更新日:2013年3月31日

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平成24年第6回箕面市教育委員会定例会会議録

日時:平成24年6月12日(火曜日)午後3時

場所:箕面市立市民会館 2階 大会議室1

出席委員

  • 委員長 小川修一君
  • 委員 白石裕君
  • 委員 坂口一美君
  • 委員 福井聖子君
  • 委員(教育長) 森田雅彦君

付議案件説明者

  • 教育次長 中井勝次君
  • 教育推進部長 大橋修二君
  • 教育推進部学校改革監兼次長(学校教育・教職員担当) 若狭周二君
  • 子ども部長 藤迫稔君
  • 生涯学習部長 稲野公一君
  • 教育推進部副部長兼次長(教育政策・学校管理担当) 岡裕美君
  • 教育推進部専任副理事(学校施設担当) 道上康秀君
  • 子ども部副部長兼次長(子ども政策・幼児育成担当) 木村均君
  • 子ども家庭総合支援室長 中井正美君
  • 生涯学習部副部長兼教育推進部次長(人権教育担当) 小西敏広君
  • 生涯学習部次長 斉藤堅造君
  • 教育政策課長 井口直子君
  • 学校管理課長 山口朗君
  • 教育推進部専任参事(学校給食推進担当) 中出宣義君
  • 学校教育課長 阪本勝昭君
  • 教育推進部専任参事(教育施策推進担当)兼人権教育課長 奥田勝久君
  • 教職員課長 北村清君
  • 教育センター所長 松山尚文君
  • 幼児育成課長兼広域幼児育成課長 今中美穂君
  • 幼児育成課参事兼広域幼児育成課参事 堤下利美君
  • 子ども家庭総合支援室子ども支援課長兼広域子ども支援課長 細川美智代君
  • 子ども家庭総合支援室専任参事(子育て応援担当)兼専任参事(広域子育て応援担当)兼教育推進部参事(教育施策推進担当) 井西浩君
  • 子ども家庭総合支援室専任参事(青少年育成担当) 韮澤宣雄君
  • 生涯学習課長 阿部一郎君
  • 生涯学習部専任参事(生涯学習センター・公民館担当) 清水宏志君
  • 生涯学習部専任参事(文化財保護担当) 岩永幸博君
  • 文化スポーツ課長 前田一成君
  • 中央図書館長兼生涯学習部専任参事(知の地域づくり担当) 一階世志明君

出席事務局職員

  • 学校教育課担当主査兼教育政策課担当主査兼教育推進部担当主査(教育施策推進担当) 森貴美君
  • 教育政策課 松尾真恵君

議事日程

議事日程

日程第1:会議録署名委員の指定
日程第2:箕面山ニホンザル保護管理委員会委員任命の件
日程第3:箕面市スポーツ推進委員委嘱の件
日程第4:箕面市立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱廃止の件
日程第5:箕面市早期療育機能訓練に係る医療費助成実施要綱改正の件
日程第6:箕面市教育委員会活動評価委員委嘱の件
日程第7:箕面市教育委員会所管に係る平成23年度箕面市一般会計補正予算(第9号)の件
日程第8:箕面市教育委員会所管に係る平成24年度箕面市一般会計補正予算(第3号)の件
日程第9:箕面市教育委員会職員の人事発令の件
日程第10:箕面市教育委員会会議録の承認を求める件
日程第11:教育長報告

(午後3時開会)

◯委員長(小川修一君):ただ今から、平成24年第6回箕面市教育委員会定例会を開催します。議事に先立ちまして、事務局に「諸般の報告」を求めます。
(事務局報告)
◯委員長(小川修一君):ただ今の報告のとおり、本日の出席委員は5名で、本委員会は成立しました。
◯委員長(小川修一君):それでは、日程第1、「会議録署名委員の指定」を行います。本日の会議録署名委員は、箕面市教育委員会会議規則第4条第2項の規定に基づき、委員長において白石委員を指定します。
◯委員長(小川修一君):次に日程第2、議案第66号「箕面山ニホンザル保護管理委員会委員任命の件」を議題といたします。議案の朗読を省略し、提案理由を生涯学習部文化財保護担当専任参事に求めます。
◯文化財保護担当専任参事(岩永幸博君):本件は、箕面山ニホンザル保護管理委員会条例に基づき、箕面市教育委員会の諮問に応じて、天然記念物箕面山ニホンザル個体群の適正な保護管理について調査、審議、答申等を行うために設置している箕面山ニホンザル保護管理委員会委員の任期が平成24年6月14日をもって満了することに伴い、新たな委員を任命する必要が生じたため、箕面山ニホンザル保護管理委員会条例第3条第2項の規定に基づき、提案するものです。
◯委員長(小川修一君):ご質問、ご意見をお受けいたします。
◯委員長(小川修一君):一時期、ニホンザルが予想外の行動に出たということがありました。最近はどのような状況ですか。
◯文化財保護担当専任参事(岩永幸博君):昨年9月も報告しましたが、現在も同様で、ドライブウェイや滝道周辺にニホンザルが出没することは滅多にありません。生息域、準生息域で順調に過ごしています。たまに、五月山の霊園や止々呂美方面の農産物にいたずらすることはありますが、今後とも適正に保護管理するように努めていきます。
◯委員長(小川修一君):他にないようですので、議案第66号を採決いたします。本件を原案どおり可決することにご異議ございませんか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(小川修一君):異議なしと認めます。よって、本件は原案どおり可決されました。
◯委員長(小川修一君):次に日程第3、議案第67号「箕面市スポーツ推進委員委嘱の件」を議題といたします。議案の朗読を省略し、提案理由を生涯学習部文化スポーツ課長に求めます。
◯文化スポーツ課長(前田一成君):本件は、平成24年6月30日をもって、2年間の箕面市スポーツ推進委員の任期が満了することに伴い、新たな委員を委嘱する必要があるため、スポーツ基本法第32条第1項の規定に基づき、提案するものです。
◯委員長(小川修一君):ご質問、ご意見をお受けいたします。
◯委員長(小川修一君):ないようですので、議案第67号を採決いたします。本件を原案どおり可決することにご異議ございませんか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(小川修一君):異議なしと認めます。よって、本件は原案どおり可決されました。
◯委員長(小川修一君):次に日程第4、議案第68号「箕面市立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱廃止の件」を議題といたします。議案の朗読を省略し、提案理由を子ども部幼児育成課長に求めます。
◯幼児育成課長(今中美穂君):本件は、箕面市立幼稚園条例施行規則の改正により市立幼稚園保育料の減免をする場合の就園奨励費補助金の取扱いについて整理したことに伴い、箕面市立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱が不要となるため、本要綱の廃止を提案するものです。
◯委員長(小川修一君):ご質問、ご意見をお受けいたします。
◯委員長(小川修一君):ないようですので、議案第68号を採決いたします。本件を原案どおり可決することにご異議ございませんか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(小川修一君):異議なしと認めます。よって、本件は原案どおり可決されました。
◯委員長(小川修一君):次に日程第5、議案第69号「箕面市早期療育機能訓練に係る医療費助成実施要綱改正の件」を議題といたします。議案の朗読を省略し、提案理由を子ども部子ども家庭総合支援室子育て応援担当専任参事に求めます。
◯子育て応援担当専任参事(井西浩君):本件は、外国人登録法の廃止に伴い、箕面市早期療育機能訓練に係る医療費助成実施要綱の一部改正を提案するものです。
◯委員長(小川修一君):ご質問、ご意見をお受けいたします。
◯委員長(小川修一君):ないようですので、議案第69号を採決いたします。本件を原案どおり可決することにご異議ございませんか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(小川修一君):異議なしと認めます。よって、本件は原案どおり可決されました。
◯委員長(小川修一君):次に日程第6、報告第30号「箕面市教育委員会活動評価委員委嘱の件」を議題といたします。議案の朗読を省略し、提案理由を教育推進部教育政策課長に求めます。
◯教育政策課長(井口直子君):本件は、箕面市教育委員会活動点検評価委員の任期が平成24年5月31日をもって満了することに伴い、箕面市教育委員会の活動の点検及び評価に関する要綱第3条の規定に基づき、委員を委嘱する必要が生じ、引き続き、島善信氏、岡猛博氏を、箕面市教育委員会活動評価委員として委嘱することといたしましたが、委員長において教育委員会会議を招集する時間的余裕がないことが明らかであるとお認めいただきましたので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条第1項及び箕面市教育委員会教育長に対する事務委任規則第3条第1項の規定により、教育長が臨時に代理しましたので、同規則第3条第2項の規定により報告するものです。
◯委員長(小川修一君):ご質問、ご意見をお受けいたします。
◯委員長(小川修一君):ないようですので、報告第30号を採決いたします。本件を報告どおり承認することにご異議ございませんか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(小川修一君):異議なしと認めます。よって、本件は、報告どおり承認されました。
◯委員長(小川修一君):次に日程第7、報告第31号「箕面市教育委員会所管に係る平成23年度箕面市一般会計補正予算(第9号)の件」及び日程第8、報告第32号「箕面市教育委員会所管に係る平成24年度箕面市一般会計補正予算(第3号)の件」は、関連案件ですので、一括して審議することといたしてよろしいか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(小川修一君):異議なしと認めます。よって、一括して審議することといたします。議案の朗読を省略し、提案理由を教育推進部教育政策課長に求めます。
◯教育政策課長(井口直子君):報告第31号は、国庫補助金等の確定に伴い、箕面市教育委員会所管に係る平成23年度箕面市一般会計予算の補正を市長に要請する必要が生じましたが、委員長において教育委員会会議を招集する時間的余裕がないことが明らかであるとお認めいただきましたので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条第1項及び箕面市教育委員会教育長に対する事務委任規則第33条第1項の規定により、教育長が臨時に代理しましたので、同規則第3条第2項の規定により報告するものです。また、本件については、市長は去る平成24年3月31日付けをもって専決処分されています。報告第32号は、平成24年度当初予算編成以降の事務の変更等に伴い、箕面市教育委員会所管に係る平成24年度箕面市一般会計予算の補正を市長に要請する必要が生じましたが、委員長において教育委員会会議を招集する時間的余裕がないことが明らかであるとお認めいただきましたので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条第1項及び箕面市教育委員会教育長に対する事務委任規則第3条第1項の規定により、教育長が臨時に代理しましたので、同規則第3条第2項の規定により報告するものです。
◯委員長(小川修一君):ご質問、ご意見をお受けいたします。
◯委員長(小川修一君):ないようですので、報告第31号及び報告第32号を採決いたします。本件を報告どおり承認することにご異議ございませんか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(小川修一君):異議なしと認めます。よって、本件は報告どおり承認されました。
◯委員長(小川修一君):次に日程第9、報告第33号「箕面市教育委員会人事発令の件」を議題といたします。議案の朗読を省略し、提案理由を教育推進部教育政策課長に求めます。
◯教育政策課長(井口直子君):本件は、分限休職等について発令する必要が生じましたが、委員長において教育委員会会議を招集する時間的余裕がないことが明らかであるとお認めいただきましたので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条第1項及び箕面市教育委員会教育長に対する事務委任規則第3条第1項の規定により、教育長が臨時に代理しましたので、同規則第3条第2項の規定により報告するものです。
◯委員長(小川修一君):ご質問、ご意見をお受けいたします。
◯委員長(小川修一君):ないようですので、報告第33号を採決いたします。本件を報告どおり承認することにご異議ございませんか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(小川修一君):異議なしと認めます。よって、本件は報告どおり承認されました。
◯委員長(小川修一君):次に日程第10、報告第34号「箕面市教育委員会会議録の承認を求める件」を議題といたします。議案の朗読を省略し、提案理由を教育推進部教育政策課長に求めます。
◯教育政策課長(井口直子君):本件は、去る5月15日に開催された平成24年第5回箕面市教育委員会定例会の会議録を作成しましたので、箕面市教育委員会会議規則第4条の規定により、提案するものです。
◯委員長(小川修一君):ご質問、ご意見をお受けいたします。
◯委員長(小川修一君):ないようですので、報告第34号を採決いたします。本件を報告どおり承認することにご異議ございませんか。
(“異議なし”の声あり)
◯委員長(小川修一君):異議なしと認めます。よって、本件は報告どおり承認されました。
◯委員長(小川修一君):次に日程第11、「教育長報告」を議題といたします。教育長に報告を求めます。
◯教育長(森田雅彦君):
◎第64回全国都市教育長協議会定期総会並びに研究大会出雲大会
5月17日~18日、島根県出雲市出雲市民会館等で開催されました。開会式の冒頭、中川会長から全国797市のうち447市の教育長が「神様の国出雲」に集まり、「人口減少社会に向かう時代の教育」という昨年度と同じテーマで研究大会を開催することになりました。昨年3月11日に起きた東日本大震災、原発事故、それに引き続く風水害等、相次ぐ自然災害に対する「防災教育」、また4月に起こった京都府亀岡市等の登校中の事故に対する「安全教育」など、様々な課題があるが、教育の使命を充分自覚し、組織を挙げて取組を進めようという挨拶で定期総会・研究大会が始まりました。教育研究部会においては、文部科学省の尾崎春樹大臣官房審議官から、平成25年度の全国学力・学習状況調査は、きめ細かい調査と位置づけ、全ての市町村で対象学年の全児童・生徒を対象に実施予定であること。教員養成については、修士レベル化を目指し、大学の4年課程に1、2年を加えること。教員免許は、一般免許、基礎免許、専門免許とすること。教員免許制度は、今後、詳細設計をする段階で検討していくこと。教職員人事権は、政令都市を除く市町村において、全国で初めて大阪府より豊能地区3市2町に移譲された。中教審答申にあるように地方分権が進む中、都道府県から市町村に委譲すべきであると考えているが、3市2町の動向を見守りたい。35人学級について、今年度分は900人の加配措置として対応し、小学校2年生に拡大をした。教職員の配置改善計画を適正に実施していくことを財務省との間で確認しているが、これからの予算折衝でかためていく。その後、部会の発表・報告で、再度、文部科学省の西田企画官から豊能地区の教職員人事権移譲状況について説明がありました。昨年の私の「教職員人事権の移譲に向けた取組」についてのプレゼンテーションに引続き、現在の状況を急遽、私から報告しました。その後、発令の方法や位置づけ、研修等について質問がありました。2日目は、山形県鶴岡市から「特別支援教育の取り組み」、石川県越前市から「明日を担う人間の育成に向けて」、愛媛県松山市から「語り継ぎたいふるさと松山学」という内容で全国3ブロックからテーマに沿った各市の取組の発表がありました。出雲大会では、他府県の教育長や文部科学省の担当職員と意見や情報交換ができ、大変有意義な研修となりました。
◎平成24年第2回箕面市議会定例会
6月4日から26日までの会期日程で開催されており、6月7日に文教常任委員会が開催されました。補正予算の審議のあと、その他の案件として議案書のとおりの内容で質問等がありました。
◎教育推進部について
5月21日に、大阪では282年ぶりに観察できるという世紀の天体ショーである金環日食の観察を授業として位置づけ、全児童と教職員に観察グラスを配り、全小学校で実施しました。実施にあたっては、事前に観察するための教員研修会を開催し、子どもたちへの事前指導も行いました。金環日食の時間と集団登校の時間が重なること、4月末に集団登校中に事故が相次いだことを受け、通常より1時間半早めて午前7時までに登校をし、7時15分から全員で観察を行いました。遅れる子もほとんどいませんでした。心配されたお天気も子どもたちの強い願いがきっと天に届いたのでしょう。当日は、絶好の観察日和となり、7時半にダイヤモンドリングができた時は、子どもたちから大きな歓声が上がりました。私も小学校の時、部分日食を観察したことを今でも覚えていますが、きっといつまでもあの金環日食のことは子どもたちの心に残ることと思います。実施にあたっては、登校の準備をいただいた保護者のかたがた、早朝の見守り活動をしていただいた箕面警察署をはじめ、青少年を守る会、青少年指導員、地域のかたがた、PTA役員さんなど、たくさんのかたにお世話になりました。
◎子ども部について
5月20日に、わくわく子ども村オープンセレモニーが船場東COM3号館で子どもたちやスタッフなど約50名が参加のもと、開催されました。吹奏楽等のオープニングセレモニーの後に水族館をイメージしたウォールペインティグが参加の子どもたちにより行われました。これは福井委員が代表をされているハンモックなど複数の団体が協議会を立ち上げ、大阪府の補助事業を活用した小学生の居場所づくりの取組です。
◎生涯学習部について
議案書にあるとおりの日程・内容で開催され、熱戦が繰り広げられました。
◎その他について
6月8日、大阪教育大学附属池田小学校において「祈りと誓いの集い」が開催され、私と阪本課長の2人で出席しました。平成13年6月8日、附属小学校へ侵入した不審者により児童8名の尊い命が奪われ、14名の児童・教職員が怪我を負うという大変痛ましい事件から11年を迎えました。この間、附属小学校のみならず、日本全国の学校、もちろん本市においても、児童・生徒の安全確保と学校の安全管理について論議し、様々な取組が進められてきました。11年という歳月が経ちましたが、二度とあのような事件が起きないよう、学校はもとより、登下校など、保護者や地域のかたがたのご協力もいただきながら、今後とも安全・安心な学校づくりを進めていく必要があると考えています。
◯委員長(小川修一君):何か教育長報告でご質問、ご意見がありましたら、お受けいたします。
◯委員長(小川修一君):ないようですので、以上をもちまして、本日の会議日程は、終了しました。
◯委員長(小川修一君):各委員から教育行政に係ることで、何かご意見等ありますでしょうか。
◯委員長(小川修一君):ないようですので、事務局から「その他、教育行政に係る報告」があれば、申出を受けますが、いかがですか。
◯教育施策推進担当専任参事(奥田勝久君):先月の定例会では、委員のみなさまから、さまざまな観点からのご示唆、ご提言をいただき、ありがとうございます。これらをふまえ、事務局、校長部会、推進チーム会議でさらに検討した箕面子どもステップアップ調査の概要について報告します。まず、本市としての「めざす子どもの姿」は、「自分に自信と誇りを持ち、箕面を愛し、夢や希望を持って社会を生き抜く箕面っ子の育成」と設定したいと考えています。この調査は、子どもたちの学力・体力・豊かな心をバランスよく育むことを目標にしていますので、学力向上の観点からは、「進んで学び学びあう箕面っ子」、体力向上の観点から「たくましく生きる箕面っ子」、生活状況の観点から「思いやる箕面っ子」と設定することで検討を進めています。このめざす子どもの姿の具現化に向けて、小中一貫教育を柱に、学校、教育委員会が連携、協働して箕面っ子の「豊かな育ち」と「確かな学力」を支援していきます。次に、本調査の年間計画について説明します。学力に関する調査は、小学校6年生と中学校3年生を対象に、4月に既に実施した「全国学力・学習状況調査」と、小学校1年生から中学校2年生までを対象に、今年度は、1月実施予定の「箕面市独自の学力調査」とし、国語、算数・数学を全学年で、小学校3年生以上は、理科、社会を加え、中学生は、英語も加えて調査します。さらに、英語能力判定テストを、中学校2年生を対象に行い、小学校5年生から学んできた英語の活用力をみていきます。体力に関する調査は、小学校1年生から中学校3年生を対象に、「箕面市体力・運動能力、運動習慣等調査」を実施します。昨年度までの小学校4年生から中学校3年生までの対象の調査に加え、小学校1年生から3年生を対象に、50メートル走、立ち幅跳び、ソフトボール投げの調査を行い、子どもたちの発達段階に応じた体力の状況を継続的に把握、分析していきます。生活状況に関する調査は、小学校6年生と中学校3年生を対象に、学力と同じように4月に実施した「全国学力・学習状況調査」と1学期と3学期に「箕面市独自の生活状況調査」を行います。また、「学校生活アンケート」を2学期に実施し、学期ごとに、子どもたちの自尊感情や自己有用感、いじめなどに対する規範意識、学習意欲や学習習慣、さらに学級集団の状況などを調査していきます。
次に、指標についてですが、学力向上の観点からは、3点の指標設定を考えています。1点目「全国学力・学習状況調査」結果において、科目別平均正答率がトップの都道府県における平均正答率。2点目、家庭学習の時間を、小学校6年生では、1時間以上の児童が80パーセント以上であること、中学3年生では3時間以上の生徒が80パーセント以上であること。3点目「英語能力判定テスト」から中学校2年生終了時において、英検4級程度の生徒が70パーセント以上、と設定したいと思います。ただし、前回、ご示唆いただきましたように、全ての児童・生徒の学力を伸ばすこと、とりわけ、学力に課題のある児童・生徒への丁寧な指導や支援を行い、学力と学習意欲の二極化の解決や、家庭学習を定着させる取組も進めていきます。
体力の観点からは、調査結果の全8種目それぞれの学年平均値が、全国平均値を上回ると設定したいと思います。生活状況の観点からは、4点の指標設定を考えています。1点目「全国学力・学習状況調査」のアンケート項目「自分には、よいところがあると思う」に対して、80パーセントの児童・生徒が、「当てはまる」または「どちらかといえば当てはまる」を回答する。2点目「いじめは、どんな理由があってもいけないことだと思う。」に対して、80パーセントの児童・生徒が「当てはまる」を回答する。3点目、生活状況調査における学級環境に関する項目に対して全学級数の80パーセントが望ましい学級環境を示す。4点目、長期欠席・不登校児童・生徒数調査において、不登校児童・生徒の千人率を、平成23年度を100パーセントとし、それより減らすと設定したいと考えています。ただし、いじめに関する指標は経過指標であり、80パーセントでOKとは考えていません。不登校児童生徒千人率も経過指標であり、最終的にはゼロをめざしたいと思います。
本市の小中一貫教育がめざすものは、小・中学校9年間を通して、全ての子どもたちに、確かな学びと豊かな育ちを育んでいくものだと考えています。今年度から取り組むこの調査は、小中一貫教育の検証軸にもなります。事務局としては、この調査の意義・目的を学校現場に丁寧に伝え、学校と密接な連携をしながら、各学校がこの調査を有効に活用できますよう、事務局としても学校訪問・授業視察などを通して、適切な指導助言に努めていこうと考えています。
◯委員長(小川修一君):この件については、前回も意見交換を行いましたが、それを受けて事務局からポイントの説明がありました。各委員からご意見はありませんか。
◯委員(白石裕君):前回の意見交換をふまえた内容になっていると思います。「めざす子どもの姿」「年間計画」「指標」とも、報告のあったとおりで結構かと思います。学力の定着や学習意欲の向上についても、個々の子どもへの対応についても説明がありましたが、これは大切な視点です。全体だけを見て、何パーセントかということも意味があるのですが、それだけだと単なる数値目標だけが教育政策の目的になってしまうのでそうではなく、アメリカだと、ある特性を持った子どもたちのグループ、例えば、障害を持った子どもとか、マイノリティの子どもとか、それぞれ指標を別に作っています。我々としても、グループ化をするかしないかは別として、それぞれの子どもに目を向けた政策、これまでも箕面市は細かくやってきましたが、さらに一人ひとりにあった丁寧な支援や指導をお願いしたいと思います。
◯委員(坂口一美君):今回推進チームでいろいろと検討していただき、私たちも意見をいろいろと言わせていただきましたが、十分分かっていることだと思いますが、生活状況や心に関する取組は本当にむずかしい。この調査だけで測れるものではありません。数字だけを求めていけば、自尊感情の醸成やいじめが絶対ダメであるという気持ちの育ちはないと思います。数字以上に、子どもたちがどのように感じ、考え、行動するのかを大切にした取組を期待しますし、特に指標については、箕面市教育委員会としての指標を現場の先生がた、学校も含めて、みなさんが一緒に共通の認識で進めていただけたらと思います。
◯委員(福井聖子君):調査が9年間を通しての調査ということで、非常に画期的な調査だと評価しているのですが、目の前の結果ではなく、子どもたちが9年間を通してどのように伸びていくのか、中学3年生から先に行くときにどんな力をつけることができたのか、長期的なスパンで見通しを立てて、継続的な指導を行って、今も大事なのですが、今でなくその先でどうなっていくかという見通しがわかってくるとより面白いと思います。
◯教育長(森田雅彦君):指標の設定については、指標ありきではなく校長部会、推進チーム会議を含めた学校現場と事務局が共有していくためのものだと認識しています。その中で、例えば、子どもたちの成長、9年間を見ての指標も必要と思いますし、学校として、例えば、3年間、あるいは、中長期にあたる目標、事務局も一緒だと思いますが、そのような設定が必要と思っています。PDCAサイクルをきちんと確立し、調査結果をいかに生かして、授業改善を図るかが重要になってきます。今後、分析、検証、改善方策についてもじっくり検討しながら進めていきたい、いいものにしていきたいと思います。
◯委員長(小川修一君):今までも学力テストや体力テストを繰り返してきました。それらが決しておろそかなものになったわけではありません。それぞれ結果を次の段階での子どもたちの成長の糧にしてきました。そのような意味合いを持って重ねてきたのですが、今回このテストを行うに当たり、これまでやってきたテストは、言ってみれば「点」でありました。「点」であったが、もちろん意義があるし、また、その成果をしっかりふまえてきたのですが、今回のテストについては、「線」や「広さ」として実施する思い切った方策だと思います。これは、おそらくこのようなテストが実現できるのは、構想の面もそうですが、それに伴う予算の面が必要であります。それは、議会で了承していただきながら、実施にふみきることができます。我々の意欲、構想についての広がりを大切にしたいと私個人としては思います。実施に当たって、方法論の中で意見交換をしなければならないこともあろうかと思いますが、いずれにしろ一つの目標を持ったのでこれに添った形で実施したいと思います。その点は、事務局も我々委員もそのような思いを持っているということで確認したいと思います。この件に当たっては、細部に亘って実施に向けての万全を期すこともこれから大事だと思いますので、そのような気持ちで進めたいということは、偽らざる心境です。
◯委員長(小川修一君):他にないようですので、本日の会議は全て終了し、付議された案件、議案4件、報告5件は、すべて議了いたしました。
◯委員長(小川修一君):それでは、テーマを決めて、意見交換を行う時間といたします。
◯委員長(小川修一君):本日は、昨年8月に策定した「知の拠点づくりアクションプラン」に基づいて、図書館ではICタグシステムを導入しました。4月20日にリニューアルオープンした市立図書館について議論したいと思います。先日、我々教育委員も中央図書館の現状を視察しました。そこでは、自動貸出機を含めて実際に操作してみましたが、非常に滑らかに貸し借りできるシステムを目の当たりにしました。今回のリニューアルの内容について、改めて確認をしたいのですが、この件に関して簡潔に説明してください。
◯中央図書館長(一階世志明君):今回のリニューアルオープンの内容は、昨年8月に策定した「知の拠点づくりアクションプラン」に基づいたものです。ICタグシステムの導入により「自動貸出機」「自動返却機」「ICゲート」「予約コーナー」の導入や視聴覚資料、AV機器の更新、DVDなどのソフトの充実、無線LANの設置・iPadの貸出によるインターネット環境の整備など、図書館サービスの充実を図り、中央図書館2階レファレンスカウンターを1階カウンターに統合し、西南図書館の駐車場の一律30分無料化など効率化も図っています。また、平成24年度当初予算において資料購入費が倍増されていますので、今後、蔵書や視聴覚資料などの充実を行い、さらに図書館サービスの充実を図っていきたいと考えています。
◯委員長(小川修一君):今回のリニューアルオープンで図書館サービスが充実したことについて、図書館協議会ではどのようにとらえられていますか。
◯中央図書館長(一階世志明君):リニューアルオープン後の図書館協議会は6月20日に開催を予定しています。まだ委員の皆様からご意見をお伺いできていない状況ですが、3月に開催した協議会では、「知の拠点づくりアクションプラン」の検証について、図書館サービスの低下を招いていないかどうかの観点で検証することについて具体的にご意見をいただいています。その内容は、システムの利用状況やトラブル件数、図書の貸出冊数やレファレンスの件数の比較、アンケート調査など、お示しした検証項目に対し、年齢別の統計データを加えたらどうか、職員にもアンケート調査を実施したらどうかなど、職員から見た来館者の状況やレファレンスの感想を聞きたいなどです。次回の協議会で、これらの検証方法を確定するとともに、図書館協議会として委員が一緒にシステムの状況を確認していただく予定としています。
◯委員(白石裕君):私は機械類がまったくダメなのですが、非常に便利な印象を受けたのと、年配のかたがむしろ積極的に活用してくださっているということで、その意味では良いスタートを切っているのではないかと思います。ただ、図書館協議会の話もありましたが、箕面市ならではの図書館を作ってきた歴史や伝統があります。その点について不安に思っておられる。私自身もどうかなと思っていましたが、これは教育委員会が検証をしていかなければならないとなっていますが、検証はこれからのことですが、現時点でどのように行っていこうと考えているのか教えてください。
◯中央図書館長(一階世志明君):図書館協議会では、一気に図書館評価を行ってはどうかとの意見が出ましたが、今まで行ってきた図書館サービス全体を評価するのではなく、今回のICタグシステムの導入に伴って、従来の図書館サービスが低下していないかどうかの検証を行い、図書館全体の評価については長期的な課題として検討することとし、数値データの比較やアンケート調査により検証しようと考えています。
◯委員(福井聖子君):まず、ICタグが導入されてうまくいっているとのことで、なかなか面白いなと思っているのですが、人員体制の見直しが7月の人事異動に併せて行うと説明されていましたがどうなっているのでしょうか。
◯中央図書館長(一階世志明君):「知の拠点づくりアクションプラン」では、第1段階として平成24年7月に人員体制の見直しをする予定でしたが、箕面市の定例の人事異動が、本年度は7月の人事異動を行わないとされているため、7月はないと考えています。しかし、今後の検証をふまえたうえで、遅くとも来年4月の人事異動では人員体制の見直しを行いたいと考えています。
◯委員(福井聖子君):今のところ、人員体制は同じ形で今年度行われるのですね。ICタグが導入されて、新しくなった際にどれだけのことができるのかがすごく大事になってきます。システムが変わるとそれに伴って、仕事もすごく変わってくると思うのです。私は今までのカウンターでの接客より、フロアでの接客を図書館でしてもらえることをすごく期待しています。例えば、民間の書店で、フロア業務に変わったことで、スムーズに探してもらったりとか、場合によってはこちらが戸惑っているのを見て声をかけてくれたりとか、非常にサービスが向上していると感じています。箕面市の図書館としても、カウンター業務がICタグで軽減化されるのであれば、フロア業務を充実することで図書館に来た人が図書館サービスが向上したと感じてもらえる。人は減るが、サービスは落ちませんと公言していますが、より良いサービスをめざすためとなると、職員の感覚もさらに切り替えなければならない。そうなると研修が必要になってきます。この研修の見通しはどうなっているのか。それと、「知の拠点」とは何ぞや、どこをめざすのかですね。また、資料購入費が倍増したことが売りになっていますが、購入費をどのように使うのか。箕面市の図書館はこのようなところをめざすから、このようなところにウェイトを置いて倍増した金額を使いますなど、今の時点で何か考えがあるのでしょうか。それは、ICタグが落ち着いた時点で今から検討していくのかを教えて欲しいのですが。
◯中央図書館長(一階世志明君):接遇については、職員の接遇はたいへん大事だと思っています。「知の拠点づくりアクションプラン」により、箕面市は図書館を直営で運用していくことになっており、行政機関の一部署として図書館サービスを提供する必要がありますので、接遇研修などは十分充実を図っていきたいと考えています。民間の書店のかたに来ていただくなども含めて、検討していきたいと思います。「知の拠点」はどこをめざすのかについては、まずは効率化を図り、サービスの低下を招かない状況を作ってから、次に、今後箕面の図書館がどこをめざすのかを考えていきたいと思います。ですので、資料費の倍増についても、市長が「今後ずっと倍増した金額を維持する」と言われていますので、資料費でどのようなことが可能なのか、今年度、来年度に関しては、小野原の図書館の開設に伴い、それに使わざるを得ないこともありますので、未来永劫、資料費が倍増することによってどのような箕面市の蔵書になっていくのかも、先程申し上げためざすところも含めて今後検討していきたいと思います。
◯委員(福井聖子君):先日、周辺の市町の図書館が使える話を聞きました。箕面市の図書館は、全国的にも非常に充実していると定評もあるのですが、周辺を箕面市がリードする位置づけにあると、箕面市教育委員の一人として自負を抱いています。周辺の市町村の司書たちが一緒に勉強する機会があるのでしょうか。その際、箕面市の司書が講師を務めて、箕面市ではここがリードしているから周辺の図書館にここを教えてあげるんだという得意分野があるのならば教えていただきたいのですが。
◯中央図書館長(一階世志明君):全体で集まる場については、館長レベルでは北摂館長会があり、情報交換をしています。大阪公共図書館協会での全体研修会に参加したり、その研修会に外部講師を派遣していただき、グループワークなどを行いながら、司書としてのレベルを上げていっています。その中で箕面市のことも紹介しています。また、3市2町の広域利用が始まりましたが、池田市民で箕面市の図書館を利用されるかたがたくさん来られていますが、3市2町の中でもっと司書どうしで連携をとりながら進めていきたいと思います。
◯委員(坂口一美君):「知の拠点づくりアクションプラン」では図書館8館構想で2館増やすとして、平成25年5月にオープンする予定の小野原の図書館の建設予定地を私たちも見せていただきましたが、現在の進捗状況はどうでしょうか。
◯中央図書館長(一階世志明君):小野原西に建設する(仮称)多文化交流センター内に図書館を設置します。規模については1階に約263平方メートルの図書館を設置し、蔵書数約3万冊を予定しています。現在、実施設計が完了し、工事の契約段階にあります。今後は、備品等の購入予算を9月補正に向けて調整を行い、指定管理者を予定している財団法人箕面市国際交流協会と連携を図りながら、運用内容を検討していきたいと考えています。また、地域住民、関係団体も入った運営協議会を設置して検討していきたいと考えています。
◯教育長(森田雅彦君):図書館の運営については、緊急プラン(素案)やゼロ試案をはじめ、施設再編特命チーム・図書館サブチームが作成した「図書館8館構想(たたき台)」をベースに、いろいろと時間をかけて議論をしてきました。その結果、昨年8月に「知の拠点づくりアクションプラン」を策定したわけですが、去る4月20日のリニューアルオープンでやっと実行に移せました。私も4月20日前後から、何度か図書館に行き、ICタグなどの新しいシステムがスムーズに使っていただいているかを見せていただいたのですが、市民の皆さんが機械を上手に使いこなしていただいていて混乱無く、導入できたと感じています。このICタグシステムの導入をはじめ、図書館サービスの充実が図れたことは大変喜ばしいことであり、これから人員体制の見直しを行いながら、目標達成に向けて進めていきたいと考えています。福井委員がおっしゃった、どのように何をめざすかについては、今後、意見交換をしながら進めていきたいと思います。
◯委員長(小川修一君):図書館のリニューアルオープンは、新たな取組として充実させていくことが我々の仕事の一つだと思います。また、アクションプランの取組のさらなる前進も含めて、いかに図書館サービスが徹底できるか、市民のみなさんに寄与できるかを念頭に意見交換をさらにしていく必要があると思っています。事務局としてもこの点を十分ふまえていると思いますが、今後ともより効果的なプランの推進を期待したいと思います。
◯委員長(小川修一君):これをもちまして、平成24年第6回箕面市教育委員会定例会を閉会いたします。

(午後4時8分閉会)

以上のとおり会議の次第を記し、相違ないことをみとめたので、ここに署名する。

箕面市教育委員会
委員長小川修一(自署)
委員白石裕(自署)

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