更新日:2022年8月22日

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令和3年度第2回箕面市人権施策審議会議事録

日時:令和3年11月26日(水曜日)午後6時30分から午後8時20分
場所:箕面市役所 第三別館2階 会議室
出席者:山本会長、細見副会長、小野委員、池谷委員、石黒委員、門田委員、若松委員、嶋田委員、佐伯委員(1名欠席) 
事務局:人権文化部:尾川部長、藪本担当副部長、人権施策室:濵口室長、村田、東、寺島
傍聴者:3名

1.案件

議事:(凡例…◎会長、○委員、◇事務局)

案件1.男女協働参画推進プランについて

◇資料説明(略)

○児童虐待担当との連携を強調したり、数字を出したことはわかりやすくてよいと思う。22ページの、DV避難者に関する同行支援などNPOとの連携についてだが、交通費も生活費もない場合は、一定のお金を渡すのか。

◇基本的には大阪府から紹介を受けたシェルターに職員が送り届ける。土日などの場合は、市内のNPOと委託契約をしているので、緊急一時保護に際して必要な生理用品を含めてそのNPOに手配してもらっている。

○審議会等の委員登用目標は、市立病院も含まれるのか。女性外来がなくなった経過はわかるか。

◇市立病院の場合、附属機関及びそれに準ずる機関が三つあり、登用目標との差異を毎年確認している。女性外来は数年前からなくなっており、調べてみないとわからない。

◎24ページの「家庭問題、男女問題が自殺の危機要因になる」は「家族や配偶者とのトラブルが自殺の危機要因になる」とした方がよいと思う。15ページの「福祉や国際分野の関係機関」とは何か。

◇本市の場合は、健康福祉部の関係機関や国際交流協会になるので、そのように直したい。

○「女性優遇」と思う人も少ないがいるので、「男性優遇」とのコントラストとして、そのことにふれたらどうか。

◎データとして公平に書くというのも一理あるが、この文脈では「男性優遇」の多さを強調したいので、このままでよいのではないか。あえて言うなら、「平等である」という意見が男性に多く、それについて何%と書いた方がよいかも知れない。

案件2.人権のまち推進基本方針について

◎人権のまち推進基本方針は、この審議会の答申に基づき、平成22年度末に策定された。今年度で11年目になり、その間に法律も変わり、コロナ禍も起こっているので、加筆が必要だ。したがって、市から審議会に諮問はされないが、意見具申をしたい。

◇資料説明(略)

◎本格的には次回以降、スケジュールを含めて事務局の提案を受け、私から現行方針の解説を行い、新たな課題についても自由に議論をしたい。

○他の方針との整合性、特に「人権教育基本方針」も併せて考えながら進めたい。部落差別解消法は「情報化に伴う」という文言があるように、ネット上の差別書込みを念願においてつくられた。ネットの表現が消せないことをどう捉えるか。他市でされているモニタリングのような具体的な話ができればよいと思う。

○この方針は、随時改訂するものなのか。

◎平成22年度のときは大きく変えたが、終期を定めていないので、必要に応じての改訂になる。他の方針や計画との整合性については、市全体のあり方にも関わるが、いま総合計画がなくなっている。地方自治法改正によって市の自由裁量になったのだと思うが、総合計画がなくてもヨコのつながりについては情報交換しながら進めたい。

○第5章の主要課題に含められなかった課題、男女共同参画の法律面で足りないこと、当事者の意識など、プランに盛り込む上での課題もあった。いま注目されている入管で起こった死亡事案についても、当事者はDV被害者だった。どうすれば救えたのか、自分がその立場だったらどうするか。主要課題のところでは事例集なども入れて、少し止まっての問題提起をしたい。

◎外国人の受けるDVもそうだが、中間支援的なNPOが必要。尖った事例、錯綜とした事例を解きほぐすことが必要だし、行政もヨコのつながりをもって進めないと解決しない。

◇現行の方針では主要課題として、男女、子ども、高齢者、障害者、部落、外国人の他に、HIV感染者、ハンセン病の元患者、性的指向による差別、刑を終えた出所者、犯罪被害者、ネットによる人権侵害を挙げている。現在、法務省は現在17項目上げているので、それらの拡充と、「性同一性障害」などの古くなった用語も見直していきたい。

◎委員の中で十分な議論ができるように、いろいろな課題を出し合いたい。

○同性婚について裁判が起きているが、法制化による差別の軽減にふれたらどうか。

◎制度のハードルと意識のハードルがあり、きっちり区別できないが、制度が変わっても意識が残る場合もあるし、制度が進むと合意が進むこともある。そのせめぎあいで進んでいくと思う。

○障害のこと以外は勉強させていただくことになるが。

◎もちろん得意分野でどんどん話してほしい。自分の立場から見えることを話してもらうとよい。例えば、外国人の障害者だとかつては年金問題があったし、在日の高齢者は理解ある人にケアしてほしい、といった問題がある。

○車いすに乗った外国人の話だが、東京の地下鉄は深くてエレベーターがなく、駅員が4~5人で車いすを持って下ろしている。その人の母国にはない、日本の印象的な光景らしい。

◎まだまだの所も多いが、ここ最近で日本もバリアフリーが進んだと思う。

○知的障害は外見ではわかりにくく、心のバリアフリーが大事だが、理解が難しいので、そういうことをアピールしたい。

◎特別支援教育でもそうだが、外見や行動に違和感があっても、その人がどういう思いでやっているかを理解すれば違ってくる。知覚過敏の人にとってはまぶしいとか、こちらがそれを知らないと見えてこない。素朴な疑問も含めて出してほしい。

◇先ほどふれられた「人権教育基本方針」だが、今後同じように見直しを進めるので、この審議会でも報告をしていきたい。

案件3.その他

1)今年度の差別事象

◇資料説明(略)

○こういう差別的なことを言うかたには、ていねいに説明したい。YouTubeは動画の投稿主が広告収入で商売している。確認のために、そのサイトを見れば見るほど儲からせてしまう。家が映った人や同じ名字の人が恐怖を感じている。投稿主は子どもがどう思うかなど、影響を全く考えていない。

○これはまだ消せていないのか。

○消せていない。法的には厳しい状態で、平成24年のものもまだ残っている。

◎ネットは便利だが、ルールづくりをもっと厳格にしないと、いまは野放しになっている。

○最後は、市民の意識が問題になるが、こういうことができない社会にしたい。

○同和問題の状況をよく知らず、前回の審議会の後で検索してみたが、市など公共機関のページ以外は、マンションなどの不動産情報のページばかり出てきて、内容がマイナス情報だけでプラス情報が少ない。単純に調べてしまう人もいるので、プラス情報をもっとアップすることが必要だと思う。

○北芝は地元の名前を出して発信しており、全国的にも珍しいと思う。だが、そういう差別的な動画の閲覧が3日で7000件もあるのには負けてしまう。

○YahooはAIを使って、正しい情報に修正するようになってきた。前回こういう話をして検索して調べてみてもらえてよかったと思う。

 

2)市立中学校いじめ事案

◇いじめの調査について報告したい。平成30年の事案だが、今年、第三者調査委員会の報告が出された。初期対応や組織としての対応に問題があると指摘され、先般「いじめ基本方針」を改正した。いじめ防止対策法の定義では、相手のためによかれと思ってやったことでもいじめになり得る。被害児童が支援学級在籍だったことが、支援の必要な児童には、苦痛に感じてもそれを伝えられない子どももいる。思いを伝えられないことがあっても客観的に見るように修正している。また、担任が問題を抱え込むという点もあり、支援の必要な児童の増加、教員の若年化という背景もある。このたび、決意を新たに「共に学び共に育つ」教育を進めるということで、来年度「支援教育充実検討委員会」を立ち上げる。

◎今後、審議会でも関連のある議論をすることになると思う。インクルーシブ教育の蓄積はあるが、若手教員が増える中で、どう理解を深めるかという課題がある。何か意識的な取組はあるか。

◇まわりの子どもたちが自然に学ぶ面と、教員から仕掛ける面との双方があり、学級づくりにはやはり経験が必要なので、教員の力量を上げられるようにしたい。

◎力量が蓄積されるためには、教員どうしの関わり合いが必要だし、また逆にパワハラなどがないような取組が必要だ。

○小中学校では今も取り出し授業をしているか。原学級に出席するのと取り出しと両方か。

◇個別支援計画に基づき保護者とも相談して進めているが、基本的には原学級で、教科・単元によっては取り出しをしている。

                                                                                                                                                            以上 

 

 

 

よくあるご質問

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所属課室:人権文化部人権施策室 

箕面市稲1-14-5

電話番号:072-724-6720

ファックス番号:072-725-8360

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