箕面市 > 市政 > 広報・広聴 > 審議会・協議会・委員会 > 箕面市人権施策審議会 > 令和5年度箕面市人権施策審議会議事録 > 令和5年度第2回箕面市人権施策審議会議事録
更新日:2024年4月10日
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日時:令和5年5月26日(金曜日)午後6時30分から午後8時
場所:箕面市役所 第三別館2階 会議室
出席者:山本会長、細見副会長、森本委員、嶋田委員、佐伯委員、門田委員、池谷委員(10名中7名出席)
事務局:人権文化部:浅井部長、濵口担当副部長兼人権施策室長、人権施策室:寺島室長補佐、東、林
傍聴者:1名
議事:(凡例…◎会長、○委員、◇事務局)
◇資料No.2の修正箇所(網掛け部分)の説明。また、基本方針のビジュアル化については、策定後にHPなどでの啓発の際に別立てで考えていく予定。
◎今日で議論が最後となる。もう少しご意見あれば多少の訂正は可能である。
○一番最初の「はじめに」のところは、読む人は気持ちを入れて読むと思う。先日LGBT法が成立した時、人権とは何か、どうしてそんなに大切なのか改めて考えてみた。人権は「一人ひとり」にあるもので、私の人権もあなたの人権も守る、ということ。一人ひとりが持っているということに気付き、自分事として考えてもらうためにも、3段落目の「人権とは、誰もが生まれながらにして持ち」よりも「人権とは、一人ひとりが生まれながらにして持ち」に変えるのはどうか。また「人間らしく生きるために必要なもの」よりも「人間らしく生きるための土台となるもの」の方が良いのでは。また、「先述の基本方針」が何を指すのかが分かりにくい。平成23年策定分は終期を定めていなかったが、5年程度で改定すべきもの、と書いている。なぜ前回は終期を定めなかったのか、少し分かりにくい。人権課題は終期を定めにくい、ということなのか。
◎人権課題への取り組みは継続的にすることなので、基本方針の終期は定めないが改定はするということをもう少し文脈を変えて分かりやすく書いた方がいい。「一人ひとり」についてはその通り。これまでも意識はしてきたところだがもう一度見直せると良い。
○「一人ひとりが…」という発言者の意見と全く同じ。「誰もが」はあいまいで分かりにくい。例えば人権教育の話をする時「わたし」が最初にないと何も始まらない。「わたし」を大切にすることからスタートするということは、人権を語るうえですごく大事。北芝で自殺対策相談に取り組んでいるが、「私が大切」がないと、人権と言う言葉が薄っぺらくなる。「私を含むあなた」という感覚。
◎どうしても他人事になってしまうのをどう埋めていったらよいか。他方で「一人ひとり」という表現、は読む人にその人の立場の自覚を促すものとなるのでご指摘はその通り。引き続き考えていかないといけない。事務局から説明いただいた修正箇所は一応これで進めることとする。委員にいただいた意見については事務局と考えていく。また、20ページのアイヌ施策推進法のところ、「差別は禁止されましたが、さまざまな人権にかかわる課題があります」の方がいい。関西ではあまりアイヌに関わることの報道はされないので我々はピンとこないかもしれないが、北海道はもちろん、東京でも新聞などのメディアが取り上げている。歴史的な経過や、先住民の権利を認めるということがどういうことなのかなど、いろいろな課題があるので、今後、議論をしていく必要があると思う。
○16ページの「男女協働参画」のところに困難女性支援法について追記してほしい。コロナで顕在化しているさまざまな問題がある。法律について府が今後計画を出すところ。基本方針には、DVのことだけではなく、困難女性支援法についても官民共同で取り組んでいくという姿勢を書いてほしい。
◎私が委員のみなさんにヒアリングしたことを記録として残した方が良いのではと考えた。ヒアリングを踏まえて基本方針を作っていただいたのは間違いないが、私の責任で別途付帯意見としてまとめた。これはヒアリング内容について事務局がまとめたものと私のメモを踏まえて書いたものである。前回の審議会で少しご意見をいただいた。個別の意見が断片的になり文脈が分かりにくくなっていたのを修正したので説明する。
個別課題の7-2、家事分担のところの文言を変えた。7-2、中学校を卒業した若者の取り組みが希薄になっているが、横の連携が大事だと感じているので追記した。学校校種間の引継ぎの問題もあるし縦の連携も大事で、総合的に見て人生のステップアップをどうするのか踏まえることも大事だが、「横の連携が特に大事」、と付け加えた。7-3、障害者福祉のところでは、委員から指摘いただいたので、人権侵害に関する相談事業が使われていないと訂正している。障害者の自立をまわりがどう考えるかが大切なので、「自立することの意味などを啓発しつつ」を加えた。7-5、外国人についてのところで、韓国・朝鮮文化の理解の実践について加筆した。またディスレクシアの説明を追記した。7-15、住宅政策のところを書き換えた。最後の「むすびに」のところ。審議会はこれからも続き、限られた時間の中で重い内容を検討しないといけないので、今回のような形の審議に初めて取り組んだ。この付帯意見をどこまで記録として残せるか、事務局と私に一任していただきたい。
◇表題に「審議会の答申について」とあるが、今回諮問はしていないので、これは「意見具申」とする。
◎この意見具申を参考にして基本方針を改定したということで良い。何かご意見あれば事務局に連絡してほしい。最後、私に一任いただけたら。
◇今回で最後なので、一人ずつご挨拶いただけたらと思う。
◎私も思っていた。2年任期なので、今回の審議会で今のメンバーが最後になるので、一言ご意見でも感想でもいいし、一人ずつどうでしょうか。
○市民委員として審議会に参加して、市役所はいろんなことされているんだということを一番感じた。NHKのクローズアップ現代で貧しい家庭がお金がないから野菜が買えずコンビニで買ってきたカット野菜を使い、肉が買えないからウインナーで代用するなどを放送していたが、それがTwitterで話題になっていた。人権の問題を当事者として考えていないのか、その問題が自分にはあてはまらないと思っている人が多いのでは。今市がしていることをもっと広報できればいいと思った。子ども対象にこんな窓口があるよ、とつぶやくとか、市のお知らせを子どもにSNSでフォローさせるとか、何か広報に力を入れるのがいいと思った。
◎みんな人権の問題を自分の問題だとは思っていない。例えばヤングケアラーと言われる本人も、自分の問題と思っていない。権利は自分のことだということが浸透しにくい状況。
○SNSの世界で生きている世代は、市役所とどういう接点が見つかるのか。
○その世代は情報を知る機会がない。小学校に通っている間は市から配られるプリントなどで知ることができるが、社会に出ると市の施設を利用すれば相談先カードを置いているが、他には情報が目につくことがないのでは。
○市のHPなど、市にアプローチしたらおもしろいと思える何かがあれば良いのか。
○例えば免許更新手続きの通知などに、ここから市のお知らせをダウンロード、フォローしてくださいなどあればするかもしれない。また何かメリットがあった方が良いかも。
◎学校教育で、もっと市や行政のHP見たらいいという教育が必要。過去に勤務先の大学の授業で、どんな人が教育委員になっているのか、教育委員会でどのような仕事をしているのかなどを調べましょうという課題を出したところ、市のHPを初めて見ましたという意見が多く出た。学校教育の中で自治体のHPにアクセスするということを教えることが大事。
○この審議会に参加することによって、他の委員のかたから、知人が悩んでいたことや、アメリカでの家族のかたち、市役所での対応の話などを聞いて、自分の人生経験では得ることのできないことを知ることができた。TwitterなどSNSは自分の趣味嗜好に関連したものが表示される。例えば「心がしんどい」などを検索している人に、市役所の相談窓口の広告が出てきたらいいと思う。
○それには公的機関だということを表示しないといけない。
◎ネットの情報の真偽をどうやって見極めるかどうか、本来は学校教育でしないといけない。ガードを固めないとどこにアクセスさせられるか分からないのでどうスキルをつけるか。今後考えていかないといけない。
○市民委員をするまでは、一市民として市役所に行くことしかなかったが、審議会で基本方針をどう作っているかについて内から見えたのが良かった。市の事業には良いものがあるのに市民に知られていないこともある。私自身は情報を自分で探す方だが、探すのが難しい人もいると思う。学生なら学校教育で教えることもできるが、大人になってから、学校とのつながりがない人にどうやって伝えるか。学校教育を終えた人が市にアクセスできるようにするのが大事だと思った。
◎市民委員さんのアメリカでの生活の話などおもしろかった。もっと聞きたかった。
○市民参加をいかにして進めていくかはどの自治体も考えているところ。公募市民委員枠は市の他の審議会でもあるのか。市のポリシーはどうなっているか。
◇原則として審議会には、公募登録制度により市民委員を入れることとなっている。
○市民委員の登用の推進を所管する部署は人権施策室か?
◇公募登録制度については市民サービス政策室が所管している。
○各審議会には公募市民枠を入れて、男性と女性の両方を入れるようずっと言ってきたが、それを人権担当が中心になって全庁的に提案するべきではないか。
○市民委員として審議会に参加して分かったこと、良かったことなどを、多くの市民にお知らせできると良い。例えば市民委員のみなさんが市民企画講座などをして力をつけて、次の市民委員を育てていく。市がわずかだが費用を出し、市民が市民参加型、体験型の講座をする、というのはこの頃増えている。
○市民委員をやってみてどうであったかを伝えるということ?
○その通り。
◇先日みなさんに市民企画講座のチラシを渡したが、他にも、女性相談に来られた人が講師からこんな話聞きたい、となれば市がバックアップして講演会を開催するなど、そういった活動は大事だと認識している。
◎今回ヒアリングをして意見の共有が今まで以上にできたことを、まずみなさまにお礼を言いたい。私は長い間審議会に関わっているが、特に意味があるのが、現場に行っていろいろ話が聞けるということ。審議会の一番おもしろいところは、自分の知らない現場を知ることができるということ。お互いについて知ることができることが大事。審議会に来たら何か学ばないと損だし、自分が生活している現場を率直に出し合えるのが良い。
○まず、SNS,DX化と言われていること、非常に大事だと感じている。3年くらい前からSNSでの相談を私が所属しているNPOで始めているが、想像以上に意味のあるものだと感じている。行政の窓口に行かない人、情報源がほぼスマホだけの人、SNSを使って困りごとを出せる人にとっては、SNSなら窓口に行くよりもよっぽど簡単に相談できる。もう少し踏み込んで、なかなか学校にも家族にも相談しない小中学生が安心してアクセスできる窓口を作ることがとても大事。その場合、学校に情報が漏れないことが大事。若い子にインタビューするとそのあたりが良くわかる。市役所は民間よりやっぱり遅れている。箕面市もがんばって一緒に学んで欲しい。今年度からNPOと市と組んで始めているが、スタートアップはNPOが行うが、本来は市がやってほしい。ただ、SNSの大事さを感じる一方で、コロナでリアルの大切さを再認識している。リアルに会う機会をどう丁寧に作っていくかが改めて大事なポイントだと思っている。審議会で2年間議論してきたことは、地域でどんなことをするのかに集約していく。厚労省などでも「地域づくり」などの言葉を使うことが増えてきた。
○基本方針の改定について、自分がこれまで関わっていた分野についてしか意見が言えなかった。難しい言葉は若い人はとっつきにくいと思う。行政用語を柔らかく書く工夫をしてほしい。中学生くらいでも読める文章化が必要だと思っていた。副会長もおっしゃっていたが分かりやすいダイジェスト版などを作ってほしい。
◎箕面の基本方針は他市に比べて、行政にどう動いてもらうかに力が入っていて、行政内部の話が多いのでその点は市民にとって分かりにくくはなっている。私がかつて吹田市の人権啓発推進協議会で会長をしているときに「人権かるた」を作った際、小学生に分かるようなかるたの使い方を説明した文章を書くことになった。その時「人権とは何か」ということを小学生に分かる文章をどう書いたら良いかという課題に取り組むことになった。我々が考えたことを書くには理論的な整理があるが、どう発信するかを改めて研ぎ澄まして考えないといけない。もっと深い啓発ができるかが課題。SNSの問題もあるが、分かりやすい言葉でどう伝えるかも課題である。事務局からも一言ずつどうぞ。
◇ヒアリングにも何度か参加させてもらい、委員のみなさまの貴重なご意見を聞けた。基本方針の改定内容について深く考える機会になった。相談事業の啓発など今後どうしていったら良いか考えていきたい。
◇他の部署にいると、基本方針にはなかなか触れ合う機会がなく内容も理解できていないこともあった。今後まだまだ勉強することもあるので、審議会の場は大変勉強になった。
◇4月に異動してきたので今日で2回目。この審議会は市にある審議会の中でも、議論が活発ですごく良かった。市民委員さんのご意見を直接聞けたこともは良かった。
◇この2年間、3人の市民委員さんのご意見も毎回楽しみにしていた。先ほどの副会長の意見で、市民企画講座などにつなげていってほしいというのを聞いて、今後も何かできないかと考えている。箕面市でも昨年度人権かるたを作ったが、そういった何か残せるものを一緒に作れたら良いなと思う。今回、市民委員は交代になる。団体のかたはまた推薦依頼をすることになる。
◇(部長より2年間のお礼の挨拶)
◎2年間あっという間にすんでしまった。コロナなどいろいろあった。私はSNSなどについていけない世代で言い訳がましいが、若いときに取得したノウハウが離れない。中には新しいことを取っていける人もいるが、お互いに支えあいたい。時代の変化の速度が速すぎるのがどの世代でも課題であると思っている。
以上
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