事前に公表の時期を周知しておけば納得が得られると思う。
    資料は据え置きにするのか、持ち帰りも可能とするのか。本館ロビーが市民の目に触れやすいと思うが、そちらに置くことはできないのか。
  • (事務局)読む分量が多いので、持ち帰りできるような形にする。場所については別館1階ということで了承頂きたい。
  • 景観に関心の高い市民などに対して「ぜひ読んでほしい」というお知らせをしてはどうか。かつてみどりの基本計画の策定に携わったメンバーなどが有力ではないか。そういう人たちは説明会には出てこないように思われる。
  • (事務局)良い方法ではあるが、団体の選択をどうするのか、という問題が一方で生じてくる。都市景観形成地区や景観配慮地区に該当する住民の方々にはダイレクトメールでお知らせをする。山なみ景観保全地区の土地所有者には、NPO法人みのお山麓委員会からのニュースレターにお知らせを同封させて頂くこととしている。

パブリックコメントの実施について

  • 資料2について、届出対象行為の中に変更命令の対象となる行為が表現されているが、適切かどうか。また、細かい話だが、正確には山なみ景観保全地区以外の変更命令の対象となる行為は500平方メートルを超える造成も含まれるはずだ。
    「このたび変更する内容です」との表記があるが、新たに創ったというよりは既存の枠組みを移したという感じの表現の方が適切か。この図だと新たに地区指定が増えるのかという誤解を招くのではないだろうか。
  • 特定届出対象行為については誤解を招くので表現を工夫する。変更命令や罰金については、景観法への移行に伴い具体的に増えた箇所である。
  • 確認のためうかがいたいが、この仕組みを導入したら年間何件くらいの届出が予想されるか。大幅に増えることはないのか。
  • (事務局)年間80~120件程度と予想されており、これから大幅に増えることはない。しかし、近年は都市景観形成地区などで届出が増えつつある。
  • 資料では分かりやすくなるよう工夫して頂いているが、手続きが非常に複雑になっている。また、1つの地区に対して、地区タイプが複数適用される場合もあり得る。いざ自分の地区でどのような状況になっているのか、が分かりにくい。「あなたの地区はこの地区タイプです」とははっきり示すことはできないが、大まかなゾーンとして示しているものだ、ということを述べておいた方が良いのではないか。
  • (事務局)景観計画の35ページで示しているような沿道型の景観配慮地区は道路に接する敷地が対象となるので、具体的に範囲を図示することが難しい。また、地区タイプについては、前段では大きな方向を示しており、後段に行くほど詳しい内容になるような構成にしている。また、地区と要素の書きぶりを分けている。景観計画にも都市景観基本計画〔改訂版〕の記述内容に即した取り組みを求めている。
  • 都市景観基本計画〔改訂版〕と景観計画の違いが分かりにくいので、最初にその違いをはっきりと説明しておいた方が良い。
  • ほとんどの市民が地区タイプの「その他の地区」に当たるので、この計画を見ても自分のまちのことと捉えにくいのではないか。
  • (事務局)そのようなところにおいても、地区での景観まちづくりによってルールづくりなどの取り組みを進めていこうという旨は記載している。
  • 景観計画で記述されている地区は、市民合意の得られたところとして記載しているため、細かい基準など詳しい内容が盛り込まれている。都市景観基本計画〔改訂版〕では、そこまでの市民合意が得られてはいないが、大きな方向性が明らかにされており、今後対話の景観まちづくりを経て充実させていく、というねらいがある。
  • 今後はそうした取り組みを目指してほしい。現段階の都市景観基本計画〔改訂版〕と景観計画では双方の間に距離があるように感じる。
  • 都市景観基本計画〔改訂版〕の意図するところは、お住まいの地域でのルールづくりなどの景観まちづくりを地域の人々同士で頑張ってほしい、行政はそれを積極的に支援します、というものである。
  • (事務局)現在取り組まれている暮らしの景観研究会の活動も、都市景観基本計画〔改訂版〕の第Ⅴ章で書かれている流れの一つであり、市としても期待しているところである。
  • 例えば近隣で景観上問題などが起きたりしない限りは、景観まちづくりの動きはなかなか出てこないのではないか。
  • トラブルが起きている地区でどうするのかを考えるのではなく、良好な景観が保たれているまちでも、今後もめないようにするためのルールづくりが必要だ、という話をしている。何か問題が起こってもめた地区も、いざ問題となる建築物が建ってしまえば普通の状態に戻ってしまい、教訓を活かした次のステップに進みにくい。景観まちづくりの取り組みを応援するので一緒に頑張りませんか、というのが今回の計画策定の一番の目玉である。
  • いざ次のステップといっても、意識を共有することが難しい。一般の市民はよほど意識の高い人でない限り関心を持っていない。
  • 平穏なところからも意識を高めながら取り組んでいくことが必要だ。そのためにコミュニティ会議などで日頃から意見を交わしておくことが求められる。既に頑張ってきた地区のような取り組みを広げたいという思いがある。
  • 全体の話として、景観計画は既存の制度と変わっていないが、都市景観基本計画〔改訂版〕は発展させている、という部分を協調して説明するのが良い。
  • 資料2は全体的に手続きが中心に書かれているが、今回の策定は何を目玉としているのか、が書かれていないので、充実をお願いしたい。景観を巡る問題点とそれへの対応という点についても冒頭の部分で説明しておくのがよい。
  • 色彩の表の説明をお願いしたい。
  • (事務局)景観計画の16ページの文言を図化したものであり、あくまで代表的な色彩の例示である。基準は全国でも標準的なものを採用しており、現在も概ねこれに沿った指導をしている。
  • まちなみパネル展で派手な外壁の住宅を取り上げたが、このような住宅は増えつつある。この基準は市域全域が対象ではあるが、戸建て住宅は適用されない場合が多いことを危惧している。また、船場地区では派手な色彩の商業施設・広告物なども立地している。市民の思いとは反してこうした現象が起きつつある。
  • 規制は私権制限になるので合意が得られない限り、厳しいものは難しい。あくまでも地区での話し合いが望ましい。市内の全ての建築物等に基準を適用することは現実的に難しい。
  • 住民意識も世代によって差があり、矛盾が生じている場合もある。
  • (事務局)住民意識を醸成していかなければ、そこから先には進みにくい。
  • 審議会等での反応はどうだったのか。
  • 特に問題とする意見は出されなかった。

景観フォーラムの実施について

  • 事務局より、フォーラムの企画内容について説明した。

第12回(2月25日)(景観フォーラム「私たちで創るこれからの箕面」 (詳しくはこちらをご覧ください)

場所:メイプルホール小ホール

時間:14時開演(13時半開場)

第13回(平成19年3月30日)

前回の振り返り

事務局より、都市景観基本計画〔改訂版〕(素案)、景観計画(素案)のパブリックコメントの実施結果の報告があった。期間中の意見提出は計13通あり、説明会での意見と合わせ、市の考え方(案)としてまとめ、意見をうかがった。

意見交換の主な内容

パブリックコメントなどで出された意見に対する考え方についての意見

  • パブリックコメントが13通しかなかったことは残念である。市の考え方に関しては全般的に丁寧に書かれており良いと思う。
    景観に関係ない「その他」の内容について、今回の計画とは関係ないという整理をされているが、他の課などで検討しているといった話もあわせて触れた方が良い。
  • (事務局)指摘の通り検討していきたい。
  • 「視点場」と「眺望点」の2つの言い方があっては混乱を招く。どちらが適切なのか。
  • (事務局)「視点『場』」と「眺望『点』」ということから、前者の方がより広がりがあり、後者は狭められたイメージがある。
  • 「視点場」は学術用語でもあり、計画を読む市民の方々への分かりやすさからは「眺望点」の表現の方が適切ではないか。
  • 田村橋通りは都市計画決定されており、このまま継続していくこととなったが、そことの整合をどう図るのか。
  • (事務局)景観行政の立場からは、現在の良好な景観を残していくべきだと考えているが、廃止には至っていない。都市景観形成地区や景観配慮地区など景観上の位置づけを行い、良好な景観を保全していく取り組みを続けることで、次回の都市計画道路見直しの際に意向が反映されるのではないかと考える。
  • 今回の見直しでは、田村橋通りの都市計画道路決定は廃止しないという結論となったが、仮に整備されるとしても都市景観形成地区や景観配慮地区に指定されているということは大きな意味を持つ。
  • 百楽荘の弥生通りのように良好なまちなみを創る観点を持った拡幅事業もあり得る。整備されてまちなみが激変してしまうような形ではなく、特別な配慮をすべきだ。
  • (事務局)都市計画審議会の小委員会の付帯書でも、「景観に配慮した整備を」といった意見が出されていた。
  • 京都市でも同様の問題が発生していた。幾つかの道路は廃止となったが、交通ネットワーク上外せない道路もあり、難しいケースも多い。
  • 時間が経つにつれて山なみが変わっていくことを危惧している。止々呂美地区については平成10年当時に山なみ景観保全地区の指定について検討したと書いてあるが、それから9年近く経っている。
  • (事務局)現在、箕面森町(水と緑の健康都市)が建設中であり、その動きとの関係が明確でないため、現段階で方向性が出しにくい。
  • 箕面トンネルが今年の5月に開通予定であり、摂丹街道沿いの景観も大きく変わる可能性もある。
  • 箕面森町の動きとあわせて、止々呂美地区のまちづくりをどう考えていくのか、という問題がある。止々呂美周辺の山々は非常に急峻なので、すぐに改変される可能性は少ないと思われるが、いつまでも現状のままとはいかないだろう。
  • 市域南部の市民は「山なみを残すべきだ」という意見が多いが、止々呂美地区の方々には開発への期待をお持ちの方もおられる。
  • (事務局)地区の方々の意向を踏まえながら考えていかねばならない。
  • 現在大部分が保安林に指定されており、(完全とは言わないまでも)一定の担保がなされている。
  • 市の考え方の中に「今後とも地域の人々を交えて検討を重ねていく」という趣旨の文を入れておくこととしたい。
  • (事務局)眺望の保全について、市では高度地区で規制を行って一定の効果を上げているが、そこから踏み込んだ形となると、市民の声・盛り上がりがないと難しい。
  • 箕面市民まちなみ会議で先日パネル展を開催したが、眺望景観を扱ったパネルは反響が大きかった。市民にアンケートで重要な眺望点を聞くなど、眺望を守っていくためのしかけづくりをし、保全していこうという気運を高めていく必要がある。
  • (事務局)京都市では眺望景観の規制とあわせて助成策を用意している。箕面市の財政状況ではすぐには難しいが、こうした助成を行うとなれば市民の合意が必須なので、時間をかけて取り組んでいかねばならない。
  • 今回の計画見直しでは「検討する」ということだが、次の見直しまでには何らかの方向付けを、というご意見かと思う。
  • 細かいことだが、資料5の4ページ(タウンウォッチングのコラムの追記)で、桜ヶ丘地区でパネル展が開催されたとあるが、最初はメイプルホールで開催し、その反響が大きく、また地元の方々もほとんど知らないということだったので、桜ヶ丘で開催した、という経緯がある。

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