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“消防団”って何?・・・・
火事が起こったとき、川が氾濫したとき、崖がくずれそうになったとき・・・・。私たちの先頭に立って“まち”を守ってくれる人々がいます。それが“消防団”です。消防団の団員のほとんどは、会社員だったり、事業を営んでいたり、ふだんはそれぞれ職業を持ちながら、いざ火災や災害がおきたときは、「自分たちのまちは自分たちで守る」という使命感に燃え、防火防災活動に従事します。その姿は、一般の人々の共感と協力を生み出し、火災や災害が発生したときに大いに役立っています。
消防団は江戸時代にできた町火消しから生まれた歴史ある組織で、八代将軍吉宗の時代、江戸南町奉行の大岡越前守が作ったと言われています。「火事と喧嘩は江戸の華」と言われたように、この時代は火事が非常に多かったようです。そこで、自分たちのまちや家を自分たちで守ろうと火事を消すためにできた町人の組織、これが今の消防団の原形です。
「消防」というと、消防署を思い浮かべる人が多いと思いますが、消防署にいる消防職員と力を合わせ、市民の安全を守るために大事な役割を果たしている消防団が全国的に組織されています。全国で約78万4千人(令和4年4月1日現在)の人が消防団員として活躍し、その中には女性の消防団員も約2万8千人が含まれています。大阪府内でも、ほとんどの市町村で消防団が組織され、特に大規模災害では地域に密着した地道な活動を展開しており、これからもいざというときのためになくてはならない存在です。
消防団の人たちは、“自分たちのまちは自分たちで守る”という郷土愛に燃えた若い力を待っています。
江戸時代には、代官の支配に属し、雲竜水(消火用手押しポンプ)を備えて消防活動がおこなわれていました。明治時代に入り、町村制施行により箕面村・萱野村・止々呂美村が誕生、各村に腕用ポンプを配備。明治28年消防組規則公布により、箕面村・萱野村・止々呂美村に各消防組が結成されました。昭和14年消防組規則が廃止、警防団令公布により箕面村警防団と改称、昭和22年消防団令により前身となる箕面村消防団を結成、町制施行、消防組織法施行により箕面町消防団となり、昭和31年豊川村を合併し市制施行、箕面市消防団となり現在に至っています。なお、平成29年には消防団のPR活動や火災予防の啓発活動を行うため学生消防隊「MATOY」を創設しました。また、令和6年度からは、火災や大規模災害時の基本団員の活動補助を任務とした「機能別消防団員制度」を導入しました。
(令和6年4月1日現在)
箕面市消防団 団長 |
箕面方面隊 | 副団長 | 7分団 | 箕面・西小路・牧落・桜・半町・瀬川・新稲 |
機能別 消防団員 |
萱野方面隊 | 副団長 | 10分団 | 稲・芝・北芝・西宿・今宮・如意谷・坊島・ 白島・石丸・外院 |
||
豊川方面隊 | 副団長 | 4分団 | 粟生外院・新家・小野原・粟生 | ||
止々呂美方面隊 | 副団長 | 2分団 | 上止々呂美・下止々呂美 | ||
学生消防隊「MATOY」 | 学生消防隊員 |
消防団員は、災害が発生したとき、各地域の分団格納庫の招集サイレンを鳴らし、昼夜を問わずに素早く集まり、消防ポンプ自動車で出動します。また、災害現場では消防署員と協力して適切に消防活動を行えるよう、消防ポンプ自動車の取扱いや消火訓練、救命訓練など、日頃から消防署と連携したさまざまな活動を実施し、地域の安全安心のために貢献しています。
国家公務員や地方公務員が消防団に入団する場合、任命権者は、職務の遂行に著しい支障がなければ入団を認めなければならないという法律上の特例があります。詳細は、所属する団体の服務担当部署へお問い合わせください。
消防団員には、年額36,500円(団員の階級の場合)の報酬が支給されます。
また、消防団員が災害、警戒、訓練などに従事する場合、出動報酬が支給されます。
例:災害出動の場合 出務1日につき8,000円(従事した時間が3時間以内のときは4,000円)など
消防団活動を行うために必要な活動服や制服などが支給されます。
在団5年以上の者が退団した場合、勤務年数や階級に応じて退職報償金が支払われます。
在団10年以上の者などが退団した場合、多年の労苦に報いるため賞状及び記念品が贈られます。
功労に応じて、消防団長表彰、消防協会表彰、知事表彰、消防庁長官表彰などがあります。
公務でケガなどをした場合、治療の費用や休業の補償などさまざまな補償があります。
一定の要件を満たし、団長の証明を受けることで、消防団員が資格を取得する際に、資格試験で科目の一部が免除されるなどの優遇措置が受けられます。(下表は一例)
資格 | 要件 |
防火管理者(講習受講不要) |
消防団員として3年以上管理的又は監督的な職(班長以上の階級)にあった者 |
防災管理者(講習受講不要) |
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防火対象物点検資格者 (講習科目「防火管理の意義及び制度」免除) |
消防団員として8年以上その実務経験を有する者 |
防災士(資格取得に係る取得要件免除) |
分団長以上の階級にある(あった)者 |
消防本部 消防総務室 消防団グループ(072-724-9993)にお問い合わせください。
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