更新日:2024年9月19日

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箕面市長所信表明(令和6年9月)

令和6年(2024年)9月

箕面市長  原田  亮

 

本日ここに、令和6年(2024年)第3回箕面市議会定例会が開催されるにあたり、市長就任後、初の本会議におきまして、市長としての所信の一端を申し述べ、議員並びに市民の皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げる次第でございます。

 

私は、先の市長選におきまして、市民の皆さまのご信任を賜り、栄えある第19代の箕面市長として、市政運営を担わせていただくことになりました。市民の皆さまに深く感謝申し上げるとともに、改めて市政を担う責任の大きさを痛感しているところです。一方、大好きなこの箕面のまちづくりに私自身が大きく関われること、心からワクワクしています。

 

子どもの頃から正義のヒーローに憧れていた私は、中学生の頃、「世の中を良くする」政治家という仕事にその姿を見出したことをきっかけに、政治家を志し大阪大学法学部へ進学、素敵なまち“箕面”に出会いました。

箕面市は大都市圏ながら美しい田園風景もあり、北に連なる山なみは巡る季節を彩ってくれます。そして、そこに住む人たちは、このまちと同じく、穏やかで礼儀正しく、教育熱心で、品もあり、優しく温かい。

すっかり“箕面”に惚れ込んだ私は、みどり豊かなこの素晴らしい箕面というまちで、「将来に夢や希望を持てる未来を見据えたまちづくりがしたい」との想いを掲げ、全国最年少の25歳で箕面市議会議員に就任して以来、箕面市選出の大阪府議会議員も経ながら、子育て支援の拡充、教育改革、地域振興などに取り組み、さまざまな分野で箕面の未来を見据えたまちづくりに取り組んでまいりました。

子どもたちにも、高齢のかたにも、そして現役世代にも政治の目が行き届いていないところはたくさんあります。私は、それを一つ一つ拾い上げ改善していくことが、地域の未来を創っていくと信じています。

「箕面市を子育てや教育が世界一の文教都市へ。みどりあふれるブランド力ある憧れのまちへ。便利で安心な、歩いてどこでも行けるまちにしたい。」その強い信念のもと、市民ファーストで、常に対話し、徹底的に行動し続けることを心に固く誓い、議員の皆さま、そして市民の皆さまと一緒に、箕面市に住んでいて心から幸せだと感じられるワクワクするまちづくりを進めていくと、この場に立ち、改めて、そう決意しています。

 

同時期の市議会議員選挙にて厳粛な信託を受けられました議員の皆さまにおかれましては、ご当選されましたことに対し、心からお祝いを申し上げますとともに、どうか4年間、二元代表制のもと、切磋琢磨しながら、ワクワクする箕面の明日を一緒に創っていく同志として、よろしくお願い申し上げます。

 

それでは、私がこの4年間で実現する、箕面のまちづくり3つの基本政策について、その決意と考えを述べさせていただきます。

 

子育て・教育 世界一のまちへ

第一の政策は、「子育て・教育 世界一のまちへ」です。

 

子育てや教育が世界一のまちへと生まれ変わり、全国から選ばれるまちにしたい。未来の箕面を担う若い世代に、箕面に住みたい、箕面で子育てをしたいと、選ばれるまちをめざします。

 

市立小中学校給食の無償化を実現します。学校給食は、子どもたちの健康づくりを支援するものであると同時に、食について正しい知識を学ぶ重要な教育の場であると考えています。無償化により、子育て世帯の経済的負担を軽減し、子どもたちの教育環境の充実を図ります。また、単に無償化するだけではなく、質を高めて“美味しい給食”を提供します。

 

数年前まで、箕面は「子育て世代の流入数・関西一位」を誇るほど、子育て環境が充実したまちでした。

子育て世帯の経済的負担を軽減することはもちろんのこと、家庭の状況をしっかりと把握し、ネグレクトなどの虐待を未然に防止することも視野に入れ、オムツの定期宅配などを実施するほか、妊婦や子育て世代の家事や育児を支援するヘルパー派遣など、真に使い勝手の良い子育て支援の拡充を徹底し、子育て世代を呼び込み活気ある箕面を復活します。

また、子どもが病気の時に安心して利用できる病児保育の充実、保育園に行かない世帯も含め、すべての子育て世帯が利用できる一時保育制度の設計、保育士・学童保育指導員の確保により、いつでも断られない保育園・学童保育の実現により、真の待機児童ゼロをめざします。

 

中学生、高校生を対象とした施策が手薄です。昨今は、スポーツ・芸術、学習などの習い事に通うことが当たり前になってきました。子どもたちの多様な学び・経験の機会を確保するため、習い事に要する費用について補助する制度を創設します。そのほか、ICT教育・プログラミング教育の強化、真に使える英語教育の実施など、時代にあった教育改革を徹底します。

また、箕面市内にはグラウンドなどの体育施設が不足しています。体力向上・健康寿命の延伸をめざして、プール施設などの新たなスポーツ施設を整備します。

大阪大学は箕面市のまちづくりにおける貴重なリソースです。連携を加速させ、大阪大学の知見を箕面の教育や行政に活かし、箕面の教育や市役所をアップグレードします。

緑あふれる 突き抜けるブランド力あるまちへ

第二の政策は、「緑あふれる 突き抜けるブランド力あるまちへ」です。

箕面市の強みは“みどり”です。北側には四季折々に姿を変える箕面の山なみが、まちなかには都心部で見ることのできない田園風景が、まちかどには桜並木や街路樹、親水公園で川のせせらぎを見守るのも豊かなみどりです。圧倒的な都市緑化により箕面の住宅都市としてのブランド価値を高めます。

阪急箕面駅前、桜井駅前は、憧れの阪急沿線、箕面の西の玄関口にふさわしく、みどりがあり、市民の皆さまが愛着を持ち、おしゃれで思わず写真を撮りたくなるような箕面駅・桜井駅前ロータリーに再改修します。

あわせて、建て替えが進むみのおサンプラザ1号館には、新たな賑わいを創出し、地域の活性化に資するため、箕面駅前のランドマークとなる、市民も観光客も楽しめる集客交流施設を整備します。駅前の再整備とみのおサンプラザ1号館の建て替えの相乗効果で、箕面発展の礎である西部地区を再ブランディングして活性化を進めます。

 

箕面はサントリーサンバーズ大阪やガンバ大阪のホームタウンです。これら地元スポーツチームと連携を深め、子どもたちや高齢者の皆さまが気軽にスポーツに親しむことができる「スポーツのまち箕面」を確立していきます。

また、箕面は文化の薫りが似合うまちです。市内公共施設において積極的にアート作品を飾るほか、街中から音楽が聞こえてくるような、音楽活動をはじめ、各種文化活動がしやすい環境を整えて、「文化・芸術のまち箕面」を確立します。

 

箕面は、男性の平均寿命が“全国11位、大阪1位”であるように、長寿のまちでもあります。持続可能で質の高い医療を提供できる新箕面市立病院を整備するとともに、生活習慣病予防・介護予防といった健康寿命を延ばす取り組みを進めていきます。

 

そのほか、“箕面は治安が良い”という強みを徹底的に磨くために、振り込め詐欺など特殊詐欺対策などを徹底し、犯罪発生率が大阪府内で一番低い市となることで、「安心安全なまち箕面」をブランド化します。

圧倒的なみどり、憧れの阪急沿線ブランド、教育・文化水準の高さ、健康寿命の長さ、犯罪発生率の低さなど、箕面の強みを徹底的に伸ばし、住民自身が満足感・充足感を感じられるまちをめざします。さらに、それらを強く発信し、誇れるまち、憧れられるまちとして、箕面の突き抜けたブランド力を構築します。

 

便利で安心 歩いてどこでも行けるまちへ

第三の政策は、「便利で安心 歩いてどこでも行けるまちへ」です。

新駅が開業し大阪都心部へのアクセスが大きく変化しましたが、箕面市内の交通利便性には、まだまだ地域によって大きな格差があります。

バス路線については、「不便になったので元に戻してほしい」、具体的には「千里中央まで行くバスを増やしてほしい」「バスの最終便をもっと遅い時間まで運行させてほしい」など、たくさんの方から強いご要望をいただいています。昨今、バス事業者は、運転士不足など非常に厳しい状況下におかれていますが、阪急バス株式会社に対し、粘り強く要望していくとともに、使い勝手の良いバス路線となるよう、オレンジゆずるバスの増便についても検討し、「バス路線網の拡充とバス路線の最適化」を行います。

 

また、従来の公共交通体系ではカバーしきれないエリアに対しては、AIオンデマンド交通の実証運行や、その有効性の検証を行い、次世代を見据えた交通基盤を整備し、市内全域において交通利便性向上をめざし取り組みます。

 

また、彩都や止々呂美・箕面森町地域のアクセス向上のため、都市計画道路国文都市4号線の早期整備やグリーンロードの料金値下げや定期券の検討などを通じ、交通格差を解消します。

 

8月には、日向灘で最大震度6弱の地震が発生し、気象庁は初めての「南海トラフ地震臨時情報」を発表しました。幸い、何事もなく1週間が過ぎ、政府による特別な注意の呼びかけは終了しましたが、私たちの暮らしは常に災害の危険と隣り合わせです。

私自身も防災士であります。災害に強いまちづくりをすすめ、高齢者や障害者が取り残されない、災害が起こってもすぐに復旧する災害に強い箕面を実現します。

 

安心なまちづくりは障害のある方々との共生のまちづくりでもあります。障害者の安定的かつ自立的な地域生活を支える障害福祉サービス基盤の整備を進めていくとともに、障害のある方の働く場の確保、支援学校卒業後も安心して活動できる場を創造していきます。

 

以上、3つの基本政策を述べさせていただきました。

 

このほかにも、まちの魅力を最大化し、憧れられる新たなまちづくりとして、船場地区での産業集積拠点の創出、萱野地区での子育て世代が集う場づくり、地権者で組織する土地区画整理組合が実施する粟生間谷地区の面整備に伴う大型商業施設の誘致により生ずる渋滞への対策を進めるなど、また、開かれた市役所で市民の声を活かすまちづくりとして、「箕面の明日を市長と語る会」の開催、長期休職者や離職率を減らし、誇りを持って働く職員を増やす「市役所の力を120%引き出す組織改革」、「市民評価型の市長給料の導入」など、公約でお約束しましたことは着実に進め、市民の皆さまのご負託に応えてまいります。

 

さあ、皆さん。新しい箕面市のスタートです。箕面市は、もっと誇れるまちとして、憧れられるまちとして、世界のどの都市にも負けない素晴らしいまちへと生まれ変わることができると確信しています。

38歳、まだまだ未熟です。知識や経験が足りていないところは、若さと持ち前の行動力を活かし、就任初日から、職員アンケートの実施、駅前緑化に向けた検討、バス路線網の最適化に向けた再検証など、早速トップギアで走っています。私自身、粉骨砕身、全力で取り組んでまいりますので、どうか、議員並びに市民の皆さまも、お力をお貸しください。市長は、上の立場ではなく、皆さんと一緒になって箕面の明日を創る、横の立場、仲間です。一人ひとりが、箕面のまちを良くする、正義のヒーローになれるように、ご理解とご協力をいただきますよう、なにとぞ、よろしくお願い申し上げまして、私の所信とさせていただきます。

 

ご清聴、誠にありがとうございました。

よくあるご質問

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所属課室:市政統括政策推進室 

箕面市西小路4‐6‐1

電話番号:072-724-6718

ファックス番号:072-724-6971

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