更新日:2019年10月21日

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令和元年度第1回箕面市人権施策審議会議事録

日時:令和元年7月12日(金曜日)午後6時30分から午後8時30分
場所:箕面市役所 第三別館2階 会議室
出席者:山本会長、細見副会長、小野委員、池谷委員、谷垣委員、若松委員、鄭委員、藤井委員、森分委員(1名欠席)
事務局:人権文化部・小林部長、人権施策室:山本室長、寺島参事、村田参事 
傍聴者:なし

1.案件

議事:(凡例…◎会長、○委員、◇事務局)

案件1.児童虐待死亡事案の再発防止の進捗について

◎前回最後に、副会長から提案がありましたように、箕面市では一昨年末に児童虐待の痛ましい事件がありましたので、その後の取組を冒頭に報告いただいてから案件に入りたいと思います。

◇児童相談支援センター長、資料説明(略)

○児童相談支援センターが臨機応変に対応できるのは大切だが、その方策は。

◇緊急通報があれば、昼夜問わず48時間以内に対応できている。小中学校・幼稚園・保育所とは日々連携してモニタリングし、安否確認、保護者指導しており、毎日4~5件扱っている。

○現場の気づきや、育て方の見守りのため、保育士、医師、隣人その他の情報ネットワークが大切だと思う。啓発や連携が必要ではないか。

◇医療機関は気づきやすいので、情報提供してもらっており、その状況を見ると理解してもらえていると感じる。医師会からも要保護児童対策協議会に入ってもらっている。なお、新たな採用枠には医師も含めているが応募者がいない状況。その他、母子保健、産前ケアも行っており、特定妊婦などについて病院との連携は不可欠だと考えている。

○住所変更時の引継ぎが難しい。

◇正しく伝わらないリスクが高いので、引越されるときは、近くならばできるだけ顔を合わせて、無理ならば電話での聴き取りにより、担当者間で支援方針を共有している。国が統一書式を示したので、それに基づいて対応している。

○毎日4~5件は多いと思うが、平成29年以降のことか。対応が迅速化したためか。

◇平成29年度の通報は210件だったが平成30年度は612件、通告は66件だったのが449件であり、ネグレクトと暴力が多いが、増えたのは啓発の効果によると考えている。

○学校園所からの情報提供の件数は。教育機関からの情報提供は多いと思うが。

◇通告は449件(内訳、学校147、保育所43、幼稚園6件)。

○健康福祉部からの情報は、どういう形で入って来るのか。

◇児童相談支援センター担当者に入る。母子保健分野からが多い。

○住所変更しない人は主に生活保護だと思うが、生活困窮者自立支援事業と関わりがわからない。児童部門と健康福祉部の間はどうなのか。

◇生活援護室も要保護児童対策協議会の構成員なので、生活困窮者自立支援担当とのやりとりもある。

○センター職員を新たに募集したとのことだが、待遇面でどうなのか。よく来てくれたな、とびっくりする。

◇週4日だが、国の補助金の関係で条件がある。

○非正規公務員はここに限らないので、それを議論すると全体の問題になる。

◎自立支援との関係は大事で、虐待防止には事前相談などの取組が必要。啓発というのは簡単ではないのだが。

◇地域啓発もして声をかけてもらっている。親がどういう生活で、何に困っているのかを把握して、虐待に至らないようにしたい。

◎相談窓口だけをつくっても、日常的なつながりがないと行きづらい。これは市民や地域側の問題でもある。そこで、中間支援が必要になってくる。NPOや市民サークルによる自主的なフォローはあるのか。箕面市では子ども食堂などは少ないが、子育てグループからも情報を得て連携されればよいと思う。 

案件2.各委員からのスピーチ

○人権協を通じて人権フォーラムにも関わっている。その分科会の企画にあたり、#MeTooや#KuTooにも関わっている。また、東日本大震災の被災地に出かけて交流しており、今年も9月に行く予定。

○北芝地域協のほか、NPO活動や大学非常勤講師もしている。地域協では部落問題に関わり生活相談などをしている。教育・相談・調査等が柱の部落差別解消推進法が2016年にできたので、市民ができることは何か、自治体ができることは何か、考えていきたい。

○市役所で起きた部落差別投書事件が、私の原点。弁護士業務として労働事件が好きで、セクハラ・パワハラなどを扱うが、注意する側も萎縮しがちなのは不幸なことだと思う。かつて労使関係も家族的だったのが激変した。非正規との待遇差は悪すぎて、公務員では官製ワーキングプアといわれている。

○新聞記者を長年務めた。先ほどの#KuTooも、30年前のキャッチフレーズは「痛い靴はもう履かない」だった。繰り返し啓発は必要だが、時代に沿った運動の形態があると思った。歴史が好きで、ジェンダーの視点から稗田阿礼を分析する著作を9月に刊行予定。

◎私の原点は、在日韓国朝鮮人の生活について考えたこと。日本名の友人が急に名前が変わったり、社会保障面の差別・格差が大きい。外国人のことを考えると生活を総まくりせねばならない。それは行政全般に通じることでもある。私は当時、市民生活全般の聴き取りをする機会に恵まれた。

○子ども会に親として関わり、人権協の箕面小地区協でわっとコンサートにも関わった。児童虐待の話題が出ているが、例えば30才の家族の暴力はどうなるのかな、と思う。

○箕面市に住んで4年くらい。主婦だったが、10年の派遣社員を経て、いまは正社員として商社に勤めている。社長と二人の会社だが、仕事をしてみて、役職者になれないなど、女性の地位の低さをつくづく感じた。結婚制度も男尊女卑を感じるし、対等でない支配的な関係だから、DVも起こるのだと思う。何かしたいができていない状態。ただ、女性どうしでも足の引っ張り合いがあると思う。

○韓国で生まれ、家族も全員韓国人。20才の子どもがいる。公立幼稚園に通わせているときに部落差別も知った。子育て中は、子ども会、ソフトボール、水泳などで楽しく過ごせたと思う。ここには夫に勧められたので来た。箕面市には20年くらい住んでいるが、私の言葉を聞いて、たまに年配のかたが変な目で見ることがある。

○箕面市で生まれ育ち、母が長年、トッキの会で活動してきた。2年前、母が出店をしているときに、在日のかたで幼稚園・小学生のお母さんに出会えた。そこから3家族がトッキの会に加わり、月1・2回、らいとぴあで韓国料理を食べながら話している。それをきっかけに、去年の人権フォーラムでは朝鮮学校の子どもたちにステージに出てもらった。私には小中の子どもがいて、萱野小に出前授業に行ったこともあるが、食を通して学ぶのがよいと思う。北芝には510deliがあり、地域の食材を生かしたり、地域通貨があったり、いろいろな取組がある。大阪市内の知人に話すと、周囲にそんな取組はない、という。子どもたちがいろいろな国の文化に接する事が大事だと思う。

案件3.女性活躍推進計画案について

◎男女協働の政策の中に取り組まれていることが多いが、箕面市は市長の方針が「子育て日本一」なので、子育てに重点を置いてつくられており、他市のみのとはちょっと違う。ちなみに策定のタイムリミットはあるのか。

◇それはないが、時限立法で既に始まっており、あまり遅くなるわけにはいかない。

○これは案なので、パブリックコメントなどを経て、よりわかりやすい計画になればよいと思う。その観点でいうと、計画期間に年号と西暦を併記してよいが、それを整理して読みやすくしてほしい。

○この計画は8年間で、子育て支援そして女性が働ける環境づくりをやるものか。それならば、4年間の中間目標を示し、そのとき見直しをかけるようにしてはどうか。

◇法律も三年後の見直しされたし、子どもプランも今後変わるので、それによって見直しは必要になる。

○例えば、妊娠中の相談は平成29年度は1181人と書かれているが、人数よりも何%かを示す方がよい。おひさまルーム利用者なども、ほとんどは割合で示す方がよい。

○数字が増えればよいだけではないので、どういう発信でどんな人たちが使いやすくなったか、難しいだろうが、そういう説明もあったほうがよい。

◎パパママ教室とは、どういう意味か。

○参加者がママだけになりがちなので、一緒に来てくださいとPRして、夫婦で連れ立っての方がパパも来やすいので、このように名付けていると思う。

◎相談や啓発が中心で、府と違って市には雇用者に対する指導権限はないので、何か相談をもちこんだとき、府への回路を明示できるか。

◇個別事案で例えば、障害者差別解消法に関する相談があれば、それには市が対応しているが、職場環境全般についてはどうなのか、担当課にきくので少し調べさせてほしい。

○「みのおワーキングニュース」がオリジナルなら、男尊女卑がまだまだあるとか、独自の記事を掲載すればよい。働く現場のつぶやきを拾って載せればおもしろい。

◇企業人権啓発推進員協議会があるが、事業所啓発にはまだまだ課題がある。

○商工会議所では箕面・吹田・豊中で合同ニュースを出しているが、就労支援の重点的な取組を講座にされており、その強化も必要と思う。ただ、箕面市の奥様方と困っている人とのギャップが大きく、一丸になれない面がある。その格差対策が要る。

◎高所得者層には切実な問題ではない。一方、生きづらい層は敏感になる。ギャップの中に計画がどう切り込めるか。

○すべての人に訴えかけることは不可能。安心できる条件を提示するくらいが私たちの役割。

○「困っている人は助けますよ」といいたい。

◎家族のあり方が変化している。未だに高度成長期の家族像を思い描く人もいるし、男性は鈍感である。ギャップを埋めることが課題。

○「女性活躍」という言葉自体に違和感があるが、これは法に基づくので仕方ない。ただ、この副題はどうにかならないか。働く人が輝いているのか、輝かなければいけないのか、と感じる。このあたりから女性どうしの足の引っ張り合いも起こるので、法律名のとおり「職業」を強調して、「輝く」を変えてほしい。副題で箕面市らしさを出してほしい。

○ひとり親はPTAにも参加しにくいし、ひとり親世帯の数は増えているのだろうか。

◇平成27年のデータだが989世帯、全世帯の約2%。

○確かにPTAなどはいつ活動するかでもめやすい。

○副題は「子育て日本一をめざします」でもよいし、例えば「夏休みでも大丈夫」というキャッチフレーズでもよいと思う。各章の網かけしているところにも、そういうサブの見出しをつければ、注目度が上がるはず。

◎では、今日発言できなかったことは、締切を切らせてもらって、ご質問・ご意見は追って事務局までいただきたいと思う。この件は、会議を再度開いて結論を出すようなものでもないと思うので。

◇それでは、様式は問わないし箇条書きでも結構なので、8月9日(金)までにメール等でお送りください。その結果は次回に報告させていただく。

案件4.今後の運営について

◎いま審議会には諮問されていないので意見具申ということになるが、箕面市の取組を知るということで、私はいろいろなNPOのことを学ぶのがよいと思う。らいとぴあも一度見学したいし、拠点から聴き取りをしたい。テーマが拡散しやすいので絞りたいのだが、さまざまな問題が実はつながっていると知ることも大切だ。概ね年間3回の開催だが、予算の続く限りやっていきたいと思う。

以上 

 

 


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所属課室:人権文化部人権施策室 

箕面市稲1-14-5

電話番号:072-724-6720

ファックス番号:072-725-8360

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