更新日:2017年10月26日

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【暮らしの景観研究会】景観法に基づく景観計画策定の取り組み

暮らしの景観研究会とは?

もみじだより5月号で公募し、25名のかたから応募がありました。

生活者の視点から、まちなみ調査を実施し、箕面市全体の景観についてその良さを考えたり、景観を良くするために日々の暮らしの中でできることについて考える研究会です。

それぞれの会員のかたがまちなみ調査を実施して感じたこと、また景観を良くするための提案や考察については、後日研究会に持ち寄り、意見交換を行っていきます。

また、適宜、フォーラムなどを開催し、広く市民のかたに投げかけていく予定です。

研究の結果については、ヒント集やマップなどにまとめ、広く市民のかたに提案していく予定です。

これまでの研究会の活動

事前説明会
(7月5日)

  • 自己紹介
  • これまでの景観行政の取組みについて
  • 景観法の概要について
  • 研究会の進め方について
  • 《次回までに検討してくること》第1回まちなみ調査のテーマについて

市内タウン
ウォッチング
(任意参加)
(7月19日)

  • みのお市民まちなみ会議主催によるタウンウォッチング行われるということで、研究会のかたも任意で参加しました。
  • 今回は桜井駅に集合し、桜ヶ丘地区、特に大正時代に「住宅改造博覧会」が開催されたところを中心に見て回りました。

第1回研究会
(7月22日)

  • 第1弾調査の内容について
  • 会員が「それぞれどのようなテーマで調査研究を行っていきたいか」を付箋に記入し、それを大まかに整理しました。
  • 「(1)自然」「(2)まち・市街地」「(3)公共施設」の3つに分けられたので、それぞれグループに分かれ、調査の内容や方法について意見・情報交換を行い、それぞれの調査研究に視点や調査方法の追加を行いました。

グループ

意見交換の内容

(1)自然

  • 身近な緑
    草花の植え込み
    生け垣とお手入れ(維持のされ方)
    がけや急斜面の緑地・樹木
  • 山なみ
    山なみ景観
    山なみの眺望を阻害する建築物

  • 川岸の景観
  • その他
    活断層上の建築の現状
  • 山なみを調べるときに、眺望点をどこをとっていくのか地図を見ながら考えたい
  • 生け垣がどのようなところに分布するのか、を調べたいなど

(2)まち・市街地

  • 市街地の景観
    船場商業地域の過去と現在の変化
    スカイアリーナ、新稲周辺の景観
    住宅地の景観のバランス
  • 新しい住宅地の景観
    水と緑の健康都市
    彩都のまちなみ景観
    土地区画整理事業地(小野原東)など新しいまちの景観
  • 駐車場
    戸建て・マンションなどの駐車スペース
  • 市街地の変化に着目した調査を行いたい(新旧の地図を比べてみる)
  • 殺風景な駐車場も、少し工夫をすれば良く見えるところもある。そんな事例を提案していきたい
  • ワンルームマンションなどの問題を取り上げていきたい
  • まちなみへの関心は高まっているから、調査した結果については、研究会から積極的に発信していくべきだ

(3)公共施設

  • 広告
    看板看板・旗など過剰な広告、商業施設
    市街地全域における暴力的な景観
  • 道路景観
    公共空間の景観(放置自転車、街路樹など)
    西国街道、滝道などの景観
    買い物などで利用する生活道路、歩道など
  • 公共施設
    道路・公園・池など
    電柱と電線
    景観重要公共施設(公園・道路・ターミナル)
    公園、公道のアドプトと公園管理
  • 道路、公園、緑地など公共的な場所で魅力的な景観がある。点を線、面につなげていくことを考えたい
  • 道路景観、看板景観の改善について考えたい
  • バリアフリー、安全面からもアプローチしたい

研究相談会
(任意出席)
(8月4日)

  • 2名のかたから相談がありました。
    • 西国街道沿いのまちなみとその保全について
    • アドプト活動、電柱の地中化について
  • 個別相談の予定でしたが、多くのかたの意見を聞きたいということで、2名のかたが同席して意見交換を行いました。

研究相談会
(任意出席)
(8月25日)

  • 4名のかたから相談がありました。
    • 滝道の景観づくりについて(共同研究)
    • 船場のまちづくりと景観について
    • 山なみを守るための基準づくり(眺望点の検討)

第2回研究会
(9月13日)

第1弾調査の内容について、調査結果の発表とそれに基づく意見交換が行われました。

調査研究の内容

主な意見交換の内容

  • (1)山なみ景観がきれいに見える場所・眺望点探し
  • (2)スカイアリーナの周辺の山なみ・眺望景観
  • (3)マンションのアプローチと建物周りの趣
  • (4)戸建て住宅・集合住宅の駐車場、有料駐車場、モータープール
  • (5)桜井三丁目を中心とした散歩道で感じたこと(田畑など緑地の保全、民家の保全)
  • (6)小野原東地区の建築物の状況
  • (7)構造物の周りとの調和について(橋や広告など)
  • (8)西国街道沿いの景観
  • (9)箕面市内公共施設の景観への寄与について
  • (10)船場地域の変化について
  • 山なみは私たちの生活と一体の中で価値が生まれてくる。まちや人の視点から山を見るような場所が眺望点として大切にされるべき。
  • 山があるから箕面市は緑が豊がと思ってしまうところがあるが、市街地の緑も非常に重要である。
  • 良くデザインされている建築物や緑化など、良い事例にはご褒美をあげられるといい。金銭を与えるというものではなく、「誇り」や「名誉」を与えられるといい。
  • 共同住宅などは緑の配置や建物のデザインなどによってグレードを上げることにより購買の増加につなげられるといったメリットがあるが、モータープールなどはそうでないため、景観上の配慮をしてもらいにくい。
  • たくさんの駐車場の事例を見ていると鉢植えが一つでもあったら無機質な印象を和らげる。

第3回研究会
(9月27日)

第2回研究会に引き続き、第1弾調査の内容について、調査結果の発表とそれに基づく意見交換が行われました。

調査研究の内容

主な意見交換の内容

  • (1)千里川南岸活断層付近の緑地景観
  • (2)提案・さあ始めようナショナル・トラスト、まもろう箕面の里山・田畑・街道筋
  • (3)住宅地の生け垣
  • (4)箕面5丁目生活道路
  • 「楽しみながら、誰でも自由に」をモットーにしながら緩やかに活動をすると続けられる。自分の住む地域では、誰かに強制されてまちをきれいにするのではなくて、身の回りがきれいになって嬉しいと感じる気持ちが結果としてみんなに広がっていってる。
  • 成功例を市全体に広げていくための仕組みも必要。
  • 生け垣は緑が多い箕面らしい住宅地景観づくりに大きな効果を持っていると思う。反面、手入れが大変であり、技術や支援の仕組みも必要である。
  • 暮らしという観点からは、安全な道路も考えていきたい。
  • 斜面緑地は景観面だけでなく、安全面と結びつけて保全ができないか。

第4回研究会
(10月24日)

第3回研究会に引き続き、第1弾調査の内容について調査結果の発表が行われました。

調査研究の内容

主な意見交換の内容

  • (1)滝道を中心に看板や建築物の状況を調査
  • (2)沿道のお手入れ具合(歩道、植栽、看板などを中心に)
  • (3)「地蔵」~地域の絆を深める景観
  • 滝道については、自然をお手本にルールを決めたり、商店会と協力して市民から働きかけをしていきたい。
  • まずは共有の想いを持つことが大事。特に箕面駅前はさまざまな主体がばらばらに景観を作っている印象があり、統一したコンセプトが必要だと感じる。

また、これまでの調査を似通ったテーマごとに3つに分け、意見交換を行い、発表しました。最後に、景観計画検討会議へ参画するかたを各テーマから一人ずつ選出しました。

(1)良好な景観要素の維持・活用(山なみ景観、眺望、風景、緑の風景、歴史、風致系景観など)

  • 「箕面遺産」をつくっていこう
    • 西国街道・地蔵・滝道・山なみ・樹木など、箕面遺産として活用できる資源はたくさんある。
    • 大切に思う気持ちを共有していく必要がある。
  • 時代により変わる景観の価値
    • 「箕面遺産」が大切だとはいえ、保存だけでいいのか。
    • 開発により、まちが発展し、元気になっていくのは良いことだという考え方もある。
    • 開発をするときに、景観面からの視点も大切にしていくべきではないか。
    • 良好な景観要素は一度こわしたらアウト(取り返しが付かない)。
    • 保全のためにみんなで負担を分け合うトラスト運動などへ発展させたい。
  • どう実現していくか
    • じっくり対応と緊急対応の両面で取り組んでいきたい。

(じっくり対応)

  • 小学校の学習に取り入れていく。
  • 箕面の景観に誇りを持つ。
  • 身近なことからコツコツと取り組むと、想いがつながっていく。
  • 特徴的な景観を見つめ直す。

(2)身近な暮らしの景観を育む(住宅まわり、駐車場まわり、土地利用と景観の変化)

  • 土地利用の変化を調べた次は…
    • 業務地が居住空間へ変わったことによる影響を調査したい。
    • 市の商工課や繊維団地卸売事業組合へのヒアリングなども考えている。
  • 景観のルールは地域で合意してつくっていくもの
    • 小野原東地区ではワンルームマンションがたくさん立地しつつある。
    • 若い人がまちに住むのは良いことである。
    • しかし、前もって、建てるときには配慮するようなルール化が要ったのではないか。
    • ルールづくりは、地域が同意して、という手続きが必要。
    • 桜ヶ丘でも相当に苦労があった。平和台でのルールづくりなど学ぶ所は大いにある。
    • まちの良さを考え、それをルールとして表すことも必要ではないか。
  • 箕面のファンづくり
    • 若い人に住んでもらいたいし、箕面の良さを知ってほしい。
  • まちや景観への想いをどう共有していくのか
    • 景観は、想いが込もった心でみるということ。人によっていろいろな視点がある。
      (例:子どもの視点、車に乗る人の視点など)。どう想いを共有していくのか。
    • 桜ヶ丘地区ではアンケートの結果を分類し、景観像を明らかにしたいと考えている。
  • 市民一人ひとりでできることがある
    • 箕面の景観に想いがある人は、個人の家もきれいにしてくれる。
    • 個人がきれいにすると、生活の環境が良くなっていく。
    • そうして一人ひとりが景観に取り組んでいくことが大事。

(3)公共空間の景観を整える(公共施設、街路樹、公園、看板)

  • 歩きやすい生活道路
    • 沿道に店舗の駐車場が多いところでは、歩道が頻繁に切り下げられ、歩くのも大変である。
  • 駅前広場を中心とした、楽しく歩けるまち
    • 歩く気分で見える景色も違ってくる。まちを楽しめるようにしていくことが大切だ。
    • 駅前のスーパーは駐車場がないため客足が遠のき、閉店してしまいコミュニケーションの場がなくなった。駅前広場や道路に座れるベンチがあればほっとできる。
  • 生活とつながりのある公園・緑地
    • 公園緑地や開発公園は道路から隔離されている場合があり、使われていないところもある。各地の公園を点検したい。
    • 今後増えてくる高齢者にとっても使いやすい、人の生活とつながりのあるようなものにしていくことが必要。
    • メンテナンスの問題をどうするのか。使い手である市民がメンテナンスに関われるようなしくみも考えていくことが必要。
  • 美しい道路、街路樹の在り方
    • 街路樹のあり方を考えたい。
    • 箕面の名物にもなっている桜並木も、寿命で枯れてしまっているところがある。
    • 街路樹の管理や道路にあった樹種の選定なども重要。
    • 生け垣など、沿道を美しく見せるものについては助成も必要。
    • 道路景観は街路樹や電柱、広告物などが構成要素となっている。
    • 美しい道路にしていくためにそれぞれの要素をどうすればよいかを考えていきたい。

第5回研究会
(12月20日)

大阪市立大学工学部講師嘉名光市さんをお招きして、勉強会を開催しました。

前半は、会員の調査研究についてそれぞれコメントをいただきながら、景観を考えていく上での気づきの視点、よりよい景観づくりに向けたヒントなどをお話頂きました。

  • 景観を見る目、気づきの視点
    • 生け垣や塀などは景観の「表層」と呼ばれる部分であるが、人々の暮らし、歴史、文化、住んでいる人々などの思いなど、さまざまな背景があって、それが表層として表れている。そうした背景などにも目を向けながら、景観を考えていくことが大事である。
  • 景観の担い手との相互の関わり
    • 景観に携わる主体には、住民であったり、商業者であったり、外から訪れる人であったり、また、若者であったり、熟年層であったり、と、多種多様である。互いの気持ちを尊重し、相互理解を図りながら、景観を考えていかなければならない。また、その関わりをどう生み出していくのか、も重要である。
  • 箕面らしい景観の捉え方
    • 箕面らしい景観を考えていく上で、箕面の横顔(プロフィール)となる景観というものを考えていってはどうか。自己紹介のように、簡潔に箕面を紹介しようとすると、何が箕面らしさなのかを考えることにつながる。箕面らしい良い景観を探しだし、PRしていく取り組みを継続して行っていけば、都市の蓄積として熟成されていく。
    • 景観の価値、重要性をどう気づかせていくか考えていかなければならない。
    • 箕面市は住宅都市であるが、その佇まいであったり、住み心地といった魅力も備えているまちである。景観というと見た目の美しさなどにとらわれがちであるが、心地よさ、趣はそこから醸し出るものであり、そうしたものを味わい、楽しむという心を大事にしながら、景観の奥深い魅力を伝えていこう。
  • 市民による景観からのまちづくり
    • 御堂筋では、駐輪禁止のホワイトコーンを商業者が自主的に置いており、それで迷惑駐輪が減っていったそうである。ちょっとしたことではあるが、こうしたことからまちづくりへと広がるような取り組みを作っていこう。

後半は、前半の話を受けて、市民ができる景観形成についての意見交換を行いました。

  • 景観を見る目、気づきの視点を持とう
    • ヨーロッパのまちなみと比べて、日本はスクラップアンドビルドの意識がある。石の文化と木の文化の違いもあるが、建築物を作り直していくことにあまり抵抗がないように思われるがどうか。
      →伊勢神宮でも建て替えを行っていくように、自然とともにあるという日々の営みの現れが日本の景観の特徴でもある。そうした人々の気持ちが表れる景観を大事にしていかなければならない。
    • この研究会では、市民の目から気に入った風景、箕面らしい景観を見つけていくことが大
      事。この研究会には商売をされているかたが入っていないとのことだったが、そうしたかた々と立
      場を超えて理解し、良い景観を共有していくことは非常に重要である。
  • 箕面らしさを考えていく上で、良いところを共有・発信するアプローチが大事
    • 箕面らしい景観をどうすべきか、という話題が研究会や検討会議でも挙がっているが、芦屋での取り組みの中で、そうした話題はどのように扱われているのか。
      →山なみや生け垣、海、芦屋川、松などといった要素が出されているが、これはほかの地域でも共通する部分もあり、言葉にしてしまうとかえって「らしさ」が失われてしまうこともある。重要なのは、こうした議論を繰り返し行い、プロセスを踏んで価値観を共有していくこと。プロセスの中でそうした箕面らしさも蓄積され、共有されていくものである。
    • 良いものに着目するのも一つの方法だが、研究会の題材の中で悪いもの、見苦しいものをいかによくしていくのか、という話題が中心であったように思う。そのためにどうしていったらよいのかを考えたい。
      →確かに悪いものを直していく視点も大切であるが、例えば、手入れされている生け垣は、住民のかたが大事にされているのが伝わってくるように、良い景観には、そこに関わる人の心遣いが現れている。そうした行動は強制的にやるものではなく、自らやっていくものであり、その気にさせるにはどうしたらいいのか、を考えていってはどうか。「一生懸命手入れしてもらっているおかげで、すばらしい生け垣の景観ができている」ということを道行く人が感じていることをきちんと伝えて、ほめていくような取り組みが必要ではないか。
    • 山なみの眺望は箕面らしさとして大事にしていきたい景観である。
      しかし、山なみを保全するといっても、どんな山を保全するのか、が難しい。
    • →自然観や緑の捉え方も人によってさまざまであるが、眺望点とセットで「景」として保全していくような取り組みも重要である。
  • 景観からのまちづくりを広げていこう
    • 桜ケ丘では、大正住宅博当時の住宅が多く残されており、箕面市民まちなみ会議でも洋館通りとしてパネル展など開催してその良さをPRしてきた。今年の8月に都市景観形成地区に指定されたとのことで、このような形でまちなみの良さを伝えていくことも必要。
      →まさしくその通りで、住民が主役になっていかないと景観は良くならない。市民、あるいは市民グループが中心となって、行政にもサポートを頂きながら、そうした取り組みのきっかけをつかんでいくことが大事。
      ほかの地域でもそうだが、具体的な開発の案件が挙がってきたことをきっかけに、地域をどのようなまちにしていくのか、を話し合っていく場合が多い。そうではなく、できれば、事前にそうしたことに気づいて準備していくのが望ましい。
    • 平和台では、住民自らが発案し、3階建て以上の住宅を建てない、といったルールを決めている。地元の住民が声をあげていかないと、市民による景観まちづくりは活発になっていかない。
      →この研究会が、市民による景観まちづくりの取り組みやほかの事例などを意見交換し、互いに触発しながら、地域で頑張っていくための作戦会議のような場として機能していくことを期待している。
    • 船場地区では、土地利用が変化しマンションに変わりつつある。元々業務地であったため、住むための設備も十分ではなく、例えば小学校が離れたところにあり不便、といった問題も起こっている。繊維業者にとっても操業しにくくなったという声も出ており、それぞれに問題を抱えている状況でどのようにしたらよいのか。
      →変化を受け入れながら、どうやって一緒にやっていくのか、を地域で考えていく良い機会である。これはどのようなところでも起こりうる問題である。マンションの建設によって新住民が増えていることは、コミュニティの活性化にとってプラスになる面もある。これを機に地域で話し合っていってはどうか。

第6回研究会
(1月17日)

調査研究の発表、パネル展に向けたパネル作成のための説明、また景観計画検討会議において検討されている景観形成の方針についての意見交換を行いました。

調査研究の内容

主な意見交換の内容

  • (1)居住空間としての船場商業地域
  • (2)景観と環境、視点場とまちづくり
  • 入居者が不便なく暮らせるような設備を整えるなど、事業者の責任は全うしなければならないが、一方で、居住者のかたも、そうした地域に対する十分な理解も必要。
  • インフラの整備については行政から事業者を指導することが必要ではないか。
  • 居住者からは居住環境に対する苦情があり、一方で船場の事業者からは操業環境に対する苦情がある。両方の言い分があると思うが、どうしていったらよいのか。
  • 船場地域は景観基本計画の中でも「核となる地域」となっている。これだけの変化の中で、どのような核を目指していくべきか、市民、事業者、行政が一体となって、改めて考えていかなければならない。景観だけでは解決できない問題も含まれている。
  • 「風景」と言うときには、常に人が介在している。建物や自然だけでなく、そこにいる人も風景を創り出している。心地よい風景を眺めることのできる視点場をより多く創れたらいいと考える。こうした好きな場所を集めていけば、箕面の景観の素晴らしさを伝えていけるのではないか。

次回の景観計画検討会議に向け、箕面市の景観形成の基本方針(どのような景観形成をめざしていくのか)の検討を行っていくにあたり、研究会メンバーで意見交換を行いました。

(事務局より提示した検討中の案)

  • 基本方針1・・・市民が共有する箕面の資源をいかす
    市民の貴重な資産である山なみをいかした景観づくりを進める
  • 基本方針2・・・箕面らしい住宅地の良さを維持・継承する
    自然と文化のあふれる良好な住宅地をはぐくむ
  • 基本方針3・・・住宅地を支える新しい箕面の魅力や価値を生み出す
    暮らしの中に活力のあるまちをはぐくむ
  • 基本方針4・・・市民や事業者が自ら景観づくりの担い手となる
    市民・事業者・行政による箕面らしい景観まちづくりを進める

基本方針3について

  • 箕面の景観は住宅地が基本である。船場の変化やヴィソラの立地などによって、住宅地景観の良さが失われていくのではないか、という危惧がある。一方で、駅前は商店街のシャッターが閉まっているようなところもあり、活力が必要な部分もある。
  • 景観という観点からすれば、商業の活性化という側面は必要ないのではないか。むしろ都市計画の分野で扱うべきではないか。
  • 我々の生活のスタイルがどんどん変わりつつある。今は車中心の生活であるが、ゆくゆくは交通に不便な住宅地も増えてくるかもしれない。住宅地の景観がすたれていく可能性もある。箕面らしさも変化している。そのような状況に対して、新しい価値も必要になってくるのではないか。
  • 住宅地の中には店が一軒もなく、車がないと生活できないようなところもある。今後、高齢化が進んでいくことから、店舗の立地を制限していくことがはたして住宅地を守っていくことになるのかどうかも考えていく必要がある。
  • 箕面のまちにも人が訪れるような拠点が生まれているが、そうした場所でも、箕面らしい、心地よい場所がいくつもある。あるものを活かして、育てていく取り組みが必要である。

基本方針1、2について

  • まちづくりに「景観」という考え方を取り入れることで、より良くなっていく、ということをアピールしていかなければならない。
  • これまでの箕面の景観形成をふり返って、山なみ景観、住宅地景観を十分生かし切れていないのではないか、と感じる。山なみや住宅地の良さを売りにして、景観形成を図っていくような取り組みが必要。
  • 箕面らしい美しいまちがどのようなまちなのか、価値観をしっかり共有していくことが必要である。箕面らしい住宅地のイメージが、古くから住んでいる人と新しく入ってきた人の間で違っているかもしれない。
  • 基本方針2の到達点の中で、「質の高い公共施設整備」と記述があるが、建築物だけではなく、道路、川、公園などの公共施設も景観上重要な要素である。

基本方針4について

  • 市民や事業者が自ら景観まちづくりに取り組んでいくことは、非常に重要なテーマであり、今後どのような取り組みができるか、研究会でも考えていきたい。
  • 行政においても、景観を切り口に、各部局間で連携を図っていくことが求められる。

第7回研究会
(2月26日)

景観フォーラム「私たちで創るこれからの箕面」

第8回研究会
(3月18日)

 

1.今年度のふり返り

事務局より、今年度の暮らしの景観研究会の取り組みとして、自主研究を行って、意見交換を通してより深めていったこと、フォーラムにマイパネルを出展したことをふり返った上で、先日のフォーラムについて報告を行いました。その後、今年度をふり返った感想を出し合い、以下が出されました。

  • フォーラムで紹介があった雲雀丘山手地区の例は大変参考になった。できれば視察に行きたい。外の事例も見に行く機会があれば良い。
  • 今年度は個人の思いをもとに取り組んできたが、個々それぞれに研究してきた印象がぬぐえない。次年度はその思いをいかに共有化していくかが重要だと思う。

2.次年度の取り組みについて

次年度は、以下の2つの視点で検討を行っていくことが確認されました。

  • 広く市民に向けた景観の普及・啓発のためのマップ・ヒント集づくり
  • 市民の視点からの景観計画(案)に関する意見交換

主な意見は以下の通りです。

(次年度の取り組みのねらいについて)

  • 少しでも多くの人に景観について関心を持ってもらうことを念頭に置いて活動する。
  • フォーラムなどを通じて、市民に対する景観の意識付けが必要だと感じた。「自分たちのまちを自分たちの手で良くしていこう」という気持ちで取り組みたい。
  • 良い景観をPRしていくにしても、一方で急激なスピードで変化し、良い景観が失われている現状もある。どのようにして良い景観を守っていくのか、ということも考えていくべきだ。
  • 今、検討が進められている景観計画(案)などの取り組みに対して、市民の意見を提案するような機会も必要だ。
  • 暮らしの景観研究会の最初の方でも議論があったが、地区計画などはあくまでもツールであり、どのような景観の良さを守っていくのか、というところを共有しておくことがまず重要ではないか。また、実際に地区計画などを導入していくのは大変な時間と労力がかかり、地域の中で頑張って取り組んでいくことが必要だと思う。

(マップ・ヒント集作成に向けて)

  • 各人の思いをそれぞれ表現したものがパネルであったが、何らかの形で視点を整理したい。たくさんの調査研究があったが、例えば「緑」というテーマで共通している研究はたくさんある。共通する部分を抜き出し、集約していく作業をしたい。
  • さまざまな立場のかたがおられ、世代によっても考え方も違う。いろんな見方の差をどうやって埋めていくのか、が大事。マップづくりの中で、意見を広くうかがっていきたい(アンケートなど)。
  • マップは比較的簡単にイメージできるが、ヒント集はどのようにまとめるかが難しいので、たくさんの事例を提供していただきながら、今後検討していきたい。
  • 景観読本、ガイドブックのようなものも活用できるのではないか。

(パネルの再展示について)

この度フォーラムに向けて作成したパネルについて、市内各所で再度展示すべきではないか、との提案がありました。研究会メンバーからも賛成との意見が出され、随時そうした機会にPRを行っていくこととなりました。また、パネルの展示の作業などについては研究会会員で協力しあおうという意見も出されました。

第9回研究会(5月18日)

 

1.今年度の進め方について、以下の方向で取り組みを進めていくことを確認しました。

  • 暮らしの景観研究会では、「広く市民に向けた景観の普及・啓発の取り組み」を行う
  • 今年度の取り組みとして、普及・啓発のためのツール(マップ・ヒント集)の作成や、市民の関心を高めすそ野を広げるPR活動、事例を通じた勉強を行う
  • 景観計画の検討については、検討会議の進捗状況に応じて随時報告する
  • 今後は概ね月1回、第3木曜日に開催する

2.マップの中身について

「広く市民に向けた景観の普及・啓発の取り組み」を行っていくに当たって、どのようなねらい、ターゲットにするのか、どんな内容のものを作っていくのか、を、3つのグループで話し合いました。その後、それぞれのグループで話し合われた内容を発表してもらい、共有しました。

【Aグループ】

取り組みの目的

  • よりよい景観をつくる、そのためには市民の意識を高め、レベルアップしていこう
  • 一部の人で言ってもだめで、多くの人に伝えていかなければならない

伝えたいこと

  • (1)いろんな角度からの身近な発見
    • 「こんなの見つけた」と子どもが見つける意外な場所、日常の風景
    • 地域のいいところを歩いてみて実感できるようなマップ
  • (2)アクション系(実践を促すツール)
    • 「私がやろう」と思えるようなもの
    • 身近な活動(ゴミ拾いなど)の楽しさや効果、「こうしたらまちがキレイになる」という例の紹介
  • (3)具体的な提案、景観について意識付けのツール
    • 悪い景観マップを作成し考えるきっかけをもってもらう
    • 施策をアピールし、地元の人々や事業者がどうしたらいいか、考えるきっかけを持ってもらう

作り方

  • ターゲットを絞っていく必要がある
  • 観光マップになっては仕方がない
  • 地域別、いくつかの区分で取り組んだ方が良い

 

【Bグループ】

取り組みの目的→「箕面ブランドを共有していく」

  • 地域への愛着、愛情を高める
  • ちぐはぐなまちなみをつくらないため、住区ごとのルール(最低限)
  • 緑地の保全地域をふやしていく

ターゲット

  • 市民(地域の住民、全ての住民、転入者、近所の人とコミュニケーションしたい人、子育て中、20歳以上の一般市民、小中学生20~30代(今後中心になっていく世代)、箕面に永住する高齢層)
  • 事業者

内容

  • 「散歩」・・・散歩マップ、ウォーキングマップ
  • 「視点場」・・・山、川、ため池→どこから見たらいいか
  • 「といかけ」・・・よい景観とは?問いかけているもの
  • 「シミュレーション」・・・高い建物が建った時のシミュレーション
  • 「よいもの紹介」・・・美しい通り、生垣、玄関アプローチなど

(作り方のイメージ)

  • 目で見て楽しいものをつくる(ビジュアルに)
  • 子ども用、大人用(年代で分ける)
  • 視点として大きな要素、足元の小さな要素と分ける

使い方

  • ヒントとして使ってもらう、発見させる
  • マップを使って散歩をしてもらう→バージョンアップ(提案)
  • 「住んでいてよかった」「住んでみたい」・・・市民の意識が上がれば事業者の意識も上がる

これからの作り方

  • 各自の価値観を共有していく必要がある
  • 個人の価値観や好奇心を集約させる作業が大事

 

【Cグループ】

取り組みの目的(何のために作るのか)

  • いい景観を残す・・・皆に共通する
  • 美しい所とみにくい所、両方取り上げる
  • 使い方、目的別に分ける
  • 自ら参加したり、動き出すためのヒントを提案する

ターゲット

  • 箕面の生活者(住民、商売人)
  • 行政+市民
  • 市民→他市へもアピールできる、広がっていく※市外の事業者はターゲットとしない

内容(どんなものをつくるのか)

  • 小学生とPTA向けガイドブック:小学校区ごとに子どもの目+大人の目でつくる
  • ちょっとお得な情報、ガイドブック、美しい所(ご近所、街中):市民向け
  • みにくい所:事業者・行政向け
    そもそも悪い見本マップは出せるか?悪い景観対策にはどうするか?
    アプローチは?マナー向上か、制限か?
  • 全市民向け「もみじだより」、ファイルでとじる
  • 良い景観づくりのヒントの入ったマップ
  • 何年かかるか?クイズ付
  • マップの中に「お礼の言葉」

使い方、作り方

  • テーマ別につくるか、地域(場所)別か
    • 地域ごとに写真+コメントを少しずつ、メンバーの近所からはじめる
    • 地域をつなげて全体にする(一年では全部は難しい?)
    • 地域別の地図か一枚の地図にするか
    • 関心を高めるため参加を広げる(いろんな人が参加できるような作り方)
  • 使い道
    • タウンウォッチングに使える、ウォーキング、健康づくりの団体にも使ってもらえる
    • 希望者には施設で配る

第10回研究会(6月15日)

1.景観マップ作りの取り組み方について、前回話し合われた内容を確認しました。

  • 取り組みの確認(何のために作るのか)
    • 今の美しい景観を残す・・・良さを共有する。多くの人につたえる。(箕面ブランドの共有)
  • ターゲット
    • 箕面の生活者(在住、在職、在学)
  • 内容(どんなものをつくるのか)
    • テーマを絞り込み地域の地図に落とし込む。
  • 作り方と使い方
    • 地域ごと(小学校区、丁目単位)に作成し、写真やコメントを入れる。
    • タウンウォッチングや、ウォーキング、健康づくりの団体にも使ってもらう。

 

2.マップの作成について

マップの作成は、小中学校単位の、1~2地区を決めて取り組み、完成したら次の地区へと広げていくことが決められました。

次にそれぞれが調べたい地区を出し合いました。その結果以下の2地区に決定しました。

  • 概ねかやの中央から船場周辺の地区(船場東、船場西、萱野、西宿など)
  • 概ね阪急箕面線より西の地区(桜ヶ丘、新稲、桜井、百楽荘など)

地区別にテーマ・調査対象の話し合い

地区ごとにグループに分かれ、どんなテーマで調べるのか、どのような調査対象とするのか、次までにどのような形で材料を集めるのか、について話し合いました。

話し合った内容について発表してもらい、相互に意見交換を行いました。

 

ア)概ねかやの中央~船場周辺の地区

マップのテーマ

  • まずはそれぞれの想いを出し合い、価値観を共有することから始める
  • そのために、みんなでまちあるきをする
  • 良いものは残す、悪いものは改善する

マップの調査対象

  • 建物
  • 自転車道、道路
  • アドプト活動(ゴミ拾いなどクリーン活動)
  • 公園
  • ため池
  • 新しいもの・・・新御堂筋沿いの景観
  • 古いもの・・・西国街道、西宿など

次回までに

  • 6月20日に現地まちあるき第1回(船場西地域を中心に)を開催する。
  • 順次2回(船場東)、3回(国道171号以北)を開催し、次回研究会に臨む。

 

イ)概ね阪急箕面線以西の地区

マップのテーマ

  • 歩いて感じる箕面、景観散歩道
  • ちょっとした資源、宝石箱を見つけよう
  • 身近な資源の良さや大切さを訴えて、有名にすることで守っていこう

マップの調査対象

  • 昭和初期までの住宅地(桜井、桜ヶ丘、百楽荘)
  • 生け垣、沿道の雰囲気
  • 素晴らしい日本家屋
  • 新稲の巡礼道
  • 残っている里山
  • 人のにぎわい、いきいきとした様子
  • 散策に適したちょっとした休憩場所
    (おしゃれな喫茶店など)

次回までに

  • それぞれで、歩きながら「いいな」と思うものを集めてきて、披露する。(写真があれば持参)

 

グループ間の意見交換では主に下記のような意見が出されました。

  • この2地区では内容も異なったマップになりそうだ。あまりに2地区が違いすぎるマップになってもいけない。今回のように、それぞれの地区の進み具合や内容は随時共有していく機会は必要である。
  • 悪いものを集めることも一つの方法だが、マップづくりの取り組みの目的からは外れないように気をつけるべき。
  • いいものを集めるといっても、観光マップ的なものにならないように。いわゆる名所ばかりを集めるのではなく、暮らしの中でこそ見つけられる小さな宝を探し出していきたい。

第11回研究会(7月20日)

マップの中身についての検討

ア)船場地区、イ)阪急以西地区の2つのグループに別れ、マップのまとめ方やテーマついて話し合い、その後、グループで話し合った内容を発表し、共有しました。

 

ア)船場地区

まちあるきの感想(6月20日、6月27日、7月6日、7月18日に実施)

  • 人によって写真をとるところがちがうのがおもしろい。
  • 歩いたことがない場所に行けてよかった。
  • 一人で歩くのではなくみんなで歩くのがよかった。

このエリアの特徴と伝えたいこと

  • 古いところと新しいところ、変わりつつあるところが混在している。
  • 若い人も住みたくなるようなまちにしていきたい。

(新しいところ)

  • 変わりつつある場所を記録したい。
  • 開発の際、景観的に見苦しいものにならないよう規制も必要。
  • 新しい中にも良いものがある。

(古いところ)

  • 意外と古いものが残っている。
  • 古くからのよいところを紹介したい。
  • 古い建物を改修する場合、調和したものになるよう誘導が必要。
  • 今の生活に合ったものに変えていかざるを得ない。
  • 人によって価値観が違う。

マップのテーマについて

(ウォーキングに使ってもらう)

  • ウォーキングに使ってもらえるようにコースを設定する。
  • 設定したコースやマップに落としてある物以外にも広がっていくような工夫をする。
  • 健康志向でウォーキングの人気が高まっており、大量の定年退職者などはターゲットになる。

(市民の「気づき」をうながす)

  • ウォーキングしてもらって景観を見てもらい、「まちっておもしろい」と気づいてもらう。
  • 「よい」「悪い」決めつけずに疑問を投げかけるようなものにしてみんなに判断してもらう。
  • 判断するためにも、常に歩いてまちのことをいろいろと知っていることが重要。
  • 自分の家の庭も「景観」なんだということを気づいてほしい。

イ)阪急以西地区

各自で持ち寄った材料の紹介

  • 緑豊かなまちなみ、公園、住宅周り
  • 通りの景観(百楽荘、桜ヶ丘)
  • 眺望(スパーガーデン、スカイアリーナ、南山から)
  • 緑豊かな河川沿いの風景(箕面川)
  • 農地・田園の風景(新稲、桜井)
  • 祭りの風景(桜井)など

マップで取り上げていくテーマについて意見交換

  • 私が思う「お宝」を皆に紹介していきたい。このマップを手にとって歩いてもらいたい。
  • 素晴らしさを伝えるのは大事だが、観光マップではおもしろくない。「こんなところがあったんだ」というような意外な発見、知る人ぞ知るような資源を見付けていく。
  • 素晴らしい風景をどう良くしていくのか、アクションを喚起する内容を盛り込んで行きたい。地区で取り組まれているアドプト活動を紹介して、「こういう身近なところから始めていきませんか?」という呼びかけをしたい。
  • そうした活動によってきれいに保たれているところも、お宝として扱っていけばよいのではないか。例えばマップの裏面などにそうしたアクションのメッセージを盛り込んでいっても面白い。

次回に向けて

  • 1人ではなく、まちあるきなどをしながら複数の目でマップの材料を集めていく方が良いので、地区の担当を決めた。それぞれ材料を集めつつ、どのようなコースが良いのかを考えて、次回に持ち寄ることになった。
    (1)新稲・桜ヶ丘 (2)箕面 (3)桜ヶ丘・桜井 (4)百楽荘・牧落 (5)瀬川・半町 (6)西小路・桜
  • まず新稲・桜ヶ丘については、8月10日(木曜日)にみのお市民まちなみ会議のタウンウォッチングがあるので、それに参加することになった。

第12回研究会(8月21日)

1.マップの中身についての検討

ア)船場地区、イ)阪急以西地区の2つのグループでマップのまとめ方やテーマを話し合いました。その後グループで話し合った内容を発表し、共有しました。

ア)船場地区

マップのコンセプトについて

  • 対象としているのは「新御堂筋を中心にした変化の激しい場所」であるが、何を主張するのか明確にする必要がある。
  • 船場やヴィソラ周辺はこれからのまちづくりのモデルとなる場所、萱野などの旧集落は今後も変わらないところであり、両方あることがこの地域の特徴である。
  • マップのコンセプトは「変化するまち」とし、こんな風に変わっていってほしいということを示すとともに、まちが変化していることを意識してもらえるようなものにする

コース設定について

  • ウォーキングに使えるマップということであれば2時間ぐらいで回れるコースを考える必要がある。
  • エリア内にいくつかのコースを設定する。
  • 市民に歩いてもらうためにはそのままでは魅力に乏しいところがあるので、コース設定に工夫が必要。

マップに入れる要素について

  • コース以外に西国街道なども情報として入れておきたい。
  • 千里川や芋川はこの地域を区切る要素となっているので入れておく。
  • 車で来る人のために駐車場の位置も入れておくと良い。

今後の進め方について

  • 今日、地図におとしたおすすめスポットの写真を各自で撮影しておく。
  • 次回は写真を見ながらマップに入れるところを選択し、それを結ぶようなコースを考える。

イ)阪急以西地区

マップの体裁について

  • 1枚のマップにどの程度の情報を載せることができるか。マップの体裁を先に決めた方が議論しやすい。
  • 例えばA3用紙両面を1つの地域に収め、3つ折りにした場合は、表の部分にタイトル、中を開くと地図にコースを写真を盛り込んで載せ、裏には場所の説明をいれる。
  • 新稲地域なら、タイトルを「植木と葉ぼたん・花の村新稲~スカイアリーナからの眺望~」という風なイメージ。
  • 候補地の1つは新稲地域とする。2つめの候補地は桜ヶ丘・桜井・瀬川・半町付近で検討する。
  • タイトルなどは市民の人が興味を持ってもらえるように工夫がいる。
  • マップの体裁は各地区バラバラではなく、ある程度は整える。中身は地区によって特徴が出ていても良い。

次回に向けて

9月7日(木曜日)午前9時から、瀬川・半町を対象としたまちあるきを実施する。その結果をもって次回研究会で検討する。

2.市民による取り組みの意見交換

景観計画検討会議では、現在、景観基本計画策定後の推進方策について検討を行っていることから、市民による取り組みについて、どのようなことが必要なのかをテーマに意見交換を行いました。主な意見として下記があげられました。

なお、このテーマについては、マップづくりの取り組みと、並行して意見交換を行っていくこととなりました。

  • 市民の草の根的な取り組みを
    • 良い取り組みを地元で広げる努力が必要だ(例:花とみどりの街角表彰のちらしを地域の人々に配ってまわった取り組み)。市民は自ら汗をかいて実践していく。
    • まずは自分の家の周りをきれいにする。
    • 子どもたちと一緒に花を植える取り組みをしている。
    • もくもくと掃除をする人もいる。
    • 個人でやっている活動を広げていくための方策を考える必要がある。
  • 情報が不足している
    • 市民がどんな取り組みをしているのか、またどんなNPOや市民の団体があるのかも知らない。
    • 自分たちがやっている活動もほかの人にわかってもらえるようにする必要がある。
  • 地域活動の活性化
    • 特にリタイヤした男性が地域活動に参加しやすくする方法がないか。
    • まずはあいさつや声をかけるところからはじめ、話できる人の輪を広げていく。
    • 新しいまちは自治会の活動も比較的うまくいっているが、旧集落の自治会をどう活性化していくのかが問題。
    • マンションや開発など地域の一大事への反対運動が地域活動の活発化のきっかけになる場合が多いがそれだけでは寂しい。
    • 行政からの働きかけも有効ではないか。
  • 市民と行政との協働
    • 現在は行政がやっていることでも市民ができることがあるはず。
  • 実効性ある取り組みを
    • 例えば広告物などについて、より実効性を高めた取り組みを推進していく、といったことがこの計画の中で十分に書き込まれていないように感じる。
    • 計画を推進していくための具体的なアクションプランが必要。それはこの1年では難しく、時間をかけて取り組むべき。
  • 市民と事業者の協働が必要
    • 市民と事業者の連携が今の箕面市では見えていない。どう展開していくのか。
    • 桜ヶ丘地区のある店舗では、事業者と市民が協働しうまくいった数少ない例がある。こうした成功例を知らせて、ノウハウを広げていく。

第13回研究会(9月21日)

1.マップの中身について

(1)マップの体裁について話し合いました。

  • おおよそ2時間程度で歩いて回れるコースにおさめるため、1地区あたりA3両面のサイズとする。
  • 今年度は各グループであら原稿を最低1枚作成する(2枚以上も可)。
  • マップの折り方などの具体的な体裁については今後、具体的な内容を考えながら検討していく

(2)マップの内容について話し合いました。

ア)船場地区、イ)阪急以西地区の2つのグループでマップの内容について話し合いました。その後グループで話し合った内容を発表し、共有しました。

ア)船場地区

マップづくりでめざすものについて

  • 古いまちはいいところを紹介すればよいが、新しいまちではマップで何を伝えるかがむずかしい。
  • 単なる案内図ではなく、時代の変化を考えるきっかけとなるようなものにしたい。
  • 景観を肌で感じてもらえるようなマップにしたい。

マップに載せる内容など

  • 詳細な解説は不要で写真のタイトルぐらいでよい。
  • 悪いところの写真も入れたいが入れ方が難しい。店舗の名称が入っているのはまずいので、背景に写っていて何となく問題だと気づくような写真がよい。
  • 写真の撮り方によって紙面の雰囲気がだいぶ違うので、写真を選ぶ際には配慮する必要がある。(人が入っているかどうか、時間帯、季節など)
  • マップ中にコースを入れるかどうか今後検討する。

マップの体裁と作成手順について

  • 千里川~芋川の南北で分けて2枚のマップにする。
  • 北側のエリアはヴィソラ周辺で、タイトルは「変わる街残したい風景」とする。
  • 南側のエリアは箕面船場で、タイトルは「変わる街心なごむ町へ」とする。
  • マップの体裁はA3の3つ折よりも観音折の方が紙面を構成しやすい。今後、阪急以西グループと調整する。
  • ヴィソラ周辺と、箕面船場のたたき台を次回までに作成する。

イ)阪急以西地区

マップ作成の手順について

まず(1)新稲地区、(2)瀬川・半町地区で作成していく。ゆくゆくは(3)桜ヶ丘・百楽荘地区も作りたいが、それは後にする。マップ原案として作り、次回議論する。

マップに載せる内容について

参加しているメンバーで載せたいものを出し合った。

((1)新稲地区)

  • 箕面川の緑のトンネル、指定樹木、寒山寺(庭が美しい)
  • 田園の四季折々の風景(葉ボタン、コスモス)
  • 巡礼道のまちなみ
  • 火の見櫓をながめるまちなみ
  • スカイアリーナの眺望
  • 植木屋さんの寒桜

((2)瀬川・半町地区)

  • 桜井駅東の旧家のまちなみ、桜並木
  • あぜ道の風景
  • 牛回しの石塔
  • 瀬川神社
  • 箕面川と石澄川の合流地点
  • 西国街道のまちなみ
  • 坪(水曜日)
  • 西南小近くの松並木
  • 西南図書館の桜並木、休憩スペース、旅人の碑
  • 墓地公園からの眺め
  • 瀬川の坂道からの眺め

 

2.市民による取り組みの意見交換

次回の景観計画検討会議では、現在検討中の景観基本計画策定後の推進方策について議論を行っていくことから、市民による取り組みについて、どのようなことが必要なのかをテーマに、前回に引き続いて意見交換を行いました。

今回は、「私ができること」というテーマで、「自分一人でできること」「家族や友人で取り組むこと」「市民や地域の人々と取り組むこと」「行政や事業者と協力して取り組むこと」の4つに分類しながら、各グループごとに意見交換を行いました。

主な意見として下記があげられました。

ア)船場地区

自分一人で取り組むこと

  • 箕面の山美しくクリーンハイキング
  • 自分でまちを観て歩く。(変化に気付く)
  • 自分で新聞、テレビなど、景観問題に関心をもつ。
  • 景観に関するイベントに参加する。
  • 散歩途中で生垣などの害虫退治
  • 家の前の道を歩く人から見て感じの良い家(外壁、植栽)にする。
  • 自分の敷地の植栽を考える時、中からだけでなく外から見た美しさを考える。(風景・街並の一部として)
  • 家の回り囲いに沿って花を植えている。

家族や友人と一緒に取り組むこと

  • 家の前の道路の清掃
  • 近所に美しくない物がある時、所有者にうったえる。
  • 箕面の山美しくクリーンハイキング

地域の人やほかの市民と一緒に取り組むこと

  • 箕面の山美しくクリーンハイキング
  • ウォーキングで景観の現況を見る(機会を多くつくる)
  • 近くの公園の管理(掃除、花)
  • 箕面まちなみ会議に参加
  • まちなみ通信の配布
  • パネル展の案内
  • 景観についても話し合える地域のコミュニティーに参加する。
  • 美観を損なう看板に自粛を求める。自治会名で業者にかけあう。
  • NPOみどりのまち市民会議を通じて、景観勉強会を月1回行なっている。
  • 7人で会を作りタバコの吸殻、ビン、缶などの清掃をしている。(小野豊線、船場地区)

行政や事業者と一緒に取り組むこと

  • 景観第一の理念を浸透させる。
  • 景観を阻害する怖れのある建築物が予定され説明会を開く時、行政からもオブザーバーとして参加してほしい。公正な立場で業者と住民との意見調整してほしい。
  • 景観を壊す看板や設置物、建物の色や外観については個人では対応しにくいから行政を動かす努力をする。
  • 景観研究会、景観計画検討会議に参画する。
  • 箕面の山美しくクリーンハイキング

なかなかむずかしい!そんなときにどんなものがあれば助けになりますか?

  • 情報を伝えてほしい。

イ)阪急以西地区

自分一人で取り組むこと

  • 家の前に花をかざる。かざっている家をほめる。家の前の道をキレイに。掃除、植木など。犬のフンも嫌がらずにとる。自分の家の前から少し遠くまで広げて掃除していく。
  • 絵や写真でステキなところを伝える。
  • いいところをホームページで紹介する(ブログ?)。現在の景観の好きなところを抽出する。なんらかの形で発表する場をつくる。
  • けばけばしい外観や看板のある店には買い物に行かない。
  • アドプト活動に参加する。→点が線にならない。軸、キーマンになっている人に声をかける。アドプト活動の情報提供が必要。
  • 地域の自治活動に参加する。

家族や友人と一緒に取り組むこと

  • 家族とともに景観の好きなところを共有する。散歩して人と話をするときに言う。友人などに自分の好みを言い散歩などの輪を広げる。→ひたすら口コミで共有していくしかない。

域の人やほかの市民と一緒に取り組むこと

  • まち歩きツアーを企画する。
  • きれいなお店の推薦・PRをする。市民によるグッドデザイン賞を公表する。
  • 景観貢献の店で買い物をする。不買運動をする。
  • オアシス運動みたいなものをする。景観の心得十カ条をつくる。
  • 公共施設の景観をよくするため提言方法を探る。
  • 残しておいてほしい風景を伝え保全の処置を働きかける。

行政や事業者と一緒に取り組むこと

  • 景観絵はがきをつくる。私の選んだ景観マップ、絵画集、残したい箕面風景をつくる。みのお白書をつくる。広報活動のためボランティアをする(優れた景観の募集)。
  • 教科書をつくる。
  • 事業者の「広告」「看板」自主規制システムをつくる。
  • 景観を守る農業援助者募集など(一坪農園?)を組織化する。→農家と一緒に取りくめないか。市民との信頼関係をどう築くか。成功例をたくさんつくる。信頼できる人。
  • 景観的にステキなお店の固定資産税を減免する。

なかなかむずかしい!そんなときにどんなものがあれば助けになりますか?

  • 生垣の補助金

第14回研究会(10月26日)

本日は前回に引き続き、地区別の景観マップ作成に向けたまとめ方を話し合いました。

1.企画会議

(1)マップの内容について

ア)船場地区、イ)阪急以西地区の2つのグループでマップ作成の企画会議を行いました。グループで話し合った内容を発表し、それぞれのマップについて意見を述べ合いました。

ア)船場地区

ヴィソラ周辺エリアのマップ

  • テーマは「変わる街残したい風景」とする。
  • 観音折りで構成し、見開き部分に現在の地図、中面に昔の地図を入れて片方ずつ開くと地図が連続するように工夫する。
  • 見開き部分の地図にまわりには現在の風景の写真を入れ、中面の地図のまわりには昔ながらの風景の写真を入れる。
  • 花の写真など、彩りも考えて写真をレイアウトする。
  • できるだけ人が入っている写真にする。

船場周辺エリアのマップ

  • テーマは「変わる街心なごむ町へ」とする。
  • 西側は静かな住宅地、東側は物流拠点で人の出入りも多い。新御堂筋の西と東でまったく異質であることから静寂と喧騒というキャッチコピーを入れている。
  • パチンコ屋など私企業がクローズアップされた写真は入れないようにする。
  • 見開き部分の地図は新御堂筋が真ん中に来るように北方向を少し振って配置し、左側を開くと喧騒のまちの写真、右側を開くと静かな住宅地の写真が出てくるようにし、地図と写真を見比べられるような構成とする。
  • 地図中には写真の場所をプロットするが、歩きながら探してもらうように写真と対応した番号は入れないようにするか、あるいは場所がはっきりわかるように番号を入れるかどうかは再度検討する。
  • 表紙は新御堂筋の縦位置の写真を入れる。
  • 中面にはマンションの敷地内で植栽を工夫している例なども入れる。

次回までの進め方

船場エリアのマップに使える写真を各自撮影しておく。マップづくりのために一度集まる(日程は後日調整)

 

イ)阪急以西地区

瀬川・半町マップの内容について

  • 指定樹木やお寺などといった周辺に散らばっている資源も入れたらどうか。
  • 歩いていて楽しい散策道など、手に取った人が楽しめるような見せ方を考えたい。
  • 桜並木通りを入れたい。
  • 桜井地区でクリスマスの時期にイルミネーションを飾っている家がある。
  • 自由学園近辺で眺望点がないだろうか。
  • お祭りなどを盛り込むと、マップもいきいきとした感じになる。
  • 瀬川北公園では月1回地元のかたがイベントをしている。
  • 墓地の有名人は調査中。

マップの体裁について

  • 文字が多い?
  • 歩きながら見たい内容は地図の方に盛り込んでは?
  • キャッチフレーズを上手く考えたい。写真も大きさを変えるなどメリハリを付けて。
  • どのようなねらいでマップを作ったのか、切り口を明確にしたらもっと伝わりやすくなる。

次回までの宿題

次回には、このマップに盛り込みたい写真や内容を持ち寄ること。

(2)マップの体裁について

前回の研究会でマップはA3両面(片面カラー、片面モノクロ)としましたが、それぞれのマップの体裁(折り方など)を整えるべきでは、という意見が出されました。全員で話し合った結果、下記の方針で行くこととなりました。

  • 折り方は自由とする。(船場地区は観音開き)
  • 表紙には共通のデザインを一部取り入れる、レイアウトをあわせるなどの工夫をする。
  • できれば両面カラーのかたが望ましい。

2.検討会議の報告

前回の景観計画検討会議で検討された、事業者アンケートの結果、及び景観基本計画の素案を配布しました。特に「地区タイプ別の景観形成の方向」については、それぞれの地区の資源や課題、そしてめざすべき方向を書いていますので、ご意見をいただくよう依頼しました。

第15回研究会(11月30日)

前回に引き続き、地区別にマップ作成に向けたまとめ方を話し合いまいた。

来年2月25日に予定されている景観フォーラムまでに、一定の完成を目指して作成していきます。

1.企画会議

ア)船場地区、イ)阪急以西地区の2つのグループでマップ作成の企画会議を行いました。グループで話し合った内容を発表し、それぞれのマップについて意見を述べ合いました。

ア)船場地区

船場周辺エリアのマップ

(修正すべき点など)

  • 船場西地区については住宅など生活空間の写真がほしい。
  • 写真はよくばらずに、船場西と船場東のそれぞれの特徴を表すものを厳選する。
  • タイトルは「静けさと賑わいのハーモニー」とする。

(市民の興味を引き付けるために)

  • このマップを見て歩いてみようという気持ちにならないのではないか。もう少し興味を引き付けるような工夫が必要である。
  • 景観マップとはいえ、やはり多くの人は観光マップ的なものを求めているのではないか。
  • 船場は変化の大きなまちで、効率主義だけで変わっていってもらっては困る、心なごむまちになってほしいという思いが伝わるようにしたい。
  • マップの主旨を説明する簡単な文章を入れることも考えられる。
  • 言いたいことを明確にするために写真の大きさやレイアウトを工夫することが必要。

次回までの宿題

  • 中面の写真の構成を再検討する。
  • 船場東と船場西のそれぞれの説明をもう少しやわらかい文章にする。

イ)阪急以西地区

マップの体裁について

  • 地図を見ながら歩けるように、3つ折りの両側に文字内容を盛り込む。
  • 情報としては一通りそろっているが、これからはどう味付けするか、の段階。

充実の仕方について

  • 暮らしの景観、という点からすると、もっと主観やテーマを大切にした内容にしたい。
    (例)瀬川・半町・・・西国街道の歴史、箕面川の自然
    新稲・・・四季折々の表情、いつまでも残したい風景 など
  • 人の様子が入った方が、動きが出ていきいきとする。
    (例)アドプト花壇・・・作業をしている様子(団体のかたに問い合わせ)
    瀬川神社・・・初詣の様子など
  • 写真にもコメントを入れてみてはどうか。
  • 表紙のメッセージ、デザインが重要だ。絵や写真など工夫したい。
  • 史跡などの点の要素はイラストなどで説明した方が効果的
  • 「コーヒーが飲めてほっとできる西南図書館」という情報なども入れてほしい。

次回までの宿題

次回までに、現在の案をもとに盛り込みたい内容や写真を持参する。

2.景観フォーラムについて

2月25日(日曜日)に開催予定の景観フォーラムについて企画内容を紹介しました。今回は、絵画コンクールに出展してくれた子どもやその親を対象に、楽しく語り合う内容のフォーラムとして企画しています。研究会として、このフォーラムで景観マップの展示などを行うこと、プログラムの中でマップ制作などの内容を発表すること(人選など具体的な内容は次回決定する)が決められました。

第16回研究会
(1月18日)

事務局より、本日は前回に引き続き、地区別にマップ作成に向けたまとめを行うこと、来年2月25日に予定されているフォーラムの出演者を決めることをお知らせしました。

1.企画会議

ア)船場地区、イ)阪急箕面線以西地区の2つのグループでマップ作成の企画会議を行いました。その後、フォーラム会場での展示に向けて、グループで共通した内容について決定しました。

【決まったこと】

  • 2月12日までをめどに完成に向けた作業を進める。
  • マップについては、共通部分として、表紙の上部に「まち歩きのすすめ・素晴らしい箕面の景観」というタイトル、裏表紙の下部に研究会の説明を入れる。デザインなどは事務局に一任。また、地区名を表紙に入れる。
  • フォーラム会場の展示は、マップのコピーを配布するほか、A1サイズに拡大したパネルで展示する。あわせて、研究会の趣旨やこれまでの活動の経過・様子などを説明するパネルを展示する。

ア)船場地区

(前回版からの修正点)

  • タイトルを「変わる街 こころなごむまちへ」と変更。
  • マップに込めた思いを表現する文章や写真のキャプションを工夫した。
  • 青空を背景とした天文台、マンションの植栽の写真、看板などの写真を追加。
  • 地図中に写真の位置を表す赤丸を入れている。
  • 物流センターの写真はほかのものを検討する。適当なものがない場合にはキャプションに「船場の原点」といった表現を入れる。
  • 片側ずつ広げたときに地図と写真の関係がわかるように色の枠をつける。

(その他)

  • これまではビジネス街で看板も地味なものが多かったが、最近は大衆を呼び込むような原色のものも出てきている。
  • 卸売りから小売りへの変化が確実に起こってきている。

萱野地区のマップ

(前回版からの修正点)

  • 全般的に写真のキャプションを見直した。
  • 病院から見た患者の心をいやす風景という視点を入れた。

イ)阪急箕面線以西地区

修正すべき点など

  • 両面カラーで作成する。地図にも着色する(コース、川など)。着色の方法は担当する近藤さん、川端さんで調整する。
  • アドプト活動には人の写真も入れた方がいきいきとする。活動の楽しさなども呼びかけてはどうか。
  • (5)の写真は虫篭窓が入るレイアウトの方が文章と合う。ルビも「西国街道沿いの虫篭窓のある日本家屋」としてはどうか。
  • 新稲についても表紙にイラストを挿入する。

フォーラムでの展示について

  • お気に入りの場所を投票してもらう(シールを貼る、点数を付ける)などの方法も考えても良い。

3.フォーラムについて

フォーラムについて企画内容の紹介がありました。今回は、絵画コンクールに出展してくれた子どもやその親を対象に、楽しく語り合う内容のフォーラムとして企画しています。研究会のメンバーから、このフォーラムで子どもの絵画にコメントするコメンテーター、および景観マップの発表者を選出しました。

第17回研究会

詳しくは、第17回(平成19年2月25日)(景観フォーラム「私たちで創るこれからの箕面」 )をご覧ください。

第18回研究会

事務局より、本日は前半でパブリックコメントとして公表する都市景観基本計画〔改訂版〕(素案)・景観計画(素案)の概要説明と意見交換、後半で2年間の研究会活動を総括することをお知らせしましました。はじめに、2月25日(日曜日)に開催された箕面景観フォーラムについて、事務局より報告しました。また研究会で作成したマップは3月12日まで引き続き市役所本館1階ロビーで展示していることをお知らせしました。また、フォーラム当日のアンケート結果を配布しました。

1.都市景観基本計画〔改訂版〕(素案)・景観計画(素案)についての意見募集について

市から、都市景観基本計画〔改訂版〕(素案)・景観計画(素案)の概要説明を行った後、質疑応答や意見交換を行いました。主な意見は以下の通りです。

(内容に関する質問)

  • 協議・指導を行っているということだが、確認申請のタイミングとの関係はどのようになっているのか。
    →協議・指導を行った後に確認申請が提出できる。
  • 景観計画の策定によって、今後の協議・指導の手続きはどのようになるのか。増えてしまうような印象もある。
    →基本的には増えない。これまで取り組んできたことを継続している。
  • 景観法を根拠にするということの重みをどのように扱うのか。
    →ケースにもよるが、例えば建築基準法は建築物の仕様などは人命などにも関わる問題であるので厳密性が問われるが、景観法もそれと同等とはいえない部分もある。ほかの法令などとも整合を図っていく必要がある。
  • 罰金を払う方が得をする、といった考え方も出てくるのではないかと懸念している。
    →最終的には行政代執行といった手段も用意されているが、現実的にそこまでできるのかどうかは今のところ分からない。しかし、違法な状態がそのまま続くようなことにはならないよう対応していく。
  • 現在既にある広告・看板などへの扱いはどのようになるのか。
    →いわゆる既存不適格というもの。今後やり変えていく場合に基準に沿った配慮などを求めていくことになる。
    屋外広告物はこれまで市はガイドラインという強制力のないもので周辺への配慮などのお願いをしてきた。しかし、現行では屋外広告物法に基づいて大阪府の屋外広告物条例が制定されており、それに基づいて市が指導をすることはできない枠組みにある。今回は景観法に基づく部分を対象とし、ここからスタートしていく。市として公共施設においては景観上の配慮などに取り組んでいく。
  • 桜ヶ丘地区でルールづくりを行ったが、法への移行によって、これまでのルールを変えなければならない場合に、その手続きが難しくなるのではないかと懸念している。
    →新たに提案制度などの枠組みもあり、これまで通り地元からの発意に応じて変えていくことはできる。しかしながら、都市景観審議会に加えて都市計画審議会の審議も必要となる。
  • 都市景観形成地区のうち、今宮三丁目・外院二丁目の指定の経緯は。
    →いわゆる一人協定というものであり、事業者が分譲を行う前に市とルールを作り、その内容に適合するような宅地供給を行っていく取り組み。
  • 事業者に上手く利用されているような印象がある。
    →良好な景観形成に寄与するのであれば、利用してもらえば良いし、そうした取り組みが広がっていくことを期待している。
  • 都市景観形成地区は、新規に開発するところだけに指定するのか。
    →桜ヶ丘地区はそうではない。景観配慮地区は、良好な景観を有しておりゆくゆくは都市景観形成地区に指定したいと市が考えている場所を指定している。
  • 市で都市景観形成地区の指定に際して何か明確な基準などを持っているのか。
    →条例上は、明記されている。(1.現に良好な住宅地としての景観を呈している地区又は今後良好な住宅地としての景観を形成していく必要があると認められる地区。2.商業地区及び業務地区。3.文化施設の周辺地区。4.歴史的まちなみを保存している地区又は保存する必要がある地区。5.山、緑地、河川などにより特色のある都市景観の形成している地区。6.都市景観の形成のために市長が必要と認める地区)
  • 北摂山系の山なみは保全していく方向が明確だが、千里丘陵は緑が失われるような開発も進み、既に守るべきものがないのではと感じる。どのように扱うのか。
    →何ができるのかは非常に悩ましいが、緑をできるだけ増やしていくしかないのでは、と考えている。

(今後に向けた意見)今回紹介されたような事業者に配慮をお願いした例は広く知らせていくべきだ。

  • 止々呂美地区は、箕面トンネルが開通すると環境が大きく変わる可能性があるが、止々呂美周辺は山なみ景観保全地区に指定されていない。これが規制されていないことに対する現保全地区の土地所有者の不満も聞く。早急に話し合っていかねばならないが、どのように地区のかた々とコンセンサスを取っていくのかが課題である。

2.研究会活動の総括

2年間の研究会活動を総括した上で、今後に向けての話し合いを行いました。

市から今後の研究会活動に向けて期待することなどをお話した上で、メンバー間で意見交換を行いました。今後も研究会活動を継続し、市民への啓発活動などを実践していくことが決まりました。その際、メンバーにはアンケートを通じて意向を確認し、次回にはその内容を整理した上で開催することになりました。意見交換で出された意見は以下の通りです。

(これまでの研究会活動を振り返って)主に研究会の趣旨についての意見が集まりました。個々のメンバーが研究会に期待することと、実際の活動とに差があった、という意見が多く挙げられました。

  • 研究会は市で検討する計画について市民の視点から検討していく場だと考えていた。そういう意味ではもう少し議論して練り上げていきたかった。
  • 今の箕面市の景観を何とかしたい、そのために市に意見したいと思って参加したが、マップづくりを通じて良いところを知らせていくのは意義があると考えるようになった。
  • 自ら勉強してマップづくりを完成させた人には意義があったと思う。しかしマップはまだ4つしか完成していない。皆が一つ一つ担当してしっかり取り組めば理解も深まったかと思うが、物足りなさを感じている。
  • 景観とはいったい何なのかを議論したいと考えていた。もっと議論を深めたかった。
  • 暮らしの景観研究会という名前に共感して参加したが、自主研究・マップづくりの議論を通して、良い部分と悪い部分をどのように扱っていくのか、双方を調べながら学ぶことが出来た。
  • 会の目的が見えにくかった。私自身は、自分の住んでいる地区などにおいて、景観を良くするために住民にどのようなアプローチを取っていけば良いのか、を考えていきたかったが、マップづくりは少し興味と合わなかった。

(今後に向けて)仲間を増やしながら、市民の立場でできることを進めていきたい、という意見が挙げられました。

  • 景観を良くしていくためにどのようなことをしたら良いのか、答えがよく分からないが、提案していかないと前には進まないのかなと感じている。できるところから始めていくことか。
  • 既に地元で取り組んでいる、活動している人の姿がもっと見えてくるような形を考えていくべきだ。知っている人がどんどん参加できるようにしたい。
  • それぞれに興味は幅広いが、メンバーそれぞれに得意分野がある。研究がしたい人はそれを掘り下げていく方向も良いが、いろんな人が参加できる形を採っていくべきだ。
  • 市民の目線で景観を考え、良くしていくために、ある程度覚悟を持ってこれからも取り組んでいきたいと感じている。継続するには事務局機能をどうするのか、といった課題もある。
  • 啓発によって共感してくれる市民を増やしたい。マップも住んでいる人と共有するような活動も広げていくべきだ。

よくあるご質問

お問い合わせ

所属課室:みどりまちづくり部まちづくり政策室 

箕面市西小路4‐6‐1

電話番号:072-724-6918

ファックス番号:072-722-2466

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