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更新日:2022年5月23日

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令和3年度第4回箕面市総合教育会議議事概要

日時:令和4年(2022年)3月17日(木曜日)午後2時から午後4時

場所:グリーンホール2階大会議室2

出席者:

【箕面市】上島市長

【教育委員会】藤迫教育長、山元代表教育委員、高野委員、中委員、大橋委員、稲田委員

【事務局】尾川副教育長

(子ども未来創造局)岡局長、浅井部長、藪本副部長、今中担当副部長、小西担当副部長、金城学校教育監、山田センター長、乾室長、韮澤室長、三島室長、髙取室長、今峰室長、井上室長、田中担当室長、髙橋室長、片山副センター長、坪田室長、小林室長、谷尾室長、遠近室長、大迫館長

(市政統括)藤森副部長

  【傍聴者】6名

1.議事内容

1.箕面市教育大綱別紙<2021>の結果報告について

  • 配布資料に基づき、事務局より説明

(山元代表委員) 

  • (1)英語教育の強化によるグローバル人材の育成について、ALTの人数は2月末の時点で70人ということで、1月末の時点でも70人だったと思いますが、もう増えないということでしょうか。

(事務局)

  • コロナ禍の関係で入国ができなかったということですので、コロナの状況次第ということにはなっているんですけども、国のほうのJETの窓口にはこれまでどおり連絡しておりますので、基本的には76人全員入国できるように取り組んでおります。

(山元代表委員)

  • よろしくお願いします。質問の理由として、京都外国語大学の4年生の卒論を見てほしいと2月末に頼まれまして、それが「日本の英語教育の未来」というテーマのものだったんですね。韓国と中国の教育課程や日本の学習指導要領、大阪府内の市町村の教育委員会の取り組みを調べていて、先進的に取り組んでいる教育委員会として箕面市を取り上げていました。京都外国語大学は広島の福山を拠点とする盈進(えいしん)学園と教育提携を結んでいます。盈進学園では実学的な教育を推進していて、英検をどんどんとらせていて、そういうところと協定を結んでいる。そんなことが書いてありました。韓国は2015年までは英語後進国だったんですね。少し前までは日本より遅れていたんですが、日本も学校での英語教育について反対が多く、あまりできていなかったんですね。そのうちに韓国では2015年に小学校3年生から英語教育を始めて、一気に国力を伸ばしていって、今に至ります。日本は太刀打ちできないというかたちになっています。中国でも小学校3年生から英語教育をしています。日本は未だに小学校3年生から外国語ですよね。英語とは言っていません。このままずっとやっていたら、箕面以外は韓国、中国に取り残されるという感じがします。卒論のなかでは箕面の取り組みが紹介されていて、資料にあるような取り組みを小学1年生からやって、英語力を伸ばしていって、今回の報告での大阪大学との連携のような、いろいろなところと連携して、コンテストも開催するなど取り組みを広めているので、ぜひ頑張って続けていってほしいと思います。みなさんの英語の取り組みは大学生の研究主題になっていましたので。そういうところでも箕面の取り組みがどんどん広まっていくことを期待しております。
  • もう一点は、(7)児童生徒を誰ひとり取り残さない支援のいじめの取り組みについてです。毎回、定例会で一番時間をとっているのがいじめの報告かと思います。校長先生にも参加してもらっているので長々とはできないですが、それでも一番多いかと思います。いじめの問題について、「重大事態」という言葉がありまして、これにひっかかっているんですが、令和2年度の箕面市のいじめ重大事態案件は6件報告されています。しかし、他市をみてみると、いじめ法案ができてからの過去10年間、いじめ重大事態案件を扱ったことがないというところが結構あり、1件出るか出ないかで大騒動になっているそうです。箕面市はなぜこんなに多いのか、枚方市教育委員会でいじめ問題を担当している息子とよく家で議論になるんですが、息子は「大阪府内では箕面市がやっていることだけが正しい。ただ、件数がどんどん出てきて、それを処理できるかどうかは別の話」と言うんですよ。確かに、いじめ法案ができて10年ということは、大津のいじめ自殺事件が起こったのは11年前で、18、19歳の子が大学で教職をとって生徒指導論を学んでいると、事件当時は小学校1年生か2年生です。おそらく事件のことは知らないので、字面でしか勉強できないという状況です。いじめ法案ができてから10年経って、ある町はいじめ重大事態案件が0件、ある町は6件と、こんな整合性のとれない法案は、これは僕の感想ですが、瓦解していると思っています。どこかできっちりと変えていってくれているのかを聞きたいんですが、国の動きなどわかるでしょうか。

(事務局)

  • 現在、国のいじめ対策委員会を開催されていまして、おっしゃるように、見直しが行われています。

(山元代表委員)

  • できたら見直しをきっちり繰り返していただきたいです。18歳、19歳の学生が教職をとっていじめ法案を勉強したとき、慶安の御触書や武家諸法度の方が印象が強いと思いますし、いじめ法案というのを、学校教育法に位置付けてほしいと思っています。出席停止の項目を明確にしてくれて、やってくれるんだったらわかるんですよ。しかし、他の法律を作って重大事態と言われても、それができても何か権限をくれるのかというところがわからないんですね。いじめは犯罪だと言っていますが、警察はいじめは犯罪と認めてくれませんよね。いじめは重大事態になったら犯罪だと言うんだったら、刑事訴訟法に位置付けてほしいです。言っているだけでなにも代わっていないというのは、すごく腹立たしいという思いがあります。法律に位置付けるというのであれば学校教育法に位置付けてほしいと思っています。例えば、いじめの加害者や被害者の案件について、いじめを認定していく作業は児童生徒指導室がやってくれていますが、いじめを1つ認定するのに膨大な労力がかかりますよね。うちではたまに19時~20時に息子が「このいじめの案件を認定できるかどうか議論しよう」と言ってきますが、3時間かかります。例えば、年賀状をめぐって20人の子どもたちがトラブルになりましたと。19対1のいじめだと。お互い年賀状を送り合おうと約束していたのに、19人の子たちは1人に誰も出さなかった。これはいじめと認定されますよね。しかし、貰えなかった1人は誰にも出していないと。それはいじめとしていいのか?と。全体像として、お互いに出さなかったらいじめじゃない、それぐらい普通のことじゃないかと思うんですが。いろいろな経緯があるんだろうと思いますが、息子と3時間議論しました。結論としては、明日弁護士の先生に聞きに行くと。それなら最初から聞きに行けよと。こんなことで3時間も議論ですよ。児童生徒指導室は本当に大変だと思います。1つを認定するだけでも、ものすごい労力がいりますから。それで、他の町からはなかなか重大事態案件があがらないと。結局、あがりそうになっても仕組みがわからないから、箕面に電話をかけてくるんですよ。そんな展開になっているので、いじめ重大事態案件をどうやってサポートして解決していくのかということを、ぜひいろいろな力を使って進めてほしいと思っています。今日提案したいのは、箕面市は学校図書館司書が全校に配置されていますし、公共図書館と学校図書館の連携も進んでいる最先端の市なので、いじめ重大事態になったとき、子どもたちが苦しいときに読める本を学校司書に集めてもらい、各学校図書館に置いてほしいと思っています。そういうところでもいじめ問題のサポートを図る力をつけていく、箕面が進んでいる部分をうまく利用しながら、子どもたちを支えていくというかたちになればいいなと思うので、ご検討よろしくお願いします。

(髙野委員)

  • (7)児童生徒を誰ひとり取り残さない支援のいじめの取り組みの資料にもありますが、いじめ対策や支援教育の充実のためにICTの活用を進めているということについて、確認のために改めて説明をお願いします。

(事務局)

  • 支援教育の充実に向けて、今年度よりLITALICO「個別の学び支援システム」を5校で試験導入しております。これまでは個別の指導計画作成を保護者の願いや教職員の見立て、主観で作成してきましたが、このシステムを活用し、より子どもの実態に合ったものを作成していくということで、保護者アンケートや教職員アンケートを基にしたアセスメントシートを作成するというシステムになっています。アセスメントシートを作成したうえで、習得スキル、障害特性などをカテゴリ別に分析して、そこから個別の教育支援計画および指導計画を作成していきます。

(髙野委員)

  • ありがとうございます。説明を伺うと、個人情報を取り扱うということなので、どのパソコンでも作業できるかという点が難しいなと感じますが、どうでしょうか。

(事務局)

  • 現在は試験導入ということで、校内で台数が限られている校務系パソコンではなく、個人情報が特定されない形式で、教職員用のパソコンで作成しているんですが、今後の展開にあたって、子どもの名前や発達検査の履歴なども入力されていきますので、今後展開していくためには校務系パソコンの充実が必須になるかと思います。

(髙野委員)

  • 先ほどの説明にあったとおり、非常に新しく良いシステムなんですが、導入にあたってハード面の問題があるかと思いますので、それについても今後拡充できるように支援いただきたいというのと、校務系パソコンと教職員用パソコンとの2つに分かれているのは使いにくいと思いますので、ゆくゆくは同じクラウドのなかで、1台のパソコンで完結できるようなシステムを検討していただきたいと思います。

(藤迫教育長)

  • まさに、おっしゃっている部分は、ICTを進めるうえで教職員に1人1台のタブレットを配布するというときに、我々も非常に検討しました。最終的な我々の理想はまさに1台で完結できることだと思います。ただ、今はセキュリティの管理の関係で、2つを切り離さないといけなかったので、今の段階でできることは1人で2台のパソコンを使うということだったんですが、これも現実的ではないので諦めました。ICTの業界は進歩が早いので、もう少し様子を見て、実現可能なタイミングが来たら市長にお願いしようかと思っています。
  • いじめ重大事態案件について、以前、全国の件数を調べましたがやはり少ないです。箕面の件数が多いということなんですが、いじめ法案のガイドラインに忠実に沿ってやっていますので、そうすると件数が多くなってしまうということですね。保護者のかたもよく勉強されていまして、保護者から「これは重大事態じゃないのか」という申し出があれば、教育委員会で「これは違うんじゃないか」という判断をしてはいけないとガイドラインにもあり、重大事態として対応していますので、その関係もあって件数が多いのではと思います。もしかしたら、他市では申し出があっても、客観的に見て重大事態ではないと判断して下ろしているのかもしれません。

(稲田委員)

  • (2)ICTを活用した情報活用能力の向上について、「学校における先端技術活用事業」において、授業を複数のカメラで撮影したデータを基にAIで教員の授業を分析するシステムとありますが、これはモデル校はどこでしょうか。

(事務局)

  • 彩都の丘学園、北小学校、第一中学校でやっています。

(稲田委員)

  • それらと、これまでに蓄積されたステップアップ調査などのデータをAIで分析して事業を進めていくということなんですね。もう少し詳しく教えていただけますか。

(事務局)

  • この事業は文部科学省から公募方式で、本市が令和元年度、2年度、3年度と委託を受けているものです。そのなかで、モデル校において、9年間のステップアップ調査の結果をAI分析し、児童生徒一人ひとりの強み、弱みを把握して個別最適化学習を実現したものです。例えば、中学校2年生の数学の点数が悪かったときに、その学年の領域だけでなく、小学校4年生の算数の計算式の領域に課題があることがAI分析で示されることにより、今までであれば、指導職員の勘や経験に基づいて指導していたところを、客観的なデータに基づいて個別に指導が可能になります。今後はモデル校だけでなく、AI分析、成績予測を各校に展開し、指導に活かしていきたいと思っています。

(稲田委員)

  • 弱点を個別に指導とありますが、どうやるのでしょうか。

(事務局)

  • 例えば、課題が小学校4年生にあるということであれば、デジタルドリルなどを通して遡り、その学習領域を勉強することができるので、補講などを行っていきます。

(稲田委員)

  • 例えば教員が小学校のデジタルドリルを中学生に課題として与える、ということでしょうか。

(事務局)

  • おっしゃるとおりです。

(稲田委員)

  • これを全校展開していくということですね。また、(5)教員の授業力・指導力のさらなる向上について、授業をカメラで撮影してAI分析をすると教員の弱点も見えてくるということですよね。こちらのICTの活用はどうなっていますか。

(事務局)

  • そちらについても、今回のモデル校に限らず、他校に展開していきたいです。今回、教育専門監の授業と経験が浅い教員の授業をAIカメラで分析し、発話量の比率などを見て客観的に検証しました。できる限り他校に展開し、教員の授業力向上に活用していきたいと思っています。

(稲田委員)

  • すべての教室にカメラを置いているわけではないですよね。特定の教室だけでやっていて、他校に展開した場合も同様ですよね。この人の授業力が弱いとなったら、AIカメラがある教室で授業してもらうというようなかたちになるんでしょうか。

(事務局)

  • 例えば、ステップアップ調査で指導力の弱いポイントもわかりますので、そこを担当する教員を指名し、AIカメラによる分析を行うというような展開を考えています。

(稲田委員)

  • 教育専門監だけが授業力、指導力の向上に関わるのではなく、ICTのような先端技術を使って授業力、指導力の向上をめざしていくんだということでよろしくお願いいたします。

(中委員)

  • (3)体力向上を図る取り組みについて、地域部活動実行委員会の取り組みを改めて確認させてください。

(事務局)

  • 部活動地域移行を進めるなかで、令和4年度地域部活動実行委員会を開催したいと思っております。箕面市体育連盟が事務局となる地域部活動実行委員会を設けて、箕面市体育連盟の会長、スポーツ推進委員会の会長、岩谷産業陸上部の監督、サントリーサンバーズの代表者、株式会社ガンバ大阪の代表者、FC箕面の代表者、箕面市教育委員会児童生徒指導室、保健スポーツ室が参加する協議を行っていく会になります。

(藤迫教育長)

  • 部活についてはどうしようか悩んでいるところなんですが、いくつかの方法を考えています。1つは、例えば、〇〇中学校の野球部の指導者を外部に委託し、教員は手を引くやりかた。あるいは、地区に別のチームを作る。〇〇中学校の野球部ではなく、〇〇中学校区野球クラブのようなものを作って、その地区の子どもたちが集まるというものもあると思います。いろいろなやりかたがあると思いますが、今回我々がやろうとしているのは、休日は学校の手を離れて、体育連盟などのいろいろなところに指導してもらうやりかたです。学校の顧問というのは残念ながら専門的な指導ができない人もいるので、日頃十分に指導しきれていない部分を、休日に専門的な指導者から教えてもらい技術を向上させるという地域移行のやりかたを検証しようと思っています。国でも、中体連の大会に学校単位でなくても参加できるという動きが始まっています。どんなパターンでやっても道が拓けてきたのかなと思っています。来年度については検証し、課題をあぶりだしていい方向に持っていきたいと思います。中学校の働き方改革を含めて、部活に手を入れないと、なかなか中学校は難しいので。国の補助もつきますので、1年間しっかり様子を見たいと思います。

(大橋委員)

  • 中委員もおっしゃった(2)体力向上を図る取り組みについて、教育委員になってから、箕面の子どもたちの体力は全国に比べて低く、どうしたらいいんだろうと毎年考えていたのですが、いつの間にか上がっていて、この効果が副読本だけのものなのかわかりませんので、もうちょっと検証していただいて、さらに体力のある子どもたちになってほしいと思っています。
  • (4)小中一貫教育のさらなる推進について、私たちは先生がたにぜひ人事交流をしてほしいと思っています。一方で、小学校から中学校への人間関係などの引き継ぎについて、一旦途切れてまた一からやり直しになるところで、保護者の不安や不満がずいぶん募っていたと思いますし、いじめ案件にもそういったことが書かれていたと思うので、小中一貫教育についてはしっかり進めていってほしいです。資料には引き続きとありますが、実際、来年度はどれくらいの人数を増やしていくのか気になっているところです。教育専門監の授業について、私たちも見せていただいて大変勉強になりましたし、彼らの教師としてのエネルギーを感じることもできました。次年度も教育専門監の養成に力を入れていくということですので、今後もぜひ頑張っていただきたいです。一点、気になっている部分なんですが、学校マネジメントの効率化というのが箕面の小・中学校で課題としてあり、モデル校やパイロット校で取り組みがされていますけども、今後のイメージはどういう感じでしょうか。

(事務局)

  • 今回の資料にはないんですが、パイロット校の取り組みについては、開始から何年か続けてきましたけれど、一つの指標として働き方改革のため、教員の時間外勤務の削減を目標にやってきました。最初は思うような結果が出ず、難しいという話をさせてもらいましたが、ここ数年では安定して良い結果が出ています。パイロット校では加配した職員の稼働する時間数以上に時間外勤務を削減できています。中身としては、ただ仕事を減らしたというわけではなく、教務主任を中心に仕事を整理して、組織体制を充実させた結果、時間外勤務が減るという、我々が目標としていたかたちのパイロット校に非常に近づきつつあります。先日も結果を分析していたなかで、教員の時間外勤務が多いというなかでも、特に教頭先生の時間外が非常に多いのが課題でしたが、パイロット校の小学校においては非常に減っております。それによって、教頭先生が本来やるべきであった教員の指導、マネージメントの部分にも関われるようになっています。事務センターの設立やこれまで進めてきた取り組みの成果だと思いますし、そういった部分が着実に見えてきていますので、我々としても成果が出始めているなという感じがしています。ただ、課題としては中学校です。中学校は部活動があるので時間外勤務の削減が難しいんですよね。それが先ほど出ていた部活動地域移行事業の話につながってくるのではと思います。
  • 教頭先生の時間外勤務について、事務センターを導入して、学校の事務量を減らした上で、教頭先生の持っている事務や教員の事務を事務職が担うことによって、パイロット校だけでなく、全校平均して30時間程度減っているという結果が出ています。学校マネジメントをするには教頭先生が管理職としての采配ができる環境をつくらないといけないので、そういう意味でも成果が上げられているかと思います。

(藤迫教育長)

  • これも先ほど言ったようにいろいろな課題がありますが、やはりパイロット校というのは理想の姿かと思います。人を加配することにより、働き方改革との関係もありますが、以前までは鍋蓋組織と言われていた学校という組織が、きちんと組織だったものになることによって、業務が組織として動くことになるので、理想の姿かなと思っています。それこそお金のいる話なので、要望の根拠となる結果を得られるように検証を続けていますが、残念ながらもう一息、胸を張れるところまでいっていないので、もうひと頑張りして、条件が揃ったら市長に要望したいと思います。その際は教育委員さんもぜひよろしくお願いします。

(上島市長)

  • みなさん、それぞれご意見ありがとうございました。山元代表委員がおっしゃるように、箕面の英語教育は小学校1年生から実施していますが、日本全体が中国や韓国の英語教育に置いていかれないようにするべきだということで、その通りだと思います。いじめの件については、いじめが重大事態になった時に読める本を各学校図書館に置く、司書のかたがそういうことを心がけて、生徒の対応にあたっていただくというのは非常に貴重な意見だと思います。
  • 髙野委員がおっしゃった学校のパソコンについて、個人情報の関係で、教員個人の学習系のパソコンと校務系のパソコンを1人2台持たないといけないという状況、そこは整理が必要な部分があると思います。それと同時に、校務系パソコンが現時点で足りないという状況については、府立高校はどうしているのかという情報も収集して、しっかりと対応していきます。クラウド化についても将来早急に進んでいく方向だと思いますが、しっかり注視していきたいと思います。
  • 稲田委員がおっしゃった個別最適化学習について、ステップアップ調査のAI分析ですが、箕面市が全国に誇る内容だと思います。令和元年から3年まで3カ年をかけて、コニカミノルタにお願いしています。私も実際に現場に行きました。授業をやっている教室にカメラを設置して、子どもがどちらの方向を向いているか、教員の発話率などが全てベクトルで出ます。教育専門監の素晴らしい授業を、新米の先生と比べた場合、新米の先生は、先生ばかりが喋っています。教育専門監の授業は子どもにしっかり喋らせています。わくわくさせる授業を実際にしているということが、感覚だけでなく定量化されています。優れた指導力というのをしっかり広げていくということが大事ですね。箕面の先端技術活用の授業というのは全国に誇れる授業であると思います。以前、府会議員をしていまして、そのなかでいろいろな意見がありましたが、43市町村の中でも箕面市の教育レベルは間違いなく進んでいます。今朝、松井市長ともお会いしましたが、他市も認めるレベルです。いじめについても、細かいところまで真剣に取り組む状況は誇れる部分だと思います。
  • 中委員がおっしゃっていた体力向上の問題ですが、ここが箕面市の弱い部分かと思います。昔は部活の顧問が自費で生徒にジュースを与えて土日に遠征に行ったりするのが当たり前の社会でしたが、世の中が変わってきました。欧米型は地域のクラブが発展していて、日本もそちらの方に移行しつつあります。私立学校の場合はOBをうまく活用して部活動をやっています。監督もOBが務めていることが多いです。公立学校であっても応用はできるだろうし、いずれにしても、働き方改革ということが大きなテーマだと思います。
  • 大橋委員がおっしゃった学校マネジメントの効率化もしかりですが、箕面市は他の43市町村のなかで進んでいる部分があります。平成17年に議員提案で生徒指導加配というのをやりました。教頭先生や部活の顧問が生徒指導の問題で家庭に行くことがあり、本来の教科学習に時間がさけないという事態があったため、各校の状況の違いにも対応できるよう、フリーの生徒指導の教員の加配を市の負担でつけるという取り組みが始まりました。箕面市では今でも続いています。言い方は変わっていますが、箕面市で導入した後、大阪府でも取り組むようになりました。そういったかたちで、今後とも、予算の面も含めて、現場を見るというのが大事だと思うので、現場の先生の話を聞きながら進めていきたいと思います。
  • プールについてですが、北小学校をモデル校として民間プールを活用した水泳授業を実施し、民間の専門インストラクターの水泳指導による泳力向上効果について検証するという取り組みをします。初めての試みですが、これは北小学校の先生からやりたいという希望がありまして、人数規模、民間スクールが支援の必要な生徒に対応しているか、ランニングコストなどをリサーチした結果、学校のプールが老朽化し、潰れたら交換するという状況のなかで、民間スクールであれば、暑さ指数も天候も関係なく、専門のインストラクターが指導してくれるので、メリットが大きいということになりました。北小学校でモデル校として実証実験し、その結果を受けて今後の方向性を考えるということで始まりました。
  • 全小・中学校の校舎の屋上に太陽光パネルを設置する取り組みについて、太陽光パネルの設置ともに屋上防水にも取り組みます。各校を回って、雨漏りをしているところが多いことがわかりました。とどろみの森学園は開校12年になりますが、相当雨漏りがひどい状況で、これを根本的に直すとしたらそれだけで相当な費用がかかります。今回は小中学校20校に太陽光発電を導入するとともに、屋根の防水をするので、雨漏りが解消します。同時に約57%の電力削減となるので、環境学習にもメリットがあります。

(大橋委員)

  • (5)子育て支援と外出促進について、髙野委員も長年お話されていましたので、少しずつですが前進しているのが大変よかったと思っています。小さな子ども達の安全確保と防災の観点も含めて公園の整備には今後も力を入れていっていただきたいと感じています。

(中委員)

  • (4)すべての子どもが安心できる幼児教育の実施について、幼児教育センターの設置に向けた取り組みの現状を確認させてください。

(事務局)

  • 就学前幼児教育のさらなる向上をめざして、公立私立保育所、幼稚園、認定こども園の垣根を超えた、市内施設のコーディネーター的な役割を担っていくもので、今年の4月に準備室を設置し、10月にセンターの開設を考えております。職員配置のイメージですが、幼児教育サポーターとして再任用の職員1名、巡回訪問職員2名、「幼保小の架け橋プログラム事業」の専属として事務職員1名、会計年度任用職員を2名、保育幼稚園総務室の職員を兼務するかたちで、合計7名での体制をイメージしております。事業の内容としましては、先ほど申し上げた巡回訪問で市内公立民間園所を回り相談等を受けます。市内全体の先生がたへの研修会、研究会など、内容は幅広く行っていき支援教育などを充実させていきたいと思っております。また、保育士、幼稚園教諭の人材確保のための人材バンクの設置や大学との連携のなかで様々な取り組みを進めていきます。子育て支援員の研修、民間保育園連絡会の組織化、乳幼児期から小学校接続期まで、発達や学びの連続性を確保するための指導内容を参考とする幼児教育カリキュラム、就学前施設と小学校の関係者が連携し、相互理解し、幼児教育保育と小学校教育を滑らかにつなぐための手引きとなる「保幼こ小接続期カリキュラム」の策定に向けて準備を進めていきます。

(藤迫教育長)

  • これまで、(仮称)箕面幼児教育センターと呼んでいましたが、そろそろ(仮称)を取ったらどうかという話をしていました。教育委員さんにも議論してもらっていますが、国が幼児教育センターと言っているので、そこから外れすぎてしまうのもどうかという意見があるのと、一方で、箕面市の場合は児童福祉部門を教育委員会に寄せて、0歳から18歳までという特徴があるので、そうなると保育の言葉も外せないだろうという意見もあり、今、最有力となっているのは「保育・幼児教育センター」という名称です。これは教育委員会規則のなかでいずれ定めないといけないので、もう少し議論して決めたいと思いますが、今のところ最有力は「保育・幼児教育センター」となっていますので、そうなったら(仮称)を取り、それでいきたいと思います。

(稲田委員)

  • 子育て支援として、コロナ禍のなかでいろいろと工夫をしてやっていただいているのは非常にありがたいと思っているのですが、中身を見ていくと、例えば、タイムリーに相談できる機会を持つことができ孤立化防止に努めたとか、タイムリーに相談できたなどいろいろ出てきますが、もっとICT活用というかネット活用というか、メールなどで相談できる体制が一番いいと思っています。近くに親がいない、若い夫婦だけで不安な日々を過ごしている人が多数いますので、メールなど、身近かつすぐに相談できるところがいいと思いますので、できるだけ、そういう手段を活用して相談できる体制づくりをやっていただけたらありがたいです。ただ、直接会って交流を深める、いろいろな人と知り合い孤立化を防ぐというのは、それはそれで大切にしていただいて、ICTでできることはいろいろやっていくというかたちでお願いしたいと思います。生涯学習についても同じで、いつでもどこでも誰でも学びたいことを学びますというキャッチフレーズで、次年度の方向性としてデジタル社会の進展に伴いオンライン配信による講座などを検討していきますと書いているので、こういうところに力を入れていっていただきたいです。いつでもどこでも見られるというのはありがたいことなのでよろしくお願いします。

(事務局)

  • メールについての相談なのですが、担当室に聞きますと、子育ての関係はすごくプライベートなところを聞いていかないといけないので、電話が一番役立つというのがあるようです。実際どういうことに悩んでいるのか、プライバシーに関わるので、メールだといきなり詳しい内容は書けないことが多いようです。子育て支援センターに電話をかけていただいてご相談に乗らせていただいていますので、とりあえず引き続きそれをやっていきながら、稲田委員からご意見をいただいたメールでの相談についても考えていきたいと思います。

(髙野委員)

  • 大橋委員の話にもありましたが、小さな子どもがいる親子連れが気軽に集える場をどんどん箕面に作っていってほしいと常に要望をしています。説明にもありましたが、気軽に身近に集える場はすごく大事だと強く感じています。市内に「幼児ユニット」というものをどんどん増やしていくということなので、楽しみにしています。コロナ禍で屋外のプログラム「公園で遊ぼう」というのは、具体的にはどんな内容、どんな遊びをしているのか、実施の状況について確認させてください。

(事務局)

  • 今年度は気候の関係もありましたので、8月、1月、2月を除いて、4月から月に1~2回程度で計8回実施しております。来られた保護者のかたに聞きますと、今日初めて靴を履くというような小さな子どもがたくさん参加してくれています。初めて靴を履いて、外で他の子どもと一緒に外の世界を知る、遊ぶという子どもが多いようで、主な内容としましては、十分に距離を取り、親子で体操やダンス、砂場でおもちゃ遊び、じょうろに水を入れて地面に水で絵を描いたり、公園の遊具で体を動かすなどの遊びをしています。来られた保護者の声も聞きながら、その都度考えて次へ進めていっています。

(髙野委員)

  • ありがとうございます。以前、私も出張子育てひろばへ何度か手伝いに行ったことがあったのですが、そこに行くのに、公用車のワゴンいっぱいにおもちゃを持って、生涯学習センターの多目的室に移動しているイメージです。公園に行くにも、いろいろなものを積んだ状態で行っているのではと思います。屋内で使うおもちゃを公園に持って行って使えるかというと、衛生上、砂がついたりするので、きっと屋内用と屋外用で分けないといけませんよね。「公園で遊ぼう」についても、私のイメージですが、小さいボールが欲しいという意見もあるのではないでしょうか。今まで屋内ではあまり使ってこなかった遊具なども、子育て支援センターの要望に沿って充実させていって、今までだと屋内のイメージだったのを、これを機にどんどん外への出かけられるようにしていってほしいです。あるいは、「幼児ユニット」というのができるということは、より身近な公園も増えていくということなので、コロナが落ち着いても、「公園で遊ぼう」は引き続きどんどん実施をお願いしたいと思います。
  • 生涯学習について、情報発信の拡充ということで、Twitterなどで発信していくなかで、愛称、親しみやすいタイトルを作ってもらって、とりあえず写真を載せるだけではなく、ハッシュタグなどを作ってやっていくのもいいのではないでしょうか。親しみのわく、行ってみようかなと思うものをどんどん企画してほしいと思いますのでよろしくお願いします。

(山元代表委員)

  • できるだけ早く幼児教育センターを立ち上げていただきたいと思います。個人的なことで言いますと、枚方市はコロナ感染者が多く、孫の世話が大変なので。先週も保育園が休園しましたし、来週もわからないという状況を繰り返しています。幼児教育センターでおじいちゃん、おばあちゃんのための家庭保育手帳を作っていただきたいです。どうやっていいかわからないし、孫も退屈だと言ってきます。資料にいつでもどこでもとありましたが、YouTubeで担任の先生がダンスや歌をやってくれたらすごく助かります。おじいちゃん、おばあちゃんもコロナに苦しめられていますので、家庭保育手帳をお願いします。

(事務局)

  • 家庭保育手帳がどんなものかちょっとイメージができておりませんが、しっかりと議論していきたいと思います。

(上島市長)

  • 私もおじいちゃんの一人で、保育・幼児教育センターは本当に肝いりで、保育所、幼稚園、こども園の再編とともに、保育の質を向上させるという目的ですが、特に、研修につきましては、大阪青山大学、梅花女子大学、大阪総合保育大学の大学の先生と研修のラインナップを組んで、しっかりと充実をさせていきたいと思っています。人材バンクについては、箕面市内の多くの潜在保育士、潜在幼稚園教諭のかたがおられますので、ぜひとも就業機会の場として活用していただきたいです。保育所、幼稚園ともに、人の問題で非常に苦労しておりますので、箕面市としてもできることはしっかりとやっていきたいと思っています。それと、公園の話がありましたが、これは明るいニュースと受け取っていただいたらいいかと思うのですが、国の特定財源もついて次々とリニューアルオープンしていきます。4月3日には唐池公園全域をリニューアルオープンします。同時に、西公園の一部も4月3日にオープンし、令和4年度に芦原公園も全面リニューアルします。特徴としてはゾーニングです。これまでになかった幼児エリア、小学生エリアや憩いのエリア、多世代エリアなどを作ります。いろいろ効果検証といいますか、忌憚のないご意見をいただいて良くしていきたいと思っております。
  • (3)生涯学習の場の充実について、私も正直よく知らなかったのですが、箕面市が世界に誇れる歴史遺産がこの八天石蔵です。勝尾寺の寺領の境目に八カ所石蔵があり、1230年の鎌倉時代に、信楽焼の壺に8体の仏像を入れたというものなのですが、国の重要文化財に指定されております。勝尾寺の町石は高野山を抜いて日本最古で、今も東京大学の先生が調査に来ておられます。そういう歴史遺産を老若男女が巡ることによって、健康増進、健康寿命の延伸にもなるということで、ぜひよろしくお願いします。3月27日に八天石蔵ウォークトライアルがありますが、100名の定員に対してものすごい数の応募がきているようです。ぜひご活用いただきたいと思っています。

2.箕面市教育大綱別紙<2022>の策定について

  • 配付資料に基づき、事務局より説明

(教育長)

  • 基本的には、資料の「今後の方向性」からチョイスしているということなので、市長にも事前にご確認いただいています。議論してきたことと全然違うことが書いていることはないので、見ていただいて、ご意見いただけたらと思います。

(稲田委員)

  • (4)すべての子どもが安心できる幼児教育の実施について、「保育教諭」と書いてありますが、どんな教諭を指すのでしょうか。

(事務局)

  • 認定こども園の先生を保育教諭と呼んでいます。

(稲田委員)

  • 認定こども園で働いている先生はすべて保育教諭ということでしょうか。

(事務局)

  • 厳密に言いますと、制度的には、幼稚園の教諭免許と保育士の資格を持った人でないと保育教諭になれないということになっており、そのかたを必ず幼保連携型認定こども園に置かないといけないという仕組みです。今後、認定こども園を設置していくにあたり、このように記載しています。

(稲田委員)

  • 保育教諭資格というのがあるのではなく、幼稚園教諭と保育士の資格を両方持っている人が保育教諭という、制度上の呼び方ですか。ありがとうございます。

(藤迫教育長)

  • 本日はいろいろとありがとうございました。私は国の会議にも出ていますが、先ほどの貧困の件についても、プッシュ型とワンストップというのが重要なキーワードになっていまして、ワンストップというのは、市民のかたがあちこちの窓口に行かなくて済むようなかたちです。箕面市は、教育委員会内で児童福祉と教育が一緒になっているので、ワンストップに近いですよね。プッシュ型というのは、困っている人に対して、困っていることについてピンポイントで支援することです。箕面市は子ども成長見守りシステムのデータを持っているというので、国は箕面のプロットを真似しようというような動きになっています。我々は当たり前のようにやっていることについて、他の自治体から見ても、国から見ても褒めていただだいています。かなりのことはやれているので、ますますそれを上に重ねていきたいと思いますので、ぜひ、みなさんの意見をいただけたらと思います。市長もまたよろしくお願いします。本日はありがとうございました。

2.資料

よくあるご質問

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所属課室:子ども未来創造局教育政策室 

箕面市西小路4‐6‐1

電話番号:072-724-6762

ファックス番号:072-724-6010

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